校長の部屋

校長の部屋

当たり前のことが笑顔でできる小学生

「校長先生、いつもありがとうございます。」

休み時間のチャイムに気づかず、草刈り機で校庭の雑草を刈払いをしていました。小石が飛ぶと危険なので、子供たちの気配に、「しまった」と思いながら機械のスイッチを急いで切ると、中学年ぐらいの女の子が近寄ってきてかけてくれた言葉です。思わず気持ちがほっこりして、「こちらこそ、ありがとう。うれしいよ。」と答えました。と同時に、この子の家庭では「ありがとう」が自然に交わされているんだろうな、この子は幸せな毎日を過ごしているんだろうな、この子はクラスで明るさや優しさを友達に振りまいているんだろうな、と感じました。

今年度から、新学習指導要領が全面実施となり、学校教育では子供たちの「生きる力」の醸成に努めているところです。そのために学力向上はもちろん、その学びの基盤となる「自分と向き合う力」や「自分を高める力」、さらには「他者とつながる力」を育てなければなりません。これらは、個々の人間性や社会性になります。学力ではかることができない、でもとても大切な力です。我々は、将来子供たち一人一人が、幸せで豊かな人生が送れるように育てていかなければなりません。

女の子の言葉は、今の自分に幸せを感じ、他者の気持ちに寄り添って考え判断し、自然に出たのだと思います。人間性や社会性がすくすくと育っている証拠です。一つの例を挙げましたが、自分から笑顔で挨拶ができる子、世話になったら自然にお礼が言える子が中村小にはたくさんいます。芯は強くて、優しくて、思いやりに満ちた子供たちの、笑顔溢れる中村小を目指していきたいと思います。

学校再開

 全国をあげての新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みの結果、一定の抑え込みができ、6月1日より通常の学校生活が再開されます。各ご家庭では、再開を喜ぶ半面、不安も多々あることと思います。

 真岡市では、先週から小中学校がそれぞれ足並みをそろえて、第一段階として分散登校を実施してきました。全体掲示板でも紹介したとおり、「新しい生活様式」に合わせて、学校でできうる感染防止策を行いながら学校生活を送っています。

 新型コロナウイルス感染症はまだまだ、未知の部分が多く、対策もこれで十分という目安はありません。それでも、国や世界の英知を集めて、感染リスクが0でない現状の中でも、日常の生活をどのように送るかのガイドラインが示されての学校再開となります。6月の通常登校になっても、感染防止策は徹底していきます。制限された環境の中で、子供たちの健全育成のために、各家庭と学校、地域が手を携えて前を向いていきたいと思います。

 6月1日を楽しみに待ちたいと思います。

校長紹介

 4月1日より、中村小学校長として着任いたしました、関本です。前任の大越校長先生には、4年間に渡り中村小学校のために、ご尽力をいただきました。

 大越校長は、「当たり前のことができる小学生」「思いやりと辛抱を大切にする子」「考えや思いを伝え合う子」を目指す児童像として、子供たちに分かりやすく繰り返し伝え、教職員一体となって、現在の明るく素直で元気な中村小学校を築かれました。

 私も、前校長の思いを受け継ぎ、さらにより良い中村小学校を目指して、子供たちに向き合いたいと思います。保護者の皆様、地域の方々には、今までと変わらぬご指導ご協力をお願いいたします。

                               令和2年4月1日 中村小学校長 関本 辰男

感謝

この度の定期異動により本校を去ることになりました。

「やりとぼう」、「当たり前のことができる小学生」を子供たちに呼びかけてきました。一人一人の子供たちの成長を見守ることができて、とても幸せでした。

 

小学生の皆さん、これからも「やりとぼう」を心にもち続け、「当たり前のことができる小学生・中学生・高校生」になってくださいね。

 

保護者・地域の皆様、本校教育へのご理解・ご協力をいただき、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。

 

子供たちのより一層の成長を心から祈っています。

 

大越 武