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2015年11月の記事一覧

晴れ 3年生の算数の授業


10月30日に3年生の算数の授業研究がありました。
  本時の内容は、「三角形」、めあては「二等辺三角形の
「頂点の見つけ方を考える」ことです。
  
  図形の学習では、「子どもたちの考えをどのようにクラスの
全員に分かりやすく示すか」が、伝え合い・学び合い学習の
重要な鍵の一つとなります。
 
  3年生の教室に行きましたところ、こんな物が目に付きました。
  
  これは、裏面にマグネットの付いたホワイトボードの表面に、パウチした
透明シートを貼り付けた物です。次回も使用できるように、透明シートには、
班の名前と、三角形の底辺だけが書かれています。
 
   
  まず、本時のめあてを提示し、底辺が決まっているドット図
の中に、二等辺三角形となるよう、2辺を作図することを確認
します。
  最初は、個人個人の考えで二等辺三角形を描き、その後、グループで
話し合って、グループの代表意見を一つに絞りました。
  
  ワークシートには、どうしてそのように描いたのか、なぜその意見に決めた
のかなど、理由や根拠を記入していきます。
   そして、グループの考えの発表です。各班の意見が一目瞭然です。
 
 
 
 「実は、このシートを重ね合わせると、・・・・・・・。」
 
  「こんな二等辺三角形ができるのです。」
子どもたちに、ドット位置のピンにゴム紐を掛けてもらって、いろいろな
二等辺三角形ができ上がりました。
 
  このボードも先生の手作り。コルクボードに模造紙を貼り、上から
ピンを刺しました。ゴム紐も、市販の「パンツのゴム」に色を付けて制作!
大変な労力です。子どもたちがどうしたらよく分かるようになるか、教師側の
心意気が感じられます。
 
  さあ、では「二等辺三角形の頂点はどんなところにすればよい」と言える
でしょう。
  
  「真ん中。」「何の真ん中?」「アとイの真ん中」
表現することがとても難しい場面です。でも先生が作ったボードのお陰で
底辺(まだこの言葉を習っていません。)の中心を通って垂直な線上であ
ればどこでも頂点になるということが、視覚的に分かってきました。
 
 
   次の時間には、「定規でなく、コンパスで長さを測る」ということを使って
二等辺三角形を作図する学習をします。
 
 
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