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避難訓練 煙体験活動

真岡消防署の皆様にご指導をいただき、地震、火災発生時の対応や、それにともなう避難行動、救護活動などについて体験学習を行いました。

今回は、「ブラインド型避難訓練」という事前に与えられるのは大まかな想定(火災発生場所など)のみで、当日の状況に応じて参加者が自らの判断で避難行動を行うことで、実際の災害対応能力を養うことを目的とする訓練方法をとりました。

 

昼休みの時間に、緊急地震速報のあのアラート音が放送で流れます。その後火災の発生の情報が追加となり、生徒たちは、教室や廊下などそれぞれが過ごしていた場所から第一次避難場所に避難行動を開始しました。

無事、全員が校内より体育館に集まり、整列して安全の確認をすることができました。

 

 

 『訓練は、実災害のように(真剣に)。実災害は、訓練のように(冷静に)』

真岡消防署員様より講評と講義をしてをいただきました。

『自らの命は自らで守ることができるように』

近年の異常気象を始め、完全な防災は不可能な時代に入っています。しかし、このような訓練によって避難行動で自らの命を守り、救護活動によって他人の命を守るこの両軸によって『減災』をすることが可能になります。

本日の避難行動についても、署員のお話によって「なぜタオルで口を覆ったのか」、廊下での命を守る避難行動、「教室のドアを開ける?・閉める?」など自分が行った行動の本質を考え、災害に生かせる能力を養う避難訓練となりました。

 

その後校内各所に設けられた3つのブースで、消火活動、訓練人形を使った心肺蘇生の体験、煙体験と災害時の共助(負傷者搬送の練習)を全員で体験しました。

 

「消火器取り扱い」

ーピンを抜く、ホースを外す、レバーを握る。ー

初期消火活動が可能な延焼の度合いについても講義を受け、避難しなければならない場合についても知ることができました。

 

心肺蘇生

生徒全員が順番に体験しました。

 

煙体験

今回は視界が遮られるという特性のみの無害の煙でのホワイトアウトの体験でしたが、外出先など未知の場所で出口に向かわなくてはならない事がどんなに難しく恐怖を感じるだろうと痛感する体験でした。本物の煙は熱く猛毒で、命の危険がすぐ隣にあるのです。

姿勢を低くして、煙を吸わないように口を布等で覆う。・・言われ続けている基本の姿勢の大切さを再確認しました。

真っ白な煙で視界を閉ざされた稀有の体験が、生徒のもしもの際に命を守る大きな力になると思いました。テントを立てたり煙の量を調整したり、準備にお手間と時間がかかったことと思います。大変ありがたかったです。

共助の力

担架がなくても、人の手だけ、または簡単な板のようなもののみでも、危険な場所から退避する手伝いをすることができる体験をしました。

起こってほしくはない過酷な状況への備えではありますが、「なんとかなるさ」と目をそらしているだけでは命は失われてしまいます。災害に出会ってしまった場合に冷静な対応できるよう、生徒職員共にこれからも取り組んで参ります。

本日、生徒の安全を心から案じ教え導いてくださった真岡消防署の皆様、大変ありがとうございました。