校長室から

令和4年度始業式あいさつ

 おはようございます。いよいよ今日から令和4年度第1学期がスタートします。新2・3年生の皆さん、進級おめでとうございます。
 昨年度は、ウイズコロナ「新型コロナウイルスとの共存」という中で、皆さんは、しっかりと予防策を守ってくれました。4月に入り、新型コロナウイルス感染症の第7波の兆候が全国各地に見られており、本県でも感染陽性者が高止まりの傾向にあります。今年度も引き続き学校生活においては、予防対策の徹底をお願いします。

 さて、3年生皆さん。いよいよ物部中の最高学年になりました。「一人は一校を代表する」という言葉があります。学校の代表は3年生です。昨年同様、最高学年の皆さんにこの白いキャンバスを贈ります。自身の学力向上、生徒会や部活動、運動会や桜町祭などの学校行事での活躍を期待しています。後輩から頼りにされる3年生、自己実現に向けて努力する姿を後輩に是非見せてください。そして来年の3月、この白いキャンバスに一人一人が、どんな絵が描けたかを振り返ってください。「どんな絵が描けたか」とは、「自分でどんなことができ、何が達成できたのか」また、「学級で何ができたのか」です。それが、物部中学校の新たな伝統となります。よろしくお願いします。
 2年生の皆さんには、新3年生の立志式で話した言葉を贈ります。江戸時代の幕末に福井藩(現在の福井県)で活躍した橋本左内という人が15歳の時に書いた「啓発録」です。
 一、「稚心を去る」幼い心や甘えを捨てる。
 二、「気を振るう」負けることを恥と考え、油断なく頑張る。
 三、「志を立てる」目標を定めそれに向かって努力する。
 四、「学に勉める」学問を学ぶことは大切である。それを、世の中のために正しく生かすことも大切である。
 五、「交友を択ぶ」互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。
             何かあった時、真剣に心配してくれる友達こそ何よりも大切にすべきである。
 来年2月に立志を迎えるにあたり、この1年間の成長の指標にしてください。
 この後の入学式で31名の新1年生を迎え、いよいよ先輩と言われる立場です。新1年生の手本となり、安心して中学校生活のスタートが切ることができるのは、2年生の行動にかかっています。よろしくお願いします。

 次に、物中メモリーに3つの約束「時を守る 場を清める 礼を正す」が記載されています。この約束は、人として一生涯のものです。これからも継続し、目指す生徒像「未来を切り拓く学力・人間力を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒」の実現に向けて成長していくことを期待します。

 最後に、生徒・教職員が一枚岩となり、「チーム物部」で邁進していくことを願い校長のことばといたします。

                                                                                                                                                                             2022.04.08