校長室から

校長室から

【校長室よりNo.106】更なるリーダーシップを!

本日の入学式に続いて、1年生は早速、中学校では初めての給食でした。どんな様子で配膳しているのか、1年生のクラスを覗きましたが、どのクラスも素早く・整然と準備をしていました。それはそうです。各小学校で最上級生としてリーダーシップを発揮し、それぞれの小学校を支えてきた生徒たちです。小学校で培った自主性やリーダーシップをさらに伸ばしてくれそうな予感を感じ、嬉しくなりました。

【校長室よりNo.105】桜茶の意味

3月の卒業式、本日の入学式に際し、保護者の方々に受付で桜茶をお飲みいただきました。この桜茶は、昨年の4月に作ったものです。約500輪の桜の花を摘み、きれいに洗い、塩漬けにします。ある程度漬かったら、梅酢を入れて彩りをよくします。その後、1輪ずつ、ざるに広げて干し、最後はジッパーに入れて冷蔵庫で保管します。時間と手間を要する桜茶作りですが、この桜茶には意味があります。私たち教職員は、多くの生徒を対象に教育活動をします。しかし、保護者の方々は、我が子だけを見て子育てをします。その視点のギャップが隙間となり、互いの意見や考え方が食い違う場面のたくさん目にしてきました。私たち教職員も、かけがえのないたった一人の生徒であることを理解し、温かい心で接すれば、保護者の方々との隙間は埋まると考えます。多くの喜びと苦難を乗り越え、立派に成長したお子様の入学式や卒業式は特別なものです。ただの学校行事ではありません。そんな思いを込めて、心からお子様の入学や卒業をお祝いしたく、作成・準備した桜茶でした。

数人の保護者の方にメッセージを書いていただきました。                                「校庭に咲く満開の桜の花を見ながら、優しく香る桜の匂いで、心が和みました。とても素敵なお茶をいただけて嬉しく思います。」「思いがけない校長先生のお心遣いに嬉しく、心温まる気持ちになりました。娘の新たな門出の日に、幸せな時間をありがとうございました。」「お祝いの日に手作りの桜茶でお迎えいただき、とても嬉しく素敵なサプライズで、ありがとうございました。」

【校長室よりNo.104】自主の精神

中村中学校の正門に入ると、正面に「自主」と書かれた石が置かれています。長きにわたって先輩方から受け継がれてきた「自主の精神」は、脈々と中村中学校の生徒たちに引き継がれています。本日の午前中に、新任式と学年・担任発表を行いました。歓声と拍手の中、とても和やかな雰囲気に、心から中村中の生徒たちと共に過ごせることに感謝した時間でした。その後の入学式の会場準備も、新2年生・新3年生が主体的に取り組んでくれ、教師たちはその姿を温かく見守る様子が伺えました。まさに、【自主の精神】を体現してくれる中村中学校生徒たちの姿に感動しました。

【校長室よりNo.103】意欲が芽吹く春

令和6年度がスタートし、中村中学校にも生徒たちの活気あふれる姿が戻ってきました。どの部活動も、新体制の元、意欲的に取り組む姿が見られ、心が躍りました。桜の花や芝桜も生徒たちの頑張りを応援するかのように、きれいに咲き始めています。生徒たちが心を躍らせ、意欲が芽吹く春が中村中に訪れています。

※昨年度に引き続き、校長が感じたことや校長が見た学校の様子などを【校長室より】で発信いたします。

 

【校長室よりNo.102】令和5年度を終えるにあたり

実質上、3月29日で令和5年度を終えることになります。中村中学校に赴任するときは、不安半分、期待半分でした。しかし、今では残り一年で定年を迎えることを恨めしく思うほど、中村中学校を、そして中村中学校の生徒たちを大切に思う自分を実感します。月に一度の校長講話では、ほとんどが「心を大切にする」内容の話をしてきました。ダイバーシティの世の中で、もちろん個性は尊重されるべきですが、その個性が「個人主義」に傾きつつある現代において、人を大切にする気持ちが重要であるとの確信を持って、教育活動・学校経営を行ってきました。その中でも、『心配り』を大切にしたいという願いがあります。令和5年度を終えるに当たり、深いご理解と温かな視線で本校の学校経営を見守って下さった保護者の方々、地域の方々に改めて心からの感謝をお伝えしたいと思います。

【校長室よりNo.101】令和5年度離任式

3月29日、令和5年度の離任式を行いました。杉本教諭、菅野養護助教諭、磯用務員の3名の職員が、異動及び退職をしました。生徒代表から感謝の言葉と花束をいただき、3名の職員は涙をこらえて、笑顔で見送られました。中村中学校のために尽くしてくれた3名の職員に改めて感謝すると共に、新天地での活躍を祈っております。

【校長室よりNo.100】スポーツデー

3月19日、今年度最後となるスポーツデーを実施しました。全ての生徒が生涯にわたってスポーツを楽しむ基礎を培う目的で試行的に始めたスポーツデーですが、多くの生徒たちが楽しみにしていてくれ、写真からもその様子が伺えます。部活動も生涯スポーツの一環ではありますが、チャンピオンシップスポーツの要素もあるため、純粋に楽しむというには無理があります。迷いながら始めたスポーツデーでしたが、生徒たちが笑顔で楽しむ様子、教師と一緒にスポーツをする様子を見ていると、初めて良かったと思います。改善点をしっかりと洗い出して、次年度も継続していきたいと思います。

【校長室よりNo.99】関東選抜卓球大会

3月16日に、関東選抜卓球大会が宇都宮市日環アリーナで開催され、応援に行ってきました。この大会は、昨年実施された栃木県中学校新人卓球大会で上位入賞したチームに出場権が与えられるものでした。よって、関東各都県で上位入賞したチームが出場するレベルの高い大会でした。中村中学校女子卓球部は、予選リーグで東京都代表、埼玉県代表、神奈川県代表と対戦しました。いずれの試合も接戦に次ぐ接戦でした。予選最後となった神奈川代表との戦いも、ファイナルまでもつれ込む試合ばかりでしたが、粘りに粘って見事に勝利しました。決して諦めずに、粘り強く試合を進める中村中女子卓球部の選手たちは、コートで輝いていました。

【校長室よりNo.98】卒業式を終えて想うこと

3月8日、雪の降る冷たい空気の朝でしたが、卒業式が始まる頃には日差しが差し始め、卒業生が退場するときには温かな日差しが、103名の卒業生を祝福してくれました。厳粛な中にも感動あふれるとても素敵な卒業式でした。出会ってたったの1年間でしたが、純粋な心の大切さを教えてくれた卒業生たちでした。卒業式が終わり、いつも通りに、朝の立哨をしていると、決まった時間に来るはずの生徒が登校しないことに気づかされます。ふとした瞬間に、明るくて人なつこい生徒たちが卒業してしまった寂しさを感じます。こんなにも素敵な生徒たちに出会える「教師」という職業に、改めて感謝する瞬間でもあります。103名の卒業生の限りない未来が、必ずや輝くことを祈っております。そして、いつの日かお会いできたら嬉しいと思います。

【校長室よりNo.97】啓蟄

3月5日は、二十四節季の【啓蟄】の日で、「大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ」を意味すると言われています。明日はいよいよ栃木県立高校の学力考査です。そして、3月8日は卒業式。これまで中村中を支えてくれた103名の3年生に素敵な春が訪れることを願ってやみません。(写真は、春の息吹を感じさせてくれる芽を出したチューリップと必死につぼみを膨らませる校庭の桜です。)