校長室から

校長室から

【校長室よりNo.83】寒さを忘れさせてくれる温かさ(2024年のスタートにあたって)

1月9日、2024年のスタート、そして令和5年度三学期の始業式の日でした。12月の暖かさとは打って変わって、張り裂けるような空気の冷たい朝でした。立哨指導をしていても、手足が悴んできます。しかし、そんな寒さはいつの間にか感じなくなっていました。「おはようございます。今年も頑張ろうね。」と生徒たちに声をかけると、「ありがとうございます。」「頑張ります。」と笑顔で答えてくれる中村中の生徒たち。生徒たちの「人」の温かさは、1月の厳しい寒さを吹き飛ばしてくれました。素敵な2024年の始まりに、感謝した一日でした。

【校長室よりNo.82】全ての方々に感謝して(2023年を終えるにあたり)

本日で令和5年度第二学期が終了するとともに、2023年が終わりを迎えようとしています。終業式の式辞でも生徒たちに伝えましたが、4月に中村中に始めてくるときは、期待半分・不安半分でした。しかし、素敵な笑顔の生徒たち、真剣に授業を受ける生徒たち、部活動に汗と涙を流す生徒たちとの日々が、全ての不安を取り払ってくれ、今では毎日が楽しみの連続となっています。そんな生徒たちはもちろんのこと、いつも温かく見守って下さった保護者の方々、地域の方々、そして共に生徒の幸せを願い取り組んだ教職員、全ての「ひと」に感謝をし、2023年をしめくくりたいと思います。

【校長室よりNo.81】ねぎらいの言葉を添えて(通知表の手渡し)

令和5年度第二学期の終業にあたり、各クラスでは担任から通知表が手渡されました。本校は所見がありませんが、各担任は手渡しながら長かった2学期の活躍をねぎらったり、学習へのアドバイスをしながら手渡していました。生徒と担任との心の絆を感じた時間でした。

【校長室よりNo.80】徳のある行動

本日の終業式にあたり各種表彰伝達を行いました。その最後に、地域の子どもを救った2名の生徒に感謝状を贈りました。11月1日の放課後、2名の生徒が自転車をこいでいると、屋根の上にいる幼児2名を発見しました。そのまま通り過ぎることもできたはずですが、その2名の生徒は勇気を持って玄関のベルを鳴らし、幼児が屋根の上で遊んでいることを伝えてくれたのです。そのお母さんから学校にお礼の電話を頂き、そのことが判明しました。個人主義が横行し、個人の「得」を求めがちな時代ですが、「徳」のある行動をしてくれた生徒たちに心からの敬意を表します。

【校長室よりNo.79】子どもの心に火をつける(授業参観より)

12月21日は、2年生の英語の授業を参観しました。ユニバーサルデザインについて英語でプレゼンテーションをする授業でした。それぞれが考えたユニバーサルデザインについて、グループ内で発表し、グループで選ばれた生徒が全体の前で発表する授業でした。プレゼンをする際のポイント、聞く側の反応に関するポイントを確認すると、生徒たちは必死に練習し始めました。そして、発表もジェスチャーを交え、それぞれが工夫をしてプレゼンをしていました。アメリカの教育学者であったウィリアム・ウォードは「平凡な教師は言って聞かせる。 よい教師は説明する。 優秀な教師はやってみせる。 しかし最高の教師 は子どもの心に火をつける。」と言っています。教師が説明するよりも、生徒の学ぶ意欲に火をつけることが重要であると理解できます。そんな言葉が脳裏をよぎる英語の授業でした。

【校長室よりNo.78】本気でスポーツを楽しむ(授業参観より)

12月20日は、3年生の体育の授業も参観しました。3年生は種目選択制で、バスケットボールの授業を参観しました。3年生徒ともなると、男女の体格差があり、バスケットボールのような接触型の球技は難しい面もありますが、中村中の生徒たちには無用の心配でした。マンツーマンとゾーンの守り方をチームで話し合って決め、どのチームもチームで決めた方針にそってプレーしている姿が印象的でした。本校にはバスケットボール部がありませんが、体育の域を超えた本気でスポーツを楽しむレベルの高い授業でした。

【校長室よりNo.77】芸術(音楽)を自分のものに(授業参観より)

12月20日は、3年生の音楽の授業を参観しました。音楽鑑賞の単元でしたが、これまでに経験してきた鑑賞とは一風違った授業でした。生徒たちは、まずあるオーケストラの演奏動画を見ます。驚くべきは、生徒にはその曲名が知らされておらず、曲を聴いて生徒たちがその曲名を想像するという授業でした。曲の中には、犬の鳴き声のようなものが聞こえたので、私も犬にかかわる曲を想像しました。あるグループは、「101匹の犬」という題名を発表し、あるグループは猫に関わる題名を発表していました。正解は、「ワルツイング キャッツ」でしたが、生徒たちの豊かな想像力が遺憾なく発揮された音楽の授業でした。

【校長室よりNo.76】生涯に渡って健康であるために(スポーツデー)

12月11日、「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々なスポーツを楽しむ取組を行いました。近年、子どもの運動を取り巻く環境の二極化が問題となっております。日常的に運動をする子どもと体育の授業以外は運動をしない子ども、さらには、運動をしていても特定の種目に特化しており、総合的な運動能力が育っていないことが問題と考えられます。それらの課題に対応すべく、中村中学校では「スポーツデー」と称し、全校生徒が様々スポーツを楽しみ、生涯にわたって運動に親しむ基礎作りとなる取組を行いました。保護者の方々もボランティアで参加して下さり、一緒に汗を流し、純粋に運動を楽しんで下さいました。心地よい汗を流した生徒たちは、「来月も是非やって下さい。」「やったことのない種目をやりましたが、難しかったです。」「とても楽しい時間をありがとうございました。」といった感想を述べてくれました。

【校長室よりNo.75】洞察力・思考力(授業参観より)

12月11日は、2学年の社会科の授業を参観しました。江戸時代から明治時代になったことによる変化について、自ら調べ考える授業でした。特に興味深かったのは、写真にもある一枚の絵から明治時代の変化を見つける活動でした。生徒たちは、ひたすらに一枚の絵を見つめ、江戸時代との違いを見つけようとしていました。ただ単に知識を埋め込むだけでなく、洞察力や思考力を高めることのできる社会科の授業でした。

【校長室よりNo.74】百聞は一見にしかず(授業参観より)

12月8日は、1学年の理科の授業を参観しました。光の屈折について学ぶ授業でしたが、姿見を使って自分から見える友達を確認したり、レーザー光と鏡が一体となった実験器具を使ったりしながら屈折について楽しそうに学んでいました。理科の授業では、実験が非常に重要になります。しかし、実験をするには準備や片付けがあり容易ではありません。理科を担当する教師の理科教育への熱意を感じる授業でした。