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2021年12月の記事一覧

2学期終業式ー赤鼻のトナカイー

本日、12月24日(金)に第2学期終業式を実施しました。
過日、真岡市内の小学校でクラスターが発生したことやオミクロン株による感染拡大が懸念されことから、リモートで行いました。

2学期を振り返ったあと、各学年に今後の目指すべき方向性を示しました。
そして、クリスマス・イブの終業式ということで「赤鼻のトナカイ」を例えに、コンプレックスに負けない強い気持ちについて話しました。
主な話の内容は、以下のとおりです。


2学期の皆さんの活躍ぶりは本当にすばらしいものだったが、更なる向上を目指してそれぞれの学年に次のことをお願いする。
まず1年生、西輝が丘祭などの行事で先輩たちの企画力・行動力に驚き、付いていくだけでも精一杯だったのではないかと思う。しかし、頼りになった先輩たちも、いずれは卒業する。少しでも早く先輩たちにに追いき、追い越せるよう、その背中をしっかりと見つめ、努力してほしい。
次に2年生、昨年とは違い、十分な戦力として西中を盛り上げてくれた。明日の西中を担う期待の星として、一層の成長と活躍を楽しみにしている。来年2月4日の立志式をよい機会として、将来の自分を具体的にイメージしてほしい。
最後に3年生、皆さんの2学期の頑張りには感謝の気持ちしかない。本当に想像をはるかに超える頑張りで、西輝が丘祭や駅伝など、西中を次のステージに押し上げるような、すばらしい活躍ぶりだった。いよいよ受験、この冬休みは「天下分け目の戦い」になる。例え限られた時間であっても、集中力によって想像以上に大きな差が出る。全員が笑顔で合格発表の日を迎えられるよう、全力で学習に取り組んでほしい。

さて、今日は24日、クリスマス・イブ。名曲「赤鼻のトナカイ」のトナカイの名前は、実は「ルドルフ」と言う。
この歌はアメリカの実話を基づく絵本「RUDOLPH the red-nosed reindeer(ルドルフ 赤鼻のトナカイ)」が基になって作られた。

ロバート・メイという男が、2年前から重い病気で治療を続けている愛する妻エブリンと、4歳の娘のバーバラと一緒にアメリカのシカゴに暮らしていた。
収入はそれほどでもなく、やっと入った給料も、妻の治療費や薬代になってしまい、生活は苦しくなる一方だった。
それでも毎晩、かわいい娘のために、眠る前の読み聞かせをしていたが、1939年12月のある晩、小さな娘がふと言った言葉に、ロバートが即興で創り上げて話して聞かせたのが、この「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」だった。

そのときの、4歳の娘バーバラの言葉とは、「どうして、うちのママは みんなと違うの?」というものだった。どうして わたしのママだけが、いつも苦しそうで、つらそうなんだろう。どうして他の家のママのように、ご飯を作ったり、私の着替えをしてくれたり、一緒にお出かけしたりしないんだろう。
ロバートは、それを聞いて心底動揺した。
クリスマスが来るというのに、大事な娘のために何もできない自分を責めたり、娘をかわいそうに思ったりしていたときだったので、バーバラの問いには、どう答えをていいものか大いに悩んだ。

それでも、父親である彼は、なんとかして娘を喜ばせたいと思い、赤い鼻を持っているためにつらい目にあっているというトナカイの話を考えた。
いじめられる原因となっていた赤い鼻が、霧の濃い吹雪の夜に、サンタクロースのそりの先頭を照らす明かりとなってみんなを導き一躍英雄となる、そんな話をしたところ、バーバラは輝くような笑みを浮かべた。
その後、バーバラは、毎晩寝る前にこの話をねだったため、ロバートは繰り返し話しながらこの話を手作りの絵本にまとめた。
それが人々の目にとまり、出版社から発売されると600万部を超える大ベストセラーとなった。

「赤鼻のトナカイ」のように、コンプレックスは誰の中にもある。
そのために、人をうらやんだり、無いものねだりをしたりする。
しかし、見方を変えれば、コンプレックスは自分を成長させるために、必要なものなのかもしれない。
コンプレックスを克服しようと努力したり、欠点を補うように長所を伸ばしたりすることを考えれば、コンプレックスはエネルギーの塊とも言える。
そして、努力を続ければ、ルドルフのように何かをきっかけに飛躍を果たすことができると思う。
西中魂の精神を受け継ぐ西中生のみんなが、コンプレックスと正面から向き合い、それに屈することなく、多きな飛躍を遂げてくれることを信じて、クリスマス・イブの終業式に贈る言葉とする。


曜日の関係で、例年より少し長い冬休み。より感染力が強いと言われるオミクロン株などの影響もあり、感染者数が徐々に増加するなど、コロナ禍に関しても予断を許さない状況になりつつあります。
不要不急の外出自粛や3密の回避等の感染防止対策の徹底をお願いします。そして、自分の時間を大切にして、コンプレックスを含めたありのままの自分としっかりと向き合い、ひと回りもふた回りも成長した生徒の皆さんと、来年1月11日の始業式で再会できることを楽しみにしています。

保護者の皆様、地域皆様にも、今年一年本当にお世話になりました。
おかげさまで、コロナ禍での難しい学校運営を何とか乗り切ることができました。
それでは、来る2022年、寅年の令和4年が、皆さんにとってすばらしい年になることを祈念しております。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

ぼくが ここに

ぼくが ここに   まど・みちお

ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない

もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない

ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも

その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として


これは、「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」、「一年生になったら」などの童謡の作詞で知られる、詩人「まど・みちお」さんの詩です。
「誰もが大事に守られているたったひとりの存在であり、そこにいること自体が何よりもすばらしいことなのだ。」と、まど・みちおさんは伝えてくれているのだと思います。
世界でたった一つのかけがえのない命を、どうか大切に

おうちの人や先生にも相談できない悩みがあったら、下記に電話してください。
チャイルドラインとちぎ 0120-99-7777
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エール

昨日、12月13日(月)に生徒会役員選挙・意見発表会がありました。
会長立候補者5名、副会長立候補者5名の計10名が、公約や抱負について熱く語ってくれました。
各自が自分の考えをしっかりと持ち、「生徒一人一人がより楽しく充実した学校生活が送れるようにしていこう」、「真岡西中をよりよい学校にしていこう」という意気込みが感じられ、大変すばらしかったと思います。

また、今回の選挙に際して、学級代表だけでなく、自ら10名の賛同者を集めて立候補してくれた生徒がいたことを、本当にうれしく思います。
このように前向きで意欲的な生徒が多い真岡西中の未来は、「前途洋々」、明るく光り輝いたものになることを確信しました。
今回、勇気をもって立候補したこと、そして真岡西中の未来を真剣に考えたことは、自分を成長させる大きなきっかけとなると思います。

いよいよ今日、選挙管理委員長から開票結果の発表があります。
生徒会長および副会長に当選した人はもちろん、惜しくも当選を逃した人も様々な形で生徒会を支えてください。
明日の真岡西中をよろしくお願いします。

「神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。」(マザー・テレサ)
10名の勇気ある立候補者に、心からエールを送ります。

人権について考える

12月4日(土)~12月10日(金)までの一週間は、人権週間です。
それに合わせて、昨日8日(水)に人権集会を実施し校長講話を行いました。
体育館に全校生徒を集めて行う予定でしたが、真岡市内の小学校でクラスターが発生したことを受け、急きょオンラインでの実施に変更しました。
講話の主な内容は、以下のとおりです。


世界人権宣言が1948年12月10日に国連総会で採択されたことを記念して、日本では12月10日を最終日とする一週間を人権週間と定め、世界人権宣言の趣旨及びその重要性を広く国民に訴えかけるとともに、人権尊重思想の普及高揚に努めている。

人権とは、「すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」、「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」のことである。誰にとっても身近で大切なもの、日常の思いやりの心によって守られるものである。

世界人権宣言宣言が採択されてから70年以上が経過した現在も依然として多くの人権問題があり、偏見や差別に苦しんでいる人が大勢いる。

様々な人権問題について簡潔に説明(同和問題。子ども、高齢者、障害者、女性、外国人、HIV感染者・ハンセン病患者及び元患者、インターネットによる人権侵害、災害に伴う人権問題、性的指向・性同一性障害(LGBT)にかかわる人権問題 など)

私たちの心の中には、自分とは違う一面を持つ人を差別する気持ちが入り込んでくることがある。その弱い気持ちに負けないためには、人権感覚を磨き続けなければならない。

自分の心に偏見の芽はないか、みんなと違うという理由だけで排除や差別をしていないか、弱い立場の人をいじめていないかなど、常に自分自身を厳しく見つめることが大切。これは皆さんだけでなく、我々大人も同じ。

世界大戦など20世紀までの反省の上に立ち、21世紀を全ての人の人権が尊重され、幸福が実現する時代にしたいとい願いを込めて「21世紀は『人権の世紀』である」としてきた。

我々大人はもちろん、これから21世紀を支えていく皆さんも一緒になって人権感覚を磨き、21世紀を全ての人の人権が尊重され、幸福が実現する時代にしていこう。


1階廊下、保健室と2-4の間に「人権コーナー」を設けました。
生徒の皆さんは、是非ご覧ください。

真岡西中の未来は君の手に

本日、12月1日(水)から街頭演説が始まるなど、生徒会役員選挙が本格化してきました。
今年度は、会長、副会長に、それぞれ5名の立候補がありしました。
勇気をもって立候補した10名の皆さんには、心から感謝いたします。
様々な機会を捉え、自らの主張を分かりやすく有権者に伝えてください。
よろしくお願いします。

そして、何よりも大切なのは有権者である一人一人の生徒の皆さんの意識と行動です。
生徒会は、みなさんの学校生活がより楽しく充実するために、自主的に活動する自治組織です。
生徒自身の、生徒自身による、生徒自身のための自治活動組織が生徒会なのです。
もちろん生徒全員が構成員です。
ですから、誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分がみんなのために、学校のために何ができるのかを考え行動することが必要となります。
自分ができる行動の中で最も大切なものの一つが、生徒会役員選挙の投票です。

生徒会役員は生徒会の中心であり推進役です。
誰が会長、副会長になるのか、それによって真岡西中の雰囲気は大きく変わります。
投票日は、12月13日(月)です。
真岡西中の未来をだれに託すのか。有権者である生徒一人一人の責任ある一票を楽しみにしてます。