校長室より

校長室より

【校長室よりNo.133】心のゆとりが生み出すもの

11月30日(水)は、朝から霧が濃く、生徒の登校に危険が伴うことが予想されたので、いつもは7:30から立哨指導するところですが、7:10から立哨指導を始めました。早めに登校する生徒はちらほらでしたが、それでも生徒の安全が守れるだろうと思って立っていると、たくさんの生徒が、「校長先生、いつもありがとうございます。」と声をかけてくれました。生徒を送ってきた保護者の方も、ありがとうと言わんばかりに、深々と頭を下げていって下さいました。一方、横断歩道を渡ろうとする生徒がいるにも関わらず、スピードさえも緩めることなく止まらずに通り過ぎる一般の車も後を絶ちません。何が違うのかと自問自答しました。「心のゆとり」なのだろうと思います。忙しいのは誰でも同じです。その忙しさの中でも、周りの人への配慮を忘れない言動は、人を幸せにしてくれます。そして、その幸せは連鎖して、さらに多くの人を幸せにしてくれます。何気ない朝の立哨でしたが、東中の生徒たちや保護者の方々が、心のゆとりの大切さを教えてくれた、素敵な朝となりました。

【校長室よりNo.132】辛いことを乗り越える(郡市駅伝大会)

10月25日(火)に、芳賀郡市中学校駅伝大会が開催されました。長距離走は、一長一短に速くなるものではなく、地道な練習が必要です。多くの選手たちが、夏休みからの厳しい練習を乗り越えて大会に臨みました。結果は、女子が準優勝、男子が第五位でした。女子は、11月5日に開催される県中学校駅伝大会に出場し、県3連覇に挑むこととなります。便利さや安易さが求められがちな現代社会において、辛く厳しい長距離に挑み、乗り越えた選手たちに、心からの敬意を表します。この経験は、必ずや、大人になったときに試練を乗り越える術となることと信じています。

【校長室よりNo.131】自ら考え、自ら行動する力

真岡東中学校の令和4年度の目指す生徒像に、「自走する生徒」をスローガンとして掲げています。自らが判断し、自らが考え、自らが行動できる生徒の育成を目指したもので、教師主導の学校教育活動からの脱却を目指したものです。10月21日の午後は、明日に控えた「ひがし野祭」の準備を行いました。1年生は、主に体育館の準備でしたが、ゼッケンをつけた生徒がリーダーとなって、会場図などを手にして、他の生徒に指示をしながら、生徒たちだけでの会場づくりを行っていました。これ以外にも、生徒会を中心として、それぞれがそれぞれの役割を認識し、まさに「生徒主導」で準備等に取り組んでおりました。失敗することもあるでしょう。その失敗も貴重な経験です。生徒たちの手で創り上げた「ひがし野祭」が楽しみです。

【校長室よりNo.130】世界で通用するコミュニケーション力

10月20日に、芳賀地区英語スピーチコンテストが開催され、本校からも各学年代表の生徒が出場しました。いずれの生徒のスピーチも、内容が濃く、発音もネイティブと遜色なく、素晴らしい発表でした。今や英語は、世界における共通語です。この3名のような英語力・英会話力は、世界で通用すること間違いなしです。毎日毎日、学校でも家でも練習してきたことと思います。その努力に改めて敬意を表します。

【校長室よりNo.129】奏でる

9月17日(土)に、東関東吹奏楽コンクールが、千葉県文化会館で開催され、真岡東中学校吹奏楽部が栃木県代表として出場・演奏しました。「オフィーリアの悲しみ」という、とても情緒的な曲を演奏しました。35団体が出場する中、Ⅰ番目の演奏だったので、生徒たちの緊張はいかばかりだったかと推察しましたが、そんな不安を吹き飛ばすかのように、情景を見事に表現した素晴らしい演奏を創り上げました。そして、結果は、見事に金賞を獲得し、東日本吹奏楽コンクールへ出場する権利を獲得しました。毎日の練習の中で、丁寧に澄んだ音色を追求し、顧問とともに情緒溢れる曲を作り上げた生徒たちに、心から敬意を表します。

【校長室よりNo.128】心をかきまぜる~朝の読み聞かせ~

昨日から、朝の読み聞かせ活動が再開しました。ボランティアの方が、朝早くから来校して下さり、あらかじめ選んだ絵本等を準備して下さいました。昨日は3年生の読み聞かせでしたが、どのクラスも真剣に聞き入る生徒の姿に感心しました。下に、ある生徒の読み聞かせの感想を掲載します。たったの10分程度の読み聞かせですが、生徒の心をかき混ぜてくれていることを実感することができます。

【3年生の感想】

「今回、読んでいただいた本は戦争のお話でした。この話を聞く前に、ウクライナの戦争前の夕焼けを見せていただきました。戦争前はこんなにもきれいだったのに、今は戦争中なのだと考えると、複雑な気持ちになりました。その後に、小さい子が書いた本を読んでいただきました。佐藤さんの読み方がとてもきれいで、とても心地よかったです。この本を通して、平和の大切さを知ることができてよかったと感じています。」

【校長室より No.127】全ては生徒のために

メールでもお知らせしましたように、明日、9月1日は、夏休みを終え、様々な不安を持った生徒たちが笑顔で新学期を迎えられるように、東中パパさん学校応援隊の協力をいただき、全生徒にかき氷を配布します。前日となる今日は、会場となる職員室南側の芝刈りをしました。芝刈り機で芝刈りをしていると、職員室で明日の授業の準備をしていた数名の先生方が、自主的に刈り取った芝を集めに来てくれました。これまで、「全ては生徒のために」を合い言葉に学校経営を進めて参りましたが、手伝いに来てくれた先生方も、生徒たちの喜ぶ笑顔のために、限られた時間をかき氷パーティー?のために費やしてくれました。生徒のことを思う先生方との二学期がさらに楽しみになりました。

【校長室よりNo.126】命を守る活動

7月に入り、保健体育の授業でp-水泳の授業が始まりました。水泳は、自分自身の命を守る技術であり、時には大切な家族や他の人の命をも守ることのできる技術です。せめて、中学校を卒業するまでに、全員が25mは泳げるようにと取り組んでいます。教員による指導に加え、保護者の見守りボランティアと、現在は大学に通う卒業生による泳法指導も実施しています。安全な水泳の授業、そして確実な泳法の習得を目指して、皆さんの力をお借りして総力戦で取り組んでいます。

【校長室よりNo.125】教師が本気で!

本日は、職員会議ではなく、全職員で「学力向上」に向けた具体策を、教科ごとに真剣に話し合いました。生徒たちの学力は、教師の授業で決まると考えています。教師が本気になって授業に取り組んでこそ、生徒たちの学ぶ意欲に火をつけて、結果的には学力を向上させられるものと信じています。どの教科の話し合いも、白熱しており、アイデアに溢れる具体策を出し合っていました。

【校長室よりNo.124】感性(小鳥との契約)

教師という職業を続けてきて、東中の生徒を含め、これまで出会ってきた生徒たちに感謝する瞬間がたくさんあります。写真は、我が家の庭になっているラズベリーとブルーベリーです。毎朝、5時頃に収穫して朝食で食べるのですが、必ず5粒ずつ熟したものを残します。なぜなら、私が摘んでいる上で、小鳥が飛び回り、「一粒下さい。」と言わんばかりにかわいい鳴き声を響かせているからです。教師になりたての頃は、そんな感性はありませんでした。たくさんの生徒たちに出会う中で、たくさんの優しさをいただいたからこそ、身についた感性だと確信しています。