校長室より

校長室より

1匹のネズミとの出会い(校長室より No.3)

「すべては、1匹のネズミとの出会いからはじまった」。
これは、有名なウォルト・ディズニーの言葉です。
まだ、名も売れず大変貧しい暮らしをしていた若きディズニーと1匹のネズミとの出会いが、ディズニーの人生そのものを変えていったのです。
ミッキーマウスという愛くるしいキャラクターが生まれた瞬間、それからすべてが始まり、ディズニーは全世界の子供たちをはじめ、老若男女を問わず、全ての人々を魅了してやまない多くの作品を、次から次へと生み出していきました。

「出会い」とは、何も人間だけとは限りません。1匹のネズミでもいいのです。1冊の本でもかまいません。
出会いには、夢と希望が宿っています。
人は、それぞれ生育環境が違うし、考え方や行動様式が各々異なります。
ゆえに、人の出会いとは新たな価値との遭遇でもあるのです。
ある人との出会いが古い自分を脱皮させ自分を新しく変えていく。
人は、出会いによって1つ成長するし、出会いは自分を高めるチャンスをはらんでいます。

真岡東中に新たに入学した1年生はもとより、それぞれ進級した2・3年生の皆さん、先生方を含めた新しい「出会い」によって、成長のきっかけをつかみ、自分を大いに高めてください。
東中生の皆さんの躍進を期待しています。

 

心意気と3つの約束(校長室より No.2)

一昨日、12日(水)に全校朝会を行いました。
コロナ禍が落ち着きつつ中、4年ぶりに全校生徒を体育館に集めての朝会となりました。
1学期スタートの生徒の頑張りをたたえた後、新たに定めた「3つの約束」と「スローガン」について、話をしました。
主な内容は以下のとおりです。


3つの約束とは、「時を守る 場を清める 礼を正す」のこと。
これは、明治、大正、昭和、平成までの4つの時代を生きた哲学者、教育者である、森信三先生が唱えた言葉である。この3つのどれもが人として生きていく上でとても大切なものであることから、多くの学校で行動規範として活用されている。
「時を守る」については、「遅刻をしない、期日を守る」ということ。
定刻までには準備を整え、きたるべき時に備えて心を静めて開始を待つ姿勢が大切。
本校では、2分前着席などがこれに当たる。また、決められた期日までに提出物を提出することも当てはまる。
時を守る先には必ず相手があり、自らが時を守ることで、相手を尊重することになる。
「場を清める」については、「整理整頓をして、しっかりと掃除を行う」ということ。
清掃を一生懸命行うと、気付く人になれる、心が磨かれる、謙虚になれる、感謝の心が芽生えるなど、様々な心の成長が見込まれる。
単なる身の回りの整理整頓や掃除であっても、他を敬い、奉仕の心につながる。
本校では、清掃の時間の取組やロッカー・教室の整理整頓などが当てはまる。
「礼を正す」については、「気持ちのよい挨拶や返事を行い、敬意を表すために服装や身だしなみを整える。」とういこと
挨拶には、「心を開いて、相手に迫る」という意味があり、挨拶をすることで人間関係は良好に保たれる。
また、服装や身だしなみを整えることは、相手に対する礼節につながる。
本校でも、気持ちのよい挨拶やきちんとした身だしなみは、当たり前のこととして求められている。
森信三先生の3つの約束、「時を守る 場を清める 礼を正す」は人としての基本であり、本気で守ろうと思えば、誰でも必ず守れるもの。
中学生のときに、人としての基本をしっかりと身に付けておけば、社会人になっても他人からの信頼を得ることができるはず。
今年度新たに定めた3つの約束、しっかりと守るようにしよう。

令和5年度、皆が1年間充実した学校生活が送れるよう、みんなで目指していけるスローガンを決めた。
それは、「心意気 ~東中PRIDE~」
「心意気」は、東中の校歌の冒頭にもあり、先輩方から連綿と受け継がれる東中の伝統とも言える言葉。
その意味は、「物事に積極的に取り組もうとする気構え。意気込み。強い意志。」のこと。
中学時代は心身共に大きく成長する時期で、皆さん一人一人が持つ、様々な可能性が大きく花開くときでもある。
しかし、自分がどんなことが得意で、どんな可能性を持っているのかは、なかなか分からない。
そこで、「心意気」を持っていろいろなことに挑戦し、自分の可能性を開花させてほしいという思いを、スローガンに込めた。
その際、大切なのは、東中生としての誇りを持って挑戦すること。
そこで、スローガンのサブタイトルに「東中PRIDE」の言葉を加えた。
「東中PRIDE」は、一人一人、各個人が頼りにするものであると同時に、皆で創り受け継いでいくもの。
皆の心のよりどころになる、すばらしい「東中PRIDE」を創っていこう。
「心意気 ~東中PRIDE~」のスローガンのもと、皆が自分の力で、可能性を扉を開き、次のステップに進んでいくことを期待している。


令和5年度、「3つの約束」と「心意気」で飛躍の年にしていきましょう!

 

歓迎、95名の新入生(校長室より No.1)

昨日、4月10日(月)に、真岡東中学校入学式を実施しました。
4年ぶりに、全校生徒を入れて実施することができ、生徒・職員全員で新入生を歓迎することができました。
校長式辞では、新入生に以下の3つのことをお願いしました。


1 当たり前のことが当たり前にできる生徒になってほしい。
朝は自分で起きられる。誰にでも大きな声で挨拶ができる。人の話をきちんと聴くことができる。自分を振り返り反省することができる。
どれも当たり前のことばかりだが、なかなかできないものである。
人として当たり前のことができるようになることが、中学校生活を豊かで楽しくする第一歩である。
本校で、今年新たに定めた3つの約束「時を守る 場を清める 礼を正す」を進んで守ってほしい。

2 一生懸命に勉強してほしい。
中学校での学習は、小学校とはずいぶん違い、内容が難しくなり、より考える力が求められるようになる。
また、授業も教科ごとに先生が違う教科担任制になり、さらに、小学校にはなかった中間テスト・期末テストがある。
そのため、予習や復習などの家庭学習も計画的に行うことが大切。
日々の努力を欠かさず、皆さん一人一人が三年間で確かな学力を身に付け、自らの進路を自分の力で切り拓いてほしい。

3 何かに本気で打ち込み友情を育んでほしい。
本校では、運動会やひがし野祭、駅伝フェスティバルなど様々な学校行事があり、大変盛り上がる。
また、皆さんが楽しみにしている部活動も盛んで、関東大会や全国大会に出場し活躍している。
学校行事や部活動で一番大切なことは、本気で取り組むことである。
仲間と一緒に本気で取り組めば、そこに確かな友情が生まれる。
共に何かを成し遂げ、そこから生まれてくる友情は、一生の宝物である。
中学校生活を通して、友情を育み、生涯の友とできる人を探してほしい。


新入生の皆さんが真岡東中学校の伝統である「心意気」をしっかりと受け継ぎ、中学校3年間で大きく成長されることを期待しています。

【校長室よりNo.145】人の温もりを教えて下さった皆様に心からの感謝をお伝えします

例年よりも早く咲いた桜も少しずつ散り始めました。一方、例年は4月に満開になる職員室前のしだれ桜が、まもなく満開を迎えようとしています。ご存じの通り、このたびの定期異動で、中村中学校に異動することとなりました。思い返せば、3年前、満開に咲き誇るしだれ桜の花を摘んだのが、真岡東中での最初の仕事でした。人なつこくて、行事に熱く、笑顔が素敵な東中の生徒たちとの3年間は、私の教員人生に、再現不可能なほどの多彩な彩りを与えてくれました。地域の方々や保護者の皆様にも、本当に温かく見守っていただき、様々な場面で「子ども」を主語にお話しできたことも、学校経営者としてこの上ない喜びでした。この三年間で、「人ってこんなにも温かいんだ。」と実感させてくれた皆様に、心から感謝しております。この「校長室より」も145号をもって閉じさせていただきます。学校は変われど、生徒たちの幸せを、いつまでもいつまでも見守っております。

【校長室より No.144】奏でる

3月25日(土)の午後に、吹奏楽部が「春のミニコンサート」を開催してくれました。多くの保護者の方々もご来校下さり、アットホームなコンサートとなりました。数々の偉大な功績を残してきた吹奏楽部の演奏は、心が込められており、まさしく音を「奏でる」演奏でした。桜の花が満開に咲き誇る春、素敵なコンサートに参加できたことをうれしく思います。