校長室から

校長室から

感謝!

令和5年度 全校写真

 寒暖差が続くなかでも、校庭の木々の芽も膨らみを見せ、桜の開花が待ち遠しい中、この3月の定期異動で私を含めて8名が転出・退職の運びとなりました。伝統ある物部中学校を去るにあたり、一言お礼のことばを述べさせていただきます。
 令和3年4月に校長として赴任し3年間、保護者の皆様・地域の皆様には、私の学校経営に対しまして、御理解と御支援を賜りまして本当にありがとうございました。
 3年間を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の影響で生徒たちには、色々と制限をした学校生活を送らせてしまいました。そんな中でも生徒たちは、知恵を出し合い新しいものに挑戦していた姿は頼もしさを感じました。一年、一年と何事にも失敗を恐れず、前向きに挑戦していた生徒たちに、私自身が成長させていただいたように思います。
 純朴で素直な生徒たちと一緒に過ごした3年間は、私の宝物であり誇りです。これから生徒たちが、どのように成長していかワクワクしています。自分の目標に向かって、次世代を担う人に成長することを願っています。
 最後に、真岡市立物部中学校の益々の発展と、生徒一人一人の活躍、そして、この物部地区がより一層繁栄することをご祈念申し上げ退任の言葉とさせていただきます。本当にありがとうございました。

 令和6年3月29日  真岡市立物部中学校長 石田 利雄

 

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修了式

   修了式式辞
 皆さん、こんにちは。
 令和5年度も修了式を迎えることになりました。先ほど1・2年生それぞれの代表に、修了証書を授与しました。1年生30名、2年生31名が、その学年で学ぶべきことを全て修了した証です。これをもって皆さんは、それぞれの学年を修了しました。4月から上級学年に進級します。進級おめでとう。
 進級にあたり、皆さん自身が努力した結果のたまものですが、それだけでなく、保護者や地域の方々、先生方、そして友達の支えがあったからだと思います。是非「ありがとう」という感謝の心を伝えてほしいと思います。
 皆さんが入学してきた時に、「リスペクトアザース 自分以外の人や物を大切に思いましょう」という言葉を心にとめて学校生活を送ってほしいと話しました。先ほど色々な人に感謝の心を伝えてほしいと言いましたが、感謝するのは人にだけでなく、教科書やノート、部活動の用具、楽器など、自分を成長させてくれた物にもありがとうという気持ちを表すことが大切です。これからも自分と共に歩み、自分の成長を手助けしてくれる大切な物です。感謝の気持ちを持って大切にしてください。
 次に、各学年にお願いがあります。2年生は、4月から3年生です。物部中学校の顔であり、一人一人がリーダーです。3月8日に29名の卒業生は新たな伝統を残して旅立ちました。皆さん一人一人が思い描く31名の色が、令和7年3月に、どのようにまじわり、皆さんの力で新たな物部中学校の伝統を作り上げていくかを楽しみにしています。
 1年生は、4月から2年生になり後輩である新1年生を迎えます。新1年生の手本となるのは2年生です。新1年生は、きっと皆さんにたくさんのことを聞いてくると思います。自信を持って答えられるように、この1年間をじっくりと振り返り、新1年生が安心できるようなアドバイスをお願いします。また、3年生にとって頼るべきは、やはり2年生です。中堅学年として、3年生をしっかりとサポートし、物部中を支える存在になってください。よろしくお願いします。
 最後に、令和6年度は、皆さんが生き生きと活気あふれる学校生活を送れることを祈念して、修了式の話とします。

 

                代表者に修了証書を授与

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卒業式

           卒業生・保護者・在校生・教職員の記念撮影

   式 辞

 寒暖差が続くなかでも、校庭の木々の芽も膨らみを見せ、春の訪れが感じられる今日の佳き日に、学校評議員様、PTA会長様の御臨席を賜り、令和5年度、卒業式が挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
 卒業式にあたり、一月の石川県能登半島で起きた地震により犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地においてご尽力されている方々に敬意を表するとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 さて、29名の卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、御卒業おめでとうございます。先ほど、一人一人に卒業証書をお渡ししましたが、担任の先生の、万感の思いを込めた呼名に、大きな声で、応えた返事には、本校での生活を頑張り抜いた満足感と、これから歩む、新しい道への強い決意が感じられました。皆さんは、本校のよき伝統を守り、さらに新たな物部中を創造すべく、何事にも一生懸命に取り組んで来られました。その足跡を振り返り、皆さんのさわやかな笑顔、真剣な眼差しを思い浮かべるたびに、数々の感動がこみ上げてきます。
 5月9日から11日の2泊3日で、京都・奈良への修学旅行。修学旅行列車の1番列車ということで東京駅での出発式に代表が参加しました。民放のニュースで動き始めた列車の窓に皆さんが写っている画像が放映されていました。3日間笑顔を絶やさず、元気に過ごして終了することができました。暑い中ご苦労様でした。
 仲間と一緒に勝利やコンクール金賞を目指して練習に励んだ部活動。
 部員数がぎりぎりで、他の部から協力を得て出場した新人大会、総体でも合同チームが多い中、合同チームを組まず自校体制で臨み、白球を追い続
けた野球部。
 他校と合同チームを組み、新人大会で公式戦初勝利を挙げ、総体でも初戦を突破して、ガッツポーズで勝利を喜んだサッカー部。
 1年生の時から新人大会に臨み、上級生を相手に経験を積み、公式戦の勝利を目指し、みんなでカバーしあいボールを必死に繋いでいたバレー部。
 美しい音色を奏でた曲目「静寂と躍動~天竜川の船大工~」はホールいっぱいに響き渡り、聴いている者に感動を与える演奏をしてくれた吹奏楽部。
 地域クラブで所属し、各クラブで活躍した生徒。
 卒業生の皆さん、3年間お疲れ様。そして数々の感動をありがとう。
 9月、運動会。恒例の応援合戦、紅白両団長・副団長の勇ましい姿と団員の一体感は、現在の物部中学校を物語っていました。
 10月、桜町祭。合唱コンクール、曲目「青い鳥」は、心を一つにしたハーモニーは素晴らしかったです。金賞ではありませんでしたが、私の中では「金賞」です。その他の行事でも、常に先頭に立って下級生を引っ張り成功に導いてくれた皆さん、本当にありがとう。
 いよいよ皆さんは、これから自分の選んだ道へ、新たな第一歩を踏み出します。ここで、皆さんに餞の言葉を贈ります。
 「全力に悔いなし」
 これは、私が高校3年間、県の高校サッカー選抜チームで指導を受けた、本県出身で、メキシコオリンピック「サッカー競技」で銅メダルを獲得した松本育夫氏の「座右の目」です。「全力に結果はついてくる」という意味で、サインをするときは、この言葉を用いるそうです。私は、何事にも全力を尽くす(努力する)ことで、おのずから結果がついてくると解釈しました。
 「全力に悔いなし」この言葉は、「小さなことを積み重ねないと、大きなことは成し遂げられない」すなわち、二宮尊徳先生の教え、「積小為大」にも当てはまるものと思います。こつこつと努力することを積み重ね、自身の未来
を切り拓くためには、全力で臨むことが大切であると思います。是非この言葉を頭の片隅に置いてもらえれば幸いです。
 また、いつも温かく見守り、応援してくれる家族、友人、地域の方、先生方などに感謝の心を忘れず、やがて社会に出たときに、常に全力でチャレンジする人生を歩み、これからの物部地区、そして日本、さらには世界に貢献する人になることを心から願っています。
 保護者の皆様に一言お祝いを申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。立派に成長したお子様の姿を目にし、感無量のことと思います。お子様のために、費やした全てが実を結び、本日ここに、立派に御卒業の日を迎えられましたことを、心よりお慶び申し上げます。また、この三年間、本校教育に対する格別の御理解と御協力を賜り、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 いよいよ、お別れのときが近づいて参りました。6月、私の誕生日に還暦祝いとして贈っていただいた「赤のちゃんちゃんこ」は、私の宝物です。皆さんと一緒に過ごしたこの3年間を誇りに思います。なごりは尽きませんが、本校を巣立っていく29名の皆さん、一人一人の洋々たる前途を祈念しまして、式辞といたします。 卒業生の皆さん、本当にありがとう。

    令和6年3月8日          真岡市立物部中学校長 石田 利雄

 

                  卒業証書授与

                   卒業生合唱

           卒業生・3学年担当職員・校長との記念撮影

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立志式

  立志式式辞

 立志式にあたり、1月1日に石川県能登半島で起きた地震により犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地においてご尽力されていらっしゃる方々に敬意を表するとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 本日は、学校評議員様、PTA会長様の御臨席を賜り、令和5年度、立志式が挙行できますこと、心より感謝申し上げます。
 さて、立志を迎えた2年生31名の皆さん、そして保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。立志式は古来の「元服の儀」にならい、15歳を迎える前の中学2年生の時期に「『志』を立て、自分の将来に向けて、精神的な支えにしよう」という儀式です。
 皆さんの教室にも掲示してある、江戸時代の幕末に福井藩(現在の福井県)で活躍した橋本左内という人の書いた「啓発録」を紹介します。
 まず、橋本左内は、学校の日本史にも登場する人物で、蘭方医学を学び、英語・オランダ語・ドイツ語の語学も学んだ博学者です。幼い時は、何をしてもおろそかで、注意が行き届かず、いくら勉強しても進歩が見えない自分に、これでは駄目だと悟った十五歳の時に、立派な大人になるための心得として「啓発録」という文章を書き上げました。「啓発録」には、五つの項目が記載されています。
 1「稚心を去る」 幼い心や甘えを捨てる。
 2「気を振るう」 負けることを恥と考え、油断なく頑張る。
 3「志を立てる」 目標を定めそれに向かって努力する。
 4「学に勉める」 学問を学ぶことは大切である。それを、世の中
           のために正しく生かすことも大切である。
 5「交友を択ぶ」 互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。
           何かあった時、真剣に心配してくれる友達こそ
           何よりも大切にすべきである。
 左内は、15歳という人生の節目に立てたこの誓いを守り、11年後、26歳という短い人生に幕を閉じました。しかし、素晴らしい人材として教育や政治に大きな成果を残した人物です。これら5つの項目は、現代の私たちにも、そのまま当てはまるものであり、私たちの気持ちを奮い立たせてくれます。
 先ほど一人一人が堂々と「誓いのことば」を発表してくれました。その様子からは、将来の夢や目標の実現に向かって努力しようとする、強い決意が感じられました。「夢は口に出した瞬間から叶い始める」という言葉があります。是非、自分の描いた将来像に向かって、新たな一歩を力強く踏み出してほしいと思います。
 保護者の皆様に一言お祝いを申し上げます。お子様が立派に成長され立志を迎えられたこと、誠におめでとうございます。ここまで、あっという間の14年間だったのではないかと推察いたします。先ほどの誓いを実現できるよう、今後とも愛情と厳しさを持って見守り導いていただけますよう、お願いいたします。
 結びに、保護者の皆様には、本校への御支援、御協力に深く感謝申し上げ、式辞といたします。本日は誠におめでとうございます。

   令和6年2月2日

                       真岡市立物部中学校長 石田 利雄

 

                   立志者合唱

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中学校入学説明会

1月15日(月)、物部小学校6年生の児童の皆さんと保護者の方に参加していただき、中学校説明会を実施しました。令和6年度の入学生は1月現在で22名を予定しております。

あいさつ
 物部小学校6年生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。私は、中学校長の石田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。児童の皆さんや保護者の皆様に、物部中を少しでも理解していただけるよう、短い時間ですが、授業や部活動等を見学してもらい、中学校の様子を肌で感じてもらいたいと思います。また、本校職員から「学習」や「生活」について、新生徒会の役員から学校生活についての説明があります。4月から始まる中学校生活に期待を膨らませている皆さんに、お願いがあります。児童の皆さんは、小学校6年間を通して、「れいぎ正しい子」「勉強・運動大好きな子」「そうじをがんばる子」の物部小学校の目指す児童像を身に付けるため努力してきたと思います。授業の様子や運動会では最上級生として下級生を引っ張り、全力を尽くして競技している姿を観させて頂きました。その姿を残り少ない小学校生活でしっかりと下級生に引き継ぎ、卒業してください。また、この6年間、共に生活してきた友だちや先生方、いつも皆さんを温かく見守ってくれている家族に、感謝の心を持ち続けてください。小学校での「学びや経験」を大切にし、中学校生活でもその「学びや経験」を生かして、成長していくことを期待しています。
 学校は、皆さんの夢を実現するための学びの場です。また、みんなで感動を共有し、絆を深めていく場でもあります。目標や夢をもって中学校に入学してください。皆さんの入学を生徒・職員一同楽しみにしています。

新生徒会役員の生徒から中学校生活について説明

                        

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2024年スタート

生徒の皆さん、保護者・地域の皆様、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

2024年、辰年のスタートです。昇り龍のように、勢いのある活気あふれる学校作りに邁進していきたいと考えております。

3年生の皆さん、5日からの私立高校受験頑張ろう。体調管理に十分気をつけてください。

生徒の皆さん、9日始業式に会いましょう。

保護者・地域の皆様、本年も本校教育活動にご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

2024.1.1

三谷の山から昇る朝日  2024.1.1 am7:11

朝日に照らされる富士山(物部中屋上から)

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2学期終業式

            2学期終業式・校長講話
                                  R5.12.25

 いよいよ、本日で2学期も終了です。一番長いこの2学期。学校行事、部活動の大会・コンクール、各種の作品展など、忙しい日々が続いたかと思います。そこで、学年ごとにこの2学期を振り返って見ます。

 まず1年生、自然教室では、2年生と一緒に協力しての野外炊さん、2日目の創作活動でクラフトテープ・竹風鈴・カラーキャンドル製作など、上手にできましたか。授業を参観すると、常に集中心をもって取り組んでいる姿は立派でした。今後も続けてください。
 また、中学校の運動会や桜町祭はどうでしたか。先輩たちの企画力・行動力に驚いた人もいたかと思います。しかし、頼りになる先輩たちも、いずれは卒業します。少しでも早く先輩たちに追いつき、追い越せるよう、その背中をしっかりと見つめ、努力してください。

 次に2年生、運動部は夏に3年生から部活動を引き継ぎ、各部とも暑い中、新人大会向けて練習に励んでいました。下級生を引っ張り、毎日の練習に励み、最後まで全力で試合をしていた姿は立派でした。吹奏楽部も桜町祭後、練習時間が少ない中でも、県南地区アンサンブルコンテストに向けて延長練習で励んでいました。コンテスト当日のステージ発表は立派でした。
 生徒会役員選挙で令和6年度の新生徒会役員が決まりました。来年1月から動き始めます。現生徒会を手本に、令和6年4月から本格的にスタートができるよう準備をお願いします。
 また、来年2月には立志を迎えます。自分の夢や目標をもち、それに向かって一歩ずつ成長していくことを望みます。

 最後に3年生、皆さんには感謝の気持ちしかありません。運動会や桜町祭、その他の学校行事で、常に先頭に立って下級生を引っ張り成功に導いてくれました。まさに今年の生徒会年間テーマ「開花~可能性への挑戦~」を、行動で示してくれました。本当にありがとう。
 そして、いよいよ受験が間近に迫ってきました。この冬休みの1月5日から8日までと、3学期に入ってすぐに私立高校の受験があります。体調管理に十分留意し、私立志望校に受験者全員が「合格」の二文字を得られるよう、全力で学習に取り組んでほしいと思います。頑張ってください。

 2023年は、スポーツ界で全国民が盛り上がりを見せた1年でした。野球WBCで侍ジャパンが大谷選手たちの活躍で世界一に。その大谷選手は、ロサンゼルスドジャースと契約し、プロアスリートとしては、契約条件が世界一とも言われています。また、日本で開催された男子バスケットボールワールドカップと世界水泳、ラグビーワールドカップなど、テレビ画面等を通して、選手たちが多くの夢や感動を与えてくれました。
 しかし、ロシアのウクライナ侵攻がまだ続いていたり、イスラエル軍とハマスの紛争で、ガザ地区への空爆で、2万人以上の尊い命が奪われたり、家屋等を失った人々が数多くおり、今なお避難生活を送っている人々が、たくさんいることも事実です。早く平和な生活が送れることを願っています。

 いよいよ明日から冬休みに入ります。夏休みより休業期間は短いですが、夏休み以上に、この冬休みは大切な休みです。それは、皆さんも分かるように2023年から、2024年という新しい年を迎えることです。
 皆さんは2023年はどんな1年でしたか。ぜひ31日までに、この1年を振り返って下さい。
 そして、2024年、皆さんはどんな年にしたいのか。
「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。1年の計画は元旦(1日)に立てるべきである。物事は、最初が肝心であるというたとえです。1日にとは言いません。この冬休みに目標や計画を立ててみてください。
 インフルエンザの感染症が猛威を振るっている中、感染症対策をしっかり取り、時間を大切にして、自分自身としっかり向き合い、ひと回りもふた回りも成長した皆さんと、来年1月9日の始業式で再会できることを楽しみにしています。それでは、来る2024年の干支、辰年の令和6年が、皆さんにとってすばらしい年になることを祈念して、挨拶とします。どうぞ、よいお年をお迎えください。

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2学期の振り返りパートⅢ

 県の事業である「いきいき音楽体験」を本校体育館で実施いたしました。栃木県オペラ協会による公演を生徒たちと一緒に鑑賞しました。

☆あいさつ

 皆さん、こんにちは。
 本日は、主催者であります公益財団法人日本教育公務員弘済会栃木支部長様をはじめ関係各位の皆様、本校学校評議員様、物部小学校小林校長先生をはじめ6年生の児童の皆さん、保護者の皆様の参加をいただき、令和5年度「いきいき音楽体験事業(オペラ教室)」が、本校体育館で開催できることを大変嬉しく思います。
 そして公演をいただきます、栃木県オペラ協会の出演者・スタッフの皆様、本日の公演ありがとうございます。ここで生徒のみなさんに紹介することがあります。今日の出演者の中に、本校学校評議員さんが出演します。ぜひ、注目してください。
 さて、この事業は、生の音楽に触れることで児童生徒の皆さんが、豊かな心を育み、健やかな成長につながることを願い、県内各地で実施されているものです。感受性豊かな時期である児童生徒の皆さん、オペラ鑑賞を通して人生観を広げてもらいたいと思います。
 本日は、皆さんもよく知っている、グリム童話集から、公演演目 オペラ「ヘンゼルとグレーテル」です。どのような演出がされるのか、楽しみにしながら鑑賞しましょう。

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2学期の振り返りパートⅡ

 10月には、桜町祭(学校祭)がありました。各学年の合唱は体育館に美しいハーモニーを響かせていました。

☆桜町祭あいさつ

 生徒の皆さん、ご来場の皆様、おはようございます。
 本日ここに、ご来賓、保護者の皆様方のご参加を賜り、物部中学校の「桜町祭」が開催できますことを、大変嬉しく思っております。
 日頃より本校の教育活動に対し、ご理解とご協力をいただき、改めてお礼と感謝を申し上げます。
 さて今年のスローガン
「咲き誇れ~ まだ見ぬ 最高の自分 ~」です。
 このスローガンのもと、ここまで導いてくれた小笠原実行委員長をはじめ実行委員の皆さん、各係の皆さん、準備ご苦労様でした。そして、ありがとう。
 今日は、皆さん一人一人が主役です。
 準備期間は短かったですが、制限された時間の中で練習に取り組んでいた姿は、とても輝いていました。これから始まる各部門での発表者は自信をもって発表して下さい。
 そして、今年度の生徒会年間統一テーマ
    「 開花(かいか)、~可能性への挑戦~ 」
 この「桜町祭」で、新たな自分の可能性に挑戦し、また一歩成長できることを期待します。
 最後に、「桜町祭」が開催できることに感謝しましょう。本校生徒90名に感謝しましょう。いつも支えてくれている皆さんの家族、先生方に感謝しましょう。「感謝」「リスペクト」の心をもって、半日の開催ですが、この会場が一つになって大いに楽しみましょう。
 皆さんの活躍を期待しています。

その他、特設合唱部、吹奏楽部、個人発表、自由発表、尊徳太鼓等が発表されました。

 

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2学期の振り返りパートⅠ

 令和5年度の2学期は、多くの学校行事がありましたが、3年生を中心に生徒が主体的に考え、新しい物部中のスタイルを確立してくれました。その行事等を振り返りたいと思います。

☆運動会あいさつ

 生徒の皆さん、ご来場のみなさん、おはようございます。
 昨日は、台風13号に伴う大雨の影響で、前日準備が出来ない中、朝早くから準備をしてくれた生徒の皆さん、ありがとう。
 今年度の運動会は、新型コロナウイルス感染症が5類に変更され、行動制限もなくなり、本日はご来賓の方々、ご家族の方々の人数制限もなく、開催できることを嬉しく思います。

 競技が始まる前に、生徒の皆さんに次の言葉を贈ります。

 「学びとは目の前のことを一生懸命やること」

 これは、夏の甲子園で2連覇を目指し、惜しくも準優勝で終わった仙台育英高校野球部須江監督の言葉です。
 目の前にある、一つ一つの事に一生懸命に取り組むことの大切さを教えてくれる言葉かと思います。

 運動会スローガン 「全力疾走 ~仲間を信じて突っ走れ~」

 生徒の皆さんは、スローガンの達成に向け参加する種目に全力を尽くしてください。その取り組む姿は、きっと仲間に通じます。そして友達との信頼感が生まれることでしょう。仲間のため、自分の可能性を高めるために、競技してください。

 保護者の皆様に申し上げます。日頃より本校の教育活動に対し、ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

 令和5年度も、もうすぐ折り返しを迎えます。生徒たちは、学校生活において、本当に頑張っています。本日の運動会も、3年生を中心に生徒90名が、その努力の一端をお見せすることができると思います。ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

 最後に、生徒の皆さん、参観されている皆様、熱中症対策や新型コロナウイルス感染症対策等を取り、生徒の皆さんは、全力を尽くして思い出に残る運動会、観ている方に感動を与えられる運動会にしましょう。

赤組、白組とも、満足感のある笑顔です。

 

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第1学期終業式式辞

 いよいよ今日で1学期が終了します。授業、委員会活動や部活動などに本当に一生懸命取り組んでくれました。その皆さんの頑張りが「通信表」という形で、この後担任の先生から渡されます。私も90名全員の通信表を見させていただきました。
 皆さんのよかったところ、あるいは、もっとがんばってほしいところが大変よく書かれています。皆さんも通信表を読む際には、担任の先生がどんな思いで書いたのか、担任の先生の顔を浮かべながら読んでください。
 1年生、入学して4か月が経ちました。新しく始まった中学校生活はどうでしたか。2年生、中堅学年として、また、1年生のよき先輩として、その役割を果たせていますか。
 3年生、まず運動部に所属している皆さん、3年間お疲れ様でした。野球部は24日からの北関東野球大会が最後になります。3年生の皆さん、本校の顔である最高学年としてどうでしたか。
 それぞれに、課題はあったと思いますが、どの学年も成長の跡が見られ、心身ともにたくましくなっていることを嬉しく思います。
 いよいよ明日から42日間の夏休みに入ります。夏休み早々に、真岡夏祭りの中学生御輿への参加や県総体陸上競技大会、水泳競技大会に参加する生徒がいます。自己ベストを目指し頑張ってほしいと思います。1学期終業式にあたり、私からは「命の大切さ」について話をします。
 1つ目は、交通事故と水難事故には十分気を付けて、絶対事故に遭わないということです。今年度に入って、芳賀地区管内の小中学生の交通事故は4件報告されています。特に飛び出し、一時不停止による事故です。交通ルールをしっかり守り、絶対に交通事故を起こさないでください。
 また、体育の授業で着衣水泳を各学年実施したかと思います。この二宮地区には、本校の東には小貝川、西には五行川と鬼怒川があります。暑いからといって川遊びをして、川底の急流に足を取られて水難事故に遭う可能性があります。十分気を付けてほしいと思います。
 2つ目は、熱中症(感染症)対策です。この休みには、家族で、友だちと、出かけることが多くなるかと思います。しっかり対策をとった生活をして、自身の健康管理ができるようになってください。
 2学期の始業式には、一段とたくましくなった皆さんと再会できることを楽しみにしています。以上で第1学期終業式の言葉といたします。
 ここで、皆さんに2点、紹介いたします。
 地域の野球クラブに所属している3年生のM・R さんが8月1日に開催されるエイジェックカップ第51回日本選手権大会の全国大会に出場します。
 続いて、この後「壮行会」が開かれますが、吹奏楽部の皆さん、7月17日に行われた芳賀・真岡支部「吹奏楽祭」で演奏した「 静(せい)寂(じやく)と躍動 ~天竜川の船大工~ 」、長野県に流れる天竜川では、川のせせらぎ、鳥たちのさえずり、木々の葉ずれに合わせ、船大工が織り出す釘打ちの軽快なリズムが鳴り響くコントラストをイメージした作品だと聞いています。17日のホール演奏を聴き、その情景が目に浮かぶほど、立派な演奏でした。
 7月26日に開催される栃木県吹奏楽コンクールでは、「静寂と躍動」「緩と急」の対比によって進む天竜川の自然と、船大工の職人が織り出す物語を完成させてください。ぜひ、「金賞」を目標にがんばってください。
                              

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栃木県民の日

 6月15日は、栃木県民の日でした。今年は、県生誕150年を迎えました。本校でも各学級に、県民の日に関する内容の記事(PDF参照)を掲示しました。

 また、同日に行われました「知事と語ろう!とちぎ元気フォーラム【ふるさと”とちぎ”の魅力と未来】」では、真岡市内の中学生の代表として本校の生徒会長さんが参加し、自分の考えを堂々と発表してきました。

 

 

栃木県民の日学級掲示用(2023.06.15).pdf

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尊徳太鼓の伝承

去る5月28日(日)、桜町陣屋跡の報徳田で田植え体験のイベントが行われました。機械化が進む中、手作業で苗を植えている姿を見て、懐かしさを感じました。

田植え体験が終了後、尊徳太鼓保存会の皆さんによる太鼓披露がありました。本校の生徒も3名が所属しており、太鼓を叩く勇姿を見せてくれました。

尊徳太鼓保存会の皆さんです。

保存会に所属する3年生3名です。

陣屋跡地に響き渡る太鼓の音色

このイベントに参加して、日本の伝統的な作業方法や、物部地区に伝わる伝統芸能の尊徳太鼓を未来に繋げようと活動している保存会の皆さんに敬意をするとともに、未来を担う子どもたちに、伝統を継承する大切さを伝えていかなければならないと感じさせてくれたイベントでした。

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開校記念式典

 皆さん、おはようございます。
 本日は、28日に77回目の開校記念日を迎える本校の歴史の一部について、皆さんと一緒に振り返って見たいと思います。上級生は、昨年度も目にしたことと思いますが、薄れた記憶を呼び戻してください。
 物部中学校の開校記念日は4月28日です。それは物部中学校が、昭和22年、1947年、4月28日、学制改革により開校したからです。学制改革とは、戦後に行われた「六・三・三・四制」への改革のことで、それに合わせて、物部中学校が誕生しスタートしました。そのときの校名は、「物部村立物部中学校」です。
 創立2年後に新校舎が完成しましたが、今の校舎とは違う木造平屋建ての校舎でした。この写真は、創立6年後、昭和28年、1953年の校舎の様子です。場所は、今の物部中があるところと同じですが、周りの様子はかなり変わりましたね。
 この後は、物部中の歴史を年代順に振り返ってみたいと思います。前庭にある二宮尊徳像ですが、創立からわずか6年後の昭和28年、1953年、3月13日に建立されました。物部地区は二宮尊徳先生ゆかりの地であり、その教えは今でも地区内に息づいています。
 昭和29年、1954年、5月3日には、町制施行により二宮町が誕生し、校名も二宮町立物部中学校に変更となりました。当時の看板が放送室わきの職員玄関のところにありますので、ぜひ見てください。
 昭和30年、1955年、9月24日には、作詞・羽石五百里さん、作曲・鈴木満雄さんによって校歌が制定されました。
 昭和39年、1964年、9月24日には、校舎南側にフランス式庭園が完成しました。フランス式庭園は、左右対称になるように池や植栽を幾(き)何(か)学(がく)的(てき)に配置しているのが特徴です。有名な所で言うと、フランスのヴェルサイユ宮殿の庭園がこの手法の庭園で有名です。真岡市内の学校でこのような庭園を持っているところは、ほとんどありません。
 次に部活動での先輩方の活躍を振り返って見ましょう。昭和48年、1973年には、ソフトボール部が県大会で優勝しています。現在は、ソフトボール部はありませんが、プールのわきに当時使用していたバックネットやベンチがあります。そして、野球部。昭和52年、1977年に、北関東大会で優勝を飾ってます。部活動については、この後また出てきますので期待してください。
 昭和53年、1978年、3月28日には、新校舎が完成します。色は多少違いますが、まさに、今、皆さんが使用している校舎ですね。左右対称のシンメトリー構造の鉄筋コンクリート3階建て校舎です。保護者の方の多くも、この校舎で学ばれたことと思います。
 校訓「まこと」「至誠・勤労・分度・推譲」が定められたのは、昭和59年、1984年、4月28日の開校記念日のことです。この校訓は、二宮尊徳先生の教えでもあり、とても大切な言葉です。みんなでこれからも取り組んでいきましょう。
 平成15年には、県駅伝競走大会で、女子が4位入賞を果たします。既に生徒数は、少なくなっていましたが、特設部として活躍してくれました。一昨日は、陸上競技大会があります。学校の代表として頑張ってきてください。
 そして、今から15年前の平成21年3月23日に真岡市と二宮町が合併したことにより、校名が今と同じ真岡市立物部中学校となりました。
 平成25年から26年にかけて、耐震化と外壁の工事が行われ、外観も今の校舎と同じになりました。
 平成27年には、バレーボール部が県総体で準優勝を飾り、見事関東大会出場を果たしました。この時、部員わずか6名で戦い抜いたこと、一人でも欠けたら試合に出場できない中、精神力・責任感の強い生徒たちだったと思います。
 翌年の平成28年には、吹奏楽部が栃木県学校音楽祭中央祭の合奏の部で準大賞、県で2位の学校に入りました。やはり、部員数が少ない中での演奏でも、聴いている人たちに感動を与えた演奏だったと思います。
ここで、この物部地区に目を向けて見ます。この建物は皆さん分かりますよね。桜町陣屋跡ですね。二宮尊徳先生が外から戻った時に、足を洗った足洗池、二宮神社、二宮尊徳資料館。
 次に、ここはどこですか。高田山 専修寺(せんじゅじ)ですね。つぎの建物は如来堂(にょらいどう)ここには一光三尊仏(いっこうさんぞんぶつ)が安置されています。阿弥陀如来様を中央に、両脇を菩薩立つご本尊(ほんぞん)です。17年ごとにご開帳されるそうです。次は、鐘楼堂(しょうろうどう)です。この鐘を突いた人はいますか。次の建物は御影堂(みえいどう)です。ここに、親鸞聖人像が安置されています。最後に涅槃像(ねはんぞう)です。木造金箔の釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)では日本一ともいわれています。この専修寺は親鸞聖人がこの高田を訪れ、教えを受けた門弟によって立てられた寺とされています。専修寺の建物等は国や県の重要文化財に指定されています。
 ここまで、物部中の歴史と郷土の名所二つについて簡単に話をしました。77年目を迎えるにあたり、未来を切り拓く力(学力・人間力)を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒を目指し、全校生徒90名、力を合わせて最高の物部中学校にしていきましょう。

開校記念日写真.pdf

 

 

 

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入学式式辞

 花々が美しく咲き誇り、新入生の皆さんをお祝いしているかのようです。このような風光る良き日に、令和五年度物部中学校入学式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
 さて、伝統ある物部中学校に入学された三十名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんが入学されるのを在校生、職員一同心待ちにしていました。そして、保護者の皆様、お子様の大きく成長された姿に喜びもひとしおかと存じます。本当におめでとうございます。
 先ほどの新入生呼名の元気ある返事に、これから始まる中学校生活三年間への意気込みが感じられ、たいへん嬉しく思いました。
新入生の皆さんは、本日より物部中学校の生徒となりました。私たちは皆さんが充実した中学校生活が送れるよう、全力で応援しますので、どうぞ安心して中学校生活をスタートさせてください。
 さて、これから新しい生活を始める皆さんに、私から二つのお願いがあります。
一つ目は、「早く中学校生活に慣れて欲しい」ということです。教科ごとに先生が変わりますが、基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、自分自身の学力を向上させてください。また、部活動や生徒会活動、運動会や文化祭などの学校行事は、生徒たちの力で行われます。三年生が中心に皆さんを導いてくれます。自分から進んで行事や部活動に参加し、自分のもてる力を大いに伸ばしてください。小学校に比べて学校が遠くなった人もいるかと思います。交通安全に気を付けて毎日元気に登校しましょう。
 二つ目は、自分と周りの人の存在を大切にしてほしいということです。

 皆さんに次の言葉を紹介します。「リスペクトアザース」。
リスペクトとは「尊敬する」「大切に思う」「敬意を払う」という意味です。そして、アザースとは「自分以外の人、もの」という意味です。この二つを合わせて「自分以外の人やものを大切に思いましょう」ということになります。
 私たちの周りには、いろいろな人がいます。趣味や得意・不得意なことも違います。みんなが自分と同じとは限りません。様々な特性・特徴のある人たちで成り立っているのが社会であり学校です。相手の立場を理解しようとせず、自分の都合で判断してしまうことはないでしょうか。それでは、自分の周りの人や物を乱暴に扱う自分勝手な人になってしまいます。大事なことは、自分との違いに気づき、その人の立場になって考えることです。周囲の人を大切に思うことは、自分が周りの人から大切な存在として認められることにつながります。ぜひ、この「リスペクトアザース」を心にとめ、学校生活を送ってください。
 保護者の皆様、改めてお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より、本校教職員で未来を担う子供たちを、責任をもってお預かりします。保護者の皆様方におかれましては、本校の教育にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、新入生の皆さんが二宮尊徳先生の「積小為大」の言葉を胸に、中学校三年間で大きく成長することを期待し、式辞といたします。

 令和5年4月10日

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令和5年度スタート

始業式あいさつ

 おはようございます。いよいよ今日から令和5年度第1学期がスタートします。新2・3年生の皆さん、進級おめでとうございます。
 5月8日から、新型コロナウイルス感染症が第5類となり、インフルエンザと同じ扱いに変わります。色々な感染症に感染しないよう、今年度も引き続き学校生活においては、予防対策の徹底をお願いします。
 さて、3年生皆さん。いよいよ物部中の最高学年になりました。「一人は一校を代表する」という言葉があります。学校の代表は3年生です。最高学年の皆さんに今年度も白いキャンバスを贈ります。
 自身の学力向上、生徒会や部活動、運動会や桜町祭などの学校行事での活躍を期待しています。後輩から頼りにされる3年生、自己実現に向けて努力する姿を後輩に是非見せてください。
 そして来年の3月、この白いキャンバスに一人一人が、どんな絵が描けたかを振り返ってください。「どんな絵が描けたか」とは、「自分でどんなことができ、何が達成できたのか」また、「学級で何ができたのか」です。それが、物部中学校の新たな伝統となります。よろしくお願いします。卒業する時に、このキャンバスに一人一人が達成できたことを書いて返却して頂ければ幸いに思います。
 2年生の皆さんには、次の言葉を贈ります。江戸時代の幕末に福井藩(現在の福井県)で活躍した橋本左内という人が15歳の時に書いた「啓発録」です。
 一、「稚心を去る」幼い心や甘えを捨てる。
 二、「気を振るう」負けることを恥と考え、油断なく頑張る。
 三、「志を立てる」目標を定めそれに向かって努力する。
 四、「学に勉める」

    学問を学ぶことは大切である。それを、世の中のために正しく生かすことも大切である。
 五、「交友を択ぶ」

    互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。
       何かあった時、真剣に心配してくれる友達こそ何よりも大切にすべきである。
 今年度は、5月にマイ・チャレンジ、来年2月に立志を迎えます。この1年間の成長の指標にしてください。
 この後の入学式で30名の新1年生を迎え、いよいよ先輩と言われる立場です。新1年生の手本となり、安心して中学校生活のスタートが切ることができるのは、2年生の行動にかかっています。よろしくお願いします。
 次に、物中メモリーに3つの約束「時を守る 場を清める 礼を正す」が記載されています。この約束は、人として一生涯のものです。これからも継続し、目指す生徒像「未来を切り拓く学力・人間力を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒」の実現に向けて成長していくことを期待します。
 最後に、生徒・教職員が一枚岩となり、「チーム物部」で邁進していくことを願い校長のことばといたします。

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修業式式辞

 皆さん、こんにちは。
 早いもので、令和4年度も修業式を迎えることになりました。先ほど1・2年生それぞれの代表に、修了証書を授与しました。この修了証書は、その学年で学ぶべきことを全て修了したことを証明するものです。この後、担任の先生から受け取ってください。これをもって皆さんは、それぞれの学年を修了しました。4月から上級学年に進級します。進級おめでとう。
 進級できたのは、もちろん皆さん自身の努力によるものですが、それだけでなく、保護者や地域の方々、先生方、そして友達の支えがあったからだと思います。是非「ありがとう」という感謝の心を伝えてほしいと思います。
 皆さんが入学してきた時に、「リスペクトアザース 自分以外の人や物を大切に思いましょう」という言葉を心にとめて学校生活を送ってほしいと話しました。先ほど色々な人に感謝の心を伝えてほしいと言いましたが、感謝するのは人にだけでなく、教科書やノート、ユニフォームや部活動の用具、楽器など、自分を成長させてくれた物にもありがとうという気持ちを表すことが大切です。これからも自分と共に歩み、自分の成長を手助けしてくれる大切な物です。感謝の気持ちを持って大切にしてください。
 次に、進級に当たり各学年にお願いがあります。2年生は、4月から3年生です。物部中学校の顔であり、一人一人がリーダーです。3月10日に28名の卒業生は新たな伝統を残して旅立ちました。皆さん一人一人が思い描く29名の色が、令和6年3月に、どのようにまじわり、皆さんのちからで新たな物部中学校の伝統を作り上げていくかを楽しみにしています。
 1年生は、4月から2年生になり後輩である新1年生を迎えます。新1年生の手本となるのは2年生です。新1年生は、きっと皆さんにたくさんのことを聞いてくると思います。自信を持って答えられるように、この1年間をじっくりと振り返り、新1年生が安心できるようなアドバイスをお願いします。また、3年生にとって頼るべきは、やはり2年生です。中堅学年として、3年生をしっかりとサポートし、物部中を支える存在になってください。よろしくお願いします。
 最後に、令和5年度は、皆さんが生き生きと活気あふれる学校生活を送れることを祈念して、修業式の話とします。

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卒業式式辞

 校庭の木々も芽を膨らませ、春の訪れが感じられる今日の佳き日に、令和四年度、卒業式が挙行できますことを、心から感謝申し上げます。新型コロナウイルス感染症の行動制限等が緩和されたとはいえ、感染対策を取りながらの開催となったこと、卒業生の皆さん、そして保護者の皆様には、心よりお詫び申しあげます。
 さて、二十八名の卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、御卒業おめでとうございます。皆さんの晴れの門出に、心よりお祝いを申しあげます。先ほど、一人一人に卒業証書をお渡ししましたが、担任の先生の、万感の思いを込めた呼名に、大きな声で、応えた返事には、本校での生活を頑張り抜いた満足感と、これから歩む、新しい道への強い決意が感じられました。
 皆さんは、本校のよき伝統を守り、さらに新たな物部中を創造すべく、何事にも一生懸命に取り組んで来られました。その足跡を振り返り、皆さんのさわやかな笑顔、真剣な眼差しを思い浮かべるたびに、数々の感動がこみ上げてきます。
 「挑、~新たな自分を切りひらけ~」の年間統一テーマ。小さなことでも、挑戦して新しい自分を見つけてほしいという願を込め、この一年間、学校生活を送ってきました。新型コロナウイルス感染症対策により、行事の削減や縮小、郡市各種新人大会の中止やコンクール等の入場制限など、様々な制約がある中でも、皆さん自身が感染症対策を講じ、目の前のあることから率先する行動が、例年以上に行事等を盛り上げていました。
 九月、運動会。恒例の応援合戦、紅白両団長の勇ましい姿と団員の結束により、物中生の心意気を示してくれました。団長が足をケガし、入場の際に、友が肩を貸す姿は、参観していた方に、皆さんがもつ、心の優しさを感じさせてくれました。十月、桜町祭。合唱コンクール、曲目「あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~」は、体育館いっぱいに美しいハーモニーで、参観者を魅了していました。その他の行事でも、常に先頭に立って下級生を引っ張り成功に導いてくれた皆さん、本当にありがとう。
 仲間と一緒に勝利を目指して練習に励んだ部活動。活動が制限され、十分な練習時間も取れず、大会に参加する中、運動部の皆さんは最後まで諦めず勝利を目指す姿は、観ている者に感動を与え立派でした。また、吹奏楽部の皆さんも、ホール内での制限がありましたが、保護者の方が見守る中、堂々と演奏する姿は立派でした。
 三年間の活動お疲れ様でした。そして、感動をありがとう。
 さて、いよいよ皆さんは、これから自分の選んだ道へ、新たな第一歩を踏み出します。ここで、皆さんに餞の言葉を贈ります。
 一つ目は、「上手くいかなくなったら、基本に立ち返ればいい」
 この言葉は、昨年のサッカーワールドカップカタール大会の日本代表監督、森保監督が一月の研修会で話していたものです。Jリーグの監督時代から言い続けている言葉です。これからの人生、色々な事に挑戦していくかと思います。何かにつまずいたとき、一歩立ち止まり、基本に戻ることの大切さを教えてくれています。
 二つ目は、校庭の野球バックネットに掲げてある「積小為大」です。毎日の積み重ねの大切さを知る皆さんは、この物部中で共にした友人を大切にし、自分の夢や目標を実現するために、是非この二つの言葉を頭の片隅に置いてもらえれば幸いにです。いつも温かく見守り、応援してくれる家族、友人、地域の方、先生方などに感謝の心を忘れず、やがて社会に出たときに、「挑戦し、続けて本当に良かった。」と言えるような人生を歩み、これからの物部地区、そして日本、さらには世界に貢献する人になることを心から願っています。
 保護者の皆様に一言お祝いを申し上げます。お子様の御卒業、誠におめでとうございます。立派に成長したお子様の姿を目にし、感無量のことと思います。お子様のために、費やした全てが実を結び、本日ここに立派に御卒業の日を迎えられましたことを、心よりお慶び申し上げます。また、この三年間、本校教育に対する格別の御理解と御協力を賜り改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 いよいよ、お別れのときが近づいて参りました。皆さんと過ごした二年間は、私の人生とってかけがえのないものであり、皆さんと出会えたことを誇りに思います。なごりは尽きませんが、本校を巣立っていく二十八名の皆さん、一人一人の洋々たる前途を祈念しまして、式辞といたします。
 卒業生の皆さん、本当にありがとう。

 令和 5年 3月10日

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立志式式辞

 立志式にあたり、新型コロナウイルス感染症対策により、立志式を縮小しての開催となったこと、立志を迎えた皆さん、そして保護者の皆様に心よりお詫び申しあげます。
 さて、立志を迎えた2年生29名の皆さん、そして保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。立志式は、古来の「元服の儀」にならい、15歳を迎える前の中学2年生の時期に「『志』を立て、自分の将来に向けて、精神的な支えにしよう」という儀式です。
 この物部地区ゆかりの、二宮尊徳先生の教え「報徳」には、「至誠」(誠意をもってことにあたること)、「勤労」(自分の努力でものごとを切り拓くこと)、「分度」(見通しを立て計画的に行うこと)、「推譲」(人のために自分の力を尽くすこと)があります。
 本校の校訓「まこと」は、この教えをもとに策定したものです。そして、「積小為大」(小さなことを積み重ねないと、大きなことは成し遂げられない。毎日の積み重ねが大切である。)の精神を胸に、生活を送ってほしいと思います。物部中学校を卒業された先輩方は、この精神の下、各界で活躍されています。
 先ほど一人一人が堂々と「誓いのことば」を発表してくれました。その様子からは、将来の夢や目標の実現に向かって努力しようとする、強い決意が感じられました。「夢は口に出した瞬間から叶い始める」という言葉があります。是非、自分の描いた将来像に向かって、新たな一歩を力強く踏み出してほしいと思います。
 しかし、これから進む道のりは平坦な道ばかりとは限りません。情報化やグローバル化が進展する中、予測困難な変化の激しい時代を生き抜くために必要な力を、ぜひ身に付けてほしいと思います。
 最後に、昨年4月に贈った橋本左内の「啓発録、5つの心得」と、身近で支えてくれている家族、自分に関わる人たちに感謝の心を忘れずにしてください。
 保護者の皆様に一言お祝いを申し上げます。お子様が立派に成長され立志を迎えられたこと、誠におめでとうございます。ここまで、あっという間の14年間だったのではないかと推察いたします。先ほどの誓いを実現できるよう、今後とも愛情と厳しさを持って見守り導いていただけますよう、お願いいたします。
 結びに、保護者の皆様には、本校への御支援、御協力に深く感謝申し上げ、式辞といたします。本日は誠におめでとうございます。

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3学期始業式講話

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 新しい年を迎えるとともに、3学期がスタートしました。いよいよまとめの学期です。そして3年生にとっては、中学校生活の総まとめの学期となります。
 2学期の終業式で「一年の計は元旦にあり」という話をしました。この休みで、この1年の「目標」を立てることができましたか。人間は新しい年になってカレンダーが一枚はがされるだけで、不思議と気持ちが変わります。学期が変わるだけでなく、新しい年になるということは、自分を大きく変えていくチャンスが来たということです。そのためには、自分が立てた「目標」を責任をもって実行に移していくことが大切です。
 一人一人の心の中にある「目標」。明日実現できる「目標」、生涯をかけて実現しようとする「目標」、とさまざまです。
 「努力は結果として現れる」2・3年生には、以前話したことがあるかと思いますが、元日本サッカー代表監督のジーコさんの言葉です。自分の立てた目標に向かって、一つ一つ積み重ね、努力することが大切です。その積み重ねとは、学習であり、集団生活を通しての人間関係を高めいてくことが大切かと思います。
 もし、つまずいたら、家族、友だち、先生に相談すればいいことです。いろいろな人たちの力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。恥ずかしいのは、立てた目標を簡単に諦めたり、投げ出したりすることです。軌道修正をしながら自分の道に力強く進んで下さい。
 1・2年生は、4月から中堅学年、最高学年となります。この3学期で、今、自分に何が必要なのかを考えながら学校生活を送って下さい。2年生は、2月3日に立志式を迎えます。しっかりと志を立て、最高学年の準備をお願いします。
 3年生は、最終的な進路選択という大切な時期を迎えます。苦しくても逃げないで立ち向かっていって下さい。後輩たち、先生方は、皆さんの前進する姿を応援しています。そして、学級の絆を大切にして3月10日に笑顔で、この物部中学校を巣立って行くことを願っています。
 最後に、生徒の皆さんそれぞれが、令和4年度のまとめをしっかりして、新型コロナ・インフンルエンザ等の感染症対策を取り、共に学び・共に励まし合いながら、明るく活気あふれる学校生活を送ってください。
 私たち教職員も、生徒の皆さんが安全で安心した生活が送れるよう支援していきたいと思います。
3学期、寒さは続きますが頑張っていきましょう。

3学期の抱負を発表する生徒たち!

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2023年の幕開け

生徒の皆さん、保護者・地域の皆様、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

3年生の皆さん、5日からの私立高校受験頑張ろう!  体調管理には、十分気をつけてください。

生徒の皆さん、10日始業式に会いましょう。

保護者・地域の皆様、本年も本校教育活動に、御理解・御協力をよろしくお願いいたします。

                                                                                                                    2023.1.1

 

本校の屋上から見た日の出です。

朝日が当たる富士山(本校屋上から)

 

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2学期終業式講話

 2学期も新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの制約がある中、学校生活を送ることになりましたが、コロナ禍だからこそ皆さんは、色々な場面で知恵を出し合い、話し合いコロナに負けない頑張りを発揮してくれました。

 この2学期を学年ごとに振り返って見ます。
 まず1年生、宿泊数が一泊と短縮されましたが、3年ぶりの自然教室、集中して竹で食器を作っている姿は、教室で授業を受けている姿、そのものでした。常に集中心を持って取り組むことを今後も続けてください。また、中学校の運動会や桜町祭はどうでしたか。先輩たちの企画力・行動力に驚いた人もいたかと思います。しかし、頼りになった先輩たちも、いずれは卒業します。少しでも早く先輩たちに追いつき、追い越せるよう、その背中をしっかりと見つめ、努力してください。

 次に2年生、運動部は夏に3年生から部活動を引き継ぎ、各部とも暑い中、新人大会向けて練習に励んでいました。下級生を引っ張り、毎日の練習に励んでいた姿は立派でした。吹奏楽部も桜町祭後、練習時間が少ない中でも、県南地区アンサンブルコンテストに向けて延長練習で励んでいましたが、学校の諸事情で不参加になってしまったことを、残念に思います。
 生徒会役員選挙で令和5年度の新生徒会役員が決まりました。来年1月から動き始めます。現生徒会を手本に、令和5年4月から本格的にスタートができるよう準備をお願いします。
 また、マイ・チャレンジで各事業所で学んだことを、今後の学校生活に生かしてもらいたいと思います。

 最後に3年生、皆さんには感謝の気持ちしかありません。運動会や桜町祭、その他の学校行事で、常に先頭に立って下級生を引っ張り成功に導いてくれました。まさに今年の生徒会年間テーマ「挑」を、行動で示してくれました。本当にありがとうございました。
 そして、いよいよ受験が間近に迫ってきました。この冬休みの1月5日から9日までと、3学期に入ってすぐに私立高校の受験があります。体調管理に十分留意し、私立志望校に受験者全員が「合格」の二文字を得られるよう、全力で学習に取り組んでほしいと思います。頑張ってください。

 2022年という年は、冬季北京オリンピック、パラリンピック、カタールワールドカップサッカーが開かれ、テレビ画面等を通して、選手たちが多くの感動を与えてくれました。
 スポーツ界で全国民が盛り上がりを見せた1年でしたが、ロシアのウクライナ侵攻や再度、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めています。日本を含め世界各国で、地震・竜巻・台風・大雨等の自然災害で命や家屋等を失う被害が、今年も多かったように思います。
 また毎年、京都の清水寺で開催された、今年の漢字一文字は「戦」が選ばれ、2位は円安や物価高の影響など、多くの人に不安を与えたとして「安」が選ばれています。

 いよいよ明日から冬休みに入ります。夏休みより休業期間は短いですが、夏休み以上に、この冬休みは大切な休みです。それは、皆さんも分かるように2022年から、2023年という新しい年を迎えることです。
 皆さんは2022年はどんな1年でしたか。ぜひ31日までに、この1年を振り返って下さい。
 そして、2023年、皆さんはどんな年にしたいのか。
「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。1年の計画は元旦(1日)に立てるべきである。物事は、最初が肝心であるというたとえです。1日にとは言いません。この冬休みに目標や計画を立ててみてください。
 コロナ禍の冬休み、コロナ対策をしっかり取り、時間を大切にして、自分自身としっかり向き合い、ひと回りもふた回りも成長した皆さんと、来年1月10日の始業式で再会できることを楽しみにしています。それでは、来る2023年の干支、卯年の令和5年が、皆さんにとってすばらしい年になることを祈念して、挨拶とします。どうぞ、よいお年をお迎えください。

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講話(人権について)

 いよいよ2022年も、この12月だけとなりました。
 体調不良を訴える生徒が自然教室後、多く見られたため3年生は昨日まで期末テスト、1・2年生は本日、真岡市総合学力調査、明日から9日の2日間が期末テストとなりました。3年生は1か月後に私立高校の受験を控えています。寒さが続きますが、体調管理をしっかりて学力調査・高校受験に臨んでください。

 12月4日(日)から10日(土)までの一週間は、人権週間です。人権とは、「人間が生まれながらに持っているあたりまえの権利」であり、その中でも「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」「命を大切にすること」「みんなと仲良くすること」を心がけてもらいたいと思います。
 物部中学校でも、人権意識の高揚を最重要課題の一つと捉え、12月9日(金)に人権集会が開かれます。人権擁護委員さん4名の方を迎え、人権に関わる話を聞く予定です。

 この写真を見てください。

 現在カタールで開かれているワールドカップサッカーで日本代表が、各上のドイツに逆転で勝利した時、SNS上で「チーム・各選手に称賛するコメント」が多く書き込まれました。グループ予選2試合目に格下のコスタリカに負けた時、「監督・選手に誹謗中傷的なコメント」が書き込まれ、最後には一定の選手に対して集中攻撃(炎上)が見られました。このような現象は、自分の名前を明らかにせず、不特定多数の人に自由に情報を公開できる特性が悪用され、悪口が書き込まれたり、プライバシーが侵害されたりするなどの問題が生じたからです。皆さんは、このような行為をどう思いますか。

 今、私たちができることは、「自分の心に偏見の芽はないか」「みんなと違うという理由だけで排除や差別をしていないか」「弱い立場の人をいじめていないか」この3つの点を見つめ直してください。そして、常に自分自身を厳しく見つめることが大切かと思います。

                          

 

 

 

 

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いちご一会とちぎ国体「サッカー競技」観戦から

42年ぶりの栃木県で開催された国民体育大会「栃の葉国体」から「いちご一会とちぎ国体」

私が高校2年の時に栃の葉国体が開かれました。私も国体選抜でプレーしていましたが、地元開催の出場は叶わず、翌年の滋賀国体に出場しました。今も昔も、選手のプレーを観ていると「郷土のために」というものが感じ取れます。

今回は、青森県対神奈川県の決勝戦を生徒たちと観戦しました。両チームには、これからの日本を代表する選手が多くいると聞きました。熱戦を繰り広げた結果、神奈川県が青森県に勝利し優勝しました。生徒たちも、好プレーに何度も拍手を送り応援をしていました。雨の中での試合でしたが、競技場にプレーヤーと観客に一体感が生まれていました。優勝した神奈川県チームの選手が、応援した本校生徒に、お礼に来て一緒に記念撮影をしました。生徒たちも良い思い出になったことと思います。

この国体観戦を通して、生徒たちには勝利を目指し一生懸命にプレーする選手の姿から、何事にも全力を尽くすことの大切さ、「郷土のために」という「郷土愛」を学んでほしい瞬間でした。

これから飛び立つ生徒たちには、生まれ育った物部の地、真岡市、栃木県を愛し、いろいろな分野で活躍してくれることを信じています。

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読書の現状と家読

 令和3年度に実施した本県の読書活動に関する実態調査の結果から話をします。小学校21校の5年生720名、中学校20校の2年生759名、高等学校20校の2年生2,209名の児童・生徒を対象としたものです。
 まず、「1か月の平均の読書量(まんがや雑誌を除く、電子書籍を含む)」です。小学生8.38冊、中学生4.20冊、高校生1.45冊の結果がでました。小中学生は昨年度に比べ、やや上昇が見られました。学齢が上がるにつれて、不読者が多くなっている傾向は続いています。また、電子書籍の利用は特に中学生(※24.2%)において増加しており、高校生の利用割合とほぼ差が見られません。(※中学生の全読書冊数3,181冊、電子書籍冊数769冊)
 次に「本を読まない理由」について、中学生だけで見ると、1位が「テレビ・DVD・動画(YouTubeなど)を見るのに時間を使う」、2位「ゲーム(家庭用ゲーム機・スマートフォン等)に時間を使う」、3位「まんがや雑誌の方がおもしろい」・「特に読みたい本がない」との結果が出ています。
 ここでなぜ、読書は必要なのか。それは、読書をすることで、読解力や想像力、思考力、表現力等を養うとともに、多くの知識を得たり、多様な文化を理解したりすることができるようになるからです。また、文学作品に加え、自然科学・社会科学関係の書籍や新聞、図鑑等の資料を読み深めることを通じて、自ら学ぶ楽しさや知る喜びを体得し、更なる探究心や真理を求める態度が培われるからです。
 読書は後で、大人になってからすればよいというのは大間違いです。最も大切なことは、感受性が豊かな中学時代や高校時代にしか得られない感動、深い気付きがあるからこそ、本を読むべきです。

 家読(うちどく)は、家族や身近な人と本を読んで感想を話し合ったり、好きな本をすすめあったり、読書習慣を共有することでコミュニケーションを図り、家族の絆を強める取組です。ぜひ、皆さんも実施してはどうでしょうか。
   【家読(うちどく)のすすめ】       
         ・家族や身近な人と同じ本を読む                         
            ・家読の日、時間を決めてみんなで読む                   
               ・読んだ本の感想をみんなで話し合う                       
               ・自分のおすすめの本を教えてあげる                      
               ・家族や身近な人に本をよんであげる                      
                  

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2学期始業式あいさつ

 42日間という夏休みが終了し、いよいよ今日から2学期がスタートします。この休み中、大きな事故等もなく、元気な皆さんと再会できたことを、大変嬉しく思います。
 皆さんにとってこの夏休みは、部活動に、受験勉強に、そして一人一人の得意分野に打ち込んだ「熱い夏」になったことと思います。
 県総体陸上競技大会では、1年男子1500mに石川ドリエン君、2年男子走り高跳びに久保野 颯君が芳賀地区代表として出場しました。県総体水泳競技大会では、女子200m自由形で、1年栁田彩衣花さんが、予選5位で決勝に進み、あと一歩で関東大会出場の力泳を見せてくれました。県大会は個人種目で1・2年生の出場でしたが、今後がきたされます。
 また、県吹奏楽コンクールでは「銅賞」を受賞しました。芳賀地区音楽祭に向けて、悪かった所を改善して臨んでもらいたいと思います。
 さて、いよいよ今日から2学期です。2学期は3つある学期の中でも最も長く、気候的にも過ごしやすい秋が中心ですから、大きな成果が期待できる学期です。来週土曜日に迫った運動会や10月の桜町祭など大きな行事があります。また、郡市新人各種大会や芳賀地方音楽祭・芸術祭などもあります。チャンスを逃さず、自分を大きく伸ばしてほしいと思います。
 5月の生徒総会で今年度の年間統一テーマ、「挑(いどむ)~まだ見ぬ自分を切りひらけ~」と生徒会長の平石陽菜さんから発表されました。「小さなことにでも挑戦して新しい自分を見つけて欲しい」という願を込めたテーマです。
 自身の考えや行動を振り返り、自己理解を今以上に深め、失敗を恐れず、何事にも挑戦する気持ちをもって学校生活を送り、自己を成長させていきましょう。
 3年生には、運動会や桜町祭で、まさに物部中の顔として中心となって活躍してくれることを期待しています。そして、何よりも来年に控えた受験に向けて確かな学力を身に付け、夢の実現を自分自身の手でつかんでください。
 2年生は、3年生のあとを受けて、中心となって活動していかなければなりません。そして、やがては生徒会をはじめ物部中の中心となって本校を背負って立つ必要があります。物部中のよき伝統を引き継ぎ、更に発展させる活躍を期待します。
 1年生は、中学生としての土台を作り上げる大事な学期です。土台が小さいと小さい建物しか建ちません。土台が大きくしっかりしていれば、どんな大きな建物も建てることができます。先輩を見習いながら、その土台をしっかりとつくってください。
 最後に、まだ収束が見えない新型コロナウイルス感染症に対して、日頃の予防策が大切です。今までやってきた対策を学校や家庭でも、しっかりと守っていきましょう。

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7月校長講話

3 年ぶりの関西方面( 奈良・京都) の修学旅行でした。計画から3 年生の皆さんが意欲的に取り組んでくれました。本校の重点目標の1 つである「3 つの約束」を実践してくれました。良かった点、改善点を下級生に引き継ぎ、この伝統を令和5 年度は一歩前進した形で実践できるようお願いします。立派な修学旅行でした。

講話内容はPDFを参照ください。

 7月朝会校長講話(A3版).pdf

 

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6月校長講話

 6月1日(水)に全校朝会がありました。内容は、春季各種大会の振り返りと6月10日(金)の「時の記念日」について話をしました。各種大会では、生徒たちが最後まで諦めないで臨んでいる姿は立派でした。生徒たちは総体に向けての課題が見つけられたと思います。総体が楽しみです。

 また、6月10日(金)は「時の記念日」です。この「時」を「中学生活3年間の時」と説きました。内容については下記のPDFを参照してください。

 

6月朝会校長講話.pdf

 

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令和4年度入学式式辞

 花々は美しく咲き誇り、新入生の皆さんをお祝いしているかのようです。このような風光る良き日に、令和四年度物部中学校入学式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小しての実施となり本当に残念であり、新入生の皆さん、そして保護者の皆様には心よりお詫び申しあげます。

 さて、伝統ある物部中学校に入学された三十一名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんが入学されるのを在校生、職員一同心待ちにしていました。そして、保護者の皆様、お子様の大きく成長された姿に喜びもひとしおかと存じます。本当におめでとうございます。
 先ほどの新入生呼名の元気ある大きな返事に、これから始まる中学校生活三年間への意気込みが感じられ、たいへん嬉しく思いました。
  新入生の皆さんは、本日より物部中学校の生徒となりました。私たちは皆さんが充実した中学校生活が送れるよう、全力で応援しますのでどうぞ安心して中学校生活をスタートさせてください。
 さて、これから新しい生活を始める皆さんに、私から二つのお願いがあります。
  最初のお願いは、「早く中学校生活に慣れて欲しい」ということです。教科ごとに先生が変わりますが、基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、自分自身の学力を向上させてください。また、部活動や生徒会活動、運動会や文化祭などいろいろな学校行事は生徒たちの力で行われます。三年生を中心に皆さんを導いてくれます。自分から進んで行事や部活動に参加し、自分のもてる力を大いに伸ばしてください。小学校に比べて学校が遠くなった人もいるかと思います。交通安全に気を付けて毎日元気に登校しましょう。

 二つめのお願いは、自分と周りの人の存在を大切にしてほしいということです。その第一歩として英語の言葉を紹介します。「リスペクトアザース」リスペクトとは「尊敬する」「大切に思う」「敬意を払う」という意味です。そして、アザースとは、
「自分以外の人、もの」という意味です。この二つを合わせて「自分以外の人やものを大切に思いましょう」ということになります。
 私たちの周りには、いろいろな人がいます。人によって興味も違うし、得意なことも違います。みんなが自分と同じとは限りません。様々な特性・特徴のある人たちで成り立っているのが社会であり学校です。相手の立場を理解しようとせず自分の都合で判断してしまうことはないでしょうか。これでは、自分の周りの人や物を乱暴に扱う自分勝手な人になってしまいます。大事なことは、自分との違いに気づき、その人の立場になって考えることがリスペクトアザースの第一歩につながります。周囲の人を大切に思うことは、自分が周りの人から大切な存在として認められることにつながります。リスペクトアザースを心にとめて学校生活を送りましょう。

 保護者の皆様に一言ご挨拶を申し上げます。改めてお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より物部中学校の職員全員で責任をもってお預かりします。そして、未来を担う子供たちのために、一丸となって指導に当たって参ります。保護者の皆様方におかれましては、本校の教育にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、新入生の皆さんが二宮尊徳先生の「積小為大」の言葉を胸に、中学校三年間で大きく成長することを期待して、式辞といたします。

                                            2022.04.08

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令和4年度始業式あいさつ

 おはようございます。いよいよ今日から令和4年度第1学期がスタートします。新2・3年生の皆さん、進級おめでとうございます。
 昨年度は、ウイズコロナ「新型コロナウイルスとの共存」という中で、皆さんは、しっかりと予防策を守ってくれました。4月に入り、新型コロナウイルス感染症の第7波の兆候が全国各地に見られており、本県でも感染陽性者が高止まりの傾向にあります。今年度も引き続き学校生活においては、予防対策の徹底をお願いします。

 さて、3年生皆さん。いよいよ物部中の最高学年になりました。「一人は一校を代表する」という言葉があります。学校の代表は3年生です。昨年同様、最高学年の皆さんにこの白いキャンバスを贈ります。自身の学力向上、生徒会や部活動、運動会や桜町祭などの学校行事での活躍を期待しています。後輩から頼りにされる3年生、自己実現に向けて努力する姿を後輩に是非見せてください。そして来年の3月、この白いキャンバスに一人一人が、どんな絵が描けたかを振り返ってください。「どんな絵が描けたか」とは、「自分でどんなことができ、何が達成できたのか」また、「学級で何ができたのか」です。それが、物部中学校の新たな伝統となります。よろしくお願いします。
 2年生の皆さんには、新3年生の立志式で話した言葉を贈ります。江戸時代の幕末に福井藩(現在の福井県)で活躍した橋本左内という人が15歳の時に書いた「啓発録」です。
 一、「稚心を去る」幼い心や甘えを捨てる。
 二、「気を振るう」負けることを恥と考え、油断なく頑張る。
 三、「志を立てる」目標を定めそれに向かって努力する。
 四、「学に勉める」学問を学ぶことは大切である。それを、世の中のために正しく生かすことも大切である。
 五、「交友を択ぶ」互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。
             何かあった時、真剣に心配してくれる友達こそ何よりも大切にすべきである。
 来年2月に立志を迎えるにあたり、この1年間の成長の指標にしてください。
 この後の入学式で31名の新1年生を迎え、いよいよ先輩と言われる立場です。新1年生の手本となり、安心して中学校生活のスタートが切ることができるのは、2年生の行動にかかっています。よろしくお願いします。

 次に、物中メモリーに3つの約束「時を守る 場を清める 礼を正す」が記載されています。この約束は、人として一生涯のものです。これからも継続し、目指す生徒像「未来を切り拓く学力・人間力を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒」の実現に向けて成長していくことを期待します。

 最後に、生徒・教職員が一枚岩となり、「チーム物部」で邁進していくことを願い校長のことばといたします。

                                                                                                                                                                             2022.04.08

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中学校入学説明会

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、延期されていました中学校入学説明会を2月24日(木)に物部小学校の体育館をお借りして実施いたしました。

 物部小学校の6年生児童の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。私は、中学校長の石田と申します。今年度、物部中の校長となりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1月に予定していました説明会を延期しまして、中学校入学への準備等にご不便をきたしていること、誠に申し訳ございません。
 本日、物部小学校をお借りして中学校入学説明会の実施にあたり、お忙しい中、御出席いただきまして、ありがとうございます。本来ならば、児童の皆さんや保護者の皆様に、物部中を少しでも理解していただけるよう、授業や部活動等を見学してもらい、中学校の様子を肌で感じてもらいたかったのですが、今回は新生徒会の役員が作成したビデオの視聴と説明となります。

 ここで、もうすぐ始まる中学校生活に期待を膨らませている皆さんに、お願いがあります。

 小学校6年間を通して、皆さんは「れいぎ正しい子」「勉強・運動大好きな子」「そうじをがんばる子」の物部小学校の目指す児童像を身に付けるため努力してきたと思います。そして、最上級生として下級生を引っ張り、責任を果たしてきましたね。その姿を残り少ない学校生活でしっかりと下級生に引き継ぎ、卒業して下さい。
 また、この6年間、共に生活してきた友だちや先生方、いつも皆さんを温かく見守ってくれている家族に感謝の心を持ち続けて下さい。そして、小学校での「学びや経験」を大切にし、中学校生活でもその「学びや経験」を生かして、成長していくことを期待しています。
 学校は、皆さんの夢の実現のための学びの場です。また、みんなで感動を共有し、絆を深めていく場でもあります。目標や夢を持って中学校に入学してください。皆さんの入学を生徒・職員一同楽しみにしています。4月8日(金)の中学校入学式で会いましょう。

 

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2月校長講話

 1月の朝会が新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、中止になったので1,2月の朝会を合わせて実施いたしました。講話はZoom配信で実施いたしました。写真等は2月講話資料PDFに入っています。

 
 皆さん、おはようございます。
 早いもので令和3年度も、残り1か月半となりました。
 本日は1月の講話が諸事情で出来なかった分を含めて、話をしたいと思います。
 最初に、この写真を見て下さい。これは屋上から撮影したものです。
 ・三谷(みや)の山の上から朝日が昇り始めた写真です。
 ・2022年1月1日 午前6時56から7時12分にわたり撮影しました。
 ・この「日の出」に私は、生徒一人一人が目標を持ち、その目標に向け努力し、達成できるよう。そして、物部中生徒が、生き生きと明るく学校生活が送りますようにと祈願しました。
 次の写真は屋上から見る「富士山」です。画像が悪く見づらいですが、中央に白い三角形のものが富士山です。
 さて、今日は2つのことについて話をします。
 1つ目は、本来ならば2月4日、立春の日に2年生の「立志式」を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、式を3月15日に延期となってしまいました。ここでは、「立志」について話をします。
 立志の意味は「志をたてること。」「将来の目的を定めて、これを成し遂げようとすること。」とあります。また、立志式とは日本古来の儀式「元服の儀」と言われていました。成人を示すものとして行われた儀式。昔は、数え年で12歳から16歳の間で成人になっていました。いま日本は、20歳で成人としていますが、今年の4月1日から民法が改正され、成人年齢が18歳に変わります。この改正により、しっかりとした考えを持つことが大切になる時期が立志式かと思います。
 3年生、昨年の立志式で立てた目標(誓い)を思い出してください。目標が変わった人もいるかもしれません。でも、しっかりと自分が進む道を見つめて進んでください。1年生、4月からは2年生です。自分自身をしっかり見つめる時期です。「夢」や「希望」を友と語り合ってください。
 そして2年生、立志おめでとうございます。(1・3年生の皆さん、祝福の拍手をお願いします。おめでとう。)皆さんの立志の作文を1部読ませてもらいました。一人一人の志が伺えた作文でした。4月から最高学年です。伝統を引き継ぎ、下級生を引っ張ってください。
 2つのは、十代・二十代というのは、いくらでも自由に夢や希望を語ることができる、可能性に満ちあふれた時です。皆さんは、人生にどんどんチャレンジする資格を持っています。できることから、やれることから行動を起こすことです。待っていても何も変わりません。親も先生も皆さんのチャレンジにストップをかける権利はありません。ストップボタンがあるとすれば、それを押せるのは、皆さん自身です。失敗を恐れず、チャレンジ精神をもって行動を起こし、皆さんの前にある「夢」や「希望」、そして「可能性」という、大きな道が未来にまで伸びていくことを願っています。
 最後に3年生、本日を入れて登校する日が13日となりした。3月3日の茨城県立、7日の栃木県立高校の受検があります。体調管理をしっかりして臨んでください。そして9日の卒業式。皆さんが希望にあふれた笑顔で、物部中から旅立つことを望みます。

2月講話資料.pdf

 

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3学期始業式講話

3学期始業式は、コロナ感染対策を取り、校長室からZoom配信で実施しました。講和後、生徒代表4名が「新年の抱負」を発表しました。(講話文の下に代表生徒写真があります。)

   3学期始業式講話

 皆さん、明けましておめでとうございます。
新しい年を迎えるとともに、3学期がスタートしました。いよいよまとめの学期です。そして3年生にとっては、中学校生活の総まとめの学期となります。
 2学期の終業式で「一年の計は元旦にあり」という話をしました。この休みで、この1年の「目標」を立てることができましたか。人間は新しい年になってカレンダーが一枚はがされるだけで、不思議と気持ちが変わります。学期が変わるだけでなく、新しい年になるということは、自分を大きく変えていくチャンスが来たということです。そのためには、自分が立てた「目標」を責任をもって実行に移していくことが大切です。
 一人一人の心の中にある「目標」。明日実現できる「目標」、生涯をかけて実現していくような「目標」、とさまざまです。
 以前の講話で、元日本サッカー代表監督のジーコさんが言った「努力は結果として現れる」を紹介しました。自分の立てた目標に向かって、一つ一つ積み重ね、努力することが大切です。その積み重ねとは、学習であり、集団生活を通しての人間関係を高めいてくことが大切かと思います。
 もし、つまずいたら、家族、友だち、先生に相談すればいいことです。いろいろな人たちの力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。恥ずかしいのは、立てた目標を簡単に諦めたり、投げ出したりすることです。軌道修正をしながら自分の道に力強く進んで下さい。
 1・2年生は、4月から中堅学年、最高学年となります。この3学期で、今、自分に何が必要なのかを考えながら学校生活を送って下さい。
 3年生は、最終的な進路選択という大切な時期を迎えます。苦しくても逃げないで立ち向かっていって下さい。後輩たち、先生方は、皆さんの前進する姿を応援しています。そして、学級の絆を大切にして3月9日に笑顔で、この物部中学校を巣立って行くことを願っています。
 最後に、皆さんにお願いがあります。新型コロナウイルス感染症についてです。「またか」と思わず、よく聞いてください。冬休みも、3密の回避や不要不急の外出自粛など不自由な生活を送るようなお願いしました。しかし、新しい年を迎えて、これから終息に向けていければと願いましたが、現状、オミクロン株が主流となる感染者が急増しています。全国的に第6波に入ったと考えてよいかと思います。
 そんな中でので3学期のスタートとなりましたが、生徒の皆さんには改めて感染防止対策の徹底をお願いします。具体的には、こまめな手洗いや手指の消毒、うがい、教室等の換気、マスクの着用、友達とのソーシャルディスタンスの確保、給食のときに会話を控えることなどをお願いします。併せて、校外での生活についても3密の回避や不用不急の外出自粛などをお願いします。生徒の皆さん一人一人の自覚ある行動によって、現在の危機的状況を乗り切っていきたいと思います。よろしくお願いします。
                                                 以上

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2022年スタート

生徒・保護者・地域の皆様、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

3年生の皆さん、5日からの私立校受験頑張れ!!

生徒の皆さん、11日始業式に会いましょう。

保護者・地域の皆様、本年も本校教育活動に、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。 

                                                    2022.1.1

本校の屋上から見た日の出です。7:12

同じく屋上から見た富士山です。7:23

 

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2学期終業式講話

                                              2学期を振り返って

 2学期も新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの制約がある中、学校生活を送ることになりましたが、コロナ禍だからこそ皆さんは、色々な場面で知恵を出し合い、話し合いコロナに負けない頑張りを発揮してくれました。
 この2学期を学年ごとに振り返って見ます。
 まず1年生、今学期は皆さんの学級で何度も研究授業をさせてもらいました。先生方の指導力を磨くため、外部の先生に授業を観てもらい指導を受け、皆さんの学力を向上させるために行いました。授業参観の中で、真岡市の田上教育長さんが「授業に取り組む姿勢や活発に発言するなど、良い生徒たちですね。」と言葉をかけられた時は、とてもうれしく思いました。ぜひ、この姿勢は3年間継続してください。中学校で経験した行事はどうでしたか。先輩たちの企画力・行動力に驚いた人もいたかと思います。しかし、頼りになった先輩たちも、いずれは卒業します。少しでも早く先輩たちに追いつき、追い越せるよう、その背中をしっかりと見つめ、努力してください。
 次に2年生、運動部は夏に3年生から部活動を引き継ぎ、各部とも暑い中、新人大会向けて練習に励んでいたところ緊急事態宣言が出され新人大会が中止となり、目標を失いかけながらも下級生を引っ張り、毎日の練習に励んでいた姿は立派でした。吹奏楽部も桜乱祭後、練習時間が少ない中でも12月5日の県南地区アンサンブルコンテストに参加しステージに立つ皆さんの姿は輝いていました。今後一層の成長と活躍を楽しみにしています。
 12月の生徒会役員選挙で令和4年度の新生徒会役員が決まりました。来年1月から動き始めます。現生徒会を手本に、令和4年4月から本格的にスタートができる準備をお願いします。
 また、マイ・チャレンジも中止となってしましたが、来年2月4日の立志式をよい機会として、将来の自分を具体的にイメージしてほしいと思います。
 最後に3年生、皆さんには感謝の気持ちしかありません。緊急事態宣言が出され、9月いっぱい行事が持てず、運動会と桜町祭を合同での開催、準備期間が少なく2つの大きな行事を、実行委員と生徒会を中心に話し合いを何度も繰り返して「桜乱祭」という形で成功させてくれたことは、閉会式で斎藤実行委員長が各係に向けて「ありがとう」という言葉に集約されていました。各係で中心となってくれた3年生、本当にありがとうございました。
 そして、いよいよ受験が間近に迫ってきました。この冬休みの1月5日から9日までと、3学期に入っての15日に私立高校の受験があります。体調管理に十分留意し、私立志望校に受験者全員が「合格」の二文字を得られるよう、全力で学習に取り組んでほしいと思います。頑張ってください。
 いよいよ明日から冬休みに入ります。夏休みより休業期間は短いですが、夏休み以上に、この冬休みは大切な休みです。それは、皆さんも分かるように2021年から、2022年という新しい年を迎えることです。
 2021年は1年延期された東京オリンピック、パラリンピックが無観客で開かれ、テレビ画面等を通して、選手たちが多くの感動を与えてくれました。また毎年、京都の清水寺で開催される、今年の漢字一文字は「金」が選ばれ、2位は五輪の「輪」が選ばれています。スポーツで盛り上がりを見せた1年でしたが、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、日本を含め世界各国で尊い命が奪われたり、地震・竜巻・台風・大雨等の自然災害で命や家屋等を失う被害が多かった年でもありました。

 さて、皆さんは2021年はどんな1年でしたか。ぜひ31日までに、この1年を振り返って下さい。
 そして、2022年という新しい年を皆さんはどんな年にしたいですか。
「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。1年の計画は元旦(1日)立てるべきである。物事は、最初が肝心であるというたとえです。1日にとは言いません。この冬休みに計画や目標を立ててみてください。
 コロナ禍の冬休み、感染対策をしっかり取り時間を大切にして、自分自身としっかりと向き合い、ひと回りもふた回りも成長した皆さんと、来年1月11日の始業式で再会できることを楽しみにしています。それでは、来る2022年寅年の令和4年が、皆さんにとってすばらしい年になることを祈念して、挨拶とします。

 どうぞ、よいお年をお迎えください。

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12月講話

                                              『人権週間に学ぶ』
                                                         
 12月4日(土)から10日(金)までの一週間は、人権週間です。世界人権宣言の採択を記念して、日本では12月10日を最終日とする一週間を人権週間と定め、世界人権宣言の趣旨及びその重要性を広く国民に訴えかけるとともに、人権尊重思想の普及高揚に努めています。世界人権宣言は、1948年(昭和23年)12月10日の国連総会で採択されたもので、「すべての人間は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利とについて平等であること」などが示されています。物部中学校でも、人権意識の高揚を最重要課題の一つと捉え、12月10日(金)に人権集会が開かれます。宇都宮地方法務局真岡人権擁護委員さんから人権に関わる話を聞く予定です。
 人権とは、「人間が生まれながらに持っているあたりまえの権利」であり、その中でも「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」「命を大切にすること」「みんなと仲良くすること」を心がけてもらいたいと思います。
 現在も依然として多くの人権問題があり、偏見や差別に苦しんでいる人が大勢います。これは様々な人権問題です。今日は、この中から「インターネットによる人権侵害」について説明したいと思います。このポスターを見て下さい。「心ない書き込みで 傷ついている人がいます」なぜ、このようなポスターが作られたのか。それは、自分の名前を明らかにせず、不特定多数の人に自由に情報を公開できる特性が悪用され、悪口が書き込まれたり、プライバシーが侵害されたりするなどの問題が生じたからです。皆さんだったら、このポスターを見てどう思いますか。後でアンケートに答えて下さい。
 次は、SDGsと人権のつながりです。今年度、皆さんはSDGsについて学習を深めてきました。皆さんの中にもSDGsと人権の関わりについて学習を進めていた人もいます。この目標をよく見ると、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」目標10「人や国の不平等をなくそう」など目標じたいが人権問題を指す文言になっています。その他の目標も人権とのつながりが深いものもあります。
 今、私たちができることは、「自分の心に偏見の芽がはないか」「みんなと違うという理由だけで排除や差別をしていないか」「弱い立場の人をいじめていないか」この3つの点を見つめ直してください。そして、常に自分自身を厳しく見つめることが大切かと思います。
 これから21世紀を支えていく皆さんは、人権感覚を磨き、全ての人の人権が尊重され、幸福が実現する時代にしていくことを願っています。
                                              「様々な人権問題」
1 同和問題
 日本社会の歴史の過程で形づくられた身分差別により、同和地区と呼ばれる特定の地域出身であることやそこに住んでいることを理由に、長年にわたり差別を受けてきた人々が、今も結婚や就職の際に差別を受ける問題がある。
2 子ども
 学校では、いじめや暴力、不登校、教師による体罰などの問題があり、家庭では、親から虐待を受けるなどの問題がある。日本は1994年に「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」を批准し、子どもの生命と人権を守ることに取り組んでいる。
3 高齢者
 身体や精神面のおとろえを理由に、高齢者をのけ者にしたり、邪魔者扱いしたりするなどの問題がある。また、就職に際して差別されたり介護の際に身体的・心理的虐待が行われたりする問題などもある。
4 障害者
 障害があることを理由に、就職に際して差別される問題やアパート・マンションなどへの入居を拒否される問題、施設における虐待などの問題がある。
5 女性
 「男は仕事、女は家庭」といった男女の役割を決めつける考え方が今も根強くあり、社会生活の様々な場面で、女性が不利益を受けるなどの問題がある。また、セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)や夫・交際相手などから暴力(DV、デートDV)を受けるなどの問題もある。
6 外国人
 言葉や生活習慣等の違いから、入居や入店を拒否されたり、就職に際して差別されたりするなどの問題がある。また、一部の国や民族あるいは特定の国籍の外国人に向けて憎しみをあおるような差別的言動(ヘイトスピーチ)が行われるなどの問題もある。
7 HIV感染者・ハンセン病患者及び元患者
 不正確な知識や思いこみによってHIV感染者やハンセン病患者等への偏見や差別意識が生まれ、患者・元患者やその家族が日常生活や職場などで差別を受けるなどの問題がある。 現在、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大する中、感染者やその家族、医療従事者などが差別されるケースも発生している。
8 インターネットによる人権侵害
 自分の名前を明らかにせず、不特定多数の人に自由に情報を公開できる特性が悪用され、悪口が書き込まれたり、プライバシーが侵害されたりするなどの問題がある。
9 災害に伴う人権問題
 福島第一原子力発電所の事故では、被災者に対する偏見や差別、避難した子どもたちへのいじめなどの問題が発生した。また、災害発生時の避難所では、プライバシーの確保の問題や高齢者や障害者などがより一層厳しい状況に置かれるという問題がある。
10 性的指向・性同一性障害(LGBT)にかかわる人権問題
 性的指向とは、恋愛の対象がどこに向かうかをいい、異性以外にも同性や両性に向かうなど人によって様々である。また、「体の性」と「心の性」が一致しない性同一性障害のある人もいる。こうしたことへの理解の不足から偏見の目で見られたり、差別を受けたりするなどの問題がある。
 これ以外にも、「犯罪被害者とその家族」、「アイヌの人々」、「刑を終えて出所した人」、「ホームレス等生活困窮者にかかわる人権問題」、「北朝鮮当局による拉致問題」「新型コロナウイルス感染症の、感染者やその家族、医療従事者などへの差別」など、様々な人権問題があります。

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10月講話

                                          「 読 書 の 秋」

 来週は、桜乱祭(おうらんさい)です。桜乱祭のスローガンは「前進~いまだからできること~」に決定しましたね。今年はコロナ禍で運動会と桜町祭を合体したイベント開催となりました。実行委員会を中心に、イベント名、スローガンを募集し生徒全員で考え、決定したものです。ぜひ、皆さんのパワーを集結し、様々な取組に主体的に関わり、「一人一人が主役の新たな可能性を発揮できる桜乱祭」にしていきましょう。期待しています。
 さて、いよいよ秋本番ですね。秋は、過ごしやすく何をするにもよい季節です。そのため、「スポーツの秋」、「芸術の秋」など様々な言葉が当てられていますが、今日は「読書の秋」ということで、読書について話をしたいと思います。
 2020年1月~2月に実施した本県の読書活動に関する実態調査の結果から話をします。小学校20校の5年生691名、中学校20校の2年生706名、高等学校20校の2年生2208名の児童・生徒を対象としたものです。
 まず、「1か月の平均の読書量(まんがや雑誌を除く)」です。小学生6.97冊、中学生3.46冊、高校生1.63冊の結果がでました。学齢が上がるにつれて、不読者が多くなっています。1か月0冊は高校生が調査人数の約5割の生徒に見られました。10冊以上は小学生の約2割に見られました。
 次に「本を読まない理由」について、中学生だけで見ると、1位が「テレビ・DVD・動画(YouTubeなど)を見るのに時間を使う」、2位「ゲーム(家庭用ゲーム機・スマートフォン等)に時間を使う」、3位「特に読みたい本がない」との結果が出ています。
 ここでなぜ、読書は必要なのか。それは、読書をすることで、読解力や想像力、思考力、表現力等を養うとともに、多くの知識を得たり、多様な文化を理解したりすることができるようになるからです。また、文学作品に加え、自然科学・社会科学関係の書籍や新聞、図鑑等の資料を読み深めることを通じて、自ら学ぶ楽しさや知る喜びを体得し、更なる探究心や真理を求める態度が培われるからです。
 読書は後で、大人になってからすればよいというのは大間違いです。最も大切なことは、感受性が豊かな中学時代や高校時代にしか得られない感動、深い気付きがあるからこそ本を読むべきです。
 「『家読(うちどく)』という活動を知っていますか」という問いに、回答で小学生は5割、中学生3割、高校生2割と学齢が上がるにつれて取組が減少し認知度も下がっています。家読は、家族や身近な人と本を読んで感想を話し合ったり、好きな本をすすめあったり、読書習慣を共有することでコミュニケーションを図り、家族の絆を強める取組です。ぜひ、皆さんも実施してはどうでしょうか。
 【家読(うちどく)のすすめ】
  ・家族や身近な人と同じ本を読む
  ・家読の日、時間を決めてみんなで読む
  ・読んだ本の感想をみんなで話し合う
  ・自分のおすすめの本を教えてあげる
  ・家族や身近な人に本をよんであげる
 本校の藤田学校図書司書さんからのおすすめ本を2冊紹介してもらいました。1冊目は『はじめて学ぶ LGBT 基礎からのトレンドまで』です。内容は、「LGBT」って何だろう?この本を読めば、答えが分かると共に、視野がグッと広がるそうです。漫画で説明がり、重要なところにはラインマーカーでしるしが付いてあり、読みやすいそうです。2冊目は『海の見える理髪店』です。この本は、第155回 植木賞受賞作品です。それぞれの物語が6話集録されており、どの話も最後にジーンとくる家族をテーマにした短編集になっているそうです。
 最後に図書室には沢山の本があります。昼休み等を利用して、本をたくさん読んでください。

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9月講話

          東京オリンピック・パラリンピックを観て

 13日から、やっと全員が揃って学校生活が送れるようになりました。しかし、皆さんには色々と制限した生活をお願いしているかと思います。また、運動会が延期となり、今年度は桜町祭と一緒に開催することとなり、実行委員と生徒会役員で話し合いを持ってもらっているのが現状です。
 今日の講話は、新型コロナウイルス感染症拡大のために、1年延期された東京オリンピック2020が7月23日から8月8日まで開かれました。205の国・地域、難民選手団を加え206の選手団、33競技、339種目に1万1千人の選手が熱戦を繰り広げました。また、東京パラリンピック2020が8月24日から9月5日まで161の国・地域、難民選手団を加えた162の選手団、22競技、537種目に4403人の選手、オリンピックと合わせた1万5千人のアスリートが世界中に夢と希望、そして感動を与えくれました。
 さて皆さんは、この2つの大会を観て、どう感じましたか?
アスリートたちのパフォーマンス・インタビューでの発言、選手に関わるチームスタッフ、大会を支えた役員・ボランティアの取組、テレビ画面から応援する家族・関係者など、色々な場面から感じ取れるものがあったかと思います。この大会から皆さんに2学期に身に付けてほしいことを話します。
 ①リスペクト(相手を思う)について、スケート ボード競技で金メダル最有力の岡本選手が演技に失敗し悔し泣きしている所に、外国選手が歩み寄り励まし合う姿から、学級でも友達の良さを見つけ互い に思い合う心を身に付けてほしいこと。
 ②役割について、オリンピック・パラリンピックに献身的な働きで大会を支えたボランティアの皆さんの姿から、2学期に入り新たな係活動・清掃活動等の学級での役割、生徒会活動・学校行事等での役割を、自ら進んで活動し友達と助け合いながら学校生活を送ってほしいこと。
 ③信頼について、パラリンピック女子マラソンの選手と伴走者が一本のひもで繋ぎ呼吸を合わせて走る姿、視覚障害者の水泳競技でコーチが選手のターン時・ゴールタッチする時にタッチ棒を使って選手に合図する姿から、目標を達成するために互いに信頼し合うことが大切であること。人間関係の構築を図るためにも、友達の相互理解が必要であり互いに信頼し合いながら学校生活を送ってほしいこと。
 この「リスペクト(相手を思う)」「役割」「信頼」を、学校経営の重点事項として、皆さんの心の成長を図っていきたいと考えています。

①【 リスペクト(相手を思う)】

②【 役 割 】

③【 信 頼 】

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7月講話

           夏の星座を探す目印 「夏の大三角形」

 本日は7月7日ですね。7月7日は何の日か知ってますよね。そう、七夕ですね。七夕の由来は、皆さんも御存知の織姫・彦星の星物語から始まります。新暦の7月7日はまだ梅雨のさなかで星空もよく見えないかもしれませんが、旧暦の七夕は現在の8月7日頃なので夜空もきれいに見えるはずです。もし、七夕の日に星が見えなかったら、旧暦の7月7日に当たる8月7日に、東の空を見上げてみてはいかがでしょうか。
 さて、私は理科が専門ではないので、書籍から引用して紹介します。2人の星物語の前に、星座の確認をしておきましょう。天の川に輝くこと座のベガが織姫で、わし座のアルタイルが彦星です。この2つの星と白鳥座のデネブを結んだものが「夏の大三角形」(PDFを参照)と呼ばれ、夏の星座を探す目印になっています。白鳥座は、二人の橋渡し役となるカササギです。カササギは、実際にはこのような鳥ですね。
 では、二人の星物語についてです。天の川の西岸に織姫という姫君が住んでいました。織姫は機織りの名手で、美しい布を織り上げては父親である天帝を大変喜ばせていました。そんな娘の結婚相手を探していた天帝は、東岸に住む働き者の牛使い彦星を引き合わせ、二人はめでたく夫婦になりました。ところが、結婚してからというもの、二人は仕事もせずに仲睦まじくするばかり。これに怒った天帝が、天の川を隔てて二人を離れ離れにしてしまいました。しかし、悲しみに明け暮れる二人をふびんに思った天帝は、七夕の夜に限って二人が再会することを許しました。
 こうして二人は、天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度の逢(おう)瀬(せ)をするようになったのです。これが、七夕の星物語です。


           「努力は結果として現れる」 (PDFを参照)

 次に、サッカー界の神様と言われている「ジーコ」さんの話です。ジーコとは愛称で、本当の名前は、アルトゥール・アントゥネス・コインブラです。
 私は、大学卒業後に教員となり栃木に戻りました。自分の特技を生かし、栃木教員サッカークラブ(J2栃木SCの前身)でプレーしていました。同時に栃木県国体選抜チームでもプレーしていた時、JSLに所属していた住友金属との練習試合にブラジルから来た選手がジーコでした。それがジーコとの出会いでした。そして監督となり、研修会の講話でジーコから「トップアスリートほど、基礎・基本を大切にして努力していくことが重要である。」と聞き、最後に「努力は結果として現れる」と言葉を残されました。その言葉が印象的で、自身の座右の銘としました。ぜひ皆さんも、自分が生きていく上で大切にしていける言葉を探してください。また、学習も基礎・基本が大切です。毎日こつこつと根気強く学習する習慣を身に付けてください。

 

7月講話資料.pdf

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6月講話

                      『時の記念日』

 5月の講話では春季大会で「個人、チームの足りないもの・課題は何か」を探してもらいたいと話しました。皆さん、課題が見つかりましたか? また、吹奏楽部の皆さん、いま自分が担当している楽器を、しっかり奏でることができていますか? いよいよ7月には、郡市総合体育大会各種大会、吹奏楽コンクール等があります。3年生にとっては最後の大会になります。残り少ない活動の中で、個人・チームの課題を克服し大会・コンクールに臨んでもらいたいと思います。

 今日は、初めに皆さんにクイズを出します。「世界中の人々が、だれでも毎日、毎日、同じ量だけ使っているものは何でしょうか・・・・・?」
その答えは、私たちの目には見えないもの、実は「時間」です。 確かに、時間は私たちにとって、みんな同じだけ平等に与えられているものです。私にとっての1日、皆さんにとっての1日、先生方にとっての1日も、みんな24時間です。神様に自分だけ25時間にしてくれと頼んだとしても、絶対に無理なことですよね。「時間」は間違いなく平等に与えられているものです。
 それでは、その「時間」というものを、いったいどのように使っていけばいいのでしょうか。これが簡単なようで、実はなかなか難しいものです。
 たとえば、朝会であいさつをしなければいけない私が3分遅れてしまい、皆さんはじっとその場で待つことになり、3分無駄になってしまいました。
 この無駄になった3分を再び取り戻すことは出来ません。ドラえもんだったら自由自在にタイムマシンを使って、過去に戻ることは出来ますが・・・。
 昔から時間を上手に使った人はたくさんいます。たとえば、伝記の本に出てくるような立派な仕事をした人々や有名なスポーツ選手たちの中にも、自分の時間を大切にし、上手に使っている人がたくさんいます。ぜひ、学校の図書室でどんな人がいるか調べてみてください。
 時間を有効に使うために、皆さん一人ひとりが日頃から30分でも1分でも「時間を大切にすること」を意識して生活を送ることが大事です。
 学校には日課表があり、時間が区切られています。
  朝7時55分のチャイムを自分の教室で聞けてますか?
  8時のチャイムで着席できていますか?
  授業の始まりのチャイムで着席できていますか?
 このような学校生活で約束された時間をしっかり守るという心を育ててほしいと思います。そして、チャイムでなく時計を見て行動が取れる生徒になってください。
 明日、6月10日は「時の記念日」です。私たち一人ひとりに、同じ量だけ等しく与えられている時間の使い方について、今後じっくり考えてみてください。

 最後に、毎月1回このように校長講話があります。これから講和後、皆さんからアンケートを採っていかせてもらいます。これは先生の振り返りでもあり、評価でもあります。講話を通して皆さんに話した内容が伝わっているかを知るためのものです。ぜひ、皆さんの意見等を聞かせてください。

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5月講話

                 『部活動への期待!』 『SDGsとは?』

 今日の全校朝会では、皆さんに2つのことを話します。
 1つめは、今週金曜日から行われる郡市春季各種大会のことです。昨年度は、春季・総体・新人大会と全部が中止となり、残念な思いをした年ではなかったでしょうか。野球部、サッカー部、バレー部、卓球部の皆さん、金曜日からの試合では、ぜひ強い気持ちで試合に臨み、チーム・個人の目標を達成してほしいと思います。また、吹奏楽部の皆さんは学校に残りますが、夏のコンクールに向けて毎日の練習に励んでください。
 さて、皆さんに問います。「試合って何でするんですか・・・?」「優勝するため」「勝って喜びを分かち合うため」など考えれば、もっとたくさんあるかと思います。
 私は、この問いに対し「トレーニング(練習)をするため」と答えます。私は31年間、中学生にサッカーを指導してきました。その間、現在J2の栃木SCが日本フットボールリーグに加盟した時から3年間、監督をしていました。監督になる前のコーチ時代に、日本サッカー協会の指導者A級ライセンスを受講した時に「MーTーMメゾット」という理論、実践の講習がありました。簡単に言うと、Mはマッチ(試合)ーTはトレーニング(練習)ーMはマッチ(試合)を指す言葉で、試合をしてチーム・個人に足りないもの課題は何かを分析し、練習で改善点を確認・修正して、修正したことが次の試合で生かせたか、そしてまた新たな課題を見付けることです。これを何度も繰り返すことで、チーム・個人の成長につながるという理論です。これはサッカーだけでなく、学習はもとより人生設計においても重要なシステムだと思います。
 冒頭で言った「チーム・個人の目標を達成してほしい」とは、この春季大会でチーム、個人の足りないもの・課題は何かを探してもらいたいということです。

 2つ目は、「物中SDGs」についてです。本日の4校時の全校総合の時間に、髙田先生から説明があります。進め方については4校時の全体総合でしっかり話を聞いてください。
 今、世界では宗教や民族の対立等が絶えず戦争や紛争、気候変動や生物多様性の喪失、海洋問題など顕在化する環境問題、台風・大雨、地震・津波とこれらの自然災害により、私たちは今、脅威にさらされているのが現状です。
 世界を変えるための17の目標(持続可能な開発目標SDGs)ができる以前は、「ミレニアム開発目標(MDGs)」といい、貧困・食料・健康と福祉・教育・ジェンダー平等・水とトイレの6つの目標が掲げられ、とくに発展途上国向けの目標からスタートしました。
 しかし、時を追うごとに地球的、地域的なレベルで人類の生存を脅かす環境問題や経済、社会面での諸課題の原因及び影響が、途上国のみならず先進国とも関わりが深いことから世界全体が協働して克服すべきものとの認識が共有され、先進国にも関わりの深い11の新たな目標(エネルギー、経済成長、産業と技術革新、不平等、まちづくり、持続可能な生産と消費、気候変動、海の豊かさ、陸の豊かさ、平和と公正、パートナーシップ)を加え、SDGsの誕生となりました。
 本年度の合い言葉「物中SDGs」宣言。サブテーマの「~世界の人々と同じ視野、考えを共有し、国際社会に貢献できる人を目指して~」の実現化を図るため、第1ステージとして「今、できること!」を、皆さん一人一人が、17の持続可能な開発目標の中から、自分が今できることで研究を深めていきたい内容を選択し、総合的な学習の時間や生徒会各種委員会等で、問題を解決するためにはどのような取組が必要であるか。各人が自らの問題として主体的に捉え、身近なところから取り組むことで、それらの問題の解決につながる新たな価値観や行動を身に付けられることと思います。
 それが本校の目指す生徒像「未来を切り拓く学力・人間力を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒」につながることを願っています。私を含め先生方も一緒に学んで行きます。頑張りましょう。

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開校記念日講話

                      75回目の開校記念日
 今日は開校記念日に関わる話をします。28日水曜日に、本校は75回目の開校記念日を迎えます。28日が郡市春季陸上競技大会の予備日になっているため、本日、開校記念日について皆さんと一緒に振り返って見たいと思います。上級生は、何度か目にしたことと思いますが、薄れた記憶を呼び戻してください。

 物部中学校の開校記念日は4月28日です。それは物部中学校が、昭和22年、1947年、4月28日、学制改革により開校したからです。学制改革とは、戦後に行われた「六・三・三・四制」への改革のことで、それに合わせて、物部中学校が誕生しスタートしました。そのときの校名は、「物部村立物部中学校」です。

 創立2年後に新校舎が完成しましたが、今の校舎とは違う木造平屋建ての校舎でした。この写真は、創立6年後、昭和28年、1953年の校舎の様子です。場所は、今の物部中があるところと同じですが、周りの様子はかなり変わりましたね。

 この後は、物部中の歴史を年代順に振り返ってみたいと思います。前庭にある二宮尊徳像ですが、創立からわずか6年後の昭和28年、1953年、3月13日に建立されました。物部地区は二宮尊徳先生ゆかりの地であり、その教えは今でも地区内に息づいています。

 昭和29年、1954年、5月3日には、町制施行により二宮町が誕生し、校名も二宮町立物部中学校に変更となりました。当時の看板が放送室わきの職員玄関のところにありますので、ぜひ見てください。

 昭和30年、1955年、9月24日には、作詞・羽石五百里さん、作曲・鈴木満雄さんによって校歌が制定されました。

 昭和39年、1964年、9月24日には、校舎南側にフランス式庭園が完成しました。フランス式庭園は、左右対称になるように池や植栽を幾何学的に配置しているのが特徴です。有名な所で言うと、フランスのヴェルサイユ宮殿の庭園がこの手法の庭園で有名です。真岡市内の学校でこのような庭園を持っているところは、ほとんどありません。

 次に部活動での先輩方の活躍を振り返って見ましょう。昭和48年、1973年には、ソフトボール部が県大会で優勝しています。現在は、ソフトボール部はありませんが、プールのわきに当時使用していたバックネットやベンチがあります。そして、野球部。昭和52年、1977年に、北関東大会で優勝を飾ってます。野球部の皆さん、先輩方に負けないように、まずは県大会出場を目指して頑張りましょう。部活動については、この後また出てきますので期待してください。

 昭和53年、1978年、3月28日には、新校舎が完成します。色は多少違いますが、まさに、今、皆さんが使用している校舎ですね。左右対称のシンメトリー構造の鉄筋コンクリート3階建て校舎です。保護者の方の多くも、この校舎で学ばれたことと思います。

 校訓「まこと」「至誠・勤労・分度・推譲」が定められたのは、昭和59年、1984年、4月28日の開校記念日のことです。この校訓は、二宮尊徳先生の教えでもあり、とても大切な言葉です。みんなでこれからも取り組んでいきましょう。

 平成15年には、県駅伝競走大会で、女子が4位入賞を果たします。既に生徒数は、少なくなっていましたが、特設部として活躍してくれました。これは、物中生全員の力だと思います。明日、陸上競技大会があります。学校の代表として頑張ってきてください。

 そして、今から12年前の平成21年3月23日に真岡市と二宮町が合併したことにより、校名が今と同じ真岡市立物部中学校となりました。

 平成25年から26年にかけて、耐震化と外壁の工事が行われ、外観も今の校舎と同じになりました。

 平成27年には、バレーボール部が県総体で準優勝を飾り、見事関東大会出場を果たしました。部員わずか6名で戦い抜いたこと、一人でも欠けたら試合に出場できない中、精神力・責任感の強い生徒たちだったと思います。バレー部の皆さん、先輩に負けないように頑張りましょう。

 ここまで、物部中の歴史を簡単に振り返ってみました。もう少し詳しい内容を、年表の形でまとめ、校長室前に掲示してありますので、ぜひ見てください。
 今年で創立から75年目を迎えるにあたり、未来を切り拓く力(学力・人間力)を身に付け、ふるさと物部に貢献できる生徒を目指し、全校生徒91名、力を合わせて最高の物部中学校にしていきましょう。

 

 

開校記念日資料.pdf

 

 

 

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4月講話

           『今、できること(やるべきこと)!』

みなさん、おはようございます。今年度初めての全校朝会ですね。1学期がスタートして、2週間。皆さんはどんな2週間でしたか。
 始業式・入学式の学校行事、対面式・部活動紹介の生徒会行事に参加する皆さんの様子を見させていただきましたが、緊張感の中にも和やかさを感じる場面があり、皆さんが笑顔で一生懸命に様々な活動に取り組んでいることが確認できました。3年生は最上級生らしくリーダーシップを発揮して物部中をけん引して行こうとする姿、2年生は中堅学年として1年生のよき手本になろとする姿、そして1年生は先輩を見習いながら、あっという間に中学生らしくなってきましたね。これからの飛躍を予感させる行動に安心するとともに、大変うれしく思いました。
 5月11日(火)に、1学期の中間テストに変わる実力テスト、5月27日(木)に、全学年で学力調査があります。1年生は真岡市が、2年生は栃木県が、そして3年生は国が実施しているものです。将来、社会人になったときに必要な力は何か、大変役に立つ調査です。ぜひ、その結果で自分の弱点・補強するところなど学力を向上させるために『今、できること(やるべきこと)!』は何かを考えてください。これからの時代は、人工知能の進化など、変化の激しい予測困難な時代です。そこで頼りになるのは、「確かな学力」を身に付けることです。勉強は決して楽ではありませんが、自分自身のため、そしてよりよい未来社会を生き抜くために、取り組んで行きましょう。
 ここで91名がそろった初めての朝会なので、始業式・入学式で話した内容を整理したいと思います。
 始業式では、2.3年生の皆さんに2017年ダボス会議で17の目標を掲げ、「誰も置き去りにしない世界を目指して」世界各国の人々での取組、「SDGs」の話、入学式では、「リスペクトアザース」という英語の言葉を紹介しました。「自分以外の人やものを大切に思いましょう」と解きました。
 昨年度のスローガンは「物中進化 限界への挑戦!」でした。二宮尊徳先生の教えが息づく歴史と伝統のある物部中です。そして75歳を迎える今年、皆さんの先輩方のたゆまぬ努力によって、地域に誇れるすばらしい学校を、これ以上に発展させなければなりません。それには、91名が誰ひとりも置き去りなく、さらに物部中をよくしていくために、『今、できること(やるべきこと)!』は何か。そんな思いを込めて、「物中 SDGs」を生徒と先生方の合い言葉(スローガン)と考えています。皆さんが17の目標を一つ一つ理解していき、その中の一つでも実践できるものを見出すことが、これから社会に飛び出す皆さんは、世界の人々と同じ視野、考えを共有し合いながら、国際社会に貢献する人に成長していくと信じています。
 次に、「リスペクトアザース」ですが、相手(友達)を大切に思うことは、「SDGs」17の目標の中に当てはまる言葉かと思います。自分との違いに気づき、その人の立場に立って物事を考え、判断する能力を身に付けてほしいということです。先生は、皆さんと2・3年生は4月7日に、1年生は4月8日に出会いました。これから皆さん一人一人のことを理解しようと努力していきます。そして、皆さんがこの物部中で安心して学校生活を送れるよう、また、学習・部活動等で安全な環境で活動ができるよう先生方と協力して皆さんを見守っていきます。こういうことが、周囲の人を大切に思うことの一つかと思います。是非、この言葉「リスペクトアザース」を心にとめて学校生活を送ってください。
 この二つことを、今年度から新たに教育活動に組み入れていきたいと考えています。よろしくお願いします。
 最後にお願いです。始業式に新型コロナウイルス感染拡大の第4波の兆候と言いましたが、もはや第4波に入っているのが現状です。学校生活や部活動での対外試合等でのうがい・手洗い・消毒・換気・マスクの着用・ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)の徹底をお願いします。

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ありがとうございました

この度の定期異動で、真岡西中学校勤務を命ぜられ、物部中を離れることになりました。
2年間、明るく素直で元気いっぱいの生徒たちに囲まれ、また、保護者の皆様、地域の皆様から格別の御厚情を賜り、充実した日々を過ごすことができました。

学校だよりはもとより、学校ホームページに関しても、多くの方々に御覧いただき、心より感謝申し上げます。
様々な内容を発信して参りましたが、特に、学校経営理念である、「『地域貢献』『国際貢献』を合言葉に、二宮尊徳先生の教えが今なお息づくふるさと物部を愛し、夢を持って、広く国際社会で活躍できる生徒の育成」に関する内容を、数多く提供させていただきました。

校長として、至らない点が多々あり、十分な成果を上げることはできませんでしたが、本校を巣立っていく生徒の様子から、3年間の確かな成長と明日への希望を感じることができ、幸せでした。

勤務先は変わりますが、物部中学校のますますの御発展を、心よりお祈り申し上げます。 
2年という短い間ではありましたが、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

令和3年3月30日  校長  市村 政幸

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感謝の心

一昨日、令和2年度修業式を行いました。
代表の生徒に修了証書を授与し、1年生27名、2年生33名全員の修了と進級を認めました。

校長講話の主な内容は、以下のとおりです。


進級できたのは、保護者や地域の方々、先生方など、多くの方々が皆さんを支えがあったから。
そのことを自覚し、その方々に、是非「ありがとうございました。」という感謝の心を伝えてほしい。

感謝は人にだけでなく、教科書やノート、ユニフォームや部活動の用具、楽器など、自分を成長させてくれた人以外の物にもありがとうという気持ちを表すことが大切。

感謝の気持ちを持てるというのは、精神的に大人になった証拠。
自分は周囲から支えられている、有り難いなという感謝の心があって、はじめて人は、安心して次のステップへと進むことができる。
ぜひ感謝の気持ちを大切にしてください。

2年生は、4月から3年生。学校の顔であり、リーダーである。
学校生活の全てにおいて、その方向性や雰囲気を決定付けることになる。
まずは、理想の物部中を、一人一人が思い描くことが大切。
次に、物部中をよりよくしていくための具体的な方法について、話し合う。
方向性が決まれば、次は実行。固い決意を持って、必ずやり遂げてること。
皆さんの力で生まれ変わる、新しい物部中学校を楽しみにしている。

1年生は、4月から2年生になり後輩である新1年生を迎える。
新1年生は、3年生とともにまずは2年生を手本とします。
新1年生の質問に、自信を持って答えられるように、この1年間をじっくりと振り返ることが大切。
また、最上級生である3年生にとって、頼るべきは2年生である。
中堅学年として、3年生をしっかりとサポートし、物部中を支える存在になってほしい。


令和3年度こそ、コロナ禍が収束に向かい、物部中の生徒が伸び伸びと学校生活を送れることを祈念しています。

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感染再拡大の危機

新型コロナウイルスに関しては、順調に感染者が減っていた栃木県の状況が変わり、増加に転じています。
そのため、県は警戒度レベルが一つ上げ、県版ステージ2.5「厳重注意」にしました。
期間は、3月20日(土)~4月11日(日)までとなります。

特に、気を付けるべきこととして、「1都3県への不要不急の移動は避けること」や「マスクの着用、換気をはじめ、3密の回避や手洗いなど、基本的な感染防止対策の徹底」、「感染リスクが高まる『5つの場面』での注意」などがあります。

昨年も桜が咲くお花見の時期から感染者が急増し、学校も臨時休業にせざるを得ない状況となりました。
同じことを繰り返さないよう、本校としても緊張感を持って感染防止対策に取り組み、コロナ禍を一刻も早く収束させ、当たり前の日常、当たり前の学校生活を取り戻せるようにしたいと思います。

生徒の皆さんも、もうすぐ春休みですが、気を緩めることなく感染防止対策を徹底してください。
一人一人の心掛けが何よりも大切です。よろしくお願いします。

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東日本大震災から10年

昨日、3月16日(火)、全校朝会を実施しました。
感染防止対策として、しばらくの間、全校朝会を各教室で映像を視聴する形で実施していましたが、県の警戒度レベルも下がったことから、久しぶりに体育館で実施しました。

1・2年生の生徒全員から、朝の元気な挨拶をいただき、身が引き締まる思いがしました。
講話の内容は、以下の3点です。
・憧れの3年生(卒業生)を超えていけるよう頑張りましょう。
・新型コロナウイルス感染症については、引き続き緊張感をもって感染防止対策を徹底していきましょう。
・東日本大震災の教訓を忘れず、防災意識を高めていきましょう。
特に、東日本大震災については、1・2年生にとっては、3~4歳での体験であることから、その概略を以下のように具体例を挙げて話をしました。


・先週の3月11日は、東日本大震災からちょうど10年目に当たる、節目の日だった。
・本校では、国旗を半旗掲揚にして弔意を表すとともに、シェイクアウト訓練を行った。
・担任から東日本大震災の話を聞いたあと、地震発生時刻である14時46分から1分間の黙とうを行い、震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈りした。
・東日本大震災は、地震の規模を表すマグニチュードは9.0~9.1という超巨大地震で、日本では観測史上最大、世界でも4番目ぐらいに大きな地震である。
・巨大津波の発生により、甚大な被害がもたらされた。
・津波は、最大で海岸から6kmの内陸まで達し、津波の高さは10m以上(最大16m)、最大遡上高40mを記録した。
・死者・行方不明者は2万2千人にも及び、10年が経過した今なお、4万人ほどが避難生活を送っている。
・巨大津波により、福島第1原発の1~5号機で全ての電源を喪失し、1~3号炉で炉心溶融(メルトダウン)が発生、それに伴い、大量の放射性物質が空気中に拡散し、原発周辺が立ち入り禁止区域となった。


2011年3月11日(金)14時46分、通称「3.11」。この未曾有の震災を経験した私たちは、亡くなられた方々を悼みつつ、防災について改めて考える必要があります。
次に、発生が予想されている巨大地震は、「南海トラフ地震」です。静岡県から宮崎県にかけての一部では、震度7の強い揺れが想定され、また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。

日本大震災から10年、「3.11」を決して風化させることなく、本校では命を守るための防災教育の充実を図って参ります。

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栄光の架け橋

本日、3月10日(水)、令和2年度卒業式を挙行しました。
コロナ禍により、規模を縮小しての実施となりましたが、式中の卒業生の態度は大変立派で、学校3年間の確かな成長と今後の大いなる飛躍への期待を感じさせてくれました。

式辞の中では、3年間のたくさんの活躍を振り返り、74年の長い物部中の歴史に輝かしい新たな一ページを刻んでくれたことについて、お礼を述べました。

また、はなむけに、第二次世界大戦のとき、ナチスの強制収容所に入れられたユダヤ人の中で、奇跡的に生き残ることができた精神科医のヴィクトール・フランクル氏の次の言葉を贈りました。

「どんなときも、人生には意味がある。」
「あなたを待っている『誰か」がいて、あなたを待っている『何か』がある。」
「そしてその「何か』や『誰か』のために あなたにもできることがある。」

コロナ禍の今だからこそ、逆境に屈することなく、希望を光を心に灯し、力強く前進してほしいという願いを込めて贈りました。

物部中を巣立ち、それぞれの道を歩む38名の卒業生の前途に、幸多からんことを心からお祈りいたします。


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啓蟄(けいちつ)

今日、3月5日(金)は、二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓」には「開く、開放する」などの意味があります。
「蟄」には、「冬ごもりのために、虫などが土中に隠れ閉じこもる」などの意味があります。
そのため「啓蟄」とは、「春の暖かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外に這い出てくる頃」を示します。

この時期は、一雨降るごとに気温が上がり、日足も目に見えて長くなるなど、春が確実に近付いてきます。
もちろん、目を覚ますのは、虫たちだけではありません。
わらびやぜんまいなどの山菜やつくしなども、土から顔をのぞかせます。
同時に、私たち人間も心躍るような、わくわくした気持ちになります。

3年生は新たな旅立ちに向けて、1・2年生は進級と新しい物部中の創造に向けて、いよいよ本格的な始動のときです。
物中生の大いなる飛躍を期待しています。

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あえて怠けものを許す、アリの不思議な生態

先日、資料を整理していたらアリについての面白い話がありましたので、掲載します。


初夏の日差しの中、焼けつく地面を延々と列をつくり、エサを巣穴に運び入れるアリたちの姿は、勤勉という価値を具現したものに見えます。彼らの働き方は、太古から社会性生物として持続可能な集団生活のために進化し続け、たどり着いたものでもあります。

そんなアリたちはさぞかし働き者であると思われますが、実は、7割は働いていないということをご存知でしょうか。地表部分で懸命に働くアリたちの姿をみると、全体がフルに活動しているように見えますが、見えない部分で7割のアリたちは暇にしているというのです。そして、このアリたちの存在が、高度な社会的集団生活を成立させる肝であると言われています。

例えば、アリの中にも気まぐれで集団行動が苦手な個体がいます。そうしたアリは、仲間が出すフェロモンの道筋から迷い出てしまい、フラフラ彷徨っているように見えるときがあります。しかし、こうした行動が偶然にも新しいエサ(資源)の発見につながり、一躍英雄になることがあるそうです。

また、生まれてからの期間の差による分業を行い、子育てなどは若い個体が担当し、危険な仕事は寿命が短い個体が担当していると言われています。自然災害や天敵等によって巣穴が危機に直面したとき、決然と活動スイッチが入り、敵や災害に立ち向かう決死隊のように働くアリがいるということです。

このように、一見遊んでいたり、暇そうにしたりしているアリたちにも、役目がそれぞれ与えられています。ただ、その個体が生きているうちに、そうした反応を示す機会に出遭わないこともあるので、働かないように見えることがあるのでしょう。


アリたちの約7割が働いていないとは、知りませんでした。
気まぐれなアリや一見怠けてるように見えるアリによって、人間社会に匹敵する高度な集団生活を営むアリたちに、心から拍手を送りたいと思います。

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宇宙の深淵

一昨日、2月24日(水)に、全校朝会を実施しました。
私からは、「緊急事態宣言発令解除後の新型コロナウイルス防止対策の徹底」、「県理科研究展覧会最優秀賞受賞」、「宇宙の始まりと終わり」の3点を話しました。
話の中心である「宇宙の始まりと終わり」の要旨は以下のとおりです。


多くの数を表す言葉に「星の数ほど」という言葉があります。
では、この宇宙には、どれぐらいの星の数があるのでしょうか。
肉眼で見ることができる星は、約4000個です。

一般的な大きさの銀河には星が50兆個ぐらいあり、その銀河が宇宙には2兆個ぐらいあります。
宇宙全体の星の数は、地球上にある全ての砂の数よりはるかに多いと言われています。
ちょっと信じがたいですが、事実です。

では、この宇宙はどのように誕生したのでしょうか。最新の宇宙論の一つを紹介します。
宇宙は「完全な虚無の世界」である、マザーユニバースから誕生したと考えられています。
今から138億年前にマザーユニバースの一部が変形し、暗黒エネルギーが解放されて他の場に供給され、偶然宇宙が誕生しました。

大きさは、1000兆分の1mほどの大きさしかありませんでした。
その後、急激なスピードでインフレーションと呼ばれる膨張が起こり、その直後にあの有名なビッグバンが起きたとされています。
そして宇宙誕生の3分後から、現在の宇宙にある物質すべての性質を決める元素ができはじめ、その後何種類もの原子がつくられ、やがて星がきらめき銀河が渦巻く、広大な宇宙ができあがりました。

次は、宇宙に終わりはあるのかという問題です。ここでは、宇宙に存在する物質を考える必要があります。
星の原料など私たちの知っている物質は、宇宙の全ての物質のわずか5%ほどでしかなく、残り25%が暗黒物質、さらに残り70%が暗黒エネルギーだということが分かってきました。

様々な研究から宇宙は、このまま加速度的な膨張が続くと考えられています。すると最後はどうなるのか。
全ての恒星が燃え尽き、銀河が消滅し、全てが薄まり続ける宇宙の中で、最後に残ったブラックホールすらも蒸発し、広がりすぎたがゆえに何も起きない漆黒の闇、冷たい静寂の宇宙、「ビッグウィンパー」が訪れるとされています。

宇宙について、誕生から終焉まで駆け足で見てきました。
不確実な部分はありますが、長い長い宇宙の歴史からすれば、極めて短い歴史しか持たない人類が、宇宙の謎の解明までもう一歩のところまで来ていることが、すごいと思います。
まさに、人間の無限の可能性を感じます。

この宇宙の話のように、難しい数学や物理は分からなくても、科学を楽しむことは十分にできます。
科学技術の一層の進展が予想される21世紀、科学に振り回されることなく、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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掃除をすると

校長室の前の廊下に、「凡事徹底」と書かれた表紙の日めくりカレンダーがあります。
発行は、「日本を美しくする会」です。
この会は、イエローハットの創業者、鍵山秀三郎氏が立ち上げたものです。
鍵山氏は、一代で同社を一部上場企業に育て上げましたが、同時に、よりよい社風の構築に向けて創業以来続けている「掃除」が世間の評判を呼び、後に掃除運動が会社内外に広がっていきました。

日めくりカレンダーの21日には、


-掃除をすると-
心が磨かれる
謙虚な人になれる
気づく人になれる
感動の心が育まれる
感謝の心が芽生える


と記されています。
本校では、無言清掃を推進しています。無言で清掃を行うことで、心を育てる教育です。
清掃の時間には、校内放送で「自分を磨き上げる20分。どれだけ無言で(意志を貫く力)、どれだけ見付けて(気づく力)、どれだけ人のために(気配りの力)、掃除ができるか。」とうい言葉が流れます。
「凡事徹底」を座右の銘とし、「掃除」による心の教育を推奨する、鍵山氏の言葉に通じる取組だと思います。

生徒たちが生きるこれからの時代は、将来の予測が困難な、変化の激しい時代になると言われています。
そのような状況は、往々にして人の心から余裕を奪い、「自分さえよければ」という風潮を生みがちです。
しかし、そのような厳しい時代だからこそ、感謝の気持ちを持って、謙虚に他人の役に立つことを行うことが大切だと思います。
本校では、今後も無言清掃を通した心の教育を推進して参ります。


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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

2012年6月、ブラジルのリオデジャネイロで、国連の「持続可能な開発会議」が開催されました。世界の首脳・閣僚が参加し、自然と調和した人間社会の発展や貧困問題などが話し合われましたが、演壇に立った南米のある大統領のスピーチが、世界中に感動を巻き起こしました。8分間の熱弁が終わると、静まり返っていた会場は沸き立ち、聴衆の拍手は鳴り止むことはなかったのです。

その人は、ウルグアイ第40代大統領ホセ・ムヒカ氏(85)です。ムヒカ氏は、この演説をきっかけに一躍時の人となり、質素な暮らしぶりでも注目されました。大統領公邸には住まず、首都郊外の古びた平屋に妻のルシア・トポランスキ上院議員と二人で暮らしています。古い愛車をみずから運転し、庶民と変わらない生活、気取らない生き方を貫いたことで、いつしか尊敬を込めて、「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれるようになりました。2009年の選挙で当選し大統領となってからも、給与のほとんどを寄付していたことでも知られています。ムヒカ氏は、2015年に大統領の職を辞し、上院議員として活動していましたが、2020年10月20日に高齢と持病を理由に政界からの引退を表明しました。

数々の名言を残したムヒカ氏ですが、先人の教えに基づく、「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。」という言葉は胸に刺さります。
くしくも、SDGs「持続可能な開発目標」が、2015年の国連で全会一致で採択されました。貧困や環境、ジェンダーなど、17の目標と169のターゲットがあり、2030年までの達成を目指すとされてます。
ムヒカ氏の2012年の演説は、正にこれを先取りしたものとなっています。

最近、ムヒカ氏の2012年の演説を絵本にした「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」を読んで、上記のようなことを考えました。
SDGs、持続可能な社会の実現に向けて、どのような取組が可能か、本校の生徒たちと一緒に考えていきたいと思います。

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おめでとう

本校の2名の3年生が共同で研究した理科研究の作品が、「第74回栃木県理科研究中央展覧会並びに発表会」で最優秀賞(県の1位!)に輝きました。
本校にとっては、平成10年度以来、22年ぶりの快挙となります。研究を行った、3年生の2人の生徒に心から拍手を送りたいと思います。おめでとうございます。

研究の題名は、「パスタの折れ方」です。
パスタに力を加えて折ると、2本ではなく3本以上に折れることがほとんどですが、その原因を様々な角度から追究し、パスタの折れ方の謎に迫りました。

例えば、パスタの長さや太さを変えて折ってみたり、左右を固定したパスタの中央におもりを吊り下げて折ってみたりしました。
また、折れる瞬間の様子をハイスピードカメラで撮影して、原因を探ったりもしています。
実験結果から新たな疑問が生まれ、方法を工夫してまたその謎に挑んでいく、ストーリー性のあるすばらしい研究だと思います。

県の審査員の先生からは、「普段、何気なく見過ごしてしまうことの中から疑問を見付け、パスタという身近な素材を用いて、根気強く研究を進めたことがすばらしい。」とお褒めの言葉をいただきました。

理科研究を行うと、物事を様々な角度から見る力や自由な発想力、論理的思考力などが育まれます。
これらの力は、人工知能の進化により大きな変化が予想される将来においても、大いに役立つはずです。
理科研究が物部中の新たな伝統となるよう、来年度に向けて、今の1・2年生の新たな挑戦を楽しみにしています。

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だいじょうぶだよ

先日、長谷川和夫先生作の絵本「だいじょうぶだよ ーぼくのおばあちゃんー」という絵本を読みました。
きっかけは、長谷川先生の著書である「ボクはやっと認知症のことがわかった」の中で紹介されていたからです。

医師である長谷川先生は、日本の認知症研究の先駆けであり、第一人者です。
患者が認知症かどうか判断する「長谷川式簡易知能評価スケール」の発案者としても有名です。

そんな長谷川先生は、自身が認知症を発症したことを公表し、当事者の目から見た認知症の実際を、講演や著書により広く世の中に発信しています。
それにより、同じ病気に苦しむ患者さんやその家族の方々は、たくさんの希望をもらっているものと思います。

「だいじょうぶだよ ーぼくのおばあちゃんー」は、認知症になったおばあちゃんとその家族の話ですが、長谷川先生の実体験がもとになっているようです。
認知症が進んだおばあちゃんが、家族での会話の席で、
「みなさん どなたですか? みなさんが だれか わからなくて…」
と言います。

それに対して、孫の小さな男の子が、
「おばあちゃん、おばあちゃんは ぼくの おばあちゃんだよ。おばあちゃんが わからなくても、
ぼくも ママも パパも おねちゃんも みーんな おばあちゃんのことを よーく しっているから だいじょうぶだよ。
しんぱいないよ、おばあちゃん!」
と声を掛けます。

それを聞いたおばあちゃんは、不安な気落ちが和らぎ、笑顔を取り戻すという内容です。
人生100年時代が到来しようとしている今、認知症の問題は避けては通れない問題です。
誰もが発症の可能性があります。
そのとき、この男の子のような声掛けが自然とできるような、そんな世の中であってほしいと思います。

物部中の目指す生徒像は、「ふるさと物部を愛し、心やさしく覇気のある生徒」です。
本校での取り組みが、誰もが安心して暮らせる、思いやりにあふれた世の中の実現に向けた一助になれば幸いです。

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あわてなさんな

谷川俊太郎さんの詩、「あわてなさんな」に心惹かれました。


「あわてなさんな」  谷川俊太郎

花をあげようと父親は云う
種子が欲しいんだと息子は呟く
翼をあげるわと母親は云う
空が要るんだと息子は目を伏せる

道を覚えろと父親が云う
地図は要らないと息子がいなす
夢を見ないでと母親が云う
目をさませよと息子がかみつく

不幸にしないでと母親は泣く
どうする気だと父親が叫ぶ
あわてなさんなと息子は笑う
父親の若い頃そっくりの笑顔で


私たちが子供を見るとき、どうしても大人の目線で見てしまいます。
そのため、失敗しないで最短距離で成功をつかめるように、先回りをしてあれこれ手伝いがちです。
でも、子供は、花(成功)をもらうより、種(可能性)をもらったほうが、うれしいのではないでしょうか。

種子を手間暇かけて世話をして、自らの手で芽吹かせ、花を咲かせる喜びを知る。
谷川さんの詩、「あわてなさんな」は、「子供の可能性を信じ、じっくり成長を待つ大切さ」を教えてくれてるような気がします。
ときには、ぐっとがまんも必要ですね。

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遠くをはかるもの

昨日、2月4日(木)、立志式を行いました。
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下での実施ということで、内容を大幅に変更し、感染症対策を十分に講じた上で、2年生とその保護者の方々のみでの行いました。
式中、「誓いのことば」を堂々と発表する生徒たちの姿から、14年間の確かな成長を感じるともに、今後の更なる飛躍に期待が膨らみました。
私の式辞では、物部地区とも縁の深い二宮尊徳先生の言葉を贈りました。


遠くをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す
それ遠くをはかる者は百年のために杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをや
故に富有なり
近くをはかる者は春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく
故に貧窮す


意味は、「将来を考える人は裕福になり、目先のことを考える人は貧しくなる。将来を考える人は、百年のために杉の苗を植える。もちろん、秋実るものを考えて春、種をまく。だから豊かになるのだ。しかし、目先のことばかり考える人は、春植えて秋に実るなど遅すぎるとして植えない。目の前の利益に迷って、何も植えようとしないで刈り取るばかりだ。だから貧しくなるのだ。」となります。

御存知のこととは思いますが、二宮尊徳先生は、江戸時代後期の農政家、思想家です。現在の神奈川県小田原市に農家の長男として生まれ、自らの努力で逆境を切り拓くとともに、惜しみなく農民を指導し、報徳仕法により桜町領をはじめ多くの農村を復興させました。

二宮尊徳先生の言葉を胸に、立志を迎えた2年生の皆さんが、ゲームやSNSなどの身近な誘惑に惑わされ「近くをはかる者」になることなく、「遠くをはかる」熱い思いを大切にして、夢の実現に向けて、積小為大の精神で一歩一歩前進していくことを期待しています。

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しもつかれ

「しもつかれ:神社に供え、近所で分け合う、昔ながらの伝統食」

今日、2月3日(水)の給食に、栃木県の郷土料理である「しもつかれ」が出ました。伝統的な「しもつかれ」は、割とくせのある味ですが、給食では、小中学生にも食べやすいように、かなり工夫されています。
私が子供の頃は当たり前のように2月の初午の日に食卓に並びましたが、今頃はどうなのでしょうか。そういう我が家でも20年ほど見ていません。

「しもつかれ」は初午(はつうま:2月最初の午の日)に、わらをたばねて作った「わらづと」に入れて、赤飯といっしょに稲荷神社にそなえる行事食です。「しもつかれ」という名前の由来には下野(しもつけ:栃木県)だけで作るからという説と、酢むつかり(いった大豆に酢をかけた料理)からきたという説があります。「七軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」といわれ、近所の人たちと分け合って食べることが多い郷土料理です。
「しもつかれ」に使うダイコンやニンジンは「鬼おろし」という竹でできた目のあらいおろし器を使います。材料を大きく削ることができるので水分がでにくく、野菜の風味を残すことができます。それぞれの家に昔から受けつがれてきた作り方があり、同じ「しもつかれ」でも、家庭によってずいぶん味がちがうようです。

時代の流れとともに郷土料理が家庭から姿を消しつつある中、学校給食で「しもつかれ」が出ることは本当に有り難いことだと思います。
食べるだけでその当時の記憶がよみがえってくる、そんな郷土料理はこれからも継承していきたいものです。

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新しい時代に必要な力

昨日、1月27日(水)、全校朝会を実施しました。
私からは、「緊急事態宣言発令に伴う新型コロナウイルス防止対策の徹底」、「二十四節気(大寒)と日本人の季節感」、「新しい時代に必要な力」の3点を話しました。
話の中心である「新しい時代に必要な力」の要旨は以下のとおりです。


皆さんが生きる将来の社会は少子高齢化が進行し、現在、総人口の約28%である高齢者の割合が、30年後の2050年には、約40%になる見込みである。
人口自体も、現在の1億2600万人から、2/3の8000万人程度になると考えられている。
社会保障の面からも、1人で1人を支える大変な時代になる。

現在、第四次産業革命が進行していると言われている。
IoT(モノのインターネット)に代表されるように、あらゆるモノや情報がインターネットを通じて繋がり、それらが互いにリアルタイムで情報をやり取りしつつ、人の指示を逐一受けずに判断・機能し、システム全体の効率を高めるとともに新たな製品・サービスを創出していく、超スマート社会、Society5.0と呼ばれる社会である。

そのような時代を生きる皆さんに必要な力は何か。
・時代の変化に合わせて、様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していく力
・グローバル化が進展することから、国籍や人種を問わず、多様性を受け入れ協力して課題を解決する力(英語の学習は、ますます重要)
・対話により、結論を導き出してく力
・AIが苦手な部分として、目的そのもの考える力。そのためには、価値を見付け生み出す感性や好奇心、探求力などが必要。それらはAIによって代替できない、人間の強みである。

新しい時代を生きる皆さんには、教えてもらったことを忠実に再現する力だけでは、不十分で、与えられた課題を独創的な方法で解決する創造力や、課題そのものを自ら見付け改善していくような力が必ず必要になる。

それらを念頭に作られた新しい学習指導要領が、来年度、令和3年度から全面実施となる。
新しい学習指導要領のキーワードの一つに「主体的、対話的で深い学び」があるが、正に、新しい時代に必要な力につながるものだと思う。
皆さんが、変化の激しい30年後の世界でも活躍できるように、先生方と一緒に新しい時代に必要な力をしっかりと身に付けていこう。

 (三菱総合研究所・未来社会構想2050より)

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日日是好日

緊急事態宣言の効果もあってか、新型コロナウイルスの新規感染者数が着実に減ってきています。本県においても、昨日の感染者は18名と、昨年12月21日以来35日ぶりに20名を下回りました。

「日日是好日」という言葉があります。
今から千百年ほど前、中国の唐の国に雲門という禅僧がいました。
ある日、雲門禅師が修行者に、「これまでの15日にどう向き合ったかは聞かない。これからの15日とどう向き合うのか一言で言ってみなさい。」と言いました。
そして、答えられなかった修行者に代わり、雲門禅師は自ら「日日是好日」と答えました。

読み方は、「にちにちこれこうにち」とされていますが、「にちにちこれこうじつ」や「ひびこれこうじつ」などとも読まれます。
文字どおりに解釈すれば、「毎日毎日が良き日だ」となりますが、そこから発展して、「毎日が良き日となるよう努めるべきだ」、「日々について良いの悪いのと考える心を捨て去りなさい」、「どのような日も良い日だと受け止め、自分の生に感謝しなさい」など、禅問答だけに様々な解釈があるようです。

新型コロナウイルスについても、過ぎ去った時間ではなく、これからが大切です。日々の感染者数に一喜一憂せず、「日日是好日」、毎日が良き日になるよう努めていきましょう。
もう少しのがまんです。

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今日は大寒

本日、1月20日(水)は、二十四節気の一つ「大寒」です。
「大寒」とは、冷気が極まって最も寒さがつのる頃を指します。
今日の真岡市の最低気温はマイナス8.4℃、午前4時に記録されました。凍えるような寒さです。

二十四節気は、季節を表す言葉であり、古代中国で誕生しました。
二十四節気は、1年を24分割するのですが、その分け方は、日照時間が最も長い「夏至」と最も短い「冬至」で2分割。昼夜の時間が同じ長さになる「春分」と「秋分」で4分割。それらの間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を入れて8分割。その8つをさらに3分割して24に分けます。二十四節気は、全て漢字二文字で表され、大寒の次は2月3日の「立春」です。
二十四節気を更に3分割したものが、七十二候となります。

今も昔も、日本人は、季節に寄り添いながら暮らしています。
日本以外にも四季のある国はたくさんありますが、ことさら日本人の季節感は称賛されます。
それは、幼いころから自然に親しみ、繊細な感覚を身に付け、季節を愉しむすべを会得しているからだと思います。
生徒の皆さんも、是非、二十四節気を意識して生活してください。
国際化、グローバル化が加速するこれからの時代だからこそ、日本のよさを感じ、日本人としての自覚を深め、自己がよって立つ基盤にしっかりと根を下ろすことが重要になると思います。

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何も咲かない寒い日は

緊急事態宣言の再発令以降、本校においても徹底した感染防止対策を講じています。
そのため、様々な教育活動が制限され、窮屈さを感じている生徒も多いと思います。
しかし、今こそ日本中が一つになって、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図るときです。
不自由さに負けず、頑張りましょう。

「何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」

これは、元三洋電機の副社長、後藤清一さんの言葉です。
2000年のシドニーオリンピックで、日本女子陸上界初の金メダリストととなった高橋尚子さんが、高校時代の陸上部の恩師、中澤正仁監督から送られた言葉として、有名になりました。

高校時代の高橋選手は、全国的にはまったく無名の選手で、全国都道府県対抗女子駅伝の岐阜県代表に選ばれるも、区間順位は下から3番目の45位という結果でした。
それでもあきらめず猛練習を続け、見事世界一、オリンピック金メダリストに輝いたのです。

コロナ禍の今は、がまんのときです。
今こそ、下へ下へと根を伸ばすときです。
そして、コロナ禍が去った明日に、大輪の花を咲かせましょう!
物中生の底力を信じています。

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緊急事態宣言発令中

昨日、1月13日(水)、政府は緊急事態宣言の対象地区域に栃木県を追加しました。
それを受けて、福田富一知事は、1月14日(木)~2月7日(日)までの期間について、全県民に以下のような対応を求めています。

・不要不急の外出自粛を要請(日用品の買い物、通勤・通学・通院等を除く)
・営業時間の短縮
・催物(イベント等)の開催自粛

県内の感染状況が、「ステージ4」(爆発的な感染拡大)に該当しており、人口10万人当たりの新規感染者数も一時全国3位になるなど、県内のここ1・2週間の深刻な状況を鑑みれば当然の措置だと思います。

これを受けて本校でも様々な教育活動を見直し、生徒の健康・安全の確保に向けて感染防止対策を徹底して参ります。
今後、学校行事等の急な変更があるかもしれませんが、御容赦いただきたいと思います。
2度目の緊急事態宣言になりますが、1度目よりはるかに感染が拡大しておりますので、今まで以上の緊張感を持って対応して参ります。
御家庭におきましても、不要不急の外出自粛や検温等、御協力のほど、よろしくお願いいたします。

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挑戦し続ける1年に

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

いよいよ今日から3学期がスタートしました。
何より心配なのは新型コロナウイルス感染症に関して、新規感染者が急増していることです。
昨日1都3県に緊急事態宣言が発出され、本県においても警戒度がもっとも高い特定警戒が続いています。
学校においては生徒の健康・安全を最優先に、緊張感をもって感染防止対策を徹底してまいりますので、御理解・御協力のほど、よろしくお願いいたします。

さて、本日は3学期始業式がありましたが、感染症対策のため、2学期終業式と同様に校内放送とオンラインコミュニケーションツールを利用して実施しました。
主な話の内容は、以下のとおりです。


◇今年は丑年、その干支にあやかり、物事に誠実に向き合い、一歩一歩着実に前進してほしい。

◇改めて感染防止対策の徹底をお願いする。こまめな手洗いや手指の消毒、うがい、教室等の換気、マスクの着用、友達とのソーシャルディスタンスの確保、給食のときに会話を控えることなど。併せて、校外での生活についても、3密の回避や不用不急の外出自粛など。

◇3学期を次のステージへ進むための準備と鍛錬の期間にしてほしい。
・3年生:4月から希望に満ちた第一歩を踏み出せるよう、入試に向けて3年間の総復習をしっかりと行い、まずは確かな学力を身に付けること、そしてそれを支える土台として、心身ともに健康な生活を心掛けてほしい。
・2年生:4月から本校の最高学年、全校生のリーダーになる。人として、リーダーとしてあるべき姿、理想像を思い描き、一歩でも近づけるように努力してほしい。
・1年生:2年生になり後輩である新1年生を迎える。新1年生にとって見本となる2年生になってほしい。また、中堅学年として、3年生をしっかりとサポートできる存在になってほしい。

◇挑戦し続けることの大切さについて、2018年に日本人として26人目となるノーベル賞を受賞した本庶佑(たすく)先生の言葉を紹介する。
「人生は一度しかないからチャレンジしてほしい。1回や2回失敗したっていい。失敗しても諦めずに継続すること。
 やる以上は全力で集中してやる。ずっとやってるとそのうち自分に自信がでてきて、道は拓けていく。」
本庶先生は、本来体に入った異物を攻撃するはずの免疫細胞が、がん細胞を攻撃しなくなってしまう現象の理由を突き止め、それを解除する方法を発見したことでノーベル賞を受賞された。
決してあきらめることなく、長い年月をかけて研究を続けた結果、発見が免疫治療薬「オプジーボ」として実用化され、がん免疫療法という新しい治療法の時代が切り拓かれた。

◇本庶先生の言葉を胸に、今年が皆さんにとって、自分の目標達成に向けて挑戦し続ける1年であってほしい。

 

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一人の時間を大切に

本日(12/25)、感染症対策のため、校内放送とオンラインコミュニケーションツールを利用して第2学期終業式を実施しました。
各学年の代表が2学期の振り返りを発表しましたが、どの発表も2学期が大変充実したものであったこと、そして今後の抱負などが述べられており、すばらしい内容でした。

私からは、コロナ禍に負けず、学校行事や郡市駅伝大会、吹奏楽フェスティバルなどに全力で取り組み、大きな成果を上げたことを称賛しました。
また、さらなる飛躍を期待して、各学年に以下のようになお願いをしました。


1年生、中学校で経験した運動会や桜町祭などの、大きな行事はどうでしたか。先輩たちの企画力・行動力に驚き、付いていくだけでも精一杯だったのではないかと思います。しかし、頼りになった先輩たちも、いずれは卒業します。少しでも早く先輩たちにに追いき、追い越せるよう、その背中をしっかりと見つめ、努力してください。

2年生、昨年とは違い、十分な戦力として物部中を盛り上げてくれました。明日の物部中を担う期待の星として、一層の成長と活躍を楽しみにしています。また、マイ・チャレンジは中止となってしましたが、来年2月4日の立志式をよい機会として、将来の自分を具体的にイメージしてほしいと思います。

3年生、皆さんの2学期の頑張りには感謝の気持ちしかありません。想像以上と言うと皆さんを見くびっていたようで申し訳ないのですが、本当に想像をはるかに超える頑張りで、運動会や桜町祭を中心に、物部中を次のステージに押し上げるような、すばらしい活躍ぶりでした。ありがとうございました。そして、いよいよ受験が間近に迫ってきました。この冬休みは、関ヶ原ではありませんが、まさに「天下分け目の戦い」になります。例え限られた時間であっても、集中力によって想像以上に大きな差が出ます。全員が笑顔で合格発表の日を迎えられるよう、全力で学習に取り組んでほしいと思います。頑張ってください。


最後に、健康・安全を最優先し万全の感染症対策をとるために、人混みや不要不急の外出を避け、「我慢の冬休み」にしてほしいとお願いしました。

併せて、外出を控えることで「一人になる時間が持ちやすくなる」ことから、ゲームや動画視聴とはいったん距離をとって、自分自身のこと、例えば、「自分がどんな夢をもっているか、そのために何を学びたいか」といった自分の生き方について、ゆっくり考えてみるようお願いしました。
自分の人生の主人公は自分自身なのですから、ときには一人の時間をしっかりと持ち、自分の感じ方、考え方を大切にして、どう生きるべきかを深く考えることは、とても大切なことだと思います。

コロナ禍の冬休み、一人の時間を大切にして、自分自身としっかりと向き合い、ひと回りもふた回りも成長した生徒の皆さんと、来年1月8日の始業式で再会できることを楽しみにしています。
また、保護者の皆様、地域の皆様には、今年一年、大変お世話になりました。ありがとうございました。心から感謝と御礼を申し上げます。
それでは、来る2021年、丑年の令和3年が、皆様にとってすばらしい年になることを祈念しております。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

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赤鼻のトナカイ

「真っ赤なお鼻の トナカイさんは
 いつもみんなの 笑い者
 でもその年の クリスマスの日
 サンタのおじさんは 言いました。
 暗い夜道は ピカピカの
 お前の鼻が 役に立つのさ
 いつも泣いてた トナカイさんは
 こよいこそはと 喜びました。」

今日はクリスマス・イブです。
12月に入って、クリスマス・ソングの定番「赤鼻のトナカイ」が街に流れ出すと、何となくウキウキした気持ちになりますね。
ところで、この赤鼻のトナカイの名前は何でしょうか。
名前は、「ルドルフ」と言います。
もちろん、歌詞にはトナカイの名前は出てきませんが、そもそもこの歌はアメリカの絵本「RUDOLPH the red-nosed reindeer(ルドルフ 赤鼻のトナカイ)」がもとになって作られたものです。
この絵本は、次のようないきさつで作られました。


ロバート・メイという男が、2年前に重い病気になり、長い治療を続けている愛する妻エブリンと、4歳の娘のバーバラと一緒にアメリカのシカゴに暮らしていました。彼の仕事はコピーライターでしたが、収入は それほどのものはなく、やっと入った給料も、妻の治療費や薬代になってしまい、生活は苦しくなる一方でした。

毎日、病気の妻と小さい娘の世話をしながら働いていたロバートは、それでも毎晩、かわいい娘のために、眠る前のお話の読み聞かせをしていましたが、1939年12月のある晩、小さな娘が ふと言った言葉に、ロバートが即興で創り上げて話して聞かせたのが、この「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」だったのです。

そのときの、4歳の娘バーバラの一言とは、「どうして、うちのママは みんなと違うの?」というものでした。
どうして わたしのママだけが、いつも苦しそうで、辛そうなんだろう?
どうして 他の家のママのように、ご飯を作ったり、私の着替えをしてくれたり、一緒にお出かけしないんだろう?
どうして うちのママは みんなと ちがうの???

ロバートは、それを聞いて心底動揺しました。
クリスマスが来るというのに、大事な娘のために 何もできない自分を責めたり、娘をかわいそうに思ったりしていたときだったので、バーバラの問いには、本当にどういう答えをしたものか、大いに悩みました。

それでも、父親である彼は、娘を喜ばせたい、なんとかしなくてはと思い、そのとき考えたのが、赤い鼻を持っているために辛い目にあっているというトナカイのお話です。
しかし、いじめられる原因となっていた赤い鼻が、霧の濃い吹雪の夜に、サンタクロースのそりの先頭を照らす明かりとなってみんなを導き一躍英雄となる、そんな話を寝る前の娘に毎晩のように話しました。

自分自身のコンプレックスを赤鼻のルドルフに託し、神様に創られた生き物はいつかきっと幸せになることを、幼い娘、病と闘う妻、そして自分自身に言い聞かせたかったからだということです。

※歌の歌詞は、絵本の内容を要約したものとなっています。


 コンプレックスは、誰の中にもあります。
そのために、人をうらやんだり、無いものねだりをしたりします。
しかし、見方を変えれば、コンプレックスは自分を成長させるために、必要なものなのかもしれません。
コンプレックスを克服しようと努力したり、欠点を補うように長所を伸ばしたりすることを考えれば、コンプレックスはエネルギーの塊とも言えます。
そして、ルドルフのように何かをきっかけに飛躍を果たすことができることでしょう。

積小為大の精神を受け継ぐ物中生のみんなが、コンプレックスと向き合い、それに屈することなく、多きな飛躍を遂げてくれることを信じて、クリスマス・イブに贈る言葉とします。
頑張りましょう! 

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やる気が出ない

真岡市教育委員会が発行している、家庭教育通信「めざめ」の中に、「『やる気が出ない』と言って登校しない息子」の相談が載っていました。

中1の息子さんが、夏休み明けから登校を渋るようになり、「何をしたって意味がない」、「やる気が出ない」と言って、現在は完全に不登校になってしまい、母親がどうすればよいのか分からず困って相談した内容です。

それに対し、相談を受けた栃木県連合教育会相談員の高松千恵子氏の回答の一部は以下のとおりです。


《人間のやる気とは》
 息子さんは「やる気が出ない」と言っていますが、人間のやる気とは何でしょう。
 やる気とは、自分の存在の意味や価値を知ることなのです。そして、よい人間関係を持つ事なしに、人間にはやる気というものは出ないのです。
 人は人と生き生きと交わりながら意欲や希望を見出していきます。
 生き生きと生きている人は、よい人間関係を持って生きている人です。
 いい友達に出会い、いい先生と出会い、生き生きと交わり、人間関係が豊かに広がっていけば、生きる意味や存在する価値をどんどん見出していけます。
 人との関係で頑張る気力も生まれてきます。


なるほど、そのとおりだと思いました。
「やる気」には、自分の思いだけでなく、よい人間関係が必要不可欠なのですね。
本校でも、生徒たちのやる気を最大限に引き出せるよう、よりよい人間関係の構築に力を注いでいます。
お子さんの人間関係などで何か気になることがありましたら、気軽に担任まで相談ください。

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星に願いを When You Wish Upon a Star

冬の夜空を彩る「ふたご座流星群」が、13日夜から14日の明け方にかけて出現のピークを迎えます。
ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで「三大流星群」と呼ばれています。
午後8時ごろから見え始め、午後10時ごろから出現が本格化します。
国立天文台によると、新月が近いため月明かりの影響がない好条件で、天候がよければ1時間で最大55個前後が観測できるとのことです。
ピークは13日ですが、12日と14日の夜にも1時間に20個前後が出現するようです。
物中生の皆さん、この機会に流星群を観察してみてはいかがでしょうか。

流星は、ふたご座近くの「放射点」から四方八方に走り、空全体に現れます。
ふたご座の周辺だけに見られるわけではないので、観察に当たっては、街灯など人工の明かりが少なく、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるとよいでしょう。
また、流星群の観察には、目が暗さに慣れるまで15分ほどは観察を続ける必要があります。
かぜをひかないように、暖かい格好で観察することも大切です。

太古の昔から、人類は星にたくさんの願い事をしてきました。
「ふたご座流星群」の流れ星に、物中生みんなの願い事がかなうように、お祈りするとしましょう。

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挑戦

昨日、12月7日(月)、プロ野球12球団合同トライアウトが実施されました。
合同トライアウトとは、戦力外となった自由契約選手の中から、引退ではなく現役続行を希望する選手を集め、一斉に行う入団テストのことです。

驚いたことに、そこに新庄剛志選手の名前がありました。
1990年に阪神タイガースでプロデビュー、以後、アメリカ大リーグのメッツやジャイアンツでプレーし、最後は日本ハムファイターズに復帰して優勝に導くなど、1990年代~2000年代を代表する名選手です。
また、ファンへのサービス精神も旺盛で、グラウンド内外の様々なパフォーマンスが「新庄劇場」と称されるなど、華のあるスター選手でした。

その新庄選手が、約1年前に突然、「みんな、夢はあるかい? 1%の可能性があれば、必ずできる。きょうからトレーニングを始めて、もう一回、プロ野球選手になろうと思います。みんなも何か挑戦しようぜ」と宣言し、有言実行、プロ復帰を目指し今年の合同トライアウトに参加したのです。

結果は、4打数1安打と大健闘。その動きからは1年間相当のトレーニングを積んできたことがうかがえます。
とても一度引退して14年のブランクがあるとは思えない、体のキレでした。
トライアウト終了後、6日以内にオファーがこなければプロ野球選手にはなれません。
毎年、受験者の中からオファーが来るのは数%と、とても厳しい世界です。

しかし、結果はどうあれ、48歳にして再び夢を持ち、挑戦したこと自体が多くの人に勇気を与えたはずです。
ピークをとうに過ぎ、みんなが無理だという中での挑戦、しかし、それでも頑張る姿が人々の背中を押すのだと思います。
SNSなどには、新庄選手の挑戦から勇気をもらった人のお礼の言葉や、オファーが来ることを祈る応援メッセージがあふれています。

人生に遅すぎるということはありません。
ましてや中学生ならば、これからが人生の本舞台。
若さと可能性あふれる物中生の、積極果敢な挑戦を楽しみにしています。

最後に、あるジャーナリストの方が今回の新庄選手の挑戦を次のように評していました。
「衝(つ)き動かされるようにバットを振る新庄選手の姿には、誰もが野球を始めた日に放ったであろう新鮮なきらめきが満ちていました。」

 

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エール

本日、12月7日(月)生徒会役員選挙・立会演説会がありました。
会長立候補者6名、副会長立候補者6名の計12名が、公約や抱負について、熱く語ってくれました。
また、それぞれの立候補者の責任者も、気持ちを込めた応援演説を行ってくれました。

各自が自分の考えをしっかりと持ち、演説や質問への回答から、「生徒一人一人がより充実した学校生活が送れるようにしていこう」、「物部中をよりよい学校にしていこう」という意気込みが感じられ、大変すばらしかったと思います。

年々生徒数が減少する中、1・2年生の約2割に当たる12名もの立候補者があったことを、本当にうれしく思います。
このように前向きで意欲的な生徒が多い物部中の未来は、「前途洋々」、明るく光り輝いたものになることを確信しました。

いよいよ、明日は投票日です。
生徒会長1名、副会長各2名が選出されます。そして、多くの立候補者が生徒会役員になることと思います。
明日の物部中をよろしくお願いします。

「神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。」(マザー・テレサ)
12名の勇気ある立候補者に、心からエールを送ります。

 

 

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人権週間、もうすぐスタート

本日、12月2日(水)、オンラインコミュニケーションツールを使用して全校朝会を行いました。
明後日、12月4日から人権週間がスタートし、本校でも来週12月14日(月)に人権集会を実施することから、人権について話しました。
主な内容は以下のとおりです。


世界人権宣言が1948年12月10日に国連総会で採択されたことを記念して、日本では12月10日を最終日とする一週間を人権週間と定め、世界人権宣言の趣旨及びその重要性を広く国民に訴えかけるとともに、人権尊重思想の普及高揚に努めている。

人権とは、「すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」、「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」のことである。誰にとっても身近で大切なもの、日常の思いやりの心によって守られるものである。

世界人権宣言宣言が採択されてから70年以上が経過した現在も依然として多くの人権問題があり、偏見や差別に苦しんでいる人が大勢いる。

様々な人権問題についての説明(同和問題。子ども、高齢者、障害者、女性、外国人、HIV感染者・ハンセン病患者及び元患者、インターネットによる人権侵害、災害に伴う人権問題、性的指向・性同一性障害(LGBT)にかかわる人権問題 など)

私たちの心の中には、自分とは違う一面を持つ人を差別する気持ちが入り込んでくることがある。その弱い気持ちに負けないためには、人権感覚を磨き続けなければならない。

自分の心に偏見の芽はないか、みんなと違うという理由だけで排除や差別をしていないか、弱い立場の人をいじめていないかなど、常に自分自身を厳しく見つめることが大切。これは皆さんだけでなく、我々大人も同じ。

世界大戦など20世紀までの反省の上に立ち、21世紀を全ての人の人権が尊重され、幸福が実現する時代にしたいとい願いを込めて「21世紀は『人権の世紀』である」としてきた。

我々大人はもちろん、これから21世紀を支えていく皆さんも一緒になって人権感覚を磨き、21世紀を全ての人の人権が尊重され、幸福が実現する時代にしていこう。


本校では、人権教育に力を入れて取り組んでいます。保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、全ての人々の人権が尊重された社会が実現できるよう、御協力のほどよろしくお願いいたします。

 

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物部中の未来は君の手に

本日、11月30日(月)、生徒会役員選挙の立候補者が告示されました。
会長、副会長、それぞれ立候補者は4名です。

昇降口前にポスターが張り出され、昼休みにオンラインコミュニケーションツールを使った演説会がスタートするなど、選挙運動も本格化してきました。

勇気をもって立候補した8名の皆さんには、心から感謝いたします。
自らの主張を分かりやすく有権者に伝えてください。

投票日は、12月8日(火)です。
物部中の未来をだれに託すのか。有権者である生徒一人一人の責任ある一票を楽しみにしてます。

 

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避難訓練

本日、11月27日(金)、避難訓練を実施しました。
職員室から出火したとの想定で行いましたが、避難開始から避難完了まで、2分40秒と迅速に避難することができました。
その後、芳賀広域消防署二宮分署の方から、避難の仕方や消火器の使い方について御指導いただきました。
最後に、私から講評として、以下のことを話しました。

・迅速に、そして真剣に避難できて、大変よかった。
・避難誘導者がいる場合は、「あわてず、落ち着いて、指示どおり」に避難することが大切
・集団での避難は、パニックにならないように
・避難指示や誘導がない場合は、「正確な状況把握」、「的確な判断」、「迅速な行動」の3つが大切
・中学生として、もしものことを想定する必要がある。

災害は、いつ起きるか分かりません。備えを怠らず、「助けられる人」から「助ける人」になりましょう。

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感染厳重注意

新型コロナウイルス感染者が全国的に増加しており、1日の新規感染者数が一時2500人を超えるなど、心配な状況が続いています。

栃木県でも感染者が増加していることを受け、警戒度レベルを上から2番目の「感染厳重注意」に引き上げました。
それに伴い、県民には以下の協力要請が出ています。

・マスクの着用、換気をはじめ、3密の回避や手洗いなど、基本的な感染防止対策の徹底を要請
・感染リスクが高まる「5つの場面」での注意を要請 
 1 飲酒を伴う懇親会等
 2 大人数や長時間におよぶ飲食
 3 マスクなしでの会話
 4 狭い空間での共同生活
 5 居場所の切り替わり
・体調が悪い場合は、仕事は休み、旅行や外出を控えるよう要請
・施設に応じた感染防止対策の徹底が行われていない場所への外出を避けるよう要請
・ハイリスク者(高齢者、基礎疾患を有する方)は上記取組を特に徹底することを要請

本校でも、改めて感染予防対策を徹底し、生徒の健康・安全の保障に努めて参ります。
御家庭におきましても、御協力のほど、よろしくお願いいたします。

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ありがとう

一昨日、17日(火)の真岡市教育祭において、「第27回新聞配達に関するエッセーコンテスト」で審査員特別賞を受賞した真岡小2年の児童が、各種活動優秀児童生徒として表彰されました。
真岡新聞にも掲載されていますが、新聞配達員さんへ感謝の気持ちが伝わるすばらしい作品です。
以下が受賞作品全文となります。


   はいたついんさん、ありがとう

 私は、朝、いつもおじいちゃんに、新ぶんをわたしています。おじいちゃんは、いつも、ありがとうと言ってくれます。わたしは、ありがとうと言われると、とてもうれしくなります。
 おねえちゃんに、その話をしたら、新ぶんは、みんながねているときに、とどけてくれる人がいるんだよと教えてくれました。
 わたしが、ねているときに、新ぶんをとどけてくれる人がいることを、はじめて知りました。 はいたついんさんは、だれに、ありがとぅって言われるの?と、おねえちゃんにきいてみたら「みんなねているから、ありがとうって言われないよ」と教えてくれました。
 はいたついんさんは、ちょっとかわいそうと思います。だからわたしがかわりに、ありがとうって言いたいです。
 はいたついんさん、ありがとう


感謝の言葉、「ありがとう」の輪が広がると、みんなが住みやすい社会になるはずです。
物部中から物部地区へ、そして栃木県、全国、世界へと「ありがとう」の輪を広げていきましょう。

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真岡市教育祭&芳賀郡市教育祭

本日、11月17日(火)、真岡市教育祭に参加してきました。
本校からも2名の生徒が、日頃の努力が認められ、栄えある受賞となりました。

また、本日予定されていた芳賀郡市教育祭ですが、コロナ禍の影響で式典が中止となってしまいました。
こちらも本校生徒1名が、栄えある受賞となりました。

物部中の主役は、やっぱり3年生です。
卒業まで4か月を切りましたが、誉れ高き賞をいただいた3名を中心に物部中を大いに盛り上げてほしいと思います。
3年生の、更なる活躍を期待しています。

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世界寛容デー

本日、11月16日(月)は、「国際寛容デー」です。
あまり馴染みはありませんが、1995年、ユネスコ総会での「寛容原則宣言」と「国連寛容年のためのフォローアップ計画」の採択に由来して、1996年の国連総会で制定されました。

この日は、人類にとり最も重要な徳の一つの「寛容さ」に世界の関心を向け、互いに寛容な心であることが社会にとってどれだけ重要であるかを伝えることを目的としています。

グローバル化が一層進展するこれからの時代、外国人など文化の違う人たちが一緒に生活する際に、「寛容さ」は何よりも大切な資質となります。
学校においても、他人との関わりの中でどうすれば「寛容さ」が身に付くのか、教職員と生徒が一緒になって考えていきたいと思います。

世界中の全ての人々が「寛容さ」を身に付け、争いのない社会が実現できることを信じて。

(エミレーツ航空が、昨年度の世界寛容デーに合わせて運航した、機体デザイン)

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SOS

本日、11月13日(金)、生徒会主催による、「いじめ防止サミット」を実施しました。
全体会で問題を提起したあと、縦割り班を10班作り、いじめにつながる「いじり」について、考えてもらいました。
今後、各学級や学校で「いじめ防止原則」を作成するなど、いじめ防止に取り組んでいく予定です。
生徒の主体的な活動により、いじめ防止が推進できることをうれしく思います。

さて、いじめの現状についてですが、最新の調査によると、昨年度、県内で認知されたいじめの件数は6003件で、過去10年で最多となっています。
全国に至っては、約61万件ものいじめがあり、やはり過去最多を更新しています。
そして、非常に残念ことに、物部中でもいじめがありました。
いじめを未然に防げなかったことに対し、校長として責任を痛感しています。

いじめは、他人の人権を踏みにじる絶対に許されない行為です。
加害者側にいじめたつもりがなくても、被害者側がいじめられたと思えば、それはいじめなのです。「ふざけていただけ」、「軽い気持ちで」などの言い訳は通用しません。
いじめ防止は、本校の最重要課題です。生徒と職員が一緒になって、「いじめゼロ」を目指します。

しかし、いじめは目の届かないところで行われます。
SNSなどによるいじめも考えられます。
もし、いじめられたら、先生、保護者、友人、電話相談などに必ず助けを求めてください。
ためらわずにSOSを発信してください。
学校は全力で被害者を守り抜きます。

本校は、生徒全員が笑顔で、安心して、のびのびと生活できるよう、「いじめゼロ」を目指し取り組んで参ります。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、御協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

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成長

長い階段を上るとき、その階段のすべてが見えてなくてもよいのです。
大事なのは、目の前にある一段を上ることです。

これは、「I have a dream.」と人種差別の終焉を呼び掛けた演説で有名な、キング牧師の言葉です。
黒人の公民権回復に生涯を捧げ、39歳の若さで銃弾に倒れたキング牧師。あまりに短い人生ではありますが、私たちに困難に立ち向かう勇気と行動力の大切さを教えてくました。
成し遂げたいことがあるとき、それが大きなことであるほど、進むことが怖いと感じることがあるでしょう。そういうときは、目の前のできることからはじめましょう。
未来に花が咲くことを信じて、初めの一歩を踏み出すことが大切です。

本日、11月10日(火)、感謝の思いを込めて、特設駅伝部活動報告会を実施しました。
勇気を持って特設駅伝部の活動に参加した部員の皆さんは、確かに成長への階段を一段上りました。
そして、その報告を聞いた生徒全員が、自分も成長への階段を一段上ろうと、思いを新たにしたはずです。

物部中の大いなる成長への一歩を導いてくれた、特設駅伝部の皆さんには、心から感謝します。
ありがとう。

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新型コロナウイルス感染症に関す差別や偏見をなくすために

昨日、11月4日(水)の全校朝会では、新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見をなくすために、自分には何ができるかを考えてもらいました。
その際、参考になる動画をお見せしましたが、その主な内容は、以下のとおりです。

・人は、目に見えないウイルスに対して、不安や恐れを膨らませてしまう。
・人は、目に見えるものを自分の敵として、すり替えることで安心しようとする。
・目に見えるものとは、感染症にかかってしまった人やその家族、学校、地域などである。
・それらを自分から遠ざけることで、自分を安心させようとする。それが、偏見や差別の正体である。
・新型コロナウイルスは、「病気」、「不安」、「差別」の三つの感染症を広げている。
・ウイルスをなくすことは難しいが、「ウイルス」の感染、「不安」という気持ちの感染、「差別や偏見」という意識の感染は、一人一人の心掛けや行動でその拡大を防ぐことができる。
・優しさや思いやりは、ウイルスと戦う力になる。

このあと、各学級で改めて考えてもらう時間を設ける予定です。
新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見をなくすために、自分には何ができるか。しっかりと考えていきましょう。

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木枯らし1号 感染症に注意!

今日、11月4日、気象庁から東京で「木枯らし1号」が観測されたとの発表がありました。
そもそも「木枯らし」とは、「日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、冬型の気圧配置になったことを示す現象」のことです。

そして、その年の最初の木枯らしである「木枯らし1号」は、東京地方と近畿地方でのみ発表されます。
東京の木枯らし1号の条件は、以下のとおりで、この条件を満たさない年は発表されません。

1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る。
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと。
3 東京における風向が西北西~北である。
4 東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8 m/s)以上である。

冬の訪れが間近に迫ったことを知らせる「木枯らし1号」
感染症の流行が始まる知らせでもあります。
今年は、例年のインフルエンザに加え、新型コロナウイルス感染症にも最大限の注意が必要です。
うがい・手洗い・換気などはもちろん、インフルエンザの予防接種など、万全の対策で臨みましょう。
私も11月9日(月)に予防接種に行ってきます。

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親切とおせっかい

以前ACジャパンのCMに、「親切とおせっかいの境目はあいまいで難しい。おせっかいかもしれませんが、これからも受け取ってくれる人を信じて!」というものがありました。

近年、都市化や過疎化の進行、家族形態の変容、価値観やライフスタイルの多様化等を背景とした地域社会のつながりや支え合いの希薄化が問題となっています。
以前の日本には、「向こう三軒両隣」という言葉があるように、御近所同士で支え合うシステムが普通にありました。
そこには、たくさんの「おせっかい」があり、それで助かった人も大勢いたはずです。

確かに、「親切とおせっかいの境目」はあいまいです。もしかすると、「迷惑」になってしまうかもしれません。
しかし、「無関心」よりは、ずっとよいのではないでしょうか。
マザー・テレサの言葉に、「愛の反対は無関心」とうい言葉があります。

本校の学校経営理念は、「『地域貢献』『国際貢献』を合い言葉に、二宮尊徳先生の教えが今なお息づくふるさと物部を愛し、夢を持って、広く国際社会で活躍できる生徒を育成すること」です。
この「貢献」という気持ちを忘れなければ、「おせっかい」は「親切」になるはずです。
物部地区にたくさんの「おせっかいの輪=親切の輪」が広がるように、おせっかいと思われても、本校生徒の指導に全力を尽くして参ります。

追伸:おせっかいかもしれませんが、本日「クリーンアップものべ2020」として、高田山専修寺及び桜町陣屋跡周辺の落ち葉さらいを行いました。

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奮闘!物部中特設駅伝部

今日、10月27日、好天に恵まれた爽やかな秋の日に、芳賀郡市駅伝競走大会が行われました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年会場となっている井頭公園ではなく、真岡市陸上競技場のトラックを使って、たすきを使用しない区間ごとのタイムレースでの実施となりました。

我が物部中学校は、3年ぶりに男女アベックで出場し熱い走りを披露してくれました。
たすきはなくても、コンマ1秒でもタイムを削り、次につなごうとと全力疾走する姿に胸を打たれました。
コロナ禍の中、十分な練習時間を確保できませんでしたが、それを補うように気持ちを込めて、仲間のため、チームのために、必死に前走者を追ってくれました。

結果は、男子9位、女子10位と惜しくも入賞を逃しましたが、選手はもちろん応援の生徒も含め、誰一人あきらめない物部中らしい走りができたと思います。
特設駅伝部の健闘を心から称えたいと思います。
特に、3年生は、今年のスローガンである「物中進化~限界への挑戦~」を体現するような素晴らしい走りでした。
3年生はこれで引退となりますが、皆さんの熱い思いは必ず後輩たちが引き継ぎ、いつしか物部中の伝統となっていくことでしょう。
そして、物部中が進化する推進力となってくれることを信じています。

特設駅伝部の選手諸君、本当にありがとう。
そして、応援に駆けつけてくれた保護者の皆様、ありがとうございました。
奮闘の様子は、後日保護者ページにアップさせていただきます。楽しみにお待ちください。

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桜町祭 感動をありがとう

本日、物部中学校文化祭「桜町祭」を実施しました。
コロナ禍の中での実施ということもあり、学年展示や売店、バザー等を中止し、入場者についても生徒一人につき保護者等1名とさせていただきました。
代わりに新しい試みとして、ビデオ通話アプリによる配信を実施したところ、50人以上の皆様に御視聴いただき、大変うれしく思っております。

制約が多い中での桜町祭ではありましたが、生徒たちは例年にも増して熱心に取り組み、多くの感動を届けてくれました。

・練習が始まった頃はどうなるかと思った合唱コンクール
 → 今日の本番は、見違えるような上達ぶりを披露できました。
   特に、3年生の渾身の合唱は、会場を感動の渦に巻き込みました。

・本当に終わるのか、本番に間に合うのか不安だった全校制作の「折り鶴文字」
 → 幕が開いたときのどよめき。努力が結実した瞬間でした。
   約五千羽。よく折りました。よくつなぎました。

・個人発表の部、参加者は本当に集まるのか。盛り上がりに欠ける不安も
 → 新企画3年生ダンスは、笑いあり、憧れあり、筋肉ありと見事に才能開花
   事前審査を突破した個人発表のクオリティにも驚きました。
   最後の尊徳太鼓、保存会の皆様とのコラボもあり、しびれました。

・コロナ禍の中、本当に桜町祭が実施できるか不安、入場制限もきつい
 → コロナ対策班・ZOOM班大活躍、安全・安心な桜町祭になりました。
   御家庭にもたくさんの感動を届けることができました。

そのほか、少年の主張、生徒会ムービーなどなど盛りだくさんの内容で、半日での実施がもったいないくらいでした。
コロナ禍の中、「心化 ~体は遠く、心は近く~」をメインテーマとした桜町祭は、絆、躍動、笑顔、涙、思いやり、感動などが宝石のようにちりばめられ、生徒にとって貴重な成長の場となりました。
桜町祭により、さらに「心化(進化)」した物部中学校は、コロナに負けずこれからも新たな歴史を刻み続けます。
応援、よろしくお願いいたします。

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歌声響く学校

桜町祭のメインイベント、合唱コンクール
本番に向けて、少しずつ大きくなってきた練習の歌声
桜町祭前日の今日、学校中に気持ちのこもった美しい歌声が響き渡っています。
それは、成長の足跡でもあります。

練習が始まった頃は、うまくいかずに衝突したことや諦めそうになったこともあったでしょう。
パート内やパート間の対立もあったかもしれません。
しかし、気付いたはずです。
合唱は、仲間を信じ、互いの足りないところを補い合うことが、何よりも大切だと言うことを。

君たちは今日まで、多くの困難を乗り越えて、大きく成長してきました。
明日本番を迎える君たちに、有名なペップトーク(スポーツ選手を励ますために、指導者が試合前などに送る短い激励のメッセージのこと)を紹介します。

昨年のラグビーワールドカップ日本大会で、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、当時世界ランキング1位のアイルランドと対戦する日本代表に送った言葉です。


誰も我々が勝てるとは思っていない。
接戦になるとすら思っていない。
君たちがどれだけハードワークをしてきたか誰も知らない。
君たちがどれだけ犠牲を払ってきたかも知らない。
でも君たちは、自分たちが準備できていることを知っている。
私も君たちが準備出来ていることを知っている。
よし、行くぞ!


明日の合唱コンクール、楽しみにしています。

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人皆に美くしき種子あり 明日何が咲くか

はきだめに えんど豆咲き 泥地から 蓮の花が育つ
人皆に美くしき種子(たね)あり 明日何が咲くか


これは、安積得也さんの「明日」という詩です。子供たちの限りない可能性に期待する作者の思いが込められた、すばらしい詩だと思います。

安積さんは、詩人としてだけではなく、官僚や栃木県知事(官選)、社会評論家など多方面で活躍された方です。また、明治、大正、昭和、平成と4つの時代を生き抜いた方でもあります。

子供たちは様々な可能性の種子を秘めていますが、そこから咲く花は一つとして同じ形や色のものはなく、花の咲く時期も異なります。
しかし、必ず花は咲きます。

この詩に接して、改めて、教師の仕事は子供たちが持っている可能性を信じ、様々な支援をしながら、辛抱強く開花を待つことなのだと感じました。
生徒の皆さんも自身の中にある可能性の種子を信じ、努力してほしいと思います。

いよいよ、あと3日で、桜町祭です。それぞれの花を咲かせましょう。

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世界食料デー

今日、10月16日は、「世界食料デー」です。
世界食料デーのテーマに毎年テーマがあり、今年は、「育て、養い、持続させる。共に。―未来をつくる私たちのアクション―」です。

今、世界では、すべての人が食べられるだけの食料は生産されているのに、9人に1人が十分に食べられていません。
8億人以上の人々が飢えに苦しみ、5秒に一人の割合で子供が餓死しています。
日本も含む国際社会は、2030年までに「飢餓をゼロに」することを約束しましたが、さまざまな課題が相互に関係し合い、複雑になっている飢餓や食料問題の解決には、まだまだたくさんの人の協力が必要です。

日本では、年間2,550万トンの食品廃棄物等が出されています。このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は612万トンです。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の1.6倍に相当します。
食品ロスを国民一人当たりに換算すると"お茶腕約1杯分(約132g)の食べもの"が、毎日捨てられていることになるのです。

自分が食に困ってないからよいのではなく、世界中の全ての人が満足に食べられるようにしなければなりません。
物部中の学校経営理念は、「『地域貢献』『国際貢献』を合い言葉に、二宮尊徳先生の教えが今なお息づくふるさと物部を愛し、夢を持って、広く国際社会で活躍できる生徒を育成すること」です。
中学生の自分にできることは何なのか。一緒に考えていきましょう。

 

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読書の秋


10日(土)の下野新聞に、若者の読書離れの記事がありましたが、アンケートによると、月に1冊も本を読まない中学生の割合は16.1%と非常に高い結果となりました。
本校でも朝の読書や読み聞かせ、学校図書館司書からの啓発など、様々な方策により読書活動を推進してるところです。
そのようなこともあり、本日、10月14日(水)の全校朝会では、読書の意義や必要性について話をしました。
主な内容は、以下のとおりです。

・読解力や想像力、思考力、表現力等が養われる。
・多くの知識を得たり、多様な文化を理解したりすることができる。
・自ら学ぶ楽しさや知る喜びを体得し、更なる探究心や真理を求める態度が培われる。
・読書をすることで自分の世界が広がるとともに、進むべき方向が明確になり、豊かな人生を送ることができる。

また、講話の最後に、学級担任のおすすめの図書を紹介しました。今週中には、全職員分を一覧表にしてお配りします。
同じ本でも読む時期によって感じ方が変わり、感受性の強い思春期の今しか感じられないことがたくさんります。
中学生の今だからこそ、様々なジャンルの本を数多く読んでほしいと思います。
秋の夜長、良書に親しむよい機会としてください。

 

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童謡「赤とんぼ」

秋も日に日に深まり、赤とんぼを目にする機会も増えてきました。
赤とんぼと言えば、童謡「赤いとんぼ」(作詞:三木露風 作曲:山田耕筰)を思い出します。

♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か
 山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか
 十五で姐(ねえ)やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた
 夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先  ♪

恥ずかしい話ですが、つい最近まで、「負われて見た」の部分を「追われて見た」だと思い込んでいました。
ということは、全体の意味を正しく理解していなかったことになります。
この歌詞は、竿の先にとまっている赤とんぼを見て、幼少期を回想する内容です。
子守として雇われていた「姐や」に背負われて赤とんぼを見たことなど、幼少期の思い出がつづられています。
作詞者自身の思い出とのことですが、幼少期の複雑な境遇もあり、様々な感情が込められているようです。
歌詞の意味が理解できると、一層心にしみる童謡となりますね。

童謡とともに深まりゆく秋を感じると、感性が磨かれます。
その思いを詩や俳句にしてもいいですね。

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鉄は熱いうちに打て!

先週1・2日に行われた中間テストの結果は、もう返却されたでしょうか。
計画的に学習に取り組んだ人は好結果だったでしょうし、前日に慌てて勉強した人は残念な結果だったかもしれません。
いずれにしても、なにがしかの課題は見つかったはずです。

「鉄は熱いうちに打て!」ということわざがあります。
意味は、「人は柔軟性のある若いうちに鍛えることが大事だ。」、「物事は時機を逃さないように実行しないと成功しにくい。」というものです。

中間テストの結果が返却されたばかりの今は、まさに「熱い」状況です。
この時機を逃さず、日々の学習に気持ちを込めて取り組んでください。
「鉄は熱いうちに打て!」頑張れ、物中生!

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音楽の力、チーム物部とともに

10月3日(土)、井頭公園で芳賀地区中学校吹奏楽フェスティバルが開催され、本校も演奏順1番で、見事な演奏を披露しました。
決して多いとは言えない部員数であり、なおかつ、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で練習環境が十分ではない中ではありましたが、練習の成果を存分に発揮したすばらしい演奏でした。

特に、3年生は3年間の思いを込めた演奏で、聴衆に多くの感動を与える内容になったと思います。
まさに、人々を元気付け、明日への希望につながる「音楽の力」を感じたところです。

また、フェスティバルにはPTA会長様をはじめ多くの保護者の皆様方、3年生を中心とした有志の生徒たち、そしてほとんどの教職員が応援に駆け付けるなど、「チーム物部」の絆を感じることができました。

本校は、今後も人と人との固い絆の下、生徒たちの夢を育んで参ります。

 

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神無月

いよいよ今日から10月です。2学期中間テスト、初日のできはいかがだったでしょうか。

さて、10月は「神無月(かんなづき)」とも呼ばれます。月を数字で表すようになったのは、明治の初め頃に新暦が採用されてからのことです。
旧暦では、和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる月の和風の呼び名を使用していました。和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の暦でも使用されることがありますが、現在の季節感とは1~2か月ほどのずれがあります。

ちなみに「神無月」の由来には、諸説ありますが、10月は全国の八百万の神様が、一部の留守神様を残して出雲大社へ会議に出かけてしまい神様がいないので「神無月」、反対に出雲の国(島根県)では神様がたくさんいらっしゃるので「神在月」という説があります。また、他には「神無月」の無を"の"と解して「神の月」とする説もあります。
いずれにしても、ただの数字よりは趣があり、日本人の豊かな感性を感じるところです。

なお、本日は「中秋の名月」。テスト勉強の合間に満月を眺め、疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか。

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輝く命、つながる命

自分の番 いのちのバトン   相田みつを

父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうしてかぞえてゆくと
十代前で千二十四人
二十代前では—?
なんと百万人を越すんです

過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いまここに
自分の番を生きている

それが
あなたのいのちです
それがわたしの
いのちです


世界でたった一つのかけがえのない自分の命、どうか大切に

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人も動物も幸せに

明日26日で、動物愛護週間(9/20~26)が終わります。
動物愛護週間は、法律によって、「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼育についての関心と理解を深めるようにするため」に設けるよう、定められているものです。

ペットとして犬や猫を飼われている方も多いと思いますが、そのほとんどの方は家族として愛を注ぎ大切にされています。
しかし、中には心ない人もいて、新しく生まれた小さな命を含め、「捨て猫、捨て犬」が見られます。
飼い主が見つからない犬や猫は、動物愛護センターで一時保護されます。そして、一定期間新しい飼い主を探しますが、どうしても見つからなければ、最後は殺処分となります。
殺処分の件数は、年々減ってきてるとはいえ、昨年度だけで3万匹以上の犬や猫が殺処分されています。

殺処分に関わっているある獣医さんは、「動物の命を助けたくて獣医になったのに、動物の命を奪うことになるなんて…」と悲痛な胸の内を吐露しています。

ドイツは、殺処分ゼロを実現してると言われています。
「日本に生まれなければよかった」
動物たちにそう言われないよう、人も動物も幸せに暮らせる社会を実現していきましょう!

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今しかできないこと

先週、9月17・18日に修学旅行を実施しました。
コロナ禍の中での修学旅行ということもあり、方面を福島・那須に変更し、期間も一泊二日としました。
旅行中は生徒の健康・安全を最優先に考え、最新式のエアコンを搭載した観光バスの利用や手指の消毒の徹底、こまめな検温などを実施しました。

幸い発熱やかぜの症状のある生徒もなく、全員が無事に修学旅行を終えることができました。
3年生の明るさ、素直さ、前向きさにより、例年にも増して収穫の多い修学旅行になりました。
改めて3年生の確かな成長と強い絆を感じることができ、心からうれしく思います。

今回は修学旅行の実施自体が危ぶまれたところですが、一泊二日とはいえ、無事実施することができて、本当によかったと思います。
もちろん旅行はいつでも行けますし、高等学校等にも修学旅行はあります。しかし、小中9年間一緒だった仲間との旅行は今回が最後です。友情も一層深まったことと思います。

物事には「今しかできないこと」があります。
特に、感受性の強い思春期には、よりたくさんの「今しかできないこと」があると思います。
あのとき、あの仲間とだからこそ感じられることがあり、それは成長の確かな礎になります。
コロナ禍の中ではありますが、生徒の健康・安全を最優先しつつ、「今しかできないこと」を体験させられるよう、本校は学校行事等にも可能な限り取り組んで参ります。

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謙虚な気持ち

棋士の藤井聡太八段が、手が付けられないなほどの強さを発揮し、快進撃を続けています。
7月16日に棋聖戦を制しタイトル獲得最年少記録を更新、また、8月20日に王位を獲得し史上最年少でのタイトル二冠保持と八段への昇段を果たすなど絶好調です。


まさに伸び盛りの藤井聡太八段ですが、タイトル戦の報道を見てとても印象に残ったシーンがあります。
それは、対局が終わった後の深いお辞儀です。目の前にある将棋盤よりさら深く頭を下げています。
負けたときは潔く、勝ったときは相手への敬意を表しより深くお辞儀をする。


将棋と対戦相手に礼を尽くす姿に、謙虚さを感じます。
謙虚な人は大きく伸びます。
「我以外皆我師」
謙虚な気持ちで、学ぶ心を大切にして、大きく大きく伸びましょう。
がんばれ物中生!

 

 

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ファーストペンギン

本日、9月10日(木)、9月の全校朝会を行いました。
初めに、2学期学級委員の任命を行いましたが、そのやる気に満ちあふれた表情に頼もしさを感じました。
今後、桜町祭など大きな行事も控えています。2学期学級委員には、学級の中心となって活躍してくれることを期待しています。

次の校長講話では、運動会の振り返りを行ったあと、「ファーストペンギン」の話をしました。
主な内容は以下のとおりです。

魚を獲りたいペンギンは、海の様子をじっと観察するのですが、海の中にはペンギンの天敵であるシャチやアザラシなどもいるため、最初はなかなか飛び込もうとはしません。しかし、しばらくすると、あるペンギンが意を決して最初に飛び込みます。天敵に捕食されるリスクをものともせず、自分を信じてチャンスをつかもうとするこの勇気あるペンギンを「ファーストペンギン」と呼びます。そして、誰かが先人を切って飛び込めば、後に続いて次々と海に飛び込んでいきます。
「ファーストペンギン」は、天敵に食べられてしまうリスクはありますが、反面、誰よりも先にエサにありつき、おなかいっぱい食事をするチャンスを得ることができます。それだけではなく、仲間が安心して海に入ることができる状況をつくることで、群れに大きく貢献します。

学校生活においても、先生に何かを求められたときに、最初に手を挙げるのは難しいいことです。しかし、勇気を出して、手を挙げてファーストペンギンになれれば、自分の新しい可能性を引き出すことができます。
普段の生活でも、ファーストペンギンになることで、今まで見たことのない新しい世界を知るきっかけとなり、人生をより豊かなものにしてくれることでしょう。
皆さんが、最初の1歩を踏み出す勇気をもってファーストペンギンになってくれることを期待しています。頑張ってください。

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3年生の底力

本日、9月5日(土)に秋季大運動会を実施しました。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、生徒の健康安全を最優先に考え、内容を大幅に見直し時間を短縮して実施しました。
また、御来賓や地域の皆様方の参観を御遠慮いただき、各家庭2名までと入場制限もさせていただきました。

そのように制約が多い中での運動会でしたが、生徒たちはすべての演技に一切手を抜くことなく全力で取り組みました。
そこには、多くの喜びや笑顔、涙、感動がありました。
まさに、99名の生徒一人一人が主役の運動会、それぞれの個性をいかんなく発揮していました。
特に、3年生の頑張りには目を見張るものがあり、物部中の顔として、大いに運動会を盛り上げてくれました。
3年生のあまりの頑張りに、帰りの会にお邪魔してお礼を述べさせてもらったほどです。

コロナ禍の中で学校行事を実施する時間を生み出すことも容易ではありませんが、今日の運動会後の生徒の表情を見ていると、やはり学校行事は重要だということを再認識しました。
発展途上にある生徒たちは、それぞれの学校行事を節目として階段を1段上がるように成長していきます。
勝利を目指して奮闘すること、新しい役割に挑戦すること、係の仕事を責任をもって行うこと、喜びを分かち合うこと、涙する友人を慰めること、声を枯らして応援することなど、様々な経験が人を成長させます。

物部中学校はこれからも学校行事に力を入れて取り組んで参ります。
本日、応援に駆けつけてくれた保護者の皆様、検温や片付け等をお手伝いいただいたPTAの役員や係の皆様、本当にありがとうございました。

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ソーシャルディスタンスは思いやり

昨日、運動会予行を実施しましたが、突然の豪雨によりずぶ濡れになった生徒を午後帰宅させました。
保護者の皆様には、急な変更で御迷惑をお掛けしたと思いますが、生徒の健康を第一に考えての判断ですので、御理解いただきたいと思います。

さて、予行練習中、何度も「ソーシャルディスタンス、もっと離れて!」という指示が出ていました。
今年の運動会は、新型コロナウイルス感染症対策を行いながらの実施であり、当然例年とは違った内容が求められています。
生徒は例年との違いにと惑いながら、教職員もどこまで配慮すれば安全か悩みながらの予行練習となりました。

ところで、新型コロナウイルス感染症対策で他人と距離を取ることを「ソーシャルディスタンス」と言います。直訳すると「社会的距離」となります。
一般的に他人と距離を取る場合は、相手が嫌いなときや怖いときなどマイナスのイメージがあります。
しかし、コロナ禍の中での社会的距離は、みんなで安全に生きていくために保つ距離のことです。

ソーシャルディスタンスは、「あなたのことが大事だから離れています。」という思いやり、優しい気持ちをもって使う言葉です。
「ソーシャルディスタンスだね。」と言って友達が離れたら、「ありがとう。」と応える。
そんな思いやりあふれる社会は、とても素敵だと思います。
ソーシャルディスタンス等、新型コロナウイルス感染症対策に配慮した明日の運動会、御期待ください。

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