校長室より

校長室より

栄えある受賞(校長室より No.28)

先週、11月21日(火)に真岡市教育祭と芳賀郡市教育祭が開催されました。

本校からも真岡市教育祭で4名の生徒と吹奏楽部が、そして芳賀郡市教育祭で1名の生徒が、日頃の努力と実績が認められ、栄えある受賞となりました。
また、PTA副会長様、本校教職員も受賞されました。
本当におめでとうございます。

ひがし野祭などの大きな行事を通して、各学年とも大きく成長していますが、東中の主役はやっぱり3年生です。
卒業まで4か月を切りましたが、誉れ高き賞をいただいた3年生を中心に東中を大いに盛り上げてほしいと思います。
3年生の、更なる活躍を期待しています。
頑張ってください。

県大会出場、おめでとう!(校長室より No.27)

本日、真岡市生涯学習館において、「芳賀地区中学校英語スピーチコンテスト」が開催されました。
本校からは、2年生の男子生徒と3年生の女子生徒が出場しました。
2人とも練習の成果を存分に発揮し、すばらしいスピーチを披露してくれました。

スピーチコンテストへの出場は、一人で舞台に立ち、英語を使って自分の声や表情で表現するという最高の学びの機会になります。
大勢の人の前で英語で発表した経験は、将来、英語を使って外国の人と交渉をするときや、仕事で外国の人と信頼関係を築くとき、英語でプレゼンテーションをするときなどに、大いに役立つことと思います

 生徒の皆さんが生きるこれからの時代は、グローバル化が一層進展すると言われています。
グローバル化とは、情報通信技術の進展、交通手段の発達による移動の容易化、市場の国際的な開放等により、人、物材、情報の国際的移動が活性化して、様々な分野で「国境」の意義があいまいになるとともに、各国が相互に依存し、他国や国際社会の動向を無視できなくなる状況のことです。
そこでのやり取りは、当然英語で行われることになりますので、生徒たちの将来を見据え、本校でも英語教育の充実に力を入れているところです。
そのような中、今回のスピーチコンテストに、勇気を持ってチャレンジした2名の生徒に心から拍手を贈りたいと思います。

2名のうち3年生女子生徒の県大会出場が決定しました。
県大会出場が決まった3年のスピーチは、目を閉じるとネイティブと言われても当然と思うような、すばらしい出来栄えでした。
県大会でも、最優秀賞目指して頑張ってほしいと思います。

 

 

読書の秋(校長室より No.26)

10月も半ばとなり、季節は秋本番、過ごしやすく何をするにもよい季節となりました。
そのため、秋には「スポーツの秋」、「芸術の秋」など様々な言葉が当てられますが、今回は「読書の秋」に注目してみたいと思います。
読書は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです。

本校でも、学校図書館司書さんが中心となって、図書室に季節や時の話題に応じた特設コーナーを設けたり、定期的に新刊図書を紹介したりするなど、読書活動の推進に努めています。
現在、図書室の入り口には、写真のように「中学生に読んでほしい30冊」が展示されています。
某出版社の企画ですが、良書が多いため、本校でも生徒に勧めています。
なかなか貸出中にならないのがとても残念です。

以下にその30冊を示しますので、是非「読書の秋」を満喫してみてください。
思春期で多感な中学生の今だからこそ、感じ取れることがあるはずです。
親子で同じ本を読んで、感想などを語り合うのも良いと思います。


さがしもの  角田光代
博士の愛した数式  小川洋子
恐竜まみれ -発掘現場は今日も命がけ-  小林快次
坊っちゃん  夏目漱石
夜のピクニック  恩田陸
精霊の守り人  上橋菜穂子
つめたいよるに 江國香織
西の魔女が死んだ  梨木香歩
一晩置いたカレーはなぜおいしいのか  稲垣栄洋
注文の多い料理店  宮沢賢治

ぼくは勉強ができない  山田詠美
走れメロス  太宰治
風が強く吹いている  三浦しをん
星の王子様  サン=テグジュペリ(訳 河野万里子)
悪魔のいる天国  星新一
ツナグ  辻村深月
夏の庭 -The Friends-  湯本香樹実
きみの友だち  重松清
本屋さんのダイアナ  柚木麻子
赤毛のアン  L・M・モンゴメリ(訳 村岡花子)

あと少し、もう少し  瀬尾まいこ
天久鷹央の推理カルテ  知念実希人
海辺のカフカ(上・下)  村上春樹
十五少年漂流記  ジュール・ヴェルヌ(訳 波多野完治)
にんじん  ジュール・ルナール(訳 高野優)
蜘蛛の糸・杜子春  芥川龍之介
潮騒  三島由紀夫
アメリカひじき・火垂るの墓  野坂昭如
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー  ブレディみかこ
車輪の下  ヘルマン・ヘッセ(訳 高橋健二)

 

 

おめでとう、東日本学校吹奏楽大会「金賞」!(校長室より No.25)

本日、山梨県甲府市・YCC県民文化ホールにおいて、東日本学校吹奏楽大会が行われました。

東関東代表(1位)として臨んだ本校吹奏楽部は、日頃の練習の成果を遺憾なく発揮し、見事金賞を獲得しました。本当におめでとうございます‼️今年度、創立43年目を迎えた本校の歴史に、輝かしい新たな1ページを刻んでくれました。応援に駆けつけた私も感動で泣きそうでした。

大会のたびに成長していく皆さんは、東中の誇りであり、無限の可能性を感じさせてくれます。大会は11月上旬まで続きます。吹奏楽部の皆さんのますますの活躍を祈念しています。頑張ってください。

残念だった今年の中秋の名月(校長室より No.24)

先週9月29日(金)は、「中秋の名月」でした。
残念ながら真岡市は曇り空(一部雨模様)で、あまり良く月が見られませんでした。

中秋の名月とは、太陰太陽暦の「中秋8月15日」の夜に見える月のことを指します。
中秋の名月を愛でる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。
今年の中秋の名月は満月と同じ日ですが、実は、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こります。
昨年と今年年は満月ですが、来年2024年は、中秋の名月が9月17日、満月が9月18日と日付がずれます。
来年以降だと中秋の名月が満月になるのは、2030年になります。
これは、中秋の名月は太陰太陽暦の日付(新月からの日数)で決まるのに対して、満月は、太陽、地球、月の位置関係で決まるからです。
月の公転軌道が楕円形であり、新月から満月までにかかる日数が13.9日から15.6日と大きく変化するためです。

ところで、月は季節にかかわらずいつでも見られるのに、なぜ昔から秋の月は美しいといわれるのでしょうか。
それは、秋の空気と月の適度な高さが関係しています。
秋の空気は、水分量が春や夏に比べて少なく乾燥しているため、澄んだ空気が月をくっきりと夜空に映し出します。
また、月は冬に近づくほど空の高い位置を通り、夏は低い位置を通ります。
近い方がよく見えますが、春は地上の埃などで月本来の明るさが霞んでしまいます。
そのため、空気の水分量、大気の状況や月の高さなど、月が最も美しく見える条件が揃う秋こそ、月見にふさわしいと言われてきたました。

昨年は天候にも恵まれ、見事な「中秋の名月」を満喫することができましたので、そのときの写真を載せておきます。
来年こそは、見られるとよいですね。

2022年9月10日 21時 真岡市東前公園にて

 

同じ命、最後まで責任を持って(校長室より No.23)

先週の9月20(水)日から、明日26日(火)までの1週間は、動物愛護週間です。
動物愛護週間は、法律によって、「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼育についての関心と理解を深めるようにするため」に設けるよう、定められているものです。

ペットとして飼われている犬や猫の多くは、家族として愛情を注がれ大切にされています。
しかし、中には心ない人もいて、新しく生まれた小さな命を含め、「捨て猫、捨て犬」が見られます。
以前、自然教育センターに勤務していたときにも、敷地内に子猫が捨てられていたことが何度かありました。
飼い主が見つからない犬や猫は、動物愛護センターで一時保護されます。
そして、譲渡会などで一定期間新しい飼い主を探しますが、どうしても見つからなければ、最後は殺処分となります。
殺処分の件数は、年々減ってきてるとはいえ、昨年度だけで1.4万匹以上の犬や猫が殺処分されています。

殺処分に関わっているある獣医さんは、「動物の命を助けたくて獣医になったのに、動物の命を奪うことになるなんて…」と悲痛な胸の内を吐露しています。

ドイツは、殺処分ゼロを実現してると言われています。
「日本に生まれなければよかった」
動物たちにそう言われないよう、人も動物も幸せに暮らせる社会を実現していきましょう!

迫る危機、万全の備えを!(校長室より No.22)

本日、9月20日(水)、全校朝会で校長講話を行いました。
9月1日の防災の日にちなんで、関東大震災の振り返りや予想される巨大地震、避難の心構え等について、話をしました。
主な内容は、以下のとおりです。


9月1日は、「防災の日」である。
防災の日とは、「台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、それらの災害に対処する心構えを準備するため」の啓発日であり、 9月1日の日付は、今からちょうど100年前の1923年(大正12年)9月1日に発生した「関東大震災」に由来している。
関東大震災では、相模湾一帯を震源とするマグニチュード7.9の巨大地震により、死者・行方不明者は約10万5千人、建物の全半壊・焼失は約37万棟と関東一円に大災害がもたらされた。

毎年、この防災の日には全国各地で様々な訓練や催しが行われるが、今年の国の総合防災訓練は、1日午前710分に東京23区を震源とするマグニチュード7.3の大地震が発生し、東京都心を含む関東南部が震度7や6強の激しい揺れに襲われたとの想定で行われた。
実際、この想定にある「首都直下地震」は、政府の地震調査委員会が今後30年以内に70%の確率で起きると予測しているマグニチュード7程度の大地震のことである。
仮に、東京都心南部の直下でマグニチュード7.3の大地震が起きた場合、東京の江戸川区と江東区で震度7、東京、千葉、埼玉、神奈川の4つの都県で震度6強、栃木県でも震度6弱、5強ぐらいにはなるのではないかと言われている。
関東大震災同様、火災等により死者は、全体でおよそ2万3千人になると予想されている。

ところが、30年以内に70%の確率でと言われても差し迫った危機感を抱けないことが多い。
しかし、日本がプレートの境目に位置している以上は、ひずみのエネルギーがたまれば、いつかは必ず巨大地震が起きる。
現に、2011年(平成23年)3月11日に発生した日本観測史上最大のマグニチュード9.0の超巨大地震により、岩手・宮城・福島の東北3県を中心に東日本一帯に未曾有の災害をもたらした「東日本大震災」が引き起こされた。
東日本大震災以上の甚大な被害が想定される、「南海トラフ巨大地震」に関しては、今後40年以内に90%程度の確率で起こるとされており、日頃の備えが重要となる。
様々な災害が予想される以上、避難訓練は非常に大事であり、その成果が現れた事例を紹介する。
それは、「釜石の奇跡」と呼ばれ、岩手県釜石市の3千人近い小中学生のほぼ全員が、津波から無事に避難したことを指している。
震災の8年ほど前から、当時は群馬大学で教授をしていた片田敏孝氏は、災害のときにいかにして生き抜くかを、教職員や児童生徒に粘り強く伝え、共に考えてきた。
特に、釜石市立釜石東中学校は、海からわずか500m足らずの近距離に位置しているにもかかわらず、地震発生直後から迅速に避難行動を開始し、全員無事に高台に避難した。
その際、自らはもちろんのこと幼児や小学生、高齢者たちを助けながら避難した生徒も多くいたそうだ。
片田教授は避難の3原則として、「想定にとらわれないこと」、「最善を尽くすこと」、「率先避難者になること」を挙げおり、「釜石の奇跡」は、まさにそれを実践した事例となった。

しかし、災害時にいつも正しい避難行動がとれなくなる一因に、「正常性バイアス」と呼ばれる心のはたらきがある。
私たちの心は、日常生活を落ち着いて送るために、予期せぬ異常や危険に対して、ある程度鈍感にできてる。
ある限界までの異常は、正常の範囲内として処理する心のメカニズムを「正常性バイアス」と呼ぶ。
ところが、この私たちの心を守るための機能が非常事態の際、「大したことにはならない(はず)」「自分(だけ)は大丈夫」と危険を過小評価し、避難するタイミングを奪ってしまうことがある。
そうならないためにも、災害の際には「最悪を想定する」必要がある。

これらのことを参考に、「的確な判断」と「迅速な行動」により、まずは、自分の命を守ること。
そして、できれば「助けられる人」から「助ける人」になってほしい。
関東大震災からちょうど100年目の節目の年に当たり、関東大震災の振り返りや予想される巨大地震の被害想定、避難の心構え等について話をした。
もしものときに役立ててほしい。


まずは教職員が危機感を持って防災教育について真剣に取り組み、生徒一人一人に災害を生き抜く力を確実に身に付けさせたいと考えています。御家庭や地域におかれましても、災害発生時の避難行動について、改めて確認をお願いいたします。


 南海トラフ巨大地震の予想震度分布

 

敬老の日に寄せて(校長室より No.21)

昨日、9月18日(月)は、敬老の日でした。
敬老の日の由来となったのは、兵庫県多可郡野間谷村で行われていた「としよりの日」だととされています。
「としよりの日」は、お年寄りを敬い、その知恵を借りて村を作るために提唱されたのだそうです。
1947年に始まった「としよりの日」という行事は、兵庫県全体に広まったのち、次第に全国で行われるようになりました。
その後「としより」という表現を改めて、1963年に老人福祉法で「老人の日」として制定されました。
そして、1966年には、現在の「敬老の日」として国民の休日に制定され、お年寄りを敬愛し長寿をお祝いする日となったのです。
敬老の日は、2002年までは毎年9月15日でした。
「ハッピーマンデー制度」の導入により、9月15日だった敬老の日は「9月の第3月曜日」に変更されました。

昨日は、生徒の皆さんの中にも、おじいちゃんやおばあちゃんのお祝いを一緒に行った人がいると思います。
総務省の統計によると、65歳以上の高齢者は3623万人で、日本の全人口の約3割に当たります。
敬老の日がスタートした1966年当時の高齢者は600万人台でしたので、短期間で一気に増加したことが分かります。
今後、ますます高齢化は進んでいくことでしょう。
高齢者が住みよい世の中にしていくためには、どうすればよいか。
これからの日本を支える中学生だからこそ、真剣に考えてほしいと思います。

風はすべて追い風(校長室より No.20)

2学期がスタートして1週間ほどが経ちました。
順風満帆に好スタートが切れた人は、その調子で頑張りましょう。
でも中には、「あれ?こんなはずじゃ…」と悩んでいる人もいるかもしれません。
そんなあなたに、次の言葉を贈ります。

「風はすべて追い風。わたしがどこを向くかだ。」
これは、2014年の某ファッションビルのキャッチコピーです。
人生の中で、ときには「向かい風」を強く感じることがあると思います。
でも、少し向きを変えるだけでずいぶん進みやすくなりますし、180度向きを変えれば、完全な追い風です。

「初志貫徹」とは相いれない言葉かもしれませんが、本当につらいときは、視点を変えて「追い風」を探してみるのもいいかもしれません。
何かうまくいかないときは、他のことを試してみる、そんな柔軟性も必要です。
自分を変えてみれば、また違った景色が見えてくることもあるでしょう。

「風はすべて追い風。わたしがどこを向くかだ。」

がんばれ東中生!

「関東大震災から100年」、常に備えを(校長室より No.19)

先週、9月1日(金)は「防災の日」でした。
防災の日とは、「台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、それらの災害に対処する心構えを準備するため」の啓発日です。
政府の首都直下地震を想定した総合防災訓練をはじめ、全国各地で防災に関する様々な取組が行われました。

9月1日の日付は、1923年(大正12年)に発生した「関東大震災」に由来しています。
100年前の9月1日(土)11時58分に発生した関東大震災では、相模湾一帯を震源とするマグニチュード7.9の巨大地震により、死者・行方不明者は約10万5千人、建物の全半壊・焼失は約37万棟と関東一円に大災害がもたらされました。

日本はプレートの境目に位置しており、ひずみのエネルギーがたまれば必ず巨大地震が起きます。
政府の地震調査委員会は、関東大震災と同様の首都直下地震が、今後30年以内に70%の確率で起きると予測しており、今後も油断は禁物です。

加えて、近年全国各地で起きているの豪雨被害も心配されるところですが、地震と違い台風や豪雨はある程度予測できます。
自治体の避難情報を受けて迅速に行動することが重要となります。

いずれにしても、災害発生時には「的確な判断」と「迅速な行動」により自らの命を守ることが何より大切です。
本校でも、避難訓練の充実等により災害発生時に自らの命を守る力を身に付けさせたいと思います。


【関東大震災のときにも発生した火災旋風】