あいさつ

真岡市教育委員会教育長 山中 孝雄

 今、社会は政治経済の国際化の進展、情報技術の飛躍的な発達、少子高齢社会の到来等々、激しく変動する社会環境の中で、市民は時代に即応した多様で高度な知識・技術の習得や、心の豊かさと生き甲斐の追求など、様々な動機から学習の機会を求めております。このような時すべての市民が自主的積極的に多彩な学習活動ができるよう、社会教育、スポーツ、文化の各施設の充実そして、「いつでも、どこでも、だれもが」自由に学習機会を選択できるようなプログラムの提供に努めます。
 また、学校教育においても、子供たちがどんな社会情勢の下でもそれに対応できる力、即ち「生きる力」を育まねばなりません。このため、真岡市公立学校教育目標を理念とし、確かな学力を身につけさせるとともに、思いやりの心や豊かな情操を育み心身共に健康でたくましい、「知育・徳育・体育」の調和のとれた児童生徒の育成に努めます。
 特に、現在の子供たちのコミュニケーション力の不足が指摘されています。人間は人との交わりの中で様々な体験を積むことによって成長します。各学校では日常の教育活動の中で、「学び合い、喜び合い、励まし合おう」の理念を根底にした実践を重視しています。
 真岡市教育委員会では、真岡市公立学校教育目標を具現化するために、次の5項目を基本方針として定めています。

《真岡市教育委員会の基本方針》
1 生涯を通じて学び続ける教育の推進
2 豊かな心を育む教育の推進
3 生涯にわたりスポーツ・文化に親しむ教育の推進
4 人権を尊重する教育の推進
5 郷土に誇りや愛情をもつ教育の推進

《ふるさと真岡に誇りと愛情をもち、未来に羽ばたく、心豊かでたくましい「もおかっ子」の育成》
 真岡市では、「JUMP UP もおか ~だれもが『わくわく』する街づくり~」のスローガンの下、まちづくりの基本戦略として、5つのプロジェクトを打ち出しています。その1番目に「こどもの元気な成長プロジェクト」があり、学力の向上、ICT教育の推進、英語教育、国際理解教育の充実、体力向上、安全でおいしい給食を提供するための施設整備の5つの施策が挙げられています。さらに、今年は、「真岡市70周年及び二宮誕生70年」という節目の年を迎えています。「いちごのまちから 未来をつむぐ もおか70」というキャッチフレーズの下、多くの市民が参加・交流し、郷土への愛着や地域の絆を深める機会が設けられています。
 教育委員会としましては、これらを受け各施策の確実な推進とともに、今後一層進展することが予想されるグローバル化や情報化を鑑み、「ふるさと真岡に誇りと愛情をもち、未来に羽ばたく、心豊かでたくましい『もおかっ子』の育成」を本市教育の目指すべき姿として掲げ取り組んでまいります。


1.郷土愛を育む教育の推進(ふるさと真岡の自然・歴史・伝統・文化等を学ぶ機会の充実)
(1) 地域に根ざした特色ある教育の推進
  ・地域人材や地域の豊かな資源を生かした特色ある教育活動を展開します。
  ・地域の産業や歴史文化を学ぶとともに、郷土の伝統文化を継承する活動を通して、郷土の理解と郷土への愛着を育みます。
(2) 真岡の夏祭りへの中学生神輿の参加
  ・郷土愛を育む教育の核として中学生神輿を位置付け、郷土の一員としての自覚と郷土への誇りを育みます。
(3) 自然教育センターにおける体験活動
  ・郷土の豊かな自然の中で様々な体験活動を通してたくましく生きる力を育みます。
(4) マイ・チャレンジ推進事業
  ・地域での勤労体験や地域の人々とのふれあいを通して、地域のよさを知るとともに働くことの意義を学びます。

2.「グローバル人材育成」の視点に立った教育の推進
(1) 学力向上、確かな学力の育成
  ・全国学力・学習状況調査やとちぎっ子学習状況調査に加え、本市独自の真岡市総合学力調査により、学力向上の検証改善サイクルを構築します。
  ・日々の授業の充実を図り、「分かる・できる・定着する」指導を徹底し、確かな学力を育成します。
  ・校内授業研究会を活性化し、授業力の向上に努めます。
  ・学力向上推進研修会を実施し、各学校の学力向上に対する意識を高めます。
(2) ICT教育の推進
  ・よりよい授業を目指し、積極的にICTを活用します。
  ・各種情報通信ネットワークを活用し情報活用能力を育成します。
  ・情報モラルに関する指導を充実します。
(3) 英語教育の充実
  ・小学校1・2年生における年間10時間の英語授業を確保し、その充実を図ります。
  ・小学校全ての英語の授業を、AETまたはJTEとのT・Tで行います。
  ・小学校に英語指導力向上専門員を派遣し、英語授業の向上を図ります。
  ・小学生対象のイングリッシュ・サマーキャンプを実施します。
  ・中学校英語指導者研修を実施します。
(4) 国際理解教育の充実
  ・中学生海外派遣、姉妹校交流を通して国際交流を推進します。
(5) 理科教育の充実
  ・市内各校への授業支援を通して、理科への興味・関心を高め、理科の学力向上を図ります。
(6) 体力向上
  ・新体力テストの結果を分析し、課題解決に向けた取組を充実します。
  ・体力向上プログラムと真岡市チャレンジカードを各学校で活用することにより、体力向上を図ります。
(7) リーダーの育成
  ・中学生リーダー研修を実施し、リーダーとしての意識付けを図ります。

3.人格の形成、心の教育の推進
(1) 居がいのある学級づくり
  ・一人一人が認められ大切にされる学級をつくります。
  ・学びに向かう学級集団をつくります。
(2) 道徳教育の充実
  ・各教育活動の特質に応じた道徳教育を行うことにより道徳性を養います。
  ・道徳の授業における多様な学習指導により、道徳的実践力を培います。
(3) 児童・生徒指導の充実
  ・積極的な児童・生徒指導に努め、自己指導能力を高めます。
  ・いじめの防止、早期発見、適切な対応、早期解決に全校体制で取り組みます。
  ・問題行動等への適切な対応、早期解決に努めます。
  ・不登校や学校不適応児童生徒への適切な対応に努めます。
(4) 特別支援教育の充実
  ・指導体制を整え、特別に支援を必要とする児童生徒への適切な対応に努めます。
  ・心理相談員(臨床心理士)による相談業務を推進します。
(5) 読書活動の充実
  ・朝の読書やボランティアによる読み聞かせ等、読書活動の充実を図ります。
  ・学校司書を市内小・中学校全校に配置します。
(6) 保健・安全教育の充実
  ・基本的生活習慣の確立や衛生管理、インフルエンザ対策等保健指導の徹底を図ります。
  ・交通安全指導、各種避難訓練等により安全指導の徹底を図ります。
  ・日常における危機意識を醸成し、危険回避能力を培います。
(7) 人権教育の推進
  ・児童生徒の発達段階に応じた人権教育の取組を通して、人権感覚を磨き人権意識の高揚を図ります。