令和2年度 学校の様子

十五夜

しばらくぶりに月の話題です。

(提供:国立天文台)

 10月1日は十五夜です。旧暦8月15日の月を中秋の名月(仲秋の名月)と呼んでいます。

 十五夜と言ったらお月見ですよね。秋は空気が澄み渡り、きれいな月を見ることができます。お月見が広まったのは平安時代と言われています。9世紀中ごろに中国から伝わり、貴族の間に広まっていきました。当時の貴族たちは、月を眺めながらお酒を飲んだり、船の上でうたや管弦を楽しんだりしていたそうです。江戸時代になると十五夜の風習が庶民にも広がっていきました。ただ、平安貴族とは異なり、収穫祭や初穂際の意味が強く、無事に稲を収穫できたことに感謝する日だったようです。

 余談ですが、中秋の名月、仲秋の名月、どちらも旧暦8月15日の月を指しますが、少し意味に違いがあります。中秋の名月とは文字通り秋のど真ん中の日(8月15日)の月を指します。それに対して、仲秋は8月を指す言葉で、仲秋の名月は8月の名月ということになります。

 英語で9月の満月を”Harvest Moon”、10月の満月を”Hunter's Moon'というそうです。季節に関係のある名前を付けています。月は、人々の生活になじみの深い天体です。

 明日、十五夜のお月見ができるといいですね。