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2021年5月の記事一覧

雲の切れ間から

一昨日、皆既月食の御案内をさせていただきましたが、栃木県からは雲が厚くほとんど観察できませんでした。
しかし、1時間半粘っていたら、雲の切れ間から一瞬だけ部分食を見ることができました。
次回こそは、皆既食の赤銅色の月を見たいものです。

3年ぶりの皆既月食

あす26日(水)は、今年最も大きな満月(地球に最も近い満月)「スーパームーン」です。そして、夕方から夜にかけて皆既月食が起こります。日本国内で皆既月食が見られるのは、2018年7月28日以来、約3年ぶり。スーパームーンが皆既月食となるのは、次回は2033年10月8日です。

せっかくの機会ですでの、御家族で観察してみてはいかがでしょうか。
月は18時44分ごろから欠け始め、皆既食の始まりは20時9分頃、食の最大は20時18分頃、皆既食の終わりは20時28分頃、欠けた部分が小さくなっていって、部分食が終わるのは21時52分頃です。皆既食の始まりから終わりまでの時間が短いので、見逃さないようにしてください。

月食が起きる理由は、以下の図のように、太陽・地球・月が一直線上に並ぶからです。月が地球の影に隠れることを月食と言い、月全体が完全に影に隠れると皆既月食と言います。(画像は、国立天文台HPからお借りしています。)
皆既月食となった月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い色に見えます。これは、太陽光が大気の中を通過する際、波長の長い赤い光は散乱されにくく、大気を通過してその一部が月に届き、赤銅色に見えるのです。


躍動、西中生! 1年ぶりの公式戦で健闘光る。

先週5月14日(金)から16日(日)までの期間に、郡市春季各種大会が開催されました。
1年ぶりの公式戦ということで、生徒たちはとても楽しみにしていました。

校長として、すべての競技を参観しましたが、選手たちは勝利を目指して、全力でプレーしていました。
勝敗いかんにかかわらず、最後まであきらめない懸命な姿に感動しました。
正に、今年度新たに定めたスローガン、「挑戦 ~夢を志しに~」を体現していたと思います。

優勝したバスケットボール部をはじめ、複数の部活動が上位入賞を果たし、県大会に駒を進めました。
県大会での活躍を大いに期待するとともに、目標に届かなかった部活動の捲土重来を信じています。

がんばれ、西中生!

新学習指導要領全面実施に当たって

昨日、5月日12日(水)、Web会議システムにより校長講話を行いました。
内容は、「①感染防止対策の徹底、②生徒総会、③新学習指導要領全面実施に当たって」の三点を話しました。
主な内容は以下のとおりです。


①感染防止対策の徹底
全国で感染が拡大傾向にあり、感染力の強い変異株についても一層注意する必要があります。
今後も緊張感をもって感染防止対策を徹底してほしい。
具体的には、マスクの正しい着用、こまめな手洗いや手指の消毒、3密の回避、ソーシャルディスタンスの確保、教室の換気などの徹底をお願いする。不用不急の外出も避けること。
コロナ禍を一刻も早く収束させて、学校での当たり前の生活を取り戻そう。

②生徒総会
生徒会は、「生徒自身の、生徒自身による、生徒自身のための自治活動組織」である。
何かをしてくれるのを待つのではなく、自分がみんなのために、学校のために何ができるのかを考え行動すること重要。
今年度の生徒会スローガンは、「Shall We Enjoy?」で、コロナ禍の中でも、西中生全員が楽しめる学校を創りたいという思いが込められている。
生徒会長を中心に、実行力、機動力のある生徒会として、一年間活躍してくれることを期待している。

③新学習指導要領全面実施に当たって
学習指導要領とは、全国どこの学校でも一定の教育水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準のことである。
およそ10年に一度改訂され、ちょうど今年度から、改訂された新学習指導要領が、中学校で全面実施となる。
最も重要なキーワードは、「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)である。
皆さんが生きるこれからの時代は、情報化やグローバル化が進展する予測困難な変化の激しい時代である。そのような時代だからこそ、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動することができる「生きる力」を身に付けることが重要となる。
皆さん一人一人が「生きる力」をしっかりと身に付け、自らが思い描く幸せを実現してほしい。


特に、新学習指導要領の趣旨を実現し、「生きる力」を身に付け、自分の未来をたくましく切り拓いていくためには、保護者や地域の皆様の理解と協力は欠かせません。
昨日、新学習指導要領に関するプリントを配布しましたので、御家庭でも是非話題にしていただきたいと思います。


憲法記念日に寄せて

去る5月3日は、国民の祝日である「憲法記念日」でした。
日本国憲法が、昭和21年11月3日に公布され、昭和22年5月3日に施行されたことを記念して、昭和23年に「5月3日」が「憲法記念日」として祝日に制定されました。

祝日とした趣旨は、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。」とされています。
言うまでもなく、憲法とは国家の基本的事項を定めた、他の法律や命令で変更することのできない、国家最高の法規範のことであり、日本国憲法では、「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」の3つを基本的原則としています。

以前、地域の方から、文部省が昭和22年に発行した「あたらしい憲法のはなし」をお借りする機会がありました。
本書は、新たに制定された日本国憲法の解説のために、新制中学校1年生用の社会科の教科書として発行されたもので、「憲法」、「民主主義とは」、「國際平和主義」、「主権在民主義」等の15章からなり、日本国憲法の精神や中身を易しく解説しています。

日本国憲法についての理解を深めるために、新しく専用の教科書まで用意し、挿絵なども活用しながら理解を深めようとしていたことが分かります。今では、中学校第3学年の社会科・公民で、人間の尊重と併せて3つの基本的原則を中心に、日本国憲法について学ぶことになっています。

今年の憲法記念日は、1年以上続くコロナ禍の中で迎え、外出等も制限されていました。
感染拡大の懸念だけでなく、感染者や濃厚接触者、医療従事者等に対する差別や偏見などの人権侵害も心配されます。このようなときだからこそ、日本国憲法の精神にのっとり3つの基本的原則を再確認しながら、困難を乗り越えていく必要があると思います。