校長室から

校長室から

【校長室よりNo.184】PTSA

昨年度から取り組んでいるPTSA(PTAに生徒を入れた協議会)の取組を実施しました。来年度の主たる学校行事や学校運営全般について、それぞれの立場から意見交換をしました。教職員と保護者代表の方々を前に、生徒からの要望事項を理論的に述べる生徒たち。大きな成長を感じました。中村中が取り組んできた「表現力の育成」が確実に実を結んでいることを感じることができました。運動会の方法、学校祭の運営について、概ね生徒からの要望を受け止めて実施する方向になりました。PTAからは、自転車の乗り方や公共施設でのマナーが悪いとの指摘があり、「生徒会として、主体的に責任を持って改善策に取り組みます。」という心強い回答もいただきました。前年踏襲の形骸化しがちな生徒会活動。存続さえも議論の対象となりつつあるPTA活動。本校のPTSAの活動は、このような課題に一石を投じていると確信します。

【校長室よりNo.183】梅の花を見上げると・・・

武道場付近の梅の花が満開を迎えています。甘酸っぱい、何とも言えない素敵な香りを漂わせています。下の写真のように奥側から花を眺めると、そこには先日卒業した3年生の教室がありました。それぞれの進路を選択して旅立った3年生。美しい梅の花の向こうに、明るく誠実な3年生の姿が見えた気がしました。

【校長室よりNo.182】主体性を育む美術教育

9月から坂本教諭の後任として、本校の美術教育を担ってくださった日下田英彦先生が、本日をもって中村中での勤務を終えることとなりました。この7ヶ月、自らが中学校の校長として取り組んでこられた、「主体的に取り組む生徒の育成」を美術科の授業でも実践してくれました。特に、「上手な」作品を求めるのではなく、生徒の「想像力」が繁栄された作品を作る指導を行ってくださいました。私も何度か、美術の授業を参観させていただきましたが、生徒がそれぞれの想像力を生かして、独創的な絵画や作品を一心不乱に作成している姿を見て、改めて芸術の素晴らしさを感じることができました。最後の授業を受けた生徒たちは、「日下田先生の授業は、とても楽しかったです。」「自分のアイデアを認めてくださり、とてもうれしかったです。」と口をそろえて話してくれました。

【校長室よりNo.181】勇姿

卒業式の式辞でも述べましたが、生徒の皆さんが部活動で頑張る姿を応援することが週末の日課となっていて、とても大好きな時間でもありました。授業とは違った生徒たちの「勇姿」を心に焼き付けました。

【校長室よりNo.180】語りかける瞳

3月10日、春の訪れを感じさせてくれる穏やかなぬくもりに包まれ、第78回中村中学校卒業式を挙行いたしました。多くの保護者の方々のご参列を賜り、厳粛な卒業式となりました。卒業証書授与、そして校長式辞。厳粛に執り行わなければなりません。しかし、目の前にいる卒業生をみると、つぶらな瞳で涙を浮かべてじっと見つめています。不覚にも、式辞を述べながら声を詰まらせてしまいました。そうです。中村中学校の生徒の魅力は、「瞳で語りかける」ことだったのです。「目は口ほどに物を言う」とも言いますが。むしろ目は言葉などいらないくらい心を映しだしてくれます。「ありがとう。」「別れが悲しい。」そんな複雑な気持ちを語りかけてくれた卒業生の瞳。一生忘れません。