校長室から
4月の学校だより
御入学・御進級 おめでとうございます
若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です。今年は天気に恵まれ、満開の桜の中、始業式・入学式を行うことができました。保護者の皆様におかれましては、御子様の御入学、そして御進級、おめでとうございます。
4月9日(水)には、新入生103名を迎え、全校児童580名と教職員の新しい組織で、希望と期待の中、令和7年度の真岡小学校の教育活動が元気よく始まりました。今年度は、昨年度中に子供たちと共に考えた「みんなが楽しくなる学校」を目指し、教職員一同、登校の精神を心掛け、日々の教育活動を実施してまいります。
また、今年度は、真岡中・真岡西小学校と共に真岡市教育委員会の人権教育推進研究校に指定されました。人権教育のより一層の充実に努めてまいります。さらに、令和8年度からのコミュニティースクール導入に向けて準備を進めたいと思います。
最後になりましたが、今年度の運動会は、10月15日(水)に実施予定です。運動会の平日開催につきましては、幾度もの会議や保護者アンケートにより決定いたしました。平日開催となりますが、御家族や地域の皆様には、昨年同様、御来校いただき子供たちの頑張る姿を御覧になっていただきたいと思います。
今年度も変わらぬ御理解と御支援をよろしくお願いいたします。
学校目標 心身ともに健康でよく考えて判断する力と実践力をもった心豊かで
たくましい子どもを育てる
1 進んで学ぶ子ども
2 元気でがんばる子ども
3 思いやりのある子ども
目指す学校像 みんなが楽しくなる学校
目指す子供像 こころゆたかに じょうぶなからだで まなびつづける こだまっ子
5月の学校だより
二十四節気「立夏」から「小満(しょうまん)」へ
小満とは、草木が勢いよく成長し、天地に生命力が満ちる時期を意味します。本校でも、青空に木々の緑が美しく、ウグイスやヒヨドリ等の鳥のさえずりが一段と響き渡っています。また、1年生が育てているアサガオの芽が出て、日々の成長に、毎朝水やりの世話をしている子供たちの声も弾んでいます。草木も鳥も虫も人も、まさに万物の輝きを感じる時期です。
人と関わり、学ぶ
さて、本校では、1年生から6年生の縦割りの班での掃除を実施しています。5月12日(月)に、6年生の班長さんを中心に掃除場所の役割分担をし、13日(火)から縦割り班での掃除を開始しました。初日、1年生も上級生に掃除の仕方を教えてもらって一生懸命に取り組んでいました。登校班もそうですが、縦割り班での活動は、異学年の児童と交流することにより、子供たち同士の人間関係を広げたり深めたりする機会となります。高学年は、班長・高学年としての自覚と責任感が高まり、下学年は上級生への憧れや慕う心が育ちます。そして、協力し合うことの大切さを学びます。
「恩送り」という言葉がありますが、子供たちを見ているとそれを感じることが多いです。1年生の手をつないだり、荷物を持ってあげたりしている上級生。去年まで登校中ぐずっていたのに、今では注意したり優しい言葉を掛けてあげたりとちょっと先輩になった2年生。きっとその子たちも、以前は上級生に優しくされ面倒を見てもらったのでしょう。成長を感じるとともに、素敵なバトンタッチ・恩送りができていて、とても嬉しく思います。
一方で、同学年でも異学年でも、人が集まれば、自分の思い通りにならないこと・我慢すること、そして、トラブルもあります。そんな時、子供たちは、誰かに相談して解決を図ったり、折り合いをつけて終わりにしたりすることもあるでしょう。また、見かけた人が仲裁に入ることもあるでしょう。もちろん、周りの大人が手を貸さなければならない場合もありますが、子供は、人との関わりの中で、自分で何とか解決する体験を積み重ねながら、社会性を身に付けていきます。そして、失敗を重ねて、痛みや優しさを身に付けていくのです。
人は人の中で育ちます。子供たちが、人と関わり、多くのことを学んでいけるように、子供たちが自分で考えて行動することを見守り、時に適切に関わりながら、応援していきたいです。
6月の学校だより
真岡小「小鳥の森」にホトトギス!
緑豊かな真岡小学校には、たくさんの鳥が訪れます。6月初旬には、戦国時代の有名な3人の武将の「鳴かぬなら~」の句に出てくる鳥、ホトトギスが、真岡小の南の林「小鳥の森」で、大きく響く声で鳴いていました。ホトトギスは、夏になると南の方からわたってくる夏鳥で、俳句の世界では夏の季語となっています。毎年、季節の初音として春のウグイス・夏のホトトギスと、その鳴き声を楽しみにしていますが、学校でも聞けるとは思ってもみなかったです。
さて、ホトトギスは、「托卵」する鳥で、ウグイスの巣に卵を産み、ヒナを育ててもらいます。真岡小に生息しているウグイスも、自分よりも大きなヒナを一生懸命に育て ることになるかもと思うと、少々複雑な気持ちになりますが、真岡小は、自然豊かなすばらしい 環境にあることを改めて感じました。
魔 法 の 小 石
6月10日の朝会では、ダイヤモンド社の「こころのチキンスープ2『魔法の小石』」という話を紹介しました。つまらないことと思いながらも、聖なる方(神様)の言うとおりに、小石を拾って集めておいたら、夜には小石が全てダイヤモンドに変わっていて、人々は喜び、一方で、もっと拾っておけばよかったと後悔したという話です。
さて、小石やダイヤモンドは何を意味しているでしょう。そして、ダイヤモンドに変わるのはいつでしょう。
苦手なことに取り組むのは誰しも気が進まないものです。子供たちにとっては、勉強でしょうか?中には、かけっこやドッジボールなど運動することという子もいるでしょう。でも、勉強すること・運動すること・本を読むこと・自然や人と触れ合うこと・規 則正しい生活をすることなど、伸び盛りの子供時代だからこそ、どれも大事なことば かりです。その意義を教え、やるべきことにしっかりと取り組ませたいです。
6月10日は「時の記念日」でした。一日は誰にも平等に24時間です。
「今」という時間を大切に積み重ね、子供たちには、キラキラ輝く
ダイヤモンドを手にしてもらいたいです。
7月の学校だより
「みんなが楽しくなる学校」を目指して
7月猛暑日が続きましたが、子供たちは汗をかきながらも元気に登校できました。大きな事故もなく子供たちが無事に1学期を過ごすことができたのも、子供たちを元気な状態で送り出してくださっている保護者の皆様や暑い中でも毎日見守ってくださっているスクールガードの皆様・地域の皆様のおかげです。心から感謝申し上げます。
さて、今年度は、児童と共に考えた目指す学校像「みんなが楽しくなる学校」に向かって、教育活動を展開しております。子供たちも「どのようにしたら、みんなが楽しく学校生活を送れるか」学年に応じて、話合い取り組んできました。あいさつを頑張った子、勉強や運動で友達と助け合ったり競い合ったりして力を伸ばした子、決まりを守ってみんなのことを考えられた子、みんなのために働けた子など、一人一人頑張った1学期であり、「4~6月の本の貸出冊数が昨年度より2,352冊増」や「4月実施の県や全国の学力調査の結果において、全ての学年及び教科において県平均を上回る」など、数値からも学校全体で良好であったことが伺える学期でした。子供たちの頑張りに拍手です。さらに、2学期も「より高く」を目指して努めてまいりたいです。
自分を守り、今年の夏を楽しもう
夏休みを迎えるにあたり、終業式では子供たちに「自分を守る」ことを話しました。
1 「怠け心」から自分を守る
自由時間が多く、何かと誘惑も多いです。「怠け心」に負けないで、自分で心のチャイムを鳴らし、規則正しい生活を送れるよう頑張りましょう。
2 「危険」から自分を守る
学校では、1学期交通安全教室や防犯教室などを実施しました。夏休み中も引き続き、交通事故、水の事故、雷雨や台風などの自然災害、不審者による誘拐や犯罪、金銭トラブルやSNS関連の事件などの「危険」から、自分の身・命を守り、安全に過ごしましょう。
子供たちには、自分を守り、学校ではできない様々なことに挑戦して、大いに夏休みを楽しんでもらいたいです。併せて、今年の夏は、戦後80年です。節目の年として、当時の戦争の惨禍を改めて見つめ直し、今を生きること、そして私たちの未来について考えるきっかけとなるような夏であってほしいです。
2学期、元気な子供たちに会えることを楽しみにしています。
9月の学校だより
9月1日は「防災の日」
9月に入っても暑い日が続き、WBGT(暑さ指数)によっては、昼休みを室内で過ごすこともありましたが、子供たちは、夏休みから学校生活へとリズムを戻し、落ち着いて生活しています。保護者の皆様の御協力に感謝申し上げます。
さて、9月1日は「防災の日」です。国は、1960年に9月1日を「防災の日」に定め、関東大震災を忘れずに災害に対する備えや対策をしっかり行うように、この日を含む1週間を「防災週間」としました。最近では、地震だけでなく、異常気象による竜巻や大雨などの自然災害も心配されるところです。
先日、本校では、避難経路の確認を実施しましたが、子供たちは避難するときの合い言葉「も・お・か・し」を守り、安全に避難することができました。万が一に備え、引き続き防災意識を高めていきたいと思います。そこで、万が一を想定してのお願いです。
お願い
一斉メールや防災無線等での連絡がない場合、震度5以上の地震時には、保護者迎えで、児童引き渡し
災害時等には、基本一斉メールで保護者の皆様の迎えをお願いしますが、東日本大震災の時のように連絡ができない場合も想定されます。震度5以上の地震が発生し、学校からの一斉メールや防災無線等での連絡がない場合には、お子様の迎えをお願いいたします。
なお、その際、可能な方は徒歩でのお迎えをお願いいたします。
学校では、引き継き、子供たちの危険予測・回避能力を育成する「安全教育」の推進に努めてまいりますので、引き続き御協力をよろしくお願いいたします。
地域の方に守られて
低学年児童が下校中転んでけがをしてしまうことがありました。その際、近くのお店の方が学童に連絡してくださり、近所の方が傷の手当てをしてくださいました。さらに、迎えの職員が到着するまで側にいてくださったとか。大変お世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。春先にも下校中気分が悪くなった児童に対して、手を貸してくださった方がいらっしゃいました。また、通学路にもかかわらずスピードを出して走る車が多いと、警察に相談し、自らも様子を見てくださっている方もいらっしゃいます。学校には届いていないだけで、子供たちはきっと多くの地域の方にお世話になっていることでしょう。陰に陽に子供たちを見守り支えてくださっていることに、改めて感謝申し上げます。
「当たり前のように安全に登下校できている陰に、地域の方の支えあり」です。折に触れ、子供たちにも伝えたいです。
10月の学校だより
運動会 大変お世話になりました
~ 限界突破 笑顔と元気で 勝利をつかめ ~
10月15日(水)の運動会では、早朝より多くの皆様に御来場いただきありがとうございました。明け方からの雨が上がり、おかげさまで予定通り実施することができました。運動会が終了し、子供たちが教室に戻った途端、また雨が降り出し、給食後の後片付けが心配されましたが、残ってくださった保護者の皆様の御協力によりほとんど終了することができました。皆様の御協力に心から感謝申し上げます。
運動会に向けて、団体種目やダンスの練習、係活動と子供たちは実によく頑張りました。何事そうですが、中には、運動会が苦手だなと感じる子もいたことでしょう。それでもその気持ちを抱えながらも目標に向かって頑張れたことは大きな自信につながったはずです。当日の子供たちの姿を見て、子供たちのもつ力のすばらしさを改めて感じた次第です。子供たちには、この運動会を通して、学んだこと・身に付けた力を生かし、更に自分を伸ばしていってもらいたいです。
言葉を育む大切さ
「いやです。」 「うるせぇ。」 どちらも、何かを行うことを拒否する言葉ですが、相手の受け取る心証は、全然違います。前者の場合には、「どうして?」などと会話が続くのに対して、後者の場合には、物事は悪い方にしか向かないでしょう。丁寧な言葉で伝えれば、周りの人は手を差し伸べてくれるもので、小さいうちから、丁寧な言葉を使える子供は、それだけで得なような気がします。
自分以外に誰か一人でもいれば、「社会」となります。「社会」で生活していくためには、人と関わり、時には多かれ少なかれ他の人と折り合いをつけていかなければなりません。そして、円滑なコミュニケーションや温かな人間関係を築いていくために、言葉は重要です。故に、子供たちが語彙を増やすためには、大人がたくさん話しかけたり、様々な言葉に触れさせたりすることが非常に大切なのです。
さて、毎年10月27日から11月9日は読書週間です。校内の読書月間(10月20日から11月14日)では、読書集会やおすすめの本紹介・多読賞の表彰など、本に親しむ機会を増やすイベントを計画しております。読み聞かせや読書は言葉を増やし、心を育てます。子供たちの財産となります。
秋の夜長のこの時期を生かして、親子で読書などいかがでしょうか?
11月の学校だより
実りの秋
立冬が過ぎてから急に寒くなり、紅葉が一気に進んでいます。本校の正門近くのモミジやイチョウもきれいに色付き、毎年のことながら見事な美しさです。
さて、今年の暦も残り2枚となりました。10月までの教育活動を振り返ってみますと、子供たちが様々なことで頑張っていることが分かります。まさに実りの秋です。
紙面の都合上、子供たちの頑張りの成果を2点紹介いたします。
1 新体力テスト B層以上児童 40.5% S認定者13人
「 昨年度35.7% → R7年度 B層以上の児童40%」を目標とし、体力向上に努めた結果 B層以上の児童40.5%、更にS認定者数も10人から13人へと増加しました。また、D層の減少も見られました。日々の体育の授業や外遊びの時間の確保など地道な取組の成果が出ています。
一方で、全国平均で見ると50m走など体つくりの課題はまだあります。そのため、今年度は、外部講師を招いての短距離の走り方等について強化を図っているところです。縄跳びも効果的ということですので、冬場の縄跳びを使っての運動を推進したいです。
【写真:10月27日 アスリート派遣事業
アスリートの相山慶太郎先生を講師にお招きし、短距離走の走り方を学びました。】
2 読書 本の貸出冊数 14,406冊 (前年度比110%)
昨今では、子供たちの本離れが問題になっていますが、本校の今年度の10月までの貸出冊数は14、406冊で、前年度の同時期の13,105冊を上回っています。一人当たりで換算すると、24.7冊。様々なイベントにより、子供たちの読書意欲が高まっています。今月末には読書集会があります。引き続き本に親しむ児童の育成に努めたいです。
【写真:本の貸出 紅白戦】
このほか行事を通しての子供たちの成長が見られます。これも保護者・地域の皆様の御協力あってこそです。感謝申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。