中村小学校は今

シダーローズ?

これは何だと思いますか。校庭で拾ったものです。
 
このバラのブローチのようなものは、ヒマラヤスギの松ぼっくりの先端部分になります。
「シダーローズ」といわれ、リースなどに使われています。
たくさん落ちているわけではありません。

一方、ヒマラヤスギを見上げると奇妙な物体が・・・・。
 
これは、受粉してできた実で、「球果」というそうです。
大きい物で15cmぐらいありそうです。
 
雄花(周りにたくさんある花、花粉をたくさん付けて黄色く見えます。)に比べると、数が少なく、一部の枝にしか見られません。これが松ぼっくりになります。
球果は、成熟すると鱗片が開き、隙間にある種は風に飛ばされ、鱗片は重たいのでパラパラとヒマラヤスギの根元に落ちます。球果の先端は、バラバラにならずそのまま落ちてきます。
これが「シダーローズ」です。

ヒマラヤスギの開花期は10~11月、受粉して球果ができるのは翌年の10~11月、それから成熟するのに1年かかるそうです。
つまり、花が咲いてシダーローズができるまでに2年かかることになります。
今落ちているシダーローズは、昨年の今頃の球果だったのです。
そして、今見られる球果は、来年の今頃シダーローズとなって拾われていることでしょう。

あらためて、ヒマラヤスギのすごさを感じました。