校長室から

東日本大震災の日 

今日、3月11日は「東日本大震災の日」です。給食の時間に校内放送で子どもたちに次の話をしました。


13年前の2011年3月11日午後2時46分に東日本大震災という大きな地震が起きました。

13年前というとまだみなさんが生まれる前のことです。真岡市も震度6強と強い揺れが起こりました。

校長先生は、この地震が起こったとき、6年生の担任でした。2階の教室にいました。5時間目が終わるときに大きな揺れが来て、子どもたちに机の下にもぐるように言いました。しかし、震度6強の揺れは、子どもたちを机ごと動かしました。ロッカー上のものはもちろん、中に入っていたランドセルも外に飛び出し、重いテレビも下に落ちてしまいました。地震の大きな揺れでプールの水がバッシャンバッシャンと外に飛び出ていました。学校が停電になり、校内放送が使えなくなりました。教頭先生の「今のうちに校庭に避難して!!」と叫ぶ声が聞こえ、みんなは何も持たず、うわばきのまま校庭に避難しました。その後も地震が何回も来ました。みんなうわばきのまま家に帰りました。その日の夜は、停電が続き、暗く寒い夜を過ごしました。原子力発電所の爆発のニュースも流れ、日本全体が不安な日々を送りました。

  海では津波が起こり、2万人の人が亡くなり、まだ2千5百人の人が行方不明のままです。福島県の原子力発電所も津波によって爆発を起こし、放射性物質が周辺に流れ、多くの人が避難しました。13年たった今でも自分の家に帰ることができない人がたくさんいます。

  地震はいつ、どこで起こるかわかりません。1月1日のお正月にも能登半島で大きな地震が起こりました。千葉県の近くの海でも地震が何回も起きています。南海トラフ地震が今後40年以内に90%の確率で、また首都直下地震も今後30年以内に70%の確率で起こるとされており、そのときには栃木県も震度6の大きな揺れが予想されています。

  地震が学校にいるときに発生する確率は10%程度と言われています。学校が休みの日や平日に家にいるときに地震に遭遇する確率の方が高いのです。

  みなさんは、学校で避難訓練をしました。避難訓練は「心の準備」です。もし、大きな地震が起こった時には、学校の避難訓練を思い出して落ち着いて行動して、自分の命を自分で守ってください。

  今日は「東日本大震災の日」です。この後、担任の先生と家に帰ったらお家の人と地震が起こったときに学校や家、登下校、外出先などでの避難の仕方について、話し合ってください。