校長の部屋

第2学期始業式

 8月17日、例年でしたらお盆が明けて、夏休みも後半に入ろうという頃です。しかし、今年は、年度初めの緊急事態宣言を受けて、4・5月のほとんどが休校となってしまいました。子供たちの学力の保障するために、夏休みを大幅にカットして、本日2学期の始業式を迎えました。

 現在、コロナウイルス感染症は第2波といえる状況で、感染拡大の一途をたどっています。真岡市においても感染者が毎日のように発表され、市からは厳重注意報が発令されました。そのような中、始業式の校長講話では、次の3つのキーワード心掛けて過ごすよう話しかけました。

①やさしい心 ②前を向く気持ち ③楽しんで工夫する です。

 真岡市の感染者の中には、経路不明者も多くこの状況では、市中感染が起きている可能性を否定できません。いつ、本校の児童や教職員、保護者や家族が感染してもおかしくありません。感染者が出ると、学校休校、行事の変更や中止、外出自粛等様々な制限が出てきます。そこで心配されるのが、感染者に対する誹謗中傷、差別的な発言等、人権を無視した言動です。

 感染防止策をしっかり行っていても、絶対感染しないとは言えません。それは誰でも感染する可能性があるということです。そんな時、感染してつらい思いをしている人に対して、どのように接するかが大切になります。その人の気持ちに寄り添い、やさしい気持ちで接し、起きてしまった状況を悲観したり他のせいにして自分を慰めたりせず、どうしたらこれから良い方向に向くかと前向きに考え、みんなで知恵を出し合いながら工夫することを楽しんで取り組めたら、きっとみんなが笑顔で過ごすことができると訴えました。

 コロナ禍の現在の状況は誰もがピンチだと思います。でも、この時期だからこそ、他に対する思いやりの心や、生活の仕方を工夫する知恵を身に付けるチャンスだと思います。子供たちが一つ一つの困難をたくましく乗り越える、強くて優しい心を育めるよう、教職員一同しっかりとサポートしていきたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様、2学期もご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。