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3つの約束と挑戦

昨日、4月14日(水)、全校集会を実施ました。
校庭で行う予定でしたが、雨のためWeb会議システムにより、校長室から各教室に配信する形で行いました。
校長講話では、3つの約束とスローガンの話をしました。主な内容は、以下のとおりです。


3つの約束とは、「時を守る 場を清める 礼を正す」のことです。これは、明治、大正、昭和、平成までの4つの時代を生きた哲学者、教育者である、森信三先生が唱えた言葉です。
「時を守る」については、「遅刻をしない、期日を守る」ということです。定刻までには準備を整え、きたるべき時に備えて心を静めて開始を待つ姿勢が大切です。時を守る先には、必ず相手があります。自らが時を守ることで、相手を尊重することになります。
「場を清める」については、「整理整頓をして、しっかりと掃除を行う」ということです。清掃を一生懸命行うと、気付く人になれる、心を磨く、謙虚になれる、感動の心をはぐくむ、感謝の心が芽生えるなど、様々な心の成長が見込まれます。単に身の回りの整理整頓や掃除であっても、他を敬い、奉仕の心につながるものだと思います。
「礼を正す」については、「気持ちのよい挨拶や返事を行い、敬意を表すために服装や身だしなみを整える。」とういことです。挨拶には、「心を開いて、相手に迫る」という意味があり、挨拶をすることで人間関係は良好に保たれます。また、服装や身だしなみを整えることは、相手に対する礼節につながります。
森信三先生の3つの約束、「時を守る 場を清める 礼を正す」は人としての基本であり、本気で守ろうと思えば、誰でも必ず守れるものです。中学生のときに、人としての基本をしっかりと身に付けておけば、社会人になっても他人からの信頼を得ることができるでしょう。今年度新たに定めた3つの約束、しっかりと守るようにしましょう。

次は、スローガンについてです。令和3年度、すばらしいスタートを切った皆さんが、1年間充実した学校生活が送れるよう、みんなで目指していけるスローガンを決めました。それは、「挑戦 ~夢を志に~」です。
スローガンの意味を説明します。まず、「挑戦」ですが、中学時代は心身共に大きく成長する時期で、皆さん一人一人が持つ、様々な可能性が大きく花開くときでもあります。しかし、自分がどんなことが得意で、どんな可能性を持っているのかは、なかなか分かりません。そこで、いろいろなことに挑戦し、自分の可能性を見極めてほしいという思いを、「挑戦」という言葉に込めました。しかし、中途半端な気持ちで挑戦したのでは、可能性の扉は開きません。「こうなれたらいいな」という憧れに近いような「夢」ではなく、「絶対にこうなってみせる」とうい覚悟、行動まで含めた具体的な道筋、つまり「志」をもって挑戦することが大切です。人間、覚悟を決めれば、ほとんどのことは実現可能でしょう。「挑戦 ~夢を志に~」のスローガンのもと、皆さんが自分の力で、可能性を扉を開き、次のステップに進んでいくことを期待しています。頑張ってください。


校長講話のあと、教室から拍手が聞こえてきました。
校長講話で、拍手をもらったのは初めてです。
西中生は、本当にいい子たちばかりですね。
西中がますます好きになりました。