日誌

学習の様子

晴れ 3年生の算数の授業


10月30日に3年生の算数の授業研究がありました。
  本時の内容は、「三角形」、めあては「二等辺三角形の
「頂点の見つけ方を考える」ことです。
  
  図形の学習では、「子どもたちの考えをどのようにクラスの
全員に分かりやすく示すか」が、伝え合い・学び合い学習の
重要な鍵の一つとなります。
 
  3年生の教室に行きましたところ、こんな物が目に付きました。
  
  これは、裏面にマグネットの付いたホワイトボードの表面に、パウチした
透明シートを貼り付けた物です。次回も使用できるように、透明シートには、
班の名前と、三角形の底辺だけが書かれています。
 
   
  まず、本時のめあてを提示し、底辺が決まっているドット図
の中に、二等辺三角形となるよう、2辺を作図することを確認
します。
  最初は、個人個人の考えで二等辺三角形を描き、その後、グループで
話し合って、グループの代表意見を一つに絞りました。
  
  ワークシートには、どうしてそのように描いたのか、なぜその意見に決めた
のかなど、理由や根拠を記入していきます。
   そして、グループの考えの発表です。各班の意見が一目瞭然です。
 
 
 
 「実は、このシートを重ね合わせると、・・・・・・・。」
 
  「こんな二等辺三角形ができるのです。」
子どもたちに、ドット位置のピンにゴム紐を掛けてもらって、いろいろな
二等辺三角形ができ上がりました。
 
  このボードも先生の手作り。コルクボードに模造紙を貼り、上から
ピンを刺しました。ゴム紐も、市販の「パンツのゴム」に色を付けて制作!
大変な労力です。子どもたちがどうしたらよく分かるようになるか、教師側の
心意気が感じられます。
 
  さあ、では「二等辺三角形の頂点はどんなところにすればよい」と言える
でしょう。
  
  「真ん中。」「何の真ん中?」「アとイの真ん中」
表現することがとても難しい場面です。でも先生が作ったボードのお陰で
底辺(まだこの言葉を習っていません。)の中心を通って垂直な線上であ
ればどこでも頂点になるということが、視覚的に分かってきました。
 
 
   次の時間には、「定規でなく、コンパスで長さを測る」ということを使って
二等辺三角形を作図する学習をします。
 
 
0

晴れ 学力向上の基礎の基礎は・・・・

  
     新しく「学習の様子」のページを作成しました。
  今後、学力向上のための取組など、随時紹介していきます。
 
  さて先日、「学校生活の様子」のページに、今年度本校で力を入れている、
「学びのすがた」について紹介しました。
 
     今回は、「ノートの取り方」です。
 
  本校では、かなり以前からノートの取り方の決まりとして、①左端に縦線を
引く(国語ノートは除く)、②日付や教科書の学習するページを記入する、③本
時のめあてを記入する、ということになっています。
 
  1年生でも、ひらがなが書けるようになったらめあてを書くことになっており、
慣れるまではなかなか大変です。(次の写真参考)
    
 
  
  今年度は、さらにこのノート指導を強化し、授業の最後に「今日学習したこと
は何だったか」「今日初めて分かったことは何か」などを振り返り、めあてを達成
できたかを自己評価するようにしています。
 
 1・2年生は、「Aか、Bか」で振り返りますが、3年生以上はなるべく自分の言
葉でも、学習の目標に到達できたかどうかを記す、ということにしています。
 でも、これがなかなか大変です!!  自己評価するためには、めあてを確実に
つかんでいなくてはなりません。また、時間も確保しなければなりません。
 
  このように、日々教師・児童ともに取り組んでおり、最近では少しずつ評価
できるようになってきています。
 
  次に示すのは、1年生の算数の授業「繰り上がりのあるたし算」です。
「9+3」で繰り上がる計算の方法を考えます。しかし、数えて足すのではなく、
ブロックや図を使って、「10のまとまり」を作るために、「3」を「1と2」に分けて
足すという考え方を生み出す授業です。
 
 
   問題を提示しました。「羊が9匹いて、3匹増えると何匹か」という問題です。
 
  今までと違って、答えが「10」を越えそうだと気付いています。
 どうやって計算すればいいのか、ブロックやホワイトボードを使って考えます。
 
 
「どうして3を1と2に分けたのかな?」 「10になるから・・・・。」
うまく考えを言い表そうとして、何人も発言しました。
 
 少しずつ子どもたちの考えを引き出し、「10のまとまりを作る」ことに
気付かせます。
 
 ノートにも考え方を書かせます。
図だけでなく、言葉でも書かせて、表現の仕方も訓練します。 
 こうすれば、忘れても次回ノートを開けば表現の方法を思い出せます。
  最後に、今日の授業の振り返り(◎か、〇か)をして終わりです。
 
  御家庭でも、週に1回ぐらいはお子様のノートを見て、「頑張っているね。」など
認め、励ます一言を掛けてあげてください。おうちの方に見ていただけると、お子
様もさらに関心をもって取り組めることと思います。
0