日誌

先生の発言に児童が反論するワケ(5年・算数)

昨日のことです。5年生の算数の授業で、先生が「増え方が大きいのは、パラリンピックではなく、オリンピックですよね。」と発言すると、多くの児童はうなずきますが、「えっ!」という反論の声が。そのワケとは?

オリンピックとパラリンピックについて、1964年の東京大会と2016年のリオ大会の参加者を比較しています。人数の差を見るとオリンピックの参加者の増えた数のほうがパラリンピックの参加者の増えた数より多くなっています。

そこで先生は「増え方が大きいのは、パラリンピックではなく、オリンピックですよね。それでいいですね。」と言いました。

多くの児童は無言でうなずきました。

しかし、数人から「えっ!」という反論の声が上がりました。

理由を聞くと、オリンピックのほうが増えた数が多いけれど増え方が多いとは言えないのでは、もともとパラリンピックの方が選手の数が少ないという考えを出してきました。

そこで増え方が何倍かで考えることになりました。まず、それを考える式を立てます。

その計算は計算機で行います。

結果として増え方の割合が大きいのはパラリンピックであることが分かりました。授業の冒頭、先生の発言をうのみにしていたらこの授業で学びはありませんでした。よくぞ先生の発言に反論してくれました!もちろん、教師の発言は、この反論を期待した、意図的な発言であることは言うまでもありません。