西中日記

自転車安全教室

 「梅雨は明けたのでは?」というウワサが出始めた今日、夏休み前にぜひともやっておきたかった「自転車安全教室」を、朝の早い時間から行いました。1校時前に行ったのは「熱中症」予防のためでしたが、8時過ぎにはもう、気温も上がり始めていました。
 暑い中にも関わらず、生徒のみなさんは一生懸命取り組んでくれました。

気温も上がり始めていました。まず、係の添谷先生からの諸注意。

「ついたて」を立て、わざと見えにくくしました。

今日は、「一時停止」に特化した練習を行いました。

左右の確認、タイミングを見計らってのスタート。難しいと思います。

大﨑先生には、実際に車を走らせてもらい、道路の雰囲気を再現しました。

「慣れ」は禁物。車との衝突は死に至る事故となります。

8時にしてこの日差し・・・。お疲れ様です。

「おっと危ない!」訓練でも事故が起きたら取り返しがつきません。

 本校図書室には「小川文庫」というコーナーがあります。「小川文庫」があることを知っていたのは全校で10名足らず、またなぜ「小川文庫」なるコーナーが図書室にあるのか?については、わずかに2、3名の生徒が理由を知っているだけでした。17、8年前になるかと思いますが、当時本校の2年生だった小川君が交通事故で帰らぬ人となりました。私はその時真岡東中学校で卓球部顧問をしていた関係で、西中卓球部の小川君のことは大会でもよく目にしていました。郡内での実力もトップクラスだった小川君は、卓球センス抜群の選手でした。そんな彼の突然の訃報に接したときは、本当にショックでした。私の息子と同じ年頃の子が亡くなったことも、衝撃を大きくしました。ご両親の悲しみがどれほど大きかったことか・・・。もっとたくさんのことを学びたかったであろう、小川君の遺志を忘れないために、ご両親が寄贈してくださったのが「小川文庫」であったはずです。今度図書室に行ったときには、「小川文庫」の本を手にとって読んでほしいと思います。
 失うと二度と戻らないもの「命と時間」。一瞬の事故でかけがえのない命は絶たれてしまいます。そして失った命は二度と戻らない。このことを生徒のみなさん一人一人に真剣に考えてほしいと願っています。自転車に乗ることで、「加害者」にも「被害者」にもなることがあります。そのことも忘れずに、夏休みを健康で安全に、そして有意義に過ごしてください。(自転車安全教室後の校長の話。一部補足しました。)