校長室から

校長室から

【校長室よりNo.56】生徒が身を乗り出す授業への工夫(授業参観より)

本日は、1年生の社会科の授業を参観しました。私は常々、「授業は連ドラのようなもの。チャンネルを変えられることのない、連ドラ予約をしてもらえるような生徒の興味を引き出す授業をしてください。」とお願いしています。今日の1年生の社会科の授業は、平安時代の文化の特色を学ぶないようでした。いきなり、漢字からひらがなやカタカナが作られている例を示し、想像が難しいひらがななどで生徒は前のめりになって考えていました。平安時代の遣唐使の影響について考えるに、絶好の教材でした。まだ2年目の教師ですが、生徒の興味を引き出すためにと、様々な教材を工夫した授業を展開していました。

【校長室よりNo.55】幸せな時間

すでにHPでお知らせしましたとおり、昨日、芳賀郡市中学校駅伝競走大会が開催され、つらく厳しい練習を乗り越えた生徒たちが、全身全霊をかけた走りを見せてくれました。男子は5位入賞、女子はオープン参加枠になったとはいえ実質2位の走りを見せてくれました。帰校後、指導に当たった教員からねぎらいの言葉が贈られ、3年生からも感謝の気持ちを伝えていただきました。ひたすらに涙を流す3年生と話しているなかで、明日から一緒に走れない寂しさ・むなしさを感じるということは、「結局、この3ヶ月が幸せだった」という結論に達しました。生徒たちと共に走ってきた3ヶ月は、本当に幸せな時間でした。

【校長室よりNo.54】個別のアセスメント(授業参観より)

本日は特別支援学級の授業を参観しました。11月に実施する校外学習の準備のため、買い物や電車等への乗り方に関する学習を行っていました。担当教員が生徒に寄り添い、習得状況を確認しながら丁寧に指導している姿が印象的でした。個別の対応をすることにより、生徒たちは格段にできることを増やし、生きる力を高めています。

【校長室よりNo.53】一体感

10月21日に令和5年度牧が丘祭を開催しました。午前中の各種発表、合唱コンクールに続いて、午後は生徒会主催のスター誕生、中村中チャンピオンシップが行われました。秋晴れの元、多くの保護者の方々に見守られながら、笑いと感動の牧が丘祭となりました。後片付けも、NFA(父親の会)の皆様にご協力いただき、生徒たちはそれぞれの学級で感動を分かち合う時間を確保できました。何よりも、生徒と教師、そして保護者が一体となった温かみを感じる牧が丘祭でした。

【校長室よりNo.52】明日への期待

いよいよ明日は牧が丘祭です。メインイベントでもある合唱コンクールに向けて、全てのクラスが練習に励んでいました。歌うことを苦手とする仲間もいたことでしょう。時には、学級が分裂してしまうこともあったでしょう。それらを乗り越えて奏でる歌声は、聞く人の心を揺れ動かしてくれることと思います。明日の合唱コンクール。涙なしでは聞けない予感がします。(写真は、3年生の最後の練習の様子です)

 

【校長室よりNo.51】多角的な目線と配慮で行われる体育の授業(授業参観から)

本日は、2年生男子の体育の授業(柔道)を参観しました。体育の授業では、体調不良やけがで実際の活動ができない生徒もいます。本時では、組み手を行う生徒の間に立って安全確保をしたり、タブレットを使って感想等を入力し、間接的ですが授業に主体的に参加していました。また、体育の授業では運動量の確保と安全の確保が求められます。運動量の確保を優先しすぎて生徒に自由に活動させれば、けがのリスクが高まります。本時では、適切な指示のもと、見学の生徒や生徒同士で安全確保するなど、細かな配慮がなされていました。その上で、息を切らすほど一生懸命に柔道に取り組む2年生男子の姿が印象的でした。これも、体育教師の多角的な目線と配慮があってのことなのだろうと思います。

【校長室よりNo.50】後身を育てる

9月25日から10月20日までの4週間、本校を卒業した笠倉さんが教育実習に来ており、本日、集大成としての研究授業を実施しました。笠倉さんは、中村中時代に野球部に所属しており、放課後は野球部の指導にもあたってくれました。今日の研究授業は、「柔道」。生徒の安全な活動に細心の注意を必要とする単元でしたが、生徒たちに丁寧に説明する姿が印象的でした。将来は是非とも教師になりたいという意思があるようです。中村中での教育実習が笠倉先生の誕生に役立つことを祈っています

【校長室よりNo.49】辛さを乗り越えてこその達成感(郡市駅伝に向けて)

7月から毎朝、厳しい練習を積み重ねてきた特設駅伝部の活動も、いよいよ集大成の時期を迎えました。夏の暑い中のロングジョグ、朝早くからのスピードトレーニングなど、ただ走るだけの練習は過酷であり、逃げ出したくなったことも多々あったことと思います。それでも、約4ヶ月、ここまでやり遂げた生徒たちは、辛さを乗り越えた達成感を知っており、主体的に取り組んでいます。昨日は、選手選考を兼ねた最後の試走を行いました。大会は、10月24日、井頭公園で行われます。是非とも応援していただければと思います。

【校長室よりNo.48】豊かな知識と経験に基づく授業(授業参観より)

今日は3年生の社会科の授業を参観しました。「行政の役割はどのように変化したか。」を考えていく授業でした。行政の仕組みや考え方が変化していく過程を、身近な例を挙げて一つ一つの変化について、生徒と一緒に考えながら授業を進めていました。時には笑いもある授業でしたが、何よりも生徒たちが真剣に考え、自分の考えをきちんと発表するメリハリのある授業でした。改めて、これまで積み重ねてきた豊かな知識と経験が、素晴らしい授業を作り上げているのだと感じました。

【校長室よりNo.47】体験に勝る学びはない(授業参観から)

すでにご存じの通り、中村中は真岡市教育委員会指定の学力向上推進校として、生徒たちの学力向上に向けた取り組みを行っております。各教科全ての教員が、生徒の実態に合わせた授業を工夫し、展開しております。校長も全ての教員の授業を参観し、生徒の学びの様子や教員の指導の工夫などを見取っております。その様子を、何回かに分けてお知らせします。第一弾は、3年生の理科の授業。理科で言う「仕事」についての学びでした。10kgのおもりを準備し、まずは手で持ち上げる。その後、天井に設置した滑車を使って持ち上げる。最後には、滑車を2つ使った「動滑車」を使って持ち上げる。全ての生徒が体験し、重さや動かす距離などについて、「仕事量は変化するのか」という観点で考察していました。実体験を通した学びは、まさしく「教えられる」ものではなく「考え、学ぶ」ものでした。自分が考えたことを、友達と共有して、熱心に議論する姿が印象的でした。