校長室から

学校 避難訓練 校長の話

本日、2時間目の休み時間に避難訓練を行いました。今年度初めての避難訓練でした。地震と火災が起こった想定で行いました。校長の話(講評)を掲載します。※訓練の様子は「長田小の様子」をご覧ください。


今日は、地震と火災の避難訓練をしました。 どの学級も担任の先生の指示に従って黙って慌てずに、とても上手に避難することができました。
 次の3点について教室でそれぞれ、しっかり振り返りをしてください。

①地震の放送の後、机の足を持って机の下に隠れることができましたか。
②火災の放送の後、教室の窓をしめて、防災頭巾をかぶり、ハンカチで口と鼻を押 さえて避難できましたか。
③最初の放送から、校庭に出て並ぶまで、「も」どらない「お」さない「か」けな い「し」ゃべらない という「もおかし」の約束が守れましたか。

この3つのことについて、なぜ守らなくてはいけないか各クラスでよく考えてください。
 
最後に 訓練で大切なことをお話しします。
 それは、自分の命を守るためには、訓練の時だけではなくて、日頃から練習しておかなければならない、大切な「2つの練習」です。
 まず、1つ目は、『先生の話をしっかり聞く』ことです。 先生の話は、目と耳と心で、しっかり聞く習慣を身につけておかないと、 いざという時に慌ててしまい、大切な話や指示を聞きもらしてしまいます。先生の話を聞かなかったために、危険な方向に避難してしまい、命を失ってしまうことがあります。
 2つ目は、『落ち着いて行動する』ことです。 避難する時、慌てていると、階段でつまづいたり、友達にぶつかったりして大けがをしてしまいます。逃げ遅れて命を失ってしまうこともあります。長田小学校には、「廊下や階段は右側を静かに歩く」という約束があります。命を守る上で、とても大切なことなのです。
 この2つはどちらも、避難訓練の時にしかできない練習ではありません。 毎日の授業や休み時間に、何度も繰り返し練習することができます。
 地震や火災は、いつ、どこで起こるか分かりません。

 今から11年前の2011年3月11日の午後2時46分、大きな地震が起こりました。真岡市も震度6強の地震が起こり、大きな被害がありました。海では巨大な津波が発生し、1万5千人を超える人が亡くなりました。今もおよそ2千5百人の人が行方不明のままです。この東日本大震災がきっかけになって、日本は大きな地震が増えています。東京を中心とする首都直下地震、西日本の広い地域で起こる南海トラフ地震は、どちらも今後30年以内に70%の確率で起こるだろうと言われています。首都直下地震の被害範囲は栃木県も入っています。

担任の先生がいなくても自分の力で安全に避難して、『自分の命は自分 でしっかりと守る』ことができる【本物の力】を身に付けることがとても大事 なことです。 これからも、先生や友達と一緒に、毎日しっかりと繰り返し練習していきましょう。これで、校長先生の話を終わります。