校長室よりごあいさつ

《PDCAサイクル》
 今年度の後半戦のスタートである10月1日(木)の朝会では、昨年度に引き続き生徒全員で4月から9月までの6か月間の振り返りをしました。
 本校の教育目標である「自主的に学習する生徒」・「正しく判断して行動する生徒」・「心身ともに健康でがんばる生徒」・「勤労を尊び郷土を愛する生徒」について自己採点をし、どうすれば残りの6か月で4つの目標に近づけるのかをそれぞれが考えたのです。
 その後、目標を達成するための手法の一つであるPDCAサイクルを紹介しました。学習や部活動においてもこのPDCAサイクルを活用させ、うまくいかなかった原因を分析し、これからの改善につなげて欲しいと思います。
 ◇PDCAサイクル                                                               

                    PLAN《計画を作成する》                                                   

                  ↗            ↘        

 ACTION《改善し、次につなげる》                  DO《計画を実行する》    

                  ↖            ↙                                                                                                  

                     CHECK《行動を評価・分析する》

                                              (学校だより10月号より)

《修学旅行について》
 10月9日(金)には、3年生の那須方面への日帰りの修学旅行が実施されました。限られた時間ではありましたが、生徒たちは思い思いに楽しい時間を過ごしていたようです。
 今年度の修学旅行については、新型コロナウイルス感染症の影響で5月から8月への延期、さらには方面を変更して10月への再延期の判断をしました。8月末には3学年の臨時保護者会を開催し、今までの経緯と10月に実施した場合の計画を説明しました。しかし、その後アンケートをとった結果、真岡市で取り決めた実施の条件である保護者の8割以上の同意が得られず、今年度は宿泊を伴う旅行はやむなく中止となったわけです。中止の決定の後、生徒の思い出づくりとして日帰りの旅行について校内で検討し、今回の実施となりました。

 中学校生活の一大イベントである修学旅行が例年通りの形では実施できず、がっかりした3年生も多かったでしょう。度重なる変更がある中、実施に向けて準備を進めていた生徒や3学年担当のスタッフの想いを考えると複雑な心境です。しかし、修学旅行をぜひ経験させたいという気持ちがある反面、旅行先での新型コロナウイルス感染への不安があることも事実であり、保護者の皆さまにとっても難しい判断だったのではないでしょうか。アンケートでは貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
 今回は8割以上の同意という決定の基準が示されましたが、日々の教育活動の実施については、一つ一つを数値で判断するわけにはいきません。様々な情報と目の前にある状況を総合的に検討し、臨機応変に対応していくことになります。見えないウイルスとの闘いは、まだ終わりが見えません。

                                             (学校だより10月号より)                                                 《地域の力・地域の絆》       

    新型コロナウイルス感染症の流行の中で、地域の方々から本校へたくさんの支援がありました。マスク・消毒液・体温計などを贈っていただき、いろいろな場面で活用させていただいています。また、8月17日の始業式の日の朝には、長沼PSC(ピース&セーフティークラブ)の方々が学校周辺での交通指導を行ってくださいました。このような出来事を通じて、「地域の力」・「地域の絆」のありがたさというものを再認識しているところです。あらためて感謝申し上げます。

    現在、総務省では「地域おこし協力隊」というプロジェクトを実施しています。「地域おこし協力隊」の隊員は、おおむね1年から3年の期間、地方自治体の委嘱を受け、その地域で生活しながら様々な地域協力活動を行います。主な活動は「地域コミュニティ活動」や「地域や地域産品の情報発信・PRに関する活動」・「イベントの企画・運営、集客などに関する活動」です。
    また、「地域おこし協力隊全国サミット」というイベントも行われ、昨年実施された第6回のサミットでは、このプロジェクトを推進する高市早苗総務大臣(当時)から「今後インターネットネイティブ(生まれたときからインターネットが身近にある)世代が、それぞれの地域で開発した特産品をインターネットを活用して全国に展開したり、地域のご高齢の方にインターネットの使い方を教えたり、テレワークの拠点を地方でも展開してもらえることを希望している。また今回のサミットを通じて、隊員同士がネットワークを広げ、地域おこし協力隊の活躍を全国に発信する機会になることを期待している。」というメッセージが伝えられました。

    ご存じのように、我が国の課題として都市部と地方の格差があげられています。地方では人口減少に伴い過疎化が進み、そこに残された人々の生活が成り立たなくなっている地域が増えつつあります。このような中、ここで紹介した「地域おこし協力隊」のような活動は、今後さらに大切になってくることでしょう。
    真岡市そして長沼地区にも、たくさんの魅力が隠されているはずです。生徒たちにも、生まれ育った地域の素晴らしさを再発見し、将来に向けて地元に貢献できることはないかを考えて欲しいと思います。

                                                                                                                                                                        (学校だより9月号より)

《運動会》                                                           

◇開会式                                                          
 新型コロナウイルス感染症の影響で例年とは違った形となりますが、本日ここに運動会が実施できることを嬉しく思います。感染予防には十分気をつけながら、素晴らしい運動会を創り上げましょう。
 今年の運動会は時間が短縮されたり実施できる種目にも制約があったりするなど、皆さんにとっては少し物足りない面があるかもしれません。しかし、全校生徒が心を一つにし、力を合わせて何かをなしとげることには大きな意義があります。

 高校野球の夏の選手権大会が中止になったことで開催が決まった「甲子園高校野球交流試合」では、大分商業高校の川瀬主将、花咲徳栄高校の井上主将が選手宣誓をしました。その中で、2人は「新型コロナウイルスとの闘いや度重なる大規模な豪雨災害などの社会不安のある中で、甲子園高校野球交流試合を開催していただけることによって、再び希望を見いだし諦めずにここまで来ることができました。ひとりひとりの努力がみんなを救い、地域を救い、新しい日本を作ります。創造、挑戦、感動。いま私たちにできることは、一球をひたむきに追いかける全力プレーです。交流試合の開催や、日々懸命に命、生活を支えてくださっているみなさまへの感謝の気持ちを持ち、多くのみなさまに明日への勇気と活力を与えられるよう選ばれたチームとしての責任を胸に、最後まで戦い抜くことを誓います。」と野球をできる喜びを伝えていました。

 皆さんも長沼中学校の生徒らしく、自分の競技はもちろん係活動や応援に全力で取り組んでください。そして、最後までベストを尽くし、フェアープレーの精神を発揮できることを期待しています。
 保護者・ご家族の皆様、朝早くからお出かけいただき誠にありがとうございます。本日は応援や写真撮影に関しては、3密を避けるための制限を設けております。趣旨をご理解のうえご協力をお願いいたします。ぜひ、お子様のいきいきと活躍する姿をご覧ください。
 今日の運動会が安全に実施できることを願って、あいさつといたします。


◇閉会式 
 今年は、「紅」組が優勝です。おめでとうございます。                                      

 勝ち負けはついてしまいましたが、生徒のみなさんが全力で競技をする姿、係活動に責任をもって取り組む姿、そして一生懸命に仲間を応援する姿がたくさん見られました。開会式で話したように、全校生徒が心を一つにし、力を合わせることができたのではないでしょうか。
 特に、中学校での最後の運動会となった3年生はいろいろな場面でリーダーシップを発揮することができました。1・2年生は今日の3年生の姿を忘れずに、来年・再来年の運動会につなげていってください。

 ここで皆さんに考えて欲しいことがあります。
 去年の運動会の閉会式の時に、今年の運動会がこんな形になると想像した人はいなかったはずです。そして、また次の年も同じような風景が見られると思っていたはずです。しかし、我々は、当たり前だと思っていたことが実はそうではないことに、新型コロナウイルスによって気づかされたと言えます。
 今回のような感染症やこの夏に各地で大きな被害をもたらした災害が起きた時、自然の力を改めて思い知らされます。命を奪い、学校や仕事という生活の場を奪い、コミュニティーさえも奪ってしまうでき事から私たちは何を考えるべきなのでしょうか。
 それは「生きていて当たり前なことなど何もない。」と、日常に感謝することである気がします。家族と一緒にいられること、友人と会えること、学校に来られること、仲間が集まって楽しく過ごせることなどと挙げればキリはありませんが、日常生活において常識だとか普通であると思ってきたことをあらためて見直してみる良い機会です。

 皆さんも、運動会の中身と一緒に、今までなら意識することもなかった「当たり前と思っていたことのありがたさ」について振り返ってみてください。
 お疲れ様でした。

                                        (9/13 運動会 あいさつより)

《2学期を迎えて》

 例年より短い夏休みが終わり、今日から2学期が始まります。
 少し休み足りないと感じている人がいるかもしれませんが、気持ちを切り替えて頑張りましょう。
 2学期も1学期に引き続き、新型コロナウイルス感染症の予防対策をきちんと行っていかなければなりません。7月の末には栃木県の感染レベルが1段階引き上げられたり、真岡市からは新型コロナウイルス厳重注意報が出されたりと心配な状況が続いているところです。2学期に予定されている行事については、今後の感染状況を考慮しながら、皆さんの「活躍の機会の確保」と「感染予防」のバランスをとった形での実施のしかたを考えていきます。

 さて、皆さんは「思考」と「感情」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
 「思考」とは、辞書で調べると「経験や知識をもとに頭を働かせること。」と書いてあります。簡単に言うと「考えること」です。
 「感情」とは、辞書で調べると「外からの刺激によって引き起こされる、人などに対する態度。」と書いてあります。簡単に言うと「物事に対して感じる気持ち」のことです。
 心理学の世界では、人は「思考」で行動する場合と「感情」で行動する場合があると言われています。
 「思考」で行動する場合は、「こうしたら、どう思われるだろう。」、「やらなければ叱られる。」といったことがきっかけとなります。「感情」で行動する場合、「自分はこうしたい。」、「自分ならこう考える。」といったことがきっかけとなります。
いつも「思考」で行動している人は、他人の気持ちばかり考えてしまう傾向が強く、だんだんと自分に自信が持てなってしまうそうです。逆に「感情」で行動している人は、自分で考えなければならないという意識が強く、主体的に行動できるようになってくるそうです。
 もちろん、きちんと「思考」を働かせ、冷静に行動しなければならないときもあるでしょう。そして、「感情」を表に出しすぎて、自己中心的になることは避けなければいけません。
 しかし、いつも他人の目ばかり意識し消極的になってしまうことは問題です。「感情」を大切にし、自分の意思で行動することも時には必要です。
 日本人は「感情」を表に出すことが苦手だと言われています。グローバル化が進む現在、周囲の様子を気にし過ぎ遠慮ばかりしていては様々な面で国際社会から取り残されてしまわないとも限りません。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、いろいろなことが制限されているこんなときだからこそ、自分を押さえ込み過ぎることなく、物事を前向きに考えることが大切な気がします。この考え方は、終業式に話した、逆境に負けない強い心のことを指す「リバウンド・メンタリティー」ともつながるはずです。
 自分の行動パターンを振り返り、「思考」と「感情」のバランスのとれた生活を心がけてください。ちょっとした心がけ次第で、今まで気付かなかった新たな自分が発見できるかもしれません。

 これから、まだまだ暑い日が続きます。新型コロナウイルス感染症対策、熱中症対策には十分気をつけて生活しましょう。
皆さんが主役として活躍し、長沼中学校の2学期が素晴らしいものとなることを期待しています。
                                           (8/17 始業式 式辞より)

 

《1学期を終えて》

 今日で1学期が終わります。
 今年度の1学期は、皆さんとって特別な学期だったのではないでしょうか。
 4月に数日だけ登校したと思ったら、突然の休校。その休校が2度にわたって延長され、分散登校を経て6月からの学校再開。その期間中には、新型コロナウイルス感染症に対する不安に加え、学習の遅れについての心配もあったでしょう。友達と長い間会えない寂しさも感じていたのではないかと思います。
 このようなことは我々教職員にとっても初めての経験であり、戸惑いながらの学校再開でしたが、幸いにも大きな混乱なく1学期を終えることができ、少しホッとしているところです。
 しかし、部活動の成果を発揮する各種大会やコンクール、楽しみにしていた自然教室、マイチャレンジ体験活動、国際交流活動等の行事が中止、修学旅行も再延期となりました。また、運動会や学校祭についても例年通りの実施は難しいというのが現状です。今後の感染状況にもよりますが、学校としては感染予防に配慮しながら、できるだけ皆さんの思い出に残る行事にしたいと考えているところです。
 明日から夏休みに入ります。休校期間中の授業時数を確保するため、今年度は16日間という例年より短い休みですが、充実した時間を過ごして欲しいと思います。

 さて、皆さんは「リバウンド・メンタリティー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。困難に負けない強い気持ち、簡単に言うと、「打たれ強さ」のことを指します。
 サッカーJリーグの新人選手を集めて行われた研修会の席で、村井満チェアマン(Jリーグ責任者)は、彼らに対して 
『プロとしての成功=(技術力+身体能力)×リバウンド・メンタリティー』
という実に明快な公式を示しました。
 この公式は、リバウンド・メンタリティーが強ければ、持っている技術力や身体能力を何倍にも生かすことができることを意味しています。
 そして、「Jリーガーになれるのは、競技人口の1000人に1人の割合。君たちは、ある意味では夢を実現した。」。そう語った上で、「しかし、10年で約半数の選手が引退する。」とあえて厳しいデータも提示しました。スペインで活躍する久保建英選手のように、高校生のうちから飛び級でチームと契約を結ぶ逸材もいるプロの世界は、年齢・経歴は関係のない実力主義です。技術力や身体能力が近いレベルで競い合う中、抜きんでる存在になるために何が必要か。その重要な要素が、「打たれ強さ」とも言い換えられる「リバウンド・メンタリティー」であると、村井チェアマンは成功への公式を選手に伝えたのです。

 さらに、「監督の起用方針に合わない、ケガに泣く、大切なプレーを失敗したなど、人は必ず壁にぶち当たる。」そんな時には
(1)傾聴力(周囲の意見を素直に聞く)→(2)自己努力→(3)主張力(自らをアピールする)を繰り返していく作業が、「リバウンド・メンタリティー」を高めると強調しました。もちろん「リバウンド・メンタリティー」だけでは全てを解決できるわけではないと思います。しかし、一般企業での勤務経験も豊富な日本サッカー界のリーダーである村井チェアマンが、さまざまなデータや調査を基に導き出した"成功の方程式"には説得力があります。

 皆さんも、今は新型コロナウイルと闘わなければならないという逆境の中に置かれているのではないでしょうか。このような状況においては、直面する多くの困難に立ち向かっていく必要があります。
 ぜひ、この夏に「リバウンド・メンタリティー」を高める努力をしてみましょう。
                                           (7/31 終業式 式辞より)

 

《困難を乗り越えて》

 皆さんの休校期間中はコロナウイルス関係の暗いニュースが続いていましたが、明るい話題もありました。
 競泳の池江璃花子選手の競技への復帰です。
 女子競泳界のエースである池江選手は、本来ならば今月の末から開催される予定だった東京オリンピックでの活躍が期待されていました。その彼女が、昨年の2月に白血病と診断されたことを公表したときは、日本のスポーツ界に大きな衝撃が走りました。
  白血病とは「血液のがん」と言われる病気で、高度で専門的な治療を必要とする命に関わる病気です。病名を告げられたときは、本人も目の前が真っ暗になったと振り返っています。治療期間中には合併症を併発したため、通常の化学療法を続けることが困難となり細胞移植も行ったそうです。
 入院中に韓国で行われた水泳の世界選手権では、女子100メートルバタフライの表彰式に登場したメダリスト3人が、池江選手の名前とハートマークに加え、「NEVER GIVE UP(諦めないで)」というメッセージを書いた手のひらをカメラに見せ、病気と闘っている彼女にエールを送るという感動的なエピソードもありました。
 10か月にわたる抗がん剤の投与などのつらい治療に耐えた池江選手は、12月に退院しました。そして、担当の医師とも相談し、通院による治療を継続しながらトレーニングを開始することを発表したのです。
その時の彼女のメッセージを紹介します。

 「2月から入院生活をし、約10ヶ月の月日が経ち、この度退院することができました。辛くて長い日々でしたが、皆様からの励ましのメッセージを見て、早く戻りたいと強く思うことができました。応援してくださった方々や関係者の方々、そして家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
入院中、抗がん剤治療で吐き気が強い時や倦怠感もありましたが、そんな時はとにかく『大丈夫、大丈夫、いつか終わる。』と自分を励まし続けました。オリンピックを目前に控えていた中、突然大好きなプールを離れ、失ったものが多いのではと思った方もいらっしゃると思いますが、私は病気になったからこそ分かること、考えさせられること、学んだことが本当にたくさんありました。ネガティブになる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い、治療に励みました。
 今後の競技活動については医師と相談しながら、水中トレーニングが可能になり次第開始します。それまでは基礎体力をつけながら陸上トレーニングをしていく予定です。オリンピックについてですが、2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。」
というメッセージです。

 12月以降、徐々にコンディションを整えた池江選手は、3月17日に406日ぶりにプールに入ることができました。そのときの様子は、先日放送された「NHKスペシャル」という番組の中で放映されていました。長い時間、病気と闘った彼女は、新しい目標に向けて再スタートを切ったのです。
 皆さんも、今は新型コロナウイルスの影響によるマイナス面に目が行きがちなのではないでしょうか。しかし、このような時だからこそ経験したり感じたりできることもあるはずです。
 どんな困難やつらいことが待ち受けていても、池江選手のような強い意志をもってそれらを乗り越えられる人になって欲しいと思います。                                             
                                           (7/2 朝会あいさつより)                                                                   

 

《ICT教育》
 今年度、長沼中学校は真岡市教育委員会から教育機器を活用した授業研究に取り組む、ICT教育重点校の指定を受けました。
 本校では昨年度から教育機器についての講習会等を実施してきましたが、さらに教職員一人ひとりが電子黒板やタブレットの操作に慣れ、授業で活用できるようスキルアップを図ってまいります。臨時休校中にはICT支援員の登坂さんを講師とした職員研修を行うなど、学校再開に向けて準備を進めてきました。2学期には公開授業を行い、他校の教職員も参観する予定になっています。
 今回のコロナウイルスに関わる休校中には、諸外国に比べて日本のICT教育の環境整備の遅れについて報道されていました。真岡市では予定を前倒しして、児童生徒1人につきタブレット1台の配付を計画しているところです。
    生徒の学力向上に役立てられるよう、ICT教育を推進していきたいと思います。

                                                                                                                                                 (学校だより6月号より)

《学校再開にあたって》

 4月13日に始まった休校が終わり、やっと学校が再開されました。
 新型コロナウイルスへの感染は完全に収束したわけではなく、まだまだ油断できる状況ではありません。実際に、外出自粛を解除した途端に、感染者数が増えてしまったという北海道や北九州市のような例もあります。学校生活の中で心がけるべき点を意識しながら、引き続き感染防止には十分に気をつけて学校生活を送っていきましょう。

 今後、皆さんにとって大切になることは一日も早く学校生活のペースを取り戻すことです。20日から分散登校が始まりましたが、家で過ごす生活はどうしても不規則になりがちだったのではないでしょうか。きちんと時間を守る規則正しい生活を心がけ、運動不足であった身体の調子も整えていって欲しいと思います。
もし、体調が良くない場合には無理をせずに担任の先生や養護教諭の先生に相談してください。

 学習の遅れも取り戻さなければなりません。昨年度の授業で終わらなかった内容から学習がスタートする教科がありますが、夏休みを短縮したり、水曜日の6時間目に授業を行ったり、行事を見直したりすることで休校中にできなかったぶんの時数を確保していくことになります。
 しかし、なんと言っても皆さん一人ひとりが努力しないと、このブランクは埋められないはずです。授業に集中するとともに毎日の予習・復習をしっかりと行うことが必要です。先生方も休校中にいろいろと準備をしてくれていました。焦らず、確実に学習内容を身に付けてください。

 このウイルスとの闘いは長期戦になると言われています。皆さんの中にも観た人は多いかと思いますが、インターネットやSNSなどでは、コロナウイルスと闘う人に感謝をしたり、苦しんでいる人を励ましたりするメッセージがたくさん伝えられていました。
 不安なことはあるかと思いますが、いつまでも立ち止まっているわけにはいきません。みんなで力を合わせ、前を向いて学校生活を送っていきましょう。

                                           (6/1 朝会あいさつより) 

《休校中の皆さんへ》

 長沼中学校の生徒の皆さん、臨時休校中はどのように過ごしているでしょうか。
 相変わらず新型コロナウイルスの感染者は増加しており、栃木県内の状況も良くなっているとは言えません。家で過ごしていると、感染が拡大しているという実感がわかないかもしれませんが、ウイルスに感染した患者の治療が間に合わない「医療崩壊」が始まっているとも言われています。
 新型コロナウイルスは予想以上に手強い敵であることを、しっかりと意識し生活して欲しいと思います。

 繰り返し伝えてきたことですが、皆さんにできることは感染予防につとめながらしっかりと学習を進めることです。与えられた課題に計画的に取り組むことはもちろん、とちぎテレビで放送される授業やインターネットでの学習に関する動画を観るなどして、学習時間をきちんと確保してください。そして、読書をしたり趣味にあてたりする視野を広げる時間をもつことも必要です。
 家で一人で過ごす時間が多くなる人もいるでしょう。
 感染予防対策の一つとして、栄養と休養を十分にとり免疫力をアップさせることがあげられています。規則正しい生活を心がけるとともに、適度に身体を動かし運動不足にならないことが大切です。ストレスをためないように心がけ、健康には十分に気をつけて過ごしてください。

 また、ニュース等で報道されているように、医療現場は大変な状況が続いています。医師や看護士をはじめとする医療従事者の方々は、ウイルス感染のリスクが高い中での勤務となっています。他にも、外出自粛の中で需要が高まっている宅配サービスの関係者、不特定多数の人と接触する機会の多いスーパーやコンビニエンスストアに勤務する店員さんなど様々な分野の人々が、厳しい環境の中で私たちの生活を支えてくださっています。
 ウイルスと闘っている方々に感謝の気持ちを忘れずに過ごしましょう。

 私たちがみんなで「ステイ・ホーム」を心がけることが、ウイルス感染を収束させることにつながるはずです。
 長沼中学校の先生方は、元気な姿の皆さんとまた会えることを楽しみにしています。
 力を合わせてこの危機を乗り越えましょう!

                                              (4/24 校長室より)

 

《新入生の皆さんへ》

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 皆さんは、今日から長沼中学校の一員となります。ぜひ多くの先輩方が残してきた歴史と伝統を受け継ぎ、心に残る中学校生活を送ってください。                                                    

 保護者の皆様、お子様のご入学、まことにおめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。これからの三年間、お子様一人ひとりの成長を第一とし、「生徒ファースト」の考えのもと、教育活動に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 先月から新型コロナウイルス感染症対策のため、真岡市内の小・中学校は一斉に臨時休業となりました。新入生の皆さんも不安な時間を過ごしてきたことでしょう。安部総理から緊急事態宣言が出され、休業が延長されるなど心配される面はありますが、いつまでも下を向いているわけにはいきません。我々にできることは生徒の安全確保と学習機会の保証です。与えられた環境の中、ご家庭と連携しながら、学校としてできることを精一杯考えていくつもりです。

 本校の教育目標は「自主的に学習する生徒」、「正しく判断して行動する生徒」、「心身ともに健康でがんばる生徒」、「勤労を尊び郷土を愛する生徒」の四つです。学校生活では常にこれらを意識して行動することが大切です。授業や学級活動、生徒会活動、部活動などにおいて、この四つの目標が達成できるよう努力しましょう。新入生の皆さんがそれぞれの個性を発揮し、様々な分野で活躍することを期待しています。

 さて、今年は東京でオリンピック・パラリンピックが開催される予定でした。本校では八月一日に新しく完成した国立競技場で、陸上競技を観戦することになっていました。残念ながら延期になってしまい、今後のことははっきりしませんが、観戦する権利が来年に引き継がれることを願っているところです。
 その他にも、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、様々な問題が発生しました。根拠のない情報によるトイレットペーパーの買い占めの様子を見て、残念な気持ちになった人も多いのではないでしょうか。感染の発生源となった中国の人たちが心ない差別を受けたり、ウイルスが化学兵器だったのではないかという噂が流れたりもしました。
 世界エイズ・結核・マラリア対策基金であるグローバルファンドの戦略投資効果局長の國井修氏は「『見えない敵』の手の内は大体見えた。正しく怖がり、冷静に判断し、この危機をオールジャパンで乗り越えなければならない。」と述べています。このような時こそ正しく情報を判断し、冷静に行動しなければなりません。そして、お互いが相手の立場を理解し、思いやりをもって助け合おうとする気持ちが必要です。
 
 皆さんも、これからの中学校生活において苦しいことやつらいことに直面することがあるかもしれません。しかし、皆さんはひとりではありません。そのときは、友人・家族・地域の方々が応援してくれるはずです。長沼中学校では皆さんが充実した学校生活を送ることができるよう、三年生、二年生、教職員が「ONE TEAM」となって、皆さんをしっかりと支えていきます。しばらく落ち着かない状況が続きますが、力を合わせてこの危機を乗り越えていきましょう。そして、本校で過ごす時間をぜひ有意義なものにしてください。
 
 結びに、新入生の皆さんが「長沼中学校の生徒で良かった。」、保護者の皆様が「長沼中学校に通わせて良かった」と思えるような三年間になることを願って、式辞といたします。

                                             (4/8 入学式式辞より)

 

《新年度を迎えて》

 いよいよ令和2年度の1学期が始まりました。
 先月の3日から臨時休業だったためか、例年以上に新鮮な感じがします。入学してくる新入生も含めた全生徒で力を合わせ、今年度も素晴らしい長沼中学校を作っていけるよう期待しています。
 では、素晴らしい学校とはどういうものでしょうか?
 昨年度の始業式にも話しましたが、私はこう考えています。
 生徒の立場からは「長沼中学校の生徒で良かった」
 保護者の立場からは「長沼中学校に通わせて良かった」
 先生方の立場からは「長沼中学校で働けて良かった」と思える学校です。
 ぜひこんな学校にしていきましょう。

 3年生はいよいよ最上級生となりました。頼れる先輩はもういません。学校全体のことを考え、自分たちで判断し自分たちから行動することが求められます。そして1・2年生を引っ張っていく存在にならなければなりません。
また、9年間にわたる義務教育最後の1年を迎えることになります。将来について真剣に考え進路選択と真正面から向き合うことが必要です。それぞれの夢の実現に向け、具体的な計画を立て、具体的に行動してください。
 2年生、今日からは先輩と呼ばれる立場になります。いつまでも先輩を頼ってはいられません。1年生は皆さんの後ろ姿をしっかりと見ているものです。1年間の経験を生かし、良き先輩として後輩から目標とされるような学校生活を送ってください。

 さて、皆さんも知っているとおり、昨日の夕方、7つの都府県に安部総理から緊急事態宣言が発令されました。新型コロナウイルスは予想以上に猛威を振るっており、感染についてはまだまだ先が見えない状況です。栃木県でも昨日、3人の感染者が確認されました。これらを受けて今後、新たな感染症対策が実施される可能性もあります。 
今、皆さんにできることは、感染防止を心がけながらしっかりと学校生活を送ることです。いろいろな不安や心配がありストレスもかかるかとは思いますが、みんな力を合わせてこの危機を乗り越えていきましょう。

                                          (4/8 始業式式辞より)                                                                                                                                                         

《卒業を迎えて》

 26名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 新型コロナウイルス感染症対策のため、例年より縮小された卒業式となってしまい残念に思っています。これも国をあげての感染予防のためと理解してください。

 皆さんは、今日をもって義務教育が修了します。月日が経つのは早いもので、特に中学校生活の3年間は、あっという間だったのではないでしょうか。しかし、その1日、1日は、確実にそれぞれの心と身体に刻みこまれ、長沼中学校の卒業生として立派に成長を遂げました。
 振り返ると、たくさんの思い出がよみがえってきます。奈良・京都の歴史や文化に触れた修学旅行、チームワークを発揮し見事な演技・発表を披露した運動会や学校祭。部活動では、汗にまみれながら練習に励み、大会やコンクールでその成果を発揮しました。これらの実践は、皆さんによって加えられた、長沼中学校の新しい歴史と伝統になりました。

 さて、皆さんはアメリカのNBAで活躍する八村塁選手を知っているでしょうか。彼は人生で2度大きな壁にぶつかったと言っています。1度目は、小学校高学年のときです。ベナン人の父親と日本人の母親をもつ彼は、思春期を迎えたこともあり、周囲の友だちと肌の色の違うことに悩んでいました。しかし、中学校で入部したバスケットボール部の顧問の先生から才能を見込まれ、「世界最高峰のNBAを目指せ。」と励ましを受けました。その言葉に背中を押され、練習に打ち込んだ結果、バスケットボールの上達とともに自分に自信が持てるようになったそうです。
 2度目は、高校卒業後に進学したアメリカの大学に入学してからのことです。チームメートは、レギュラーを目指し自分をアピールしていたのに対し、彼は新しい環境に戸惑い、試合で力を出せずに伸び悩んでいました。その様子を見ていたコーチから「君には力がある。自分の良さをもっと発揮するんだ。」と声をかけられました。これをきっかけに、「八村はいつも体育館にいる。」と言われるほどの自主練習を積み重ね、素晴らしい選手へと成長していったのです。

 これから、皆さんはそれぞれ別々の道を歩んでいくことになります。4月からは、自分の力で道を切り拓いていかなければなりません。しかし、そこにはたくさんの困難が待ち受けているはずです。それらを乗り越えるには、八村選手のように明確な目標と強い意志が必要です。進路は一人ひとり違いますが、それぞれが全身全霊をかけて打ち込めるものを見つけてください。
 皆さんのそばにはかけがえのない仲間、家族、地域の方々がついてくれています。思うようにいかない時には、周囲の人たちが必ず助けてくれるはずです。ですから、安心して、自分の道を歩んでいって欲しいと思います。
 また、現代社会は、絶え間ない技術革新に伴う情報化、グローバル化の時代です。職業構造も急激に変化していく社会にあって、情報を取捨選択しながら、豊かな生活を求めていくと同時に、地球環境の保護にも配慮していかなければなりません。さらには、高齢化社会や経済的格差の問題への対応も迫られています。このような複雑化する社会を生き抜くために、皆さんには一人の自立した人間に成長してほしいと願っています。

 保護者の皆さま、本日は誠におめでとうございます。私たち教職員は、大切なお子様を3年間お預かりし、一人ひとりの成長を願いながら、教育を行ってまいりました。3年間という歳月の中で、このように立派に成長したことを、大変嬉しく思っております。そして、本校教育活動、並びにPTA活動、後援活動に対し、いつも変わらぬ、温かいご支援と、ご協力を賜りましたことに、心より感謝とお礼を申し上げます。
 最後になりますが、長沼中学校の卒業生となる26名の皆さんの、洋々たる前途を祝福し、式辞といたします。

                                           (3/9 卒業式式辞より)

《一人は一校を代表する》

 「一人は一校を代表する。」という言葉があります。
    ある生徒の行動を見れば、その学校全体の様子がわかるという意味です。
    ですから、一人ひとりの生徒がその学校を代表していると意識をもつことが大切であることになります。

 では、ここで数学の問題です。
 例えば生徒数が500人の学校があったとしたら、一人は何%にあたりますか? 
 1÷500=0.002ですから、そこに100をかけて0.2%です。
 100÷500と考えてもかまいません。
 200人だったらどうでしょう?
 同じように計算して0.5%です。
 では、長沼中学校の生徒数の70人だったらどうでしょうか? 
 割り切れないので、四捨五入すると約1.4%となります。
 当然ですが、人数が少なくなればなるほど、一人が果たす役割は大きくなります。長沼中学校では、他の学校に比べてみなさん一人ひとりにかかる責任が重いということになってきます。

 3年生は4月から、1・2年生も近い将来、今よりも生徒数の多い学校に進学することになります。
 そのような環境の中では、「人数が多いから一人ぐらい手を抜いても大丈夫だろう。」とか「他の誰かが頑張ってくれるだろう。」などと考えてしまい、多人数の中に埋もれてしまいがちです。しかし、人数に関係なく、それぞれの生徒が「一人は一校を代表する。」という気持ちをもっていたらどうでしょうか。その学校は、きっと素晴らしい学校になるはずです。

 この言葉は、他の場面にも置き換えることができます。
 学校の中では「一人は学級を代表する」・「一人は部活動を代表する」。社会に出ると、「一人は会社を代表する」・「一人は地域を代表する」などです。
 スポーツの世界ではチームの一人が問題を起こすと、チーム全体が大会に出場できなくなったり活動を自粛しなければならなくなったりする場合があります。
 このように、個人の責任をその人が所属する組織としても責任をとることを連帯責任と言います。この考え方には賛否両論ありますが、一人の自分勝手な行動は全体に迷惑をかけてしまうことは事実であり、個人は組織の一員であるという意識をもつことは必要ではないでしょうか。

 優れた集団やグループというのは、一人ひとりがするべきことをきちんと理解し、自分の責任を果たしているものです。
 今年度の残された時間も少なくなりました。特に3年生、学校に来るのは今日を含めてあと10日しかありません。ぜひ、先輩として「一人は一校を代表する。」という姿を後輩に示してください。そして、1・2年生は、その姿を今後に引き継いでいくことが大切になります。
 力を合わせて、伝統というバトンを先輩から後輩につなぐことのできる長沼中学校にしていきましょう。

                                               (2/25朝会より)

 

《環境と気候変動》

   ここ数年、異常気象による自然災害が急増しています。その原因は地球温暖化と言われています。地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素やメタン、フロンなどの温室効果ガスが増え過ぎ、宇宙に逃げようとしていた熱が地表にたまりすぎたために、気温が上昇したり地球全体の気候が変化したりすることです。
   
    石炭や石油などの化石燃料を燃やすことによって二酸化炭素の排出が急激に増え始めたのは、18世紀の産業革命以降のことです。国際交渉により2015年に採択された「パリ協定」では、産業革命からの平均気温の上昇を2度未満に保ちつつ、1.5度に抑える努力を各国が追求することを目標として定めました。
    しかし、現在までに、世界の平均気温は産業革命前よりもすでに1度上昇しています。このままの経済活動を続けた場合には、21世紀末までに4度前後の気温上昇が予測されており、取り返しのつかない状況がもたらされると懸念されます。
さらに気温が上昇していくと、河川の氾濫や土砂災害が多発するなど環境への影響がより深刻化することが心配されます。したがって、地球温暖化の進行を食い止めるためには、温室効果ガスの排出量を減少させていくと同時に、すでに生じている悪影響への備えや適応を進めていくことが必要です。

    立志式の中でも紹介したように、スェーデンの17歳の少女グレタ・トゥーンベリさんは学生でありながら環境活動家として活躍しています。8歳で環境問題に興味をもった彼女は、15歳から本格的に温暖化等の気候変動を防ぐための活動を始めました。昨年の9月には、国連で行われた気候行動サミットの席でスピーチをするなど、地球環境の危機を世界中に訴え続けています。

    われわれも、地球環境について真剣に考えなければなりません。エアコン等の温度設定への配慮・ゴミの減量・資源のリサイクルなど、できることから始めることが大切なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                       (学校だより2月号より)

 

《立志を迎えて》

 立志を迎えた二年生の皆さん、保護者の皆様、おめでとうございます。                 
 今日は、数え年で15歳を迎えた皆さんのお祝いの日です。これまで皆さんを大切に育ててくれた保護者の方々、皆さんを暖かく見守ってきてくださった地域の方々に感謝し、「立志」の言葉通り、将来に向けての志を立てる節目の日でもあります。そして、今は、皆さんにとって、心身ともに大きく成長する時であり、長い人生の中でも、とても大切な時期になります。

 さて、昨年はスェーデンの少女がマスコミ等に取り上げられ話題になりました。その少女の名前はグレタ・トゥーンベリさんと言い、17歳の学生でありながら肩書きは環境活動家です。
 8歳で環境問題に興味をもった彼女は、15歳から本格的に温暖化等の気候変動を防ぐための活動を始めました。昨年の9月には、国連で行われた気候行動サミットに出席し、各国の代表に向けて「先進国の人々は今以上に気候変動への責任を果たすべきである。」と堂々とスピーチをしたのです。その後も、精力的に行動し、地球環境の危機を世界中に訴え続けています。受賞には至りませんでしたが、ノーベル平和賞の有力な候補者にも挙げられていました。

 皆さんも「まだ、14歳だから。」と考えてしまいがちですが、若くても様々な世界で活躍している人はたくさんいるのです。
 日本に目を向けても、18歳にしてサッカー日本代表に選出された久保健英選手は、10歳でスペインに渡ってトップレベルのサッカーを学び、日本に戻ってプレーした後、再びスペインの地で活躍しています。将棋界の藤井聡太七段は、5歳から将棋を始め、史上最年少の14歳2か月でプロの棋士となり、大人顔負けの活躍を続けています。

 彼らに共通しているのは、「自分は何をしたいのか。」・「自分には何ができるのか。」を考え、チャレンジを続けているところです。「好奇心」・「行動力」・「継続する力」などがキーワードになるのかもしれません。
焦る必要はありませんが、これからは、自分と真剣に向き合い、「将来のために今、何をしておくべきか。」を考えることが重要です。自分で決められないときは、信頼できる人と相談するのも良いでしょう。
 身体を鍛えること、勉強すること、心を豊かにすることなども含めて、自からの実践が何よりも大切です。チャレンジしない理由やできない言い訳を用意することよりも、まずは行動することが何よりも求められます。

 保護者の皆様、お子様も14歳になりました。どんな大人に成長するのか、大きな期待をもっていることかと思います。これからも、深い愛情と、厳しさをもって、見守っていただけるようお願いいたします。
 結びにあたり、立志を迎えた皆さんの今後の活躍と輝かしい未来を祈念し、お祝いの言葉といたします。

                                           (2/4 立志式式辞より)   

 

《新鮮な気持ちを》 

 気がつくと、1月も後半に入りました。
 不思議なもので、年が明けたばかりのころの新鮮な気持ちが少しずつ失われているような気がします。
 人間は誰でも慣れることによって、頑張ろうと思っていた気持ちや何かを続けようと決心した気持ちを、徐々に失っていきがちです。

 新鮮な気持ちを持続するメリットを考えてみると、飽きることがないということです。飽きることがなければ、気持ちは前向きになり意欲は継続します。知らなかった事を学んだり新しい経験をしたりすることもでき、そこからいろいろなアイディアが浮かび、何かにチャレンジしようとするエネルギーが湧いてきます。

 では、人はどのようなときに新鮮さを感じるのでしょうか。
 まずは、「初めてのもの」を見たり知ったりする場合です。初めての人との出会い、初めてどこかに行くこと、初めて何かを経験することなど、皆さんにも思い当たることがあるのではないでしょうか。
 他にも「珍しいもの」、「意外なもの」、「非日常的なもの」に出会う場合もそうでしょう。また、美しい風景や建物を観たり、好きな美術作品や音楽などを鑑賞したりする時にも、ふだんの生活にはない新鮮さを感じる気がします。
 常にフレッシュな気持ちでいるためには、これらのようなものに触れていることが大切になってきます。そして、もっと「知りたい・観たい・聞きたい」という好奇心をもつことです。皆さんも、身のまわりの様々なことに関心をもち、自分が興味をもてるものを見つけられるとよいでしょう。

 「別の角度から物事をとらえる」ことも必要かもしれません。
 ものの見方・考え方を柔軟に変えてみることで、今までには見えなかったこと・気付かなかったことが発見できるはずです。
 例えば、人と接する場合に短所しか見えていないことがよくあります。思い込みをなくし視点を変えれば、その人にも長所はたくさんあるのではないでしょうか。

 特別に大げさなことをしなくても良いので、今まで何となくできなかったことや避けていたことにチャレンジしてみましょう。あまり話したことがない人とコミュニケーションをとったり、いつもと違う道を通ったりするだけでも新たな発見があるかと思います。
 新鮮な気持ちを持続するためには、固定観念にとらわれ過ぎず視野を広げることが大切です。
 忙しいふだんの生活に慣れてしまい何気なく日常生活を送るのではなく、いつも「ワクワク」したり「ドキドキ」したりしていられる、旺盛な好奇心をもてる人になりたいものです。

                                             (1/16朝会より)

 

《栄光の裏側に》
    年末から年始にかけて、多くのスポーツ番組がテレビで放映されていました。駅伝・サッカー・ラグビーなど、すっかりこの時期の風物詩として定着しています。
 しかし、華やかなスポットライトを浴びる選手がいる反面、期待されながらもケガなどによるアクシデントで裏方に回ったり、表舞台から去ったりしなければならない選手も大勢います。
 今年の箱根駅伝で、2年ぶり5度目の優勝を果たした青山学院大学にもドラマがありました。2年続けて山登りの5区を走り、今年もこの区間での起用が有力視されていた竹石尚人選手が、16人の登録メンバーから外れたのです。テレビでは、ケガもあり駅伝シーズンを迎えても調子が上がらずに苦しんだ竹石選手が、給水地点でチームメートへ懸命に声をかけながら飲み物を渡す姿が映し出されていました。
 竹石選手は、おととしは往路のアンカーとして優勝のゴールテープを切り、総合優勝にも貢献しました。しかし、昨年は思うような走りができずブレーキを起こしてしまい、チームも5連覇を逃していました。それだけに、今年の箱根駅伝を走りたいという気持ちは人一倍強かったはずです。このような状況の中、悔しさを胸に押し込め、チームメートのためにと自ら給水の係をかってでたのです。
 華やかな栄光の裏側には、それをサポートする多くの力があったということにも目を向けなければなりません。                                                  

                                            (学校だより1月号より)

                                       

《新年を迎えて》

 新年、明けましておめでとうございます。
 充実した冬休みが過ごせたでしょうか。
 そして、昨年1年間を振り返り、今年の心構えがもてたでしょうか。

 いよいよ令和2年、西暦でいうと2020年を迎えました。
 皆さんも知っている通り、今年は東京を中心に日本でオリンピック・パラリンピックが開催されます。
 オリンピック・パラリンピックは平和の祭典と言われています。しかし、今も世界各地で争い事が絶えません。昨年を振り返ってみても、アメリカと中国の貿易戦争、中国政府に反発する香港での<