校長室より

校長室より

君こそファーストペンギン(校長室より No.8)

一昨日、5月24日(水)に、全校朝会で校長講話を行いました。
4月に続いて、全校生徒を体育館に集めて行えたことをうれしく思います。

講話の内容は以下のとおりです。
1 新型コロナウイルス感染症5類移行後の必要な感染防止対策を継続
2 大成功だった春季運動会の称賛(特に3年生の頑張り)
3 君こそファーストペンギン

「ファーストペンギン」の話の主な内容は、以下のとおりです。


野生のペンギンは、常に他の肉食動物に捕食される危険と隣り合わせの生活を強いられている。
ペンギンは厳しい環境を生き抜くために、基本的には集団で行動している。
生涯の7割以上を海で過ごし、陸に上がってくるのは、羽毛の生え変わる時期と子育てのときだけである。

魚が主食のペンギンは、陸の上から魚のいる海の様子をじっと観察するが、海の中にはペンギンの天敵であるシャチやアザラシなどもいるので、最初はなかなか飛び込もうとしない。
しかし、しばらくすると、あるペンギンが意を決して最初に飛び込む。天敵に捕食されるリスクをものともせず、自分を信じてチャンスをつかもうとするこの勇気あるペンギンを「ファーストペンギン」と呼ぶ。

ペンギンの世界に絶対的なボスは存在せず、誰かが先人を切って飛び込めば、後に続いて次々と海に飛び込んでいく。ボスではない普通のペンギンが「最初の一羽(ファーストペンギン)」になって、それにみんなが従う。

学校生活の中でもこれと似たような状況があると思う。
例えば先生に、何かの役割を頼まれたとき、自分から進んで初めに手を挙げるのは、勇気がいる。
授業中の質問も、初めに手を挙げるのはちょっと気が引けてしまうこともある。
しかし、誰かが手を挙げた後は、意外と次の人が続くことも多いのではないか。

「ファーストペンギン」になれば、シャチやアザラシなどの天敵に食べられてしまうリスクはあるが、反面、誰よりも先にエサにありつき、おなかいっぱい食事をするチャンスを得ることができる。
それだけではなく、仲間が安心して海に入ることができる状況をつくることで、群れに大きく貢献することができる。

普段の生活においてもファーストペンギンになることは、今まで見たことのない新しい世界を知るきっかけとなり、人生をより豊かなものにしてくれるだろう。
まずは、明日からの学校生活で、皆が最初の1歩を踏み出す勇気をもち、ファーストペンギンになってくれることを期待している。


東中生が、勇気をもって最初の一歩を踏み出し、ファーストペンギンとして新たな自分と出会えることを期待しています。

 

ひがし野の大地に刻め われらの軌跡(校長室より No.7)

一昨日、5月15日(日)に東中3大行事の1つ「春季運動会」を実施しました。
雨で1日延期となりましたが、グランド整備を手伝ってくださった保護者の皆様の協力もあり、4年振りに御臨席を賜った御来賓の皆様方の見守る中で、盛大に実施することができました。
コロナ禍の制約もほぼなくなり、生徒たちはすべての演技に一切手を抜くことなく全力で取り組みました。
スローガンの「ひがし野の大地に刻め 我らの軌跡」の言葉どおり、多くの喜びや感動をひがし野の大地に刻めたことと思います。
生徒一人一人が主役の運動会。特に、3年生の頑張りと学級の垣根を越えて応援し合う姿に感動しました。

運動会を振り返り、改めて学校行事の重要性を認識しました。発展途上にある生徒たちは、それぞれの学校行事を節目として階段を1段上がるように、一気に次のステージへと成長していきます。
勝利を目指して奮闘すること、新しい役割に挑戦すること、係の仕事を責任をもって行うこと、喜びを分かち合うこと、涙する友人を慰めること、声を枯らして応援することなど、様々な経験が人を成長させます。

真岡東中学校はこれからも学校行事に力を入れて取り組んで参ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(なお、下の写真は後日差し替える場合があります。)

心に響く日本国憲法(校長室より No.6)

5月3日は、国民の祝日である「憲法記念日」でした。
日本国憲法が、昭和21年11月3日に公布され、昭和22年5月3日に施行されたことを記念して、昭和23年に「5月3日」が「憲法記念日」として祝日に制定されました。

言うまでもなく、憲法とは国家の基本的事項を定めた、他の法律や命令で変更することのできない、国家最高の法規範のことです。
その前文の第二段では、3つの基本原則の1つ「平和主義」について以下のように記されています。


日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。


5月3日の下野新聞には、この前文に対する詩人・白井明大氏の詩訳が掲載されていました。
白井氏は、かつて法律家を目指して勉強していた時期があり、日本国憲法に記された言葉や理念に心を揺さぶられ、引かれたそうです。
白井氏による、前文第二段の詩訳は以下のとおりです。


私は
ずっと平和がいい。
この星で生きていくための
人間と人間の
つながりの土台を支える
とてもとても大事な理想を
深く心に持っておくよ。
平和を愛してる
いろんな国の人々の心の中にある
ウソやごまかしのない姿勢と
お互いを思いやる理性や知性を信じることで
私たちは安心して暮らそうと
そうゃって生きていこうと決めた。

平和を守って
人が人を暴力的に支配したり、
奴隷にしたり、
存在を押しつぶしたり、
偏見に満ちたひどい扱いをしたり、
そういうことを地上から永遠になくそうと
がんばっている国々の集まりの中で
私たちは
胸を張れる仲間でありたい
そう思う。
そして
この世界の国の誰もが
一人の例外もなく
おそろしい目にあわず
貧しさから抜け出して
平和な日々を生きる権利を
持っているんだ
ということを
念のためにここで言っておく。


私たちの生命と人権を守り、日本で全ての法律の基礎となる大切な日本国憲法
詩訳に接し、胸の奥にすっと入ったような気がします。
憲法記念日を契機に、改めて日本国憲法の意義に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
なお、白井明大氏による日本国憲法の詳しい詩訳については、氏の著書『日本の憲法 最初の話』にあります。

 

こどもの読書週間「ひらいてとじた 笑顔がふえた」(校長室より No.5)

4月23日(日)~5月12日(金)までの約3週間は、「こどもの読書週間」です。

「こどもの読書週間」は、1959年(昭和34年)にはじまりました。
第1回は、日本書籍出版協会児童書部会が中心となって開催した「こども読書週間」(4月27日~5月10日)です。
この年は、ポスターではなくしおりを作成し、東京都内の書店やデパートで配布したと記録されています。

1959年11月に読進協が発足したので、翌1960年の第2回より、読書推進運動協議会が主催団体となり、名称を「こどもの読書週間」、期間を5月1日~14日(こどもの日を含む2週間)と定めました。
「こどもの読書週間」は2000年の「子ども読書年」を機に、現在の4月23日~5月12日の約3週間に期間を延長しました。
4月から5月にかけては、「国際子どもの本の日(4月2日)」「サン・ジョルディの日(4月23日)」などの記念日・関連イベントも多く、また、2001年12月に公布・施行の「子ども読書活動推進法」により4月23日が「子ども読書の日」となった影響もあって、「こどもの読書週間」は年々大きな盛りあがりをみせています。

2023年「第65回こどもの読書週間」の標語は、「ひらいてとじた 笑顔がふえた」です。
東中の図書室にも多くの新刊が配架されています。
以下に、おすすめの図書を紹介しますので、「こどもの読書週間」期間中に是非、読んでみてください。

〇マスクと黒板(濱野京子)
6月。コロナの休校開けの生徒たちを待っていたのでは、「コロナに負けるな!」のメッセージと見事な黒板アート。
こんなすごい絵、誰が描いたのか?美術部2年の立花輝も興味津々。
そんななか再開した学校は、今までと何もかも違う。
みんなマスクをつけ、ソーシャルディスタンスに気をつける毎日。文化祭も運動会もなくなるらしい。なんとなく味気ない日々を送るうち、輝は新しいクラスメイトの貴理・絵実・堅人らとあるイベントをやることに……
同じような経験をしたはずの全国の中学生に送る、コロナから「ふつう」をとりもどすための、輝たちがはじめたささやかな抵抗の物語!

〇ざんねんな偉人伝(真山知幸)
エジソン、野口英世、アインシュタインら、歴史を変え、時代を作った天才たち。
しかし、彼らの素顔は、失敗を繰り返し、トンデモ行動のオンパレードの超変わり者だった。
それでも、彼らが時代を超えて愛される理由とは?
驚きながら楽しく読める、新しい伝記。

〇君らしく働くミライへ(QuizKnock)
社会の多様化、テクノロジーの急発展、コロナ禍……etc.
職業や働く環境が激変する世の中で、何を職業にしてどう生きていくのか?
世の中の情報や価値観が目まぐるしく変化する時代に、未来の職業や働き方について考え、語るのは難しいことかもしれません。
また、「人生100年時代」と言われ、子どもたちだけでなく大人たちも常に迷いながら職業や働き方を模索しています。
しかしながら、そんな時代だからこそ、進みたい道や未来の可能性を自分で「思考し続けること」が大切です。
自分のことを知り、未来を見通す力を養い、「社会との関わり方」を見定めながら進んでいけば、将来「新しい価値を創造できる人」になれるかもしれません。
本書には、未来の職業について思考を深め、可能性を広げるためのヒントが、マンガや図解で分かりやすくガイドされています。

〇キミとはじまりの森(原作:朝倉未来、作:永田えほん)
格闘家・Youtuber・起業家・プロデューサーとして幅広く活躍中の朝倉未来氏が原案を手がけた、絵本形式の物語!
絵と文は、味わい深い画風が持ち味で、今作が絵本デビューの新鋭・永田えほん氏。
「仲間とは?」「優しさとは?」「強さとは?」……
朝倉氏が伝えたいメッセージが、魅力的なキャラクター、ストーリーで躍動します。
すべての漢字にふりがなつき。全世代に読んでほしい一冊です!!

 

Opus One(オーパス ワン)(校長室より No.4)

「Opus One(オーパス ワン)」
これは、音楽用語で「作品番号第1番」という意味を持ちます。
一般的には、カリフォルニア産のワインの名称の方がなじみがあるかもしれません。
オーパスワンワインは、現在アメリカワインの最高峰に君臨していると言ってもよいでしょう。
フランスワインとアメリカワインの融合。
このワインの命名をしたフランスのシャトームートンのオーナー、ロッチルト男爵は、「1本のワインは交響曲、1杯のグラスワインはメロディのようなものだ。」の考え方を元にこの名をつけました。
豊かな1杯1杯のグラスワインの奏でるメロディが集まっ完成した、深い味わいの交響曲。

以前、この話に触れたときに不思議と学校自体に思いをはせました。
つまり、一人一人の豊かな個性をメロディとすると、その集合体が交響曲としての優れた学校を創る。
そして、「作品番号第1番」は、まさに今のスタートの季節にふさわしい、と。
かけがえのない生徒一人一人の豊かな個性をさらに伸ばし、その集合体である学校自体の響き合いを高めていく、そして響き合いが更なる個性の伸長につながる、そんな学校を創りたいと考えています。
そのためにも、教職員一人一人の多様性を尊重し、その良さを最大限に発揮できるよう配慮していくつもりです。
今後も、生徒一人一人の豊かで多様な個性と可能性をしっかりと伸ばせるよう努力して参りますので、御支援・御協力のほど、よろしくお願いいたします。

1匹のネズミとの出会い(校長室より No.3)

「すべては、1匹のネズミとの出会いからはじまった」。
これは、有名なウォルト・ディズニーの言葉です。
まだ、名も売れず大変貧しい暮らしをしていた若きディズニーと1匹のネズミとの出会いが、ディズニーの人生そのものを変えていったのです。
ミッキーマウスという愛くるしいキャラクターが生まれた瞬間、それからすべてが始まり、ディズニーは全世界の子供たちをはじめ、老若男女を問わず、全ての人々を魅了してやまない多くの作品を、次から次へと生み出していきました。

「出会い」とは、何も人間だけとは限りません。1匹のネズミでもいいのです。1冊の本でもかまいません。
出会いには、夢と希望が宿っています。
人は、それぞれ生育環境が違うし、考え方や行動様式が各々異なります。
ゆえに、人の出会いとは新たな価値との遭遇でもあるのです。
ある人との出会いが古い自分を脱皮させ自分を新しく変えていく。
人は、出会いによって1つ成長するし、出会いは自分を高めるチャンスをはらんでいます。

真岡東中に新たに入学した1年生はもとより、それぞれ進級した2・3年生の皆さん、先生方を含めた新しい「出会い」によって、成長のきっかけをつかみ、自分を大いに高めてください。
東中生の皆さんの躍進を期待しています。

 

心意気と3つの約束(校長室より No.2)

一昨日、12日(水)に全校朝会を行いました。
コロナ禍が落ち着きつつ中、4年ぶりに全校生徒を体育館に集めての朝会となりました。
1学期スタートの生徒の頑張りをたたえた後、新たに定めた「3つの約束」と「スローガン」について、話をしました。
主な内容は以下のとおりです。


3つの約束とは、「時を守る 場を清める 礼を正す」のこと。
これは、明治、大正、昭和、平成までの4つの時代を生きた哲学者、教育者である、森信三先生が唱えた言葉である。この3つのどれもが人として生きていく上でとても大切なものであることから、多くの学校で行動規範として活用されている。
「時を守る」については、「遅刻をしない、期日を守る」ということ。
定刻までには準備を整え、きたるべき時に備えて心を静めて開始を待つ姿勢が大切。
本校では、2分前着席などがこれに当たる。また、決められた期日までに提出物を提出することも当てはまる。
時を守る先には必ず相手があり、自らが時を守ることで、相手を尊重することになる。
「場を清める」については、「整理整頓をして、しっかりと掃除を行う」ということ。
清掃を一生懸命行うと、気付く人になれる、心が磨かれる、謙虚になれる、感謝の心が芽生えるなど、様々な心の成長が見込まれる。
単なる身の回りの整理整頓や掃除であっても、他を敬い、奉仕の心につながる。
本校では、清掃の時間の取組やロッカー・教室の整理整頓などが当てはまる。
「礼を正す」については、「気持ちのよい挨拶や返事を行い、敬意を表すために服装や身だしなみを整える。」とういこと
挨拶には、「心を開いて、相手に迫る」という意味があり、挨拶をすることで人間関係は良好に保たれる。
また、服装や身だしなみを整えることは、相手に対する礼節につながる。
本校でも、気持ちのよい挨拶やきちんとした身だしなみは、当たり前のこととして求められている。
森信三先生の3つの約束、「時を守る 場を清める 礼を正す」は人としての基本であり、本気で守ろうと思えば、誰でも必ず守れるもの。
中学生のときに、人としての基本をしっかりと身に付けておけば、社会人になっても他人からの信頼を得ることができるはず。
今年度新たに定めた3つの約束、しっかりと守るようにしよう。

令和5年度、皆が1年間充実した学校生活が送れるよう、みんなで目指していけるスローガンを決めた。
それは、「心意気 ~東中PRIDE~」
「心意気」は、東中の校歌の冒頭にもあり、先輩方から連綿と受け継がれる東中の伝統とも言える言葉。
その意味は、「物事に積極的に取り組もうとする気構え。意気込み。強い意志。」のこと。
中学時代は心身共に大きく成長する時期で、皆さん一人一人が持つ、様々な可能性が大きく花開くときでもある。
しかし、自分がどんなことが得意で、どんな可能性を持っているのかは、なかなか分からない。
そこで、「心意気」を持っていろいろなことに挑戦し、自分の可能性を開花させてほしいという思いを、スローガンに込めた。
その際、大切なのは、東中生としての誇りを持って挑戦すること。
そこで、スローガンのサブタイトルに「東中PRIDE」の言葉を加えた。
「東中PRIDE」は、一人一人、各個人が頼りにするものであると同時に、皆で創り受け継いでいくもの。
皆の心のよりどころになる、すばらしい「東中PRIDE」を創っていこう。
「心意気 ~東中PRIDE~」のスローガンのもと、皆が自分の力で、可能性を扉を開き、次のステップに進んでいくことを期待している。


令和5年度、「3つの約束」と「心意気」で飛躍の年にしていきましょう!

 

歓迎、95名の新入生(校長室より No.1)

昨日、4月10日(月)に、真岡東中学校入学式を実施しました。
4年ぶりに、全校生徒を入れて実施することができ、生徒・職員全員で新入生を歓迎することができました。
校長式辞では、新入生に以下の3つのことをお願いしました。


1 当たり前のことが当たり前にできる生徒になってほしい。
朝は自分で起きられる。誰にでも大きな声で挨拶ができる。人の話をきちんと聴くことができる。自分を振り返り反省することができる。
どれも当たり前のことばかりだが、なかなかできないものである。
人として当たり前のことができるようになることが、中学校生活を豊かで楽しくする第一歩である。
本校で、今年新たに定めた3つの約束「時を守る 場を清める 礼を正す」を進んで守ってほしい。

2 一生懸命に勉強してほしい。
中学校での学習は、小学校とはずいぶん違い、内容が難しくなり、より考える力が求められるようになる。
また、授業も教科ごとに先生が違う教科担任制になり、さらに、小学校にはなかった中間テスト・期末テストがある。
そのため、予習や復習などの家庭学習も計画的に行うことが大切。
日々の努力を欠かさず、皆さん一人一人が三年間で確かな学力を身に付け、自らの進路を自分の力で切り拓いてほしい。

3 何かに本気で打ち込み友情を育んでほしい。
本校では、運動会やひがし野祭、駅伝フェスティバルなど様々な学校行事があり、大変盛り上がる。
また、皆さんが楽しみにしている部活動も盛んで、関東大会や全国大会に出場し活躍している。
学校行事や部活動で一番大切なことは、本気で取り組むことである。
仲間と一緒に本気で取り組めば、そこに確かな友情が生まれる。
共に何かを成し遂げ、そこから生まれてくる友情は、一生の宝物である。
中学校生活を通して、友情を育み、生涯の友とできる人を探してほしい。


新入生の皆さんが真岡東中学校の伝統である「心意気」をしっかりと受け継ぎ、中学校3年間で大きく成長されることを期待しています。

【校長室よりNo.145】人の温もりを教えて下さった皆様に心からの感謝をお伝えします

例年よりも早く咲いた桜も少しずつ散り始めました。一方、例年は4月に満開になる職員室前のしだれ桜が、まもなく満開を迎えようとしています。ご存じの通り、このたびの定期異動で、中村中学校に異動することとなりました。思い返せば、3年前、満開に咲き誇るしだれ桜の花を摘んだのが、真岡東中での最初の仕事でした。人なつこくて、行事に熱く、笑顔が素敵な東中の生徒たちとの3年間は、私の教員人生に、再現不可能なほどの多彩な彩りを与えてくれました。地域の方々や保護者の皆様にも、本当に温かく見守っていただき、様々な場面で「子ども」を主語にお話しできたことも、学校経営者としてこの上ない喜びでした。この三年間で、「人ってこんなにも温かいんだ。」と実感させてくれた皆様に、心から感謝しております。この「校長室より」も145号をもって閉じさせていただきます。学校は変われど、生徒たちの幸せを、いつまでもいつまでも見守っております。

【校長室より No.144】奏でる

3月25日(土)の午後に、吹奏楽部が「春のミニコンサート」を開催してくれました。多くの保護者の方々もご来校下さり、アットホームなコンサートとなりました。数々の偉大な功績を残してきた吹奏楽部の演奏は、心が込められており、まさしく音を「奏でる」演奏でした。桜の花が満開に咲き誇る春、素敵なコンサートに参加できたことをうれしく思います。