校長室から

5月の朝会講話「積小為大」(生き方)

 
 20年くらい前に野球部保護者会で設置     昭和28年3月13日少年期の像完成除幕式を行う      
                                 現在66歳

 今月の朝会講話は、二宮尊徳先生が唱えた『積小為大』について話を
しました。
 二宮尊徳(金次郎)先生は神奈川県小田原市生まれ。農政課・思想家。
1823年から1848年の26年間、物部の地で農村復興に努めた。
豊かな農家にうまれたが、何度も酒匂川(さかわがわ)の氾濫で田畑が
流され、家は没落し、過労によって両親は亡くなる。兄弟ばらばらに親
戚の家に預けられた。
 1803年(16歳)のときに「積小為大」を開眼。毎日勉強していた
金次郎は、読書をするための油代を稼ぐために荒地に菜種を植え、たった
一握りの菜種から7~8升の取り入れになった経験や、捨て苗を荒地で丹
精込めて育てて、秋には一俵のもみを収穫したことにより、自然の恵みと
人の力のすばらしさを知るとともに、小さな努力の積み重ねが大切(積小
為大)だと学び、これが後の行いや考え方のもとになった。
 積小為大の意味
 小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつく。小事を
おろそかにしていて、大事をなすことはできない。
 二宮尊徳先生の言葉
『大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。大事を成さんと欲し
て小事を怠り、その成り難きを憂いて、成り易きを務めざる者は、小人の
常なり。それ小を積めば大となる。』
 成功するためには、「ひたすら」「こつこつ」「地道に」と継続できる
どうかにかかっている。できない理由を考えるも、できる方法を考えよ
う。「継続は力なり」と覚悟を決めましょう。自分の信念に従いつつ、冷
静かつ的確に状況を判断し、着実に歩を進める人でありたい。

〈イチローの言葉〉
「夢や目標を達成するためには1つしか方法はない。小さなことを積み
重ねること。」
「小さなことを重ねることがとんでもないところにいくただ1つの道で
ある。」