令和3年度 彰道通信ニュース

宵の明星(13月3日)

 夕方、視界の端に明るい光を感じ、月かなと思って光のほうに目を向けると、宵の明星・金星でした。金星は、地球と太陽・金星の位置関係によって形や明るさが変化して見える惑星です。そして、明日、金星が最大光度(明るさの変化のピーク)となります。夕方、南西の方向に見える明るい金星をそんな知識とともに眺めてみてください。

 金星の明るさはマイナス4等より明るくなり、望遠鏡で見ると三日月形に見えます。

 国立天文台副台長の渡部潤一先生は、『宇宙のコラム』という記事に「夕闇が消えて、暗い夜空の地平線に沈みかけた宵の明星がよく見える場所、しかも全く街灯などの人工光がないところで、金星に向けて白い紙の上に手をかざしてみると、金星の光で影ができているのがわかるはずだ」と書かれていました。太陽・月に次ぐ影をつくることができる3番目の天体ということになります。