日誌

子供たちがざわつきました(6年・国語)

子供たちがざわつきました。それはこのような場面でした。

(授業開始直後、教室に入って担任の先生に話しかけたとき)

校長:「授業中、失礼します。先生、ちょっとお話よろしいですか?」

担任:「校長、今、授業中だから後にして。」

校長:「先生に関係のある緊急の連絡なので、少しだけ時間ください。」

担任:「しょうがないな。すぐに終わらせて。」

校長:「申し訳ないのですが、3時間目に予定していた面談ですが、4時間目に変更していただけませんか?」

担任:「えー、4時間目は算数だから放課後にできない?」

校長:「分かりました。放課後16:00に校長室に来てください」

担任:「はーい、よろしくね。」

校長:「授業中失礼しました。」

このやり取りを聞いて子供たちは次第にざわつき、「先生、だめだよ。」という声も聞こえてきました。実はこれ、ヤラセなのです。適切ではない言葉に気付き、どのような言葉を使えばいいかを考えさせるきっかけにしたのです。そこで今日のめあてはこのようになりました。

タブレットで場面絵を提示し、その場面に応じた言葉を書いていきます。

子供たちは各自のタブレットで打ち込み、提出します。

提出された作品を見て、全員で話し合いました。

これまで学習した敬語を場面に応じて使うことを学んでいます。さらに別の場面を提示し、ペアで話し合って適切な言葉を書いていきます。

全員で作品を見て、場面に応じた言葉が使われているかどうかを確認しました。

相手や場面に応じた言葉遣いをすることができるようになりつつある子供たちでした。

なお、冒頭のヤラセのやり取りを本当のやり取りだと思っていた児童が7割程度いたことに驚きました。担任とともに主演男優賞ものだねと喜び合ったのは言うまでもありません。