校長室から

校長室から

【校長室よりNo.169】中村地区の人の温かさ

2月16日(日)に開催しました防災キャンプに際しましては、休日にもかかわらず多くの生徒そして保護者の方々にご参加いただき心より感謝申し上げます。コミュニティスクールの設立に伴って、学校を地域全体で運営する「学校運営協議会」の委員が主体となって企画・運営するキャンプでした。当日は、2月とは思えないほどの暖かい日で、多くの小学生や地域の方々にもご参加いただき、想像を超える賑やかな防災キャンプとなりました。避難所設営では、防災倉庫に保管されている簡易ベットなどを組み立てたり、いかにしてプライベートスペースを確保するかなどの取組をしました。交流活動では、小さい子から高齢者が一緒に楽しめるゲームを行い、小さいお子さんと高齢者の方がハイタッチする場面なども見られました。消防体験では、消防のコスチュームを着て消防車に乗ったり、ホース投げ競争なども行われました。中村地区の消防団の方々、総勢30名ほどが運営に携わってくださいました。炊き出しでは、前日から準備をし、すいとん汁が参加者に振る舞われました。深いだしの味とすいとんの柔らかさが引き立つ、食べたことのないようなおいしいすいとん汁でした。今回の防災キャンプに課題がなかったわけではありません。しかし、何よりも中村地区の様々な年代の方々が学校という場に一同に集い、交流し、笑顔を交わし、知り合いになれたことが何よりの収穫でした。学校運営協議会委員の皆様、炊き出しにご協力頂いた婦人会の皆様、消防団の皆様を始め中村地区の皆様に、そして主体的に参加し取り組んでくれた中村中学校生徒ボランティアに、心からの感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

【校長室よりNo.168】「学ぶこと」への意識

本日で1・2年生の3学期期末テストが終了しました。担任が不在のため、「マイプランニングノート」(日記)への返事を書いていると、テストに対しての高い意識を感じることができます。昨日は、栃木県立高校特色選抜の内定者も発表されました。高校入試や大学入試、就職試験や資格試験など様々な試験がありますが、いずれも自分の夢を叶えるための登竜門です。学ぶことへの意識を高めて、自らの力で夢を切り拓いてくれることを願います。

【校長室よりNo.167】会釈という文化

日本には日本固有の行動文化があります。その一つが「会釈」。直接的な挨拶が不可能だったり、簡易的にお礼の気持ちを伝えたりするときに使われています。最近、朝夕がめっきり寒くなったこともあり、保護者の方の送迎で登校する生徒も増えてきました。毎朝、私が東門で立っていると、自転車で登校する生徒はもちろん、元気に手を振ってあいさつをしてくれます。加えて、車で通り過ぎる生徒や保護者の方までも、【会釈】をして下さいます。そんな時は、どんなに寒い朝でも心が温かくなります。中村中の生徒そして保護者の方から、「会釈」という文化の素晴らしさを教えていただいています。

【校長室よりNo.166】学び探求すること

既にお知らせしたように、今年度、中村中学校の総合的な学習の時間を一新しました。これまでは、学年全員が同じテーマについて調べ、まとめていましたが、生徒の興味関心に合わせた「主体的な学び」を目指し、国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術・家庭・美術・保健体育という義務教育9年で学んだ内容をさらに掘り下げ、自らが学びたいことについて探求する時間にしました。学年の枠を取り外し、教科の部屋には多数の学年が集まって、探求してきました。その集大成として、さしあたり、3年生の発表を行いました。実質的な調べ学習の時間が不十分ななかでしたが、目標とした探求が行われたことを確認することができました。高校で学ぶ微分積分を探求する(数学の部屋)、能登半島地震を受け能登地方の特色を発表する(社会)好きな音楽をギターで演奏する(音楽)チームになってドレスを制作する(家庭)運動と身体のメカニックについて調べる(保健体育)など、多岐にわたる3年生の発表は、聴く人をうならせるものばかりでした。

【校長室よりNo.165】これぞ中村中

2月4日に控えた立志式に向けて、本日、1年生が会場準備を行ってくれました。これまでの多くの学校の様子は、教師が椅子の並べ方等を指示をしながら準備を進めます。しかし、準備の指揮を執った吉住教諭は、各クラスの学級委員に会場配置図を渡し、「みんなの力で会場を作ってみてください。」と生徒たちに委ねました。どうなることかと思いきや、準備の時間は2時間でしたが、1時間も経たないうちに概ねの準備が終わり、残った時間で普段は手の届かない窓ガラスなどをきれいにしてくれました。「曲がっている椅子を直そう。」「ステージを雑巾がけしよう。」そんな自主的な声の飛び交う準備の時間でした。中学校に入学して約10ヶ月。大きく成長し、主体性を発揮してくれた1年生の姿がありました。あまりの感動に、鳥肌が立ちました。