登高の学び舎

校長室から

「平成31年度 入学式~大切にしたい『5つの花』~」

 120名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんは今日から、この真岡小学校の1年生です。どの子もみんないい顔、いい姿勢でとても立派です。先生方や上級生のお兄さん・お姉さん、そして、教室も校庭も、真岡小学校の全部が皆さんの入学をとても楽しみにしていました。
 新入生の皆さんに、「5つの花」を贈りたいと思います。これは、皆さんに大切にしてほしい「真岡小学校の『あいうえお』の花です」

○「あ」の花は、「あいさつ」の「あ」です。お家の人や学校の先生、友達や近所の方々に、元気にあいさつをしましょう。
○「い」の花は、「いっしょうけんめい」の「い」です。小学校では、国語や算数などいろいろな勉強をします。一生懸命がんばって、力を伸ばしていきましょう。
○「う」の花は、「うんどう」の「う」です。たくさん運動をして、体を鍛えましょう。
○「え」の花は、「えがお」の「え」です。笑顔で過ごすためには、安全が大切です。車に気を付けて、交通事故には、絶対に遭わないようにしてください。
○最後の「お」の花は、「おもいやり」の「お」です。友達に優しくして、たくさんの友達をつくってください。

 今日からこの「5つの花」を大切にして、立派な1年生になってください。

(入学式 式辞より)

 

「新たな希望を胸に新年度がスタート」

 新1年生120名を迎え、全校生667名で平成31年度がスタートしました。創立145年を迎える本校の歴史と伝統を大切に、今年度も「進んで学ぶ子ども」「元気でがんばる子ども」「思いやりのある子ども」の3つの教育目標を継続し、「知・徳・体」のバランスが取れた児童の育成に取り組んでいきます。
 また、「好意・好感・好印象をもたれる学校」「にこにこ笑顔のあふれる学校」を「目指す学校像」とし、子どもたちはもちろん、保護者の皆様や地域の方々から愛される学校づくりに努めてまいります。
 下記は、本年度の基本方針です。御理解と御支援をよろしくお願いいたします。

【平成31年度基本方針】
1 基礎的・基本的な内容の確実な定着と、児童自らが主体的に取り組む授業の充実に努める。(確かな学力)
2 運動に親しみ、健康でたくましく生きる児童の育成に努める。(健康安全・体力)
3 いじめを起こさない、望ましい人間関係づくりに配慮した学年・学級経営の充実を図り、豊かな心の育成に努める。(いじめ防止・豊かな心)
4 保護者や地域の方々・関係機関の協力を得ながら、開かれた学校づくりに努める。(開かれた学校)
5 児童や保護者との信頼関係を大切にし、教育に対する熱意と行動力のある教職員を目指す。(信頼される教職員)

(学校だより4月号より)

「体験活動から学び、成長していく子どもたち」

 体験活動とは、文字どおり、自分の身体を通して実際に経験する活動のことです。子どもたちは人や自然に働きかけ、実感をもって関わっていく活動を通して、感動したり、驚いたりしながら「なぜ?」「どうして?」と考えを深めていきます。そして、下記のような多くのことを学んでいきます。

○ 一緒に活動している人に配慮しながら行動するという他者への配慮
○ 目標に向かって、みんなで協力して活動するという協調性
○ 注意事項を守り、活動に取り組むという安全性に対する態度
○ 公共のものを大切にし、集団活動のルールを守るという社会性
○ より高い目標を設定し、それらを達成しようとする挑戦向上心

 本校では、「人や自然等と関わる活動」を重視した教育に取り組んでいます。五感を通して対象を知る体験活動は、思考を活性化させ、学ぶことの喜びや意欲を生み出すことにつながります。
 「地域とともにある真岡小」として地域との関わりを大切にし、保護者・地域の皆様の御協力を得ながら豊かな体験活動に取り組んでいきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

(学校だより5月号より)

 

「よい習慣は、子どもの力を伸ばす」

 東レ経営研究所の社長を務めた佐々木常夫さんの著書に、「良い習慣は才能を超える」という言葉があります。「良い習慣」について、次のように述べられています。

 良い習慣を持っている人は、毎日確実に成長していきます。良い習慣の中で最も大事なことは、「人としてあるべき原理原則」を行うことです。「人に会ったら挨拶をする」「時間を守る」「相手を思いやる」「間違ったことをしたらすぐ謝る」などといった人間としてなすべき基本動作がきちんとできることです。

 「良い習慣」は、自分の力を伸ばしていく源になるものです。小学校の時期は、自立に向けての「良い習慣」を身に付ける大切な時期です。 本校においても「目指す学校像」として、次のことを掲げて日々の教育活動に取り組んでいます。

 挨拶、清掃、身だしなみ、時間を守るなど「凡事徹底」を図り、当たり前のことが当たり前にできる学校

 子どもたちに「良い習慣」を身に付けさせるために、学校と家庭が手を取り合って取り組んでいきましょう。

(学校だより6月号より)

 

「お子様への温かな働き掛けを」

 1学期が無事に終了し、保護者・地域の皆様には、温かい御支援と御協力をいただきありがとうございました。
 さて、夏休みは、普段できないような経験をたくさんしながら、豊かな人間性を育むよい機会です。しかし、生活が不規則になったり、事件や事故に巻き込まれたりする心配があります。健康・安全を第一に、有意義な夏休みを過ごせますよう、地域全体での見守りの御協力をお願いいたします。
 夏休みは、お子様との大切な触れ合いの機会にしていただければと思います。下記は、家庭教育に生涯を捧げたアメリカの教育家、ドロシー・ロー・ノルトの著書『子どもが育つ魔法の言葉』に収められている言葉です。長年の経験に裏打ちされた子育てに対する温かい言葉は、お子様への働き掛けの道しるべになるのではないでしょうか。

 励ましてあげれば、子どもは自信をもつようになる
 誉めてあげれば、子どもは明るい子に育つ
 愛してあげれば、子どもは人を愛することを学ぶ
 認めてあげれば、子どもは自分が好きになる
 見つめてあげれば、子どもは頑張り屋になる
 優しく思いやりをもって育てれば、子どもは優しい子に育つ
 守ってあげれば、子どもは強い子に育つ 

 2学期の始業式には、心身共に成長した、元気な子どもたちに会えることを、職員一同楽しみにしています。

(学校だより7月号より)

 

「子どもたちにとって実り多い2学期に」

 いよいよ2学期がスタートしました。2学期は、「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」と言われるように、勉強や運動に取り組みやすい学期です。また、「運動会」「修学旅行」「遠足」「自然教室」などの大きな行事があります。一つ一つ充実した活動にしていきたいと思います。

 さて、9月14日(土)に実施しました運動会では、御来賓の皆様、保護者・地域の皆様の温かな声援に見守られ、盛大に行うことができました。朝には小雨が降り、午後は暑さを感じる中でしたが、無事に実施することができました。
 1,2年生のダンス「パプリカ」はとても上手で、会場のみんなが幸せな気持ちになりました。3,4年生のダンス「令和」は、たくさんの元気をくれて、令和に羽ばたくすばらしいダンスでした。5,6年生の「2019真小ソーラン」は、迫力と躍動感にあふれ、正に「真小魂」を見せてくれました。「その他の種目」や「応援合戦」、「係の仕事」等も、全て立派にできました。子どもたちの頑張りに、たくさんの感動がありました。
 PTA役員の皆様には、見学場所の設営など、準備から後片付けまで大変お世話になりました。さらに、テント等の片付けには、多数の保護者の皆様に御協力いただきました。重ねて感謝申し上げます。

 運動会での一生懸命な頑張りは、子どもたち一人一人の力の伸びにつながるものです。子どもたちには、いろいろなことにチャレンジして、自分を成長させてもらいたいと思います。
 子どもたちにとって実り多い学期となるよう、職員一丸となり、指導・支援したいと思います。保護者の皆様、地域の皆様の御支援・御協力を今後ともお願いいたします。

(学校だより9月号より)

 

「実りの秋を迎えて」

 猛烈な台風19号が日本列島を通過し、各地に甚大な被害をもたらしました。被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。そして、一刻も早い復旧を願っています。学校でも、改めて子どもたちの安全の確保について確認し、最優先に取り組んでいきたいと思います。

 学校の正門付近に、たくさんの落ち葉が見られる時期になりました。しかし、子どもたちが登校する頃には落ち葉はほとんど見られません。これは、子どもたちが安全に坂道を上って来られるようにと、地域の方々がきれいに掃いてくださっているからです。そして、交通指導員の方々、スクールガードの皆様による安全指導が、子どもたちを守ってくださっています。皆様の学校に対する温かい御支援に感謝申し上げます。

  10月9日には1年生から5年生の秋の遠足、10月17日~18日には6年生の修学旅行を実施しました。どちらも天候に恵まれ、無事終了することができました。それぞれによい思い出がたくさんできました。事前の準備等、保護者の皆様には大変お世話になりました。
 また、10月28日~11月28日を「真岡小☆秋の本まつり」として、読書スタンプラリーや図書ボランティアの方々の御協力をいただき図書集会を行うなど、読書意欲を高める取組を行います。

 実りの秋、子どもたちも4月から毎日学習してきた成果が、いろいろな場面で表れてくる時期になってきます。「今までできなかったことができるようになった」…そういうことがたくさんあります。是非、お子様と成長の跡を確認し、励ましていただきたいと思います。
  子どもたちにとって実り多い秋となるよう、職員一丸となり、指導・支援して参りたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様の御支援・御協力を今後ともお願いいたします。

(学校だより10月号より)

 

「自分は守られている」という安心感の重要性

 地域の皆様におかれましては、日頃より児童生徒の健全育成のために御尽力をいただき、深く感謝申し上げます。
 さて、真岡小学区青少年健全育成連絡会は、多年にわたり自主防犯活動を積極的に推進されていることに対して、昨年10月に真岡警察署及び真岡地区防犯協会より表彰を受けました。これはスクールガードの皆様による見守り活動、新1年生への防犯ベル配布等の事業実績が認められたものです。また、交通指導員の方々による安全指導、子ども110番の家及び青色回転灯搭載車パトロールの協力等、地域ぐるみでの活動は、子どもたち及び学校を力強く支えてくださっています。

 このような地域の皆様による活動は、安全の確保とともに、子どもたちに安心感を与えてくださいます。子どもにとって、「自分は守られている」という安心感は、成長過程において極めて重要です。子どもは安心感の中で自信を得て、自尊心を高めていきます。安心感を与えてくださる周囲の人々は、かけがえのない存在です。
 そして、皆様の様々な活動から、子どもたちは多くのことを学んでいます。「命の大切さ」、「周りの人の力になるすばらしさ」‥‥、それは、将来の自立に向けた大切な道しるべになっていくと考えます。
 地域の宝である子どもたちの健やかな成長と活躍を願い、安全指導、授業支援、図書ボランティア等、惜しみない支援をいただいています。地域一丸となって支えてくださる取組に、心より感謝申し上げます。

 (真岡小学区青少年健全育成連絡会広報誌「しろやま」第71号より)

「一人一人すべての人を大切に」

 12月4日(水)~10日(火)は、人権週間です。世界人権宣言には、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等である。」と示されています。
 真岡小学校では、12月10日(火)の3校時に、人権擁護委員の皆様の御協力をいただき「人権教室」を行います。また、各学級で話し合って人権標語を作成したり、給食時の人権タイムで福祉体験を放送したりします。さらに、各学年や学級ごとに人権DVDの視聴を行い、人権について考え、人権を尊重して生活しようとする態度を育てます。

 人権を大切にするということは、「命を大切にすること」や「みんなと仲良くすること」、「いじめを絶対にしないこと」などです。お互いが相手の立場を考え、思いやりの気持ちをもって相手に接する心が大切です。子どもたちに、人権を尊重する心を育んでいきたいと思います。

 セトモノと セトモノと
 ぶつかりッこすると すぐこわれちゃう
 どっちか やわらかければ だいじょうぶ
 やわらかいこころを もちましょう
 そういうわたしは いつもセトモノ  (相田みつをさんの詩)

 人は、誰もが幸せに生きたいと願っています。その幸せは、自分の在り方や生き方で、周囲の人たちが幸せであると感じた時、より深まっていくものと思います。それは、とても大きなことや目立つことではなくても、ほんの小さな言葉掛けや行いが大切であると思います。どうか、御家庭でも、心の優しさ、温かさ、命について、話題にしていただければと思います。

(学校だより11月号より)

人権教室~人権擁護委員の皆様の御協力~

「充実した冬休み、希望に満ちた新年を願って」

 今年は、新たな時代「令和」の幕開けの年になりました。2学期は運動会に始まり、修学旅行や遠足など大きな行事を実施しました。また、学習の充実期として、学力や体力の向上にも力を入れて取り組みました。子どもたちはそれらの活動の中で、新しいことを知る喜びを味わったり、互いに協力して目標に向かう経験を積んだりして、大きく成長しました。

 さて、12月26日(木)から1月7日(火)まで、13日間の冬休みに入ります。年末年始ということで、家族で一緒に過ごす時間や様々な人との出会いも増えることでしょう。家族の一員として手伝いをすること、年末年始の挨拶を交わして感謝の気持ちを表すことなど、貴重な経験ができるときです。それらは、大人になるための準備であるとも言えます。
 そのために、私たち大人が手本を示しながら、具体的に言葉を掛け、どう対応したらよいのかを教えていくことが必要です。周りの人のことも考えて、場に応じた言動をできるようにすることは、人として互いを尊重し合うことにつながります。

 また、保護者の思いや愛情を、是非お子様に言葉で伝えていただきたいと思います。家族からの愛情が子どもの心を豊かにし、自信を高め、たくましく生きる力の基をつくります。愛情をたっぷりと注いでもらい、元気な笑顔で3学期を迎えられるようお願いいたします。
 地域の皆様にも大変お世話になります。子どもたちの健全育成のため、見守りや声掛けの御協力をお願い申し上げます。

 3学期は、学年のまとめをする時期であり、次の学年につなげるための大切な学期です。職員一同、しっかりと準備をして臨みたいと思います。
 結びになりますが、本年も本校の教育活動に御理解と御協力をいただきました保護者の皆様、いつも子どもたちを温かく見守ってくださいました地域の皆様に心より感謝申し上げます。
 どうぞ、よいお年をお迎えください。

 (学校だより12月号より)

学校を見守る校庭のケヤキ  (真岡市古木・名木指定)

「節目の3学期~感動との出会いを大切に」

 令和2年がスタートしました。子どもたちは目標を立て、気持ちを新たにして学校生活を送っています。3学期は、進級・進学に備える大切な節目となる学期です。1年間の総まとめにしっかり取り組み、目標を高くもって新年度が迎えられるようにしていきたいと思います。

 さて、人間の脳にとって、「感動すること」はとてもよい影響を与えるそうです。脳科学者の茂木健一郎さんは、著書「感動する脳」の中で、次のように述べています。

 「感動」は脳を進化させます。感動があればあるほど、感動の階段を登れば登るほど、人生は変えることができます。自分の脳を変えることができるということになるのです。

 例えば、今、1年生がチューリップの球根を毎日観察したり、水やりなどを頑張ったりしていますが、4月に花が咲いたときには大きな感動があることでしょう。そして、その感動の経験は大切に記憶され、その後の生活に生かされる貴重な宝物になると思います。時には失敗しながらもそれを乗り越え、感動の経験を重ねることで子どもの脳は育っていくそうです。

 日々の生活や学習における初めての経験など、子どもたちは多くの感動に出会います。読み聞かせや長なわ跳びの記録挑戦にも感動があります。そして、3学期は卒業や進学・進級の感動も味わいます。また、今年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、たくさんの感動を与えてくれることと思います。このような一つ一つの感動を大切にしていきたいと思います。

 令和2年も、職員一同、子どもたちのために誠心誠意、努力してまいります。本年も保護者の皆様、地域の皆様の御理解と御協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

(学校だより1月号)

図書ボランティアの皆様による読み聞かせ

「『ありがとう』の気持ちを大切に」

 月日の過ぎるのは早いもので、2月ももう少しで終わり、3月を迎えようとしています。2月14日(金)には、今年度最後の授業参観・保護者会(1年生から5年生)を実施しました。お忙しい中、多くの保護者の皆様に御参加いただきまして、誠にありがとうございました。また、引き続き行いましたPTA合同委員会及び総務委員会も、本年度の振り返りなど大変お世話になりました。

 さて、登校する子どもたちと挨拶を交わしていると、登校班の班長や副班長が、低学年を気遣いながら歩いている様子を見ます。低学年の面倒をみる高学年に、頼もしさを感じます。そして、毎日、交通指導員の方々やスクールガードの方々をはじめ、地域の皆様に見守られながら子どもたちは安全に登下校しています。子どもたちには、安心して立派に成長できるように、多くの人たちが関わっていることを感じ取らせたいと思っています。
 そして、3月19日(木)は卒業式です。6年生は、6年間のまとめと中学校への進級に向けての準備を頑張っています。1月27日(月)には、親子レクリエーションとしてフォトフレーム作りをし、親子で給食を食べた後、中学校入学説明会に参加しました。最高学年として、立派に活躍してくれた6年生にとって、思い出に残る卒業式にしたいと思います。また、1年生から5年生も、それぞれ次の学年への進級に向けて最後のまとめを頑張っています。この1年間に、一人一人たくましく成長しました。期待をもって進級できるようにしたいと思います。

 進学や進級につながる大切な節目の時、たくさんの「ありがとう」の気持ちを大切にしたいと思います。お世話になっている方や深い愛情を注いでくれる家族、そして一緒に活動してきた友達など、自分の成長を支えてくれた多くの人への感謝の気持ちを高めたいと思います。

 うがいや手洗い等に気を配り、インフルエンザが流行しないように気を付けたいと思います。そして、最後のまとめをしっかりできるよう職員一同頑張ってまいります。保護者の皆様には今後とも御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより2月号)

6年生を送る会6年生を送る会

卒業式「校長のことば」より

 卒業証書を手にされた123名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。皆さんが手にしている卒業証書は、小学校での6年間の課程が修了したという大切な証です。
 今、卒業生の皆さんの活躍が、鮮やかによみがえります。修学旅行や陸上大会、運動会や児童会行事‥‥、皆さんが最上級生として見せてくれた勇姿を、どれほど誇りに思ったことでしょう。毎日の清掃や登校班‥‥、下級生の面倒を優しく見ながら活動する姿を、どれほ頼もしく思ったことでしょう。皆さんは、真岡小学校145年の歴史に、大きな一ページを刻んでくれました。大変立派でした。

 卒業生の皆さんは、今、人生の中で最も多くのことを学ぶ時期にいます。それは「勉強」であり、「友達と友情を深めること」、そして、「時に困難を乗り越えること」です。このようなことを学んでいくために、「心をいつも上向きに」ということをお話しします。
 皆さんの心の中には、心のコップがあります。このコップが上を向いているときと下を向いているときでは、心の働きが違います。心が上向きならば、周りの方が教えてくださることがたくさん心のコップに蓄えられていきます。しかし、下向きだとせっかくの教えが蓄えられません。「上向きである」というのは、「素直で一生懸命である」ということです。皆さんは、一人一人自分にしかないすばらしい力をもっています。これからもしっかり心を上向きにして、素直に一生懸命学び、力を伸ばしていってください。

 さて、今、手元に皆さんが家族への思いを記した「日本一短い手紙」の冊子があります。今日、この卒業の日に御家族の皆様にお届けしました。誰よりも皆さんを心配し、大切に育ててくれた家族への思い‥‥。皆さんがその思いを記したときに、私も担任の先生方と共に、皆さん一人一人からその思いを聞きました。普段はなかなか言えない、でも、本当はいつも心に思っている皆さんの思いに感動し、涙が出る思いがありました。この冊子にある一つ一つの言葉は、皆さんの美しい心を映しています。これからも、この美しい心を大切にしてください。

 保護者の皆様に申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。大切に育んでこられた日々、数々の御心労を思うとき、本日、立派に卒業を迎えられたお子様の姿に感慨もひとしおのことと存じます。お子様が立派に活躍されることを、職員一同、心から願っております。この6年間、本校の教育活動に厚い御理解と御協力をいただきましたことに、心からお礼申し上げます。
 結びに、卒業生の皆さんの前途に幸多きことを心からお祈り申し上げ、校長のことばといたします。

(卒業式「校長のことば」より抜粋)

「保護者・地域の皆様の御協力に感謝申し上げます」

 新型コロナウイルス感染症対策のため、3月3日(火)から臨時休校となりました。その間、3月16日(月)の全校登校日に、子どもたちの様子を確認するとともに、通知表をお渡ししました。校庭や校舎に子どもたちの元気な声が響き、学校に活気が戻りました。そして、3月19日(木)には、6年生児童・保護者・本校職員の参加によります卒業式を実施しました。臨時休校中の卒業式となりましたが、子どもたちはしっかりとした態度で臨み、感動あふれる式となりました。卒業生の今後の活躍を心から願っています。

 休校中のお子様の健康状況等につきまして、電話やメール等で確認させていただきます。また、現在の学年で未学習の内容は、次年度の担任や教科担当指導者との引き継ぎを行い、4月の授業開始時から指導します。学習した内容を振り返るプリントなども配布しましたので、家庭学習で活用してください。保護者の皆様には大変お世話になります。健康・安全を第一に過ごされるとともに、お子様のことで何か御相談等がある場合には、学校まで御連絡ください。

 「親思う心にまさる親心」(吉田松陰)という言葉があります。これは、子が親を思う心よりも、子を思いやる親の気持ちの方がはるかに深いということを教えています。子どもの心豊かな成長は、家庭の深い慈愛によって支えられています。学校も、保護者の皆様と気持ちを同じにして、大切なお子様の成長をしっかり支えていきたいと思います。そして、今、感染拡大を抑制するための重要な時期に、様々な困難を力を合わせて乗り越えていきたいと思います。
 最後になりますが、保護者の皆様、地域の皆様には、本校の教育活動に多大なる御支援、御協力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。お陰様で、子どもたちは明るく元気に学校生活を送ることができました。今後とも、職員一同頑張ってまいります。御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより3月号)

全職員から卒業生へのはなむけの言葉

入学式「校長のことば」より

 101名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんは今日から、この真岡小学校の1年生です。どの子も、みんないい顔いい姿勢で、とても立派です。先生方や上級生のお兄さん・お姉さん、そして、教室も校庭も、真岡小学校の全部が皆さんの入学を待っていました。

 新入生の皆さんの御入学に、「3つの花」を贈りたいと思います。これは、皆さんに大切にしてほしい「3つの花」です。
 1つ目の花は、「赤い花」です。これは、「やさしい心」の花です。友達にやさしくして、たくさん友達をつくってください。
 2つ目は、「黄色い花」です。これは、「がんばる心」の花です。小学校では、国語や算数、体育など、いろいろな勉強をします。一つ一つがんばって、力を伸ばしていきましょう。
 3つ目は、「オレンジ色の花」です。これは、「あんぜん」の花です。学校への行き帰りなど、車に気をつけて、交通事故には絶対に遭わないようにしてください。
 今日から、この「3つの花」を大切にして、真岡小学校の立派な1年生になってください。

 保護者の皆様に申し上げます。お子様の御入学、誠におめでとうございます。今日まで、愛情深く育んでこられましたお子様の晴れの姿に、感慨もひとしおのことと存じます。本校の「建学の精神」であります「登高」の言葉は、「より高い自分を目指し、意欲的に取り組む児童の育成」を目指しています。大切なお子様をお預かりし、職員一同、心を込めて一人一人の心豊かなたくましい成長を目指してまいります。どうぞ、本校教育への御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 結びに、御出席いただきました保護者の皆様、そして、今日の日を御一緒に見守りお祝いしてくださっている御来賓の皆様、地域の皆様に深く感謝申し上げまして式辞といたします。

                      (入学式「校長のことば」より抜粋)

 

「子どもたちの健康・安全の確保を第一に」

子どもたちの健康・安全の確保を第一に

 新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、臨時休校が続いています。一日も早く収束し、子どもたちと安心して教育活動ができることを切に願っています。学校においても、子どもたちの健康・安全の確保に最善を尽くしていきます。保護者の皆様、地域の皆様、御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

 

建学の精神「登高(とうこう)」を大切に引き継いで

 校庭に春の息吹があふれる中、新1年生101名を迎え、全校生632名で令和2年度がスタートしました。本校は真岡城跡に建てられた、創立146年を迎える歴史と伝統ある学校です。本校の歴史の中には、登高学舎として開校以来、「登高精神」が生き続けています。登高精神とは、「先ず身近なところからはじめ、より高いところを目指して努力を続ける。」という精神です。先人の方々が本校に託した思いは、この「登高」の言葉に込められています。先人の方々の思いを大切に引き継ぎ、子どもたちには、「より高い目標に向かって努力し続ける」、そういう心を育てていきたいと思います。

 下記は、本年度の基本方針です。子どもたちのために誠心誠意、努力してまいります。

【令和2年度基本方針】

1 基礎的・基本的な内容の確実な定着、主体的に取り組む授業の充実。(確かな学力)

2 運動に親しみ、健康でたくましく生きる児童の育成(健康安全・体力)

3 いじめを起こさない学年・学級経営の充実、豊かな心の育成(いじめ防止・豊かな心)

4 保護者や地域の方々・関係機関との協力、開かれた学校づくり(開かれた学校)

5 児童や保護者との信頼関係、教育に対する熱意と行動力のある教職員(信頼される教職員)

 (学校だより4月号)

 

「困難を乗り越えて」

 今、昨年9月14日(土)に実施した運動会が思い出されます。2学期が始まって運動会までの日が少なく、しかも台風15号に伴う一斉休校のため、貴重な練習日も更に少なくなりました。また、気温の高い日もあり、校庭での練習を控えることがありました。そして迎えた運動会。「どこまで演技ができるだろうか」・・・・頭をよぎりました。しかし、そんな心配を払拭するように、子どもたちは見事な演技を見せてくれました。実施までに様々な困難があった中、子どもたちの立派な姿に涙が出るような感動を覚えました。そして、真岡小学校の底力を強く感じました。
 困難を乗り越えるたくましい真岡小学校の子どもたち、そして、それを力強く支えてくださったPTA・保護者の皆様、地域の皆様のすばらしさを改めて感じました。本校職員も、全力で指導・準備に取り組みました。これらが子どもたちの活躍になり、真岡小学校の底力であると思いました。これは、脈々と受け継がれてきた本校の良き伝統であると考えます。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、今までに経験のない状況が続いています。学校も5月末まで臨時休校となり、保護者の皆様には大変御苦労をおかけしています。学校として、再開に向けて力を尽くしていきたいと思います。
 困難を乗り越えてこそ得られる貴重なものがあります。これからも、みんなで力を合わせて乗り越えていく真岡小学校の底力を見せていきたいと思います。保護者・地域の皆様、どうぞ御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより5月号)

「子どもたちを交通事故から守るために」

 新年度が本格的にスタートし、約1か月が過ぎました。特に毎日の登下校では、交通指導員の方々、スクールガード・保護者の皆様には、児童を交通事故から守るために、厚い御支援をいただき感謝申し上げます。登校班も新しくなり、登下校に慣れていない1年生を迎え、交通安全の確保は極めて重要です。警察庁(平成31年3月)によると、歩行中の小学生の交通事故の特徴として、次のことが挙げられています。 

○ 状態別では、歩行中の事故が最も多い。(過去5年合計で約6割を占める。)

○ 小学校1年生の歩行中の死傷者数は、6年生の約3.6倍。※死傷者数は、死亡者数と重傷者数の合計(学年が低いほど歩行中の割合が高く、学年が高くなると自転車乗用中の割合が高くなる。)

○ 1年生の事故が特に多い月は、5月(下校中及び私用)と日没が早くなる10月。

○ 歩行中の死傷者の約4割は、飛び出しが原因。(小学生に違反がない交通事故も約3割。)

 歩行中の交通事故は「横断中」に多く起こっています。安全に道路を横断できるようにするために、横断する前に、「必ず立ち止まる」「右左をよく見る」「車が止まっているのを確認する」ことなどを、御家庭でもお子様と確認ください。そして、特に低学年は、通学路や公園などお子様の行動範囲を一緒に歩きながら、交通ルールや安全な歩き方を身に付けさせてほしいと思います。

 これからも、学校・家庭・地域が一丸となって、子どもたちを交通事故から守っていきたいと思います。御協力をよろしくお願いいたします。

(学校だより6月号) 

「子どもたちの『今』を大切に」

 6月から本格的に学校が再開し、子どもたちも学校生活のペースを取り戻し、活気が高まりました。このような中、手洗いや消毒、3密を避けるなどの感染防止対策と、学校本来の教育活動との両立を図っていかなければなりません。子どもたちにとって一度しかない「大切な今」、学力の保障とともに、大切な思い出をしっかり作ってあげたいと思います。 

 詩人 坂村 真民さんの「二度とない人生だから」という詩があります。

  「二度とない人生だから」(※抜粋)

 二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛をそそいでゆこう
 一羽の鳥の声にも 無心の耳をかたむけてゆこう

 二度とない人生だから まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう
 貧しいけれど こころ豊かに接してゆこう

 新型コロナウイルス感染防止のため、従来行ってきた学校行事等も、そのまま実施することが困難な部分もあります。そのため、形を変えての実施や、中には中止しなければならないものもあります。しかし、子どもたちには一度しかない「大切な今」です。この詩に込められている気持ちのように、現状の中で最善を尽くしていきたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様には、どうぞ御理解と御協力をお願いいたします。

 8月1日から16日間の夏休みになります。新型コロナウイルス感染防止、交通事故や水の事故の防止など、健康・安全を第一に、有意義に過ごせますようお願いいたします。2学期の始業式の日に、元気な子どもたちに会えることを職員一同願っています。

(学校だより7月号)

「人は人によって磨かれる」

 今年度は、8月17日(月)から2学期がスタートしました。全国的に新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中ですが、感染防止に最善を尽くし、子どもたちにとって実り多い学期となるよう、職員一丸となって指導・支援してまいります。

 さて、「人は人によって磨かれる」という言葉があります。一人ではできなかったことも、友達と学び合い、励まし合って取り組むことにより、できるようになっていきます。子どもたちは、互いに関わり、影響を受け合いながら成長していきます。

 また、集団で生活する中では、互いに我慢しなければならないこともあります。例えば、昼休みに学級のみんなで遊ぶときに、様々な意見の中から何で遊ぶのかを決めなければなりません。このような活動から、自分のためだけでなく、みんなのために力を合わせて頑張り、一人では味わえなかった充実感や喜びを味わうことができるでしょう。他者のことを考えて行動する仲間意識も育まれていきます。

 そして、家庭や地域の方々との関わりが、子どもたちに大切なものを与えてくださいます。自分が大切にされていることによる人への信頼感、守られていることによる安心感や自尊心、‥‥それは、将来たくましく生きていくための柱になるものです。

 子どもたちは、人との関わりによって磨かれ、成長していきます。これからも、学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちの成長を温かく支えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

(学校だより9月号)