校長室から
第2学期始業式あいさつ
44日間という夏休みが終了し、いよいよ今日から2学期がスタートします。この休み中、大きな事故等もなく、元気な皆さんと再会できたことを、大変嬉しく思います。
皆さんにとってこの夏休みは、部活動に、受験勉強に、そして一人一人の得意分野に打ち込んだ「熱い夏」になったことと思います。
式辞の前に、本日9月1日は防災の日に制定されています。1923年(大正12年)の9月1日に関東を中心に大きな地震が発生し10万5千人の死者・行方不明者を出す、大惨事が起きた日です。この教訓を生かすため、これから多く発生する台風や地震等の自然災害に対する備えを考える日でもあります。現在、地震や台風など自然災害について、騒がれています。ぜひ、家族で災害発生時の避難場所や連絡手段等を確認し合ってみてください。
県総体卓球大会には、2名、県総体陸上競技大会には、6名の選手が芳賀地区代表として出場しました。また、野球部が県の少年野球大会に出場しました。
吹奏楽部は、県吹奏楽コンクールで、立派に「 春雷の凰(コウ)」を演奏することができました。芳賀地区音楽祭では、更に演奏の質を上げて、中央祭を目指して頑張ってほしいと思います。
さて、いよいよ今日から2学期です。2学期は3つある学期の中でも最も長く、気候的にも過ごしやすい秋が中心ですから、大きな成果が期待できる学期です。10月には2つ目の大きな行事、桜町祭があります。また、郡市新人各種大会や芳賀地区音楽祭・芸術祭などもあります。チャンスを逃さず、自分を大きく伸ばしてほしいと思います。
3年生には、桜町祭で、まさに物部中の顔として中心となって活躍してくれることを期待しています。そして、何よりも来年に控えた受験に向けて確かな学力を身に付け、目標実現を自分自身の手でつかんでください。
2年生は、3年生のあとを受けて、中心となって活動していかなければなりません。そして、やがては生徒会をはじめ物部中の中心となって本校を背負って立つ必要があります。物部中のよき伝統を引き継ぎ、更に発展させる活躍を期待します。
1年生は、中学生としての土台を作り上げる大事な学期です。土台が小さいと小さい建物しか建ちません。土台が大きくしっかりしていれば、どんな大きな建物も建てることができます。先輩を見習いながら、その土台をしっかりとつくってください。
最後に、自己理解を今以上に深め、失敗を恐れず、何事にも挑戦する気持ちをもって学校生活を送り、自己を成長させていきましょう。
第1学期終業式あいさつ
いよいよ今日で1学期が終了します。4月には今年1年間の大きな目標をもって、今日まで毎日登校し、精一杯学習や部活動をし、人間的にも大きく成長してきたと思います。授業、委員会活動や部活動などに本当に一生懸命取り組んでくれました。その1学期間の頑張りが「通信票」という形で、この後担任の先生から渡されます。私も88名全員の通信票を見させていただきました。
皆さんのよかったところ、あるいは、もっとがんばってほしいところが大変よく書かれています。皆さんも通信票を読む際には、担任の先生がどんな思いで書いたのか、担任の先生の顔を浮かべながら読んでください。
1年生、入学して4か月が経ちました。新しく始まった中学校生活はどうでしたか。2年生、中堅学年として、また、1年生のよき先輩として、その役割を果たせてましたか。
3年生、まず運動部に所属している皆さん、3年間お疲れ様でした。3年生の皆さん、本校の顔である最高学年として活躍できましたか。
それぞれに、課題はあったと思いますが、どの学年も成長の跡が見られ、心身ともにたくましくなっていることをうれしく思います。
いよいよ明日から44日間の夏休みに入ります。夏休み早々に、真岡夏祭りの中学生御輿への参加や県総体陸上競技大会、卓球大会、水泳競技大会に参加する生徒がいます。野球部は29日からの栃木県少年野球大会が最後になります。自己ベストや少しでも上まで勝ち残ることを目指し頑張ってほしいと思います。
吹奏楽部の皆さん、7月21日(月)に行われる芳賀・真岡支部「吹奏楽祭」でいよいよ「 春雷の凰(コウ)」を演奏することになりますね。その後7月30日(火)に本番である栃木県吹奏楽コンクールです。今までの練習の成果を発揮して、ぜひ、「金賞」を目標にがんばってください。
さて、1学期終業式にあたり、私からは一つ話をします。
ダニエル・W・ジョセリンという人の言葉で
「休息とは回復であり、何もしないことではない」
という言葉があります。
夏休みは、長い休息の時間となります。いわゆる自由な時間がたくさんできます。何もしないで過ごすこともできるでしょう。でも、それは休息になるのでしょうか?夏休みは、やる気になればやりたいことがたくさんできる期間です。それが、自分にとって有意義なものになるようにするのが大切です。
「『明日からやろう』と40回言うと、夏休みは終わります」という言葉もあります。もっと早くやっておけば良かった、もっとこんなことをしておけばよかったとならないように、毎日を漫然と過ごすして無駄な時間を作らず、毎日充実した夏休みにできるようにしてください。
2学期の始業式には、一段とたくましくなった皆さんと再会できることを楽しみにしています。以上、第1学期終業式の言葉といたします。
校長講話(県民の日)
6月11日(水)に全校朝会(校長講話)を行いました。今回は、6月15日県民の日が近いこともあり、栃木県についての問題を作成し、生徒たちに答えてもらいました。当たり前に知っていることもありますが、以外に知らないことも多くあります。自分が住んでいる「ふるさと」について、よく知り、地域に貢献できる生徒になってほしいと思っています。
開校記念式典
4月23日(水)に開校記念式典を行いました。
今年度も、物部中学校の歴史についてのクイズを出題しました。
全部で、10問出題しました。
出題しておきながら、物部中学校で一番古い建物は、「体育館」であることを自分も初めて知りました。
生徒たちも、昨年度の復習もかねて、物部中学校の歴史に触れることができました。
令和7年度 入学式式辞
先週は雨の日が続いた中、桜の花は散ることなく満開となり、まるで新入生の皆さんの入学をお祝いしているかのようです。この良き日に、令和七年度物部中学校入学式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
さて、伝統ある物部中学校に入学された三十七名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんが入学されるのを在校生、職員一同心待ちにしていました。
先ほどの新入生呼名の元気ある返事に、これから始まる中学校生活三年間への意気込みが感じられ、たいへん嬉しく思いました。
新入生の皆さんは、本日より物部中学校の生徒となりました。私たちは皆さんが充実した中学校生活が送れるよう、全力で応援しますので、どうぞ安心して中学校生活をスタートさせてください。
中学校三年間は、長い人生の中では、ほんの短い期間ですが、心も身体ももっとも成長する大切な時期です。この三年間で学んだことが大人になってからの生活の基盤となります。
本校は、二宮尊徳先生の教えが、今なお息づくこの地で、その教えを校訓にして教育しております。
三年間のスタートである入学にあたり、新入生の皆さんに校訓の話をします。物部中学校の校訓は「まこと」です。そして、その下に、「至誠」「勤労」「分度」「推譲」の四つの項目があります。その中の「至誠」と「勤労」の二つの話を、歓迎と期待の言葉といたします。
一つめの「至誠」についてです。至誠とは、「まごころ」のことです。相手を思う、うそのない本当の気持ちです。中学校の三年間でたくさんの人と関わることでしょう。中学校でこれから出会う新しい先生たち、小学校の時よりも成長している先輩たち、部活動で出会う他校の生徒たち。小学校の時よりもそれぞれが成長しているので、人間関係が難しくなることもあるでしょう。そのようなときに、相手を思う、うそのない本当の心、「まごころ」をもってつきあえば、人から信用され、慕われ、当てにされ、頼られることでしょう。中学校の三年間は、人のために尽くせる自分をつくるために、また、人から信頼される自分をつくるために、「まごころ」を育む期間であると言ってよいと思います。お互いが信頼という絆で結ばれた学年を創ってください。
二つめの「勤労」についてです。勤労とは、ただ一生懸命働く、勉強するという意味だけではありません。社会に役立つ成果をめざして働く、勉強するという意味もあります。これからの三年間の学習、生徒会活動、部活動を通して、世の中に出たときに社会に貢献できる能力を身につけてください。これからの時代は、先が見えにくい世の中と言われています。そのとき頼れるのは知識・知恵です。この三年間でしっかり勉強してください。先生から教えられた知識を覚えるだけでなく、それらを活用して、新たな知恵を生み出せるように、友達と議論し合い、深く学ぶ習慣をつけてください。そして、自分のことをよく理解し、人間関係を作り、楽しい学校生活を送れるようにしてほしいと思います。
保護者の皆様、改めてお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より、本校教職員で未来を担う子供たちを、責任をもってお預かりします。保護者の皆様方におかれましては、本校の教育にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、新入生の皆さんが二宮尊徳先生の「積小為大」の言葉を胸に、中学校三年間で大きく成長することを期待し、式辞といたします。
令和7年4月8日
真岡市立物部中学校長 栁 利道