登高の学び舎

校長室から

「保護者・地域の皆様の御協力に感謝申し上げます」

 新型コロナウイルス感染症対策のため、3月3日(火)から臨時休校となりました。その間、3月16日(月)の全校登校日に、子どもたちの様子を確認するとともに、通知表をお渡ししました。校庭や校舎に子どもたちの元気な声が響き、学校に活気が戻りました。そして、3月19日(木)には、6年生児童・保護者・本校職員の参加によります卒業式を実施しました。臨時休校中の卒業式となりましたが、子どもたちはしっかりとした態度で臨み、感動あふれる式となりました。卒業生の今後の活躍を心から願っています。

 休校中のお子様の健康状況等につきまして、電話やメール等で確認させていただきます。また、現在の学年で未学習の内容は、次年度の担任や教科担当指導者との引き継ぎを行い、4月の授業開始時から指導します。学習した内容を振り返るプリントなども配布しましたので、家庭学習で活用してください。保護者の皆様には大変お世話になります。健康・安全を第一に過ごされるとともに、お子様のことで何か御相談等がある場合には、学校まで御連絡ください。

 「親思う心にまさる親心」(吉田松陰)という言葉があります。これは、子が親を思う心よりも、子を思いやる親の気持ちの方がはるかに深いということを教えています。子どもの心豊かな成長は、家庭の深い慈愛によって支えられています。学校も、保護者の皆様と気持ちを同じにして、大切なお子様の成長をしっかり支えていきたいと思います。そして、今、感染拡大を抑制するための重要な時期に、様々な困難を力を合わせて乗り越えていきたいと思います。
 最後になりますが、保護者の皆様、地域の皆様には、本校の教育活動に多大なる御支援、御協力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。お陰様で、子どもたちは明るく元気に学校生活を送ることができました。今後とも、職員一同頑張ってまいります。御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより3月号)

全職員から卒業生へのはなむけの言葉

卒業式「校長のことば」より

 卒業証書を手にされた123名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。皆さんが手にしている卒業証書は、小学校での6年間の課程が修了したという大切な証です。
 今、卒業生の皆さんの活躍が、鮮やかによみがえります。修学旅行や陸上大会、運動会や児童会行事‥‥、皆さんが最上級生として見せてくれた勇姿を、どれほど誇りに思ったことでしょう。毎日の清掃や登校班‥‥、下級生の面倒を優しく見ながら活動する姿を、どれほ頼もしく思ったことでしょう。皆さんは、真岡小学校145年の歴史に、大きな一ページを刻んでくれました。大変立派でした。

 卒業生の皆さんは、今、人生の中で最も多くのことを学ぶ時期にいます。それは「勉強」であり、「友達と友情を深めること」、そして、「時に困難を乗り越えること」です。このようなことを学んでいくために、「心をいつも上向きに」ということをお話しします。
 皆さんの心の中には、心のコップがあります。このコップが上を向いているときと下を向いているときでは、心の働きが違います。心が上向きならば、周りの方が教えてくださることがたくさん心のコップに蓄えられていきます。しかし、下向きだとせっかくの教えが蓄えられません。「上向きである」というのは、「素直で一生懸命である」ということです。皆さんは、一人一人自分にしかないすばらしい力をもっています。これからもしっかり心を上向きにして、素直に一生懸命学び、力を伸ばしていってください。

 さて、今、手元に皆さんが家族への思いを記した「日本一短い手紙」の冊子があります。今日、この卒業の日に御家族の皆様にお届けしました。誰よりも皆さんを心配し、大切に育ててくれた家族への思い‥‥。皆さんがその思いを記したときに、私も担任の先生方と共に、皆さん一人一人からその思いを聞きました。普段はなかなか言えない、でも、本当はいつも心に思っている皆さんの思いに感動し、涙が出る思いがありました。この冊子にある一つ一つの言葉は、皆さんの美しい心を映しています。これからも、この美しい心を大切にしてください。

 保護者の皆様に申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。大切に育んでこられた日々、数々の御心労を思うとき、本日、立派に卒業を迎えられたお子様の姿に感慨もひとしおのことと存じます。お子様が立派に活躍されることを、職員一同、心から願っております。この6年間、本校の教育活動に厚い御理解と御協力をいただきましたことに、心からお礼申し上げます。
 結びに、卒業生の皆さんの前途に幸多きことを心からお祈り申し上げ、校長のことばといたします。

(卒業式「校長のことば」より抜粋)

「『ありがとう』の気持ちを大切に」

 月日の過ぎるのは早いもので、2月ももう少しで終わり、3月を迎えようとしています。2月14日(金)には、今年度最後の授業参観・保護者会(1年生から5年生)を実施しました。お忙しい中、多くの保護者の皆様に御参加いただきまして、誠にありがとうございました。また、引き続き行いましたPTA合同委員会及び総務委員会も、本年度の振り返りなど大変お世話になりました。

 さて、登校する子どもたちと挨拶を交わしていると、登校班の班長や副班長が、低学年を気遣いながら歩いている様子を見ます。低学年の面倒をみる高学年に、頼もしさを感じます。そして、毎日、交通指導員の方々やスクールガードの方々をはじめ、地域の皆様に見守られながら子どもたちは安全に登下校しています。子どもたちには、安心して立派に成長できるように、多くの人たちが関わっていることを感じ取らせたいと思っています。
 そして、3月19日(木)は卒業式です。6年生は、6年間のまとめと中学校への進級に向けての準備を頑張っています。1月27日(月)には、親子レクリエーションとしてフォトフレーム作りをし、親子で給食を食べた後、中学校入学説明会に参加しました。最高学年として、立派に活躍してくれた6年生にとって、思い出に残る卒業式にしたいと思います。また、1年生から5年生も、それぞれ次の学年への進級に向けて最後のまとめを頑張っています。この1年間に、一人一人たくましく成長しました。期待をもって進級できるようにしたいと思います。

 進学や進級につながる大切な節目の時、たくさんの「ありがとう」の気持ちを大切にしたいと思います。お世話になっている方や深い愛情を注いでくれる家族、そして一緒に活動してきた友達など、自分の成長を支えてくれた多くの人への感謝の気持ちを高めたいと思います。

 うがいや手洗い等に気を配り、インフルエンザが流行しないように気を付けたいと思います。そして、最後のまとめをしっかりできるよう職員一同頑張ってまいります。保護者の皆様には今後とも御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより2月号)

6年生を送る会6年生を送る会

「節目の3学期~感動との出会いを大切に」

 令和2年がスタートしました。子どもたちは目標を立て、気持ちを新たにして学校生活を送っています。3学期は、進級・進学に備える大切な節目となる学期です。1年間の総まとめにしっかり取り組み、目標を高くもって新年度が迎えられるようにしていきたいと思います。

 さて、人間の脳にとって、「感動すること」はとてもよい影響を与えるそうです。脳科学者の茂木健一郎さんは、著書「感動する脳」の中で、次のように述べています。

 「感動」は脳を進化させます。感動があればあるほど、感動の階段を登れば登るほど、人生は変えることができます。自分の脳を変えることができるということになるのです。

 例えば、今、1年生がチューリップの球根を毎日観察したり、水やりなどを頑張ったりしていますが、4月に花が咲いたときには大きな感動があることでしょう。そして、その感動の経験は大切に記憶され、その後の生活に生かされる貴重な宝物になると思います。時には失敗しながらもそれを乗り越え、感動の経験を重ねることで子どもの脳は育っていくそうです。

 日々の生活や学習における初めての経験など、子どもたちは多くの感動に出会います。読み聞かせや長なわ跳びの記録挑戦にも感動があります。そして、3学期は卒業や進学・進級の感動も味わいます。また、今年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、たくさんの感動を与えてくれることと思います。このような一つ一つの感動を大切にしていきたいと思います。

 令和2年も、職員一同、子どもたちのために誠心誠意、努力してまいります。本年も保護者の皆様、地域の皆様の御理解と御協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

(学校だより1月号)

図書ボランティアの皆様による読み聞かせ

「充実した冬休み、希望に満ちた新年を願って」

 今年は、新たな時代「令和」の幕開けの年になりました。2学期は運動会に始まり、修学旅行や遠足など大きな行事を実施しました。また、学習の充実期として、学力や体力の向上にも力を入れて取り組みました。子どもたちはそれらの活動の中で、新しいことを知る喜びを味わったり、互いに協力して目標に向かう経験を積んだりして、大きく成長しました。

 さて、12月26日(木)から1月7日(火)まで、13日間の冬休みに入ります。年末年始ということで、家族で一緒に過ごす時間や様々な人との出会いも増えることでしょう。家族の一員として手伝いをすること、年末年始の挨拶を交わして感謝の気持ちを表すことなど、貴重な経験ができるときです。それらは、大人になるための準備であるとも言えます。
 そのために、私たち大人が手本を示しながら、具体的に言葉を掛け、どう対応したらよいのかを教えていくことが必要です。周りの人のことも考えて、場に応じた言動をできるようにすることは、人として互いを尊重し合うことにつながります。

 また、保護者の思いや愛情を、是非お子様に言葉で伝えていただきたいと思います。家族からの愛情が子どもの心を豊かにし、自信を高め、たくましく生きる力の基をつくります。愛情をたっぷりと注いでもらい、元気な笑顔で3学期を迎えられるようお願いいたします。
 地域の皆様にも大変お世話になります。子どもたちの健全育成のため、見守りや声掛けの御協力をお願い申し上げます。

 3学期は、学年のまとめをする時期であり、次の学年につなげるための大切な学期です。職員一同、しっかりと準備をして臨みたいと思います。
 結びになりますが、本年も本校の教育活動に御理解と御協力をいただきました保護者の皆様、いつも子どもたちを温かく見守ってくださいました地域の皆様に心より感謝申し上げます。
 どうぞ、よいお年をお迎えください。

 (学校だより12月号より)

学校を見守る校庭のケヤキ  (真岡市古木・名木指定)