校長の部屋

校長の部屋

令和7年度第2学期始業式

2学期始業式 令和7年9月1日

 

 おはようございます。一人一人夏休みの思い出がたくさんできたことと思います。

 今日は、「伝統」の話をします。今日話す「伝統」は、学校という集団の中で、古くから受け継がれてきた習慣や考え方のことを指します。どんな話だったか、友達に説明できるように、頭の中でメモを取りながら聞きましょう。

 

 はじめに、中村中学校の伝統の話です。

 中村中学校の3年生は、1学期に修学旅行に行きました。中村中学校の修学旅行では、40年以上受け継がれていることがあります。それは、比叡山延暦寺根本中堂(こんぽんちゅうどう)の掃除をしていることです。住職さんのお話では、延暦寺にお勤めしている人で、中村中学校の掃除=無言清掃のことを知らない人はいないそうです。例えば、校長先生が旅行で延暦寺に行って、無言清掃の中村中学校を知っていますか?と聞いたら、みんなが「知っています」と答えてくれると言うことです。長い間続く皆さんの先輩の無言清掃は、遠い場所でも「よい伝統」として知られているのです。

 

 次に、中村小学校の伝統の話です。

 あいさつ運動と無言清掃・無言集合の二つは、中村小学校の伝統です。あいさつ運動は、中村小が、中村南小、中村東小と統合する前から長い間続いている伝統です。では、無言清掃・無言集合はいつから始まったのでしょう。

 学校のことが分かる本に、初めて「無言清掃・無言集合」の言葉が出てくるのは、平成30年(8年前)です。まだまだ、新しい伝統です。8年前の教頭先生は、掃除の時間になると、「無言清掃」を持って歩いて、毎日呼び掛けたんだよと話していました。今は、この紙がなくても、みんな「当たり前」に無言清掃・無言集合をします。みんなが、伝統を受け継いでいるからです。

 

 そして、8年前の無言集合のはじまりのように、伝統の「はじまり」はどこかに必ずあります。校長先生は、1学期に、6年生と5年生が一分前着席への取り組む姿を見て、これは、伝統の「はじまり」ではないかと思いました。

 2学期は、あいさつ運動、無言清掃・無言集合に加え、一分前着席を意識して行動しましょう。この3つが「当たり前」にできると、運動会・遠足、修学旅行などの学校行事がより一層楽しく行えます。どうして、楽しくなるのかは、この後クラスで考えてみましょう。これで、校長先生の話は終わりです。

令和7年第1学期終業式

1学期終業式 令和7年7月18日

 

 みなさん、おはようございます。暑い日々の登下校よく頑張りました。1学期たくさん勉強して、できるようになったこと、楽しかったこと、ちょっと苦しかったこと、辛かったけど乗り越えたことがたくさんあると思います。さあ、夏休みのスタートです。みなさんは、明日から始まる夏休みを、どんな夏休みにしたいですか?

 

 今日は、「さかな」の文字を使って、夏休みの過ごし方の話をします。

「はじめに」「つぎに」「最後に」の順序で話します。頭の中にメモをしながら聞きましょう。

 

校長先生の後ろに、3枚のカードがあります。(「今」「○」「ら」のカードです。)この○の中には、一文字ずつひらがなが入ります。○に入る言葉を紹介します。「さ」・「か」・「な」です。

 

はじめに、「か」をいれてみましょう。「今から」という言葉になりました。「今から」という言葉をつかうと・・・「さあ、今からやるぞ!!」「夏休みは今始まったばかり。目標に向かって頑張ろう」のように「希望」や「やる気」が伝わってきます。

 

次に、「な」を入れてみましょう。「今なら」という言葉になりました。「今なら」という言葉をつかうと・・・「今なら、まだまだ時間があるぞ」「夏休みが始まる今なら、新しいことにも挑戦できるぞ」のように、勇気がわいてきます。

 

最後に、「さ」を入れるとどうでしょう。「今さら」という言葉になりました。

「今さら」となると大変・・・「今さら、計画通りにできるわけないよ」「今さら、頑張ってもきっとできないよ」 のように、あきらめの気持ちができあがってしまいます。 

 

 1日は24時間、夏休みは42日。みんな、持っている時間は同じです。今から始まる夏休み。スタートが大切です。ぜひ、「今から」「今なら」と、やる気や希望や勇気を持って行動しましょう。一日一日を大事にしながら家族と過ごしたり、勉強したり、運動したり、友達と仲良くしたりしてほしいと思います。

 

 それでは、夏休みが終わって、皆さんが元気に学校に来るのを楽しみに待っています。2学期、笑顔で会いましょう。

これで、校長先生の話をおわります。

令和7年度第1学期始業式

始業式  令和7年4月8日

 

 みなさん、おはようございます。進級おめでとう。やる気に満ちあふれて、とってもいい表情をしていますね。

 

 今日は、2つの話をします。どんな話だったか、教室で先生に説明できるように、頭の中でメモを取りながら聞きましょう。

 

 一つ目は、中村小学校の歴史の話です。

 二つ目は、「新1年生との約束の話」です。

 

 始めは、「中村小学校の歴史の話」です。

 

 中村小学校は、1905年(明治38年)に学校としてスタートしました。中村尋常高等小学校という名前でした。平成30年 中村東小学校、中村南小学校と本校が統合されました。今年は、創立120周年の年です。中村小学校は、120年の歴史と、あいさつ運動、無言集合、無言清掃などの伝統がある小学校です。

 そして、この中村小学校のみんな目指す姿は、「当たり前のことが笑顔でできる小学生」「他喜力を発揮する子」「考えや思いを伝え合う子」

です。この3つの姿に近づくようにみんなで頑張りましょう。

 

 つぎは、「新一年生との約束の話」です。明日の入学式では、1年生に二つのことを約束します。一つ目は、「進んであいさつをしよう」です。二つ目は、「話をよく聞こう」です。 

 ここにいるみんなは、全員上級生、一年生の先輩です。他喜力を発揮して、入学してくる1年生によいお手本を見せてあげてください。これで、校長先生のお話は終わりです。

令和6年度修了式

 卒業式では、76人の卒業生は立派な態度で卒業証書を受け取ることができました。6年生は、小学校から中学校へ、元気いっぱい巣立ちました。

 さて、今度はみんなの番です。

 今日の修業式は、今の学年のまとめをする式です。そして、次の学年に進もう、頑張ろうという気持ちをもつための式です。修了証書には、その学年の勉強を修めることができた、その学年で学ぶことをしっかり学んだと書かれています。  1年生は、学校のきまりをしっかり身に付けました。平仮名から勉強を初めて、今では、漢字も書けるようになりました。

 2年生は、かけ算九九を覚えました。遠足では、上級生としてグループ活動をリードしていました。

 3年生は、理科や社会、総合的な学習の時間が始まりました。校外学習に行って、新しいことをたくさん学びました。

 4年生は、真岡市のことをよく調べ、自分が住む地域の学習を進めました。

 5年生では、より広い地域、日本、世界のことに学びが広がっていきます。

  そして、5年生。学校のリーダーになる準備が整いました。卒業式では、素晴らしい式場を作ってくれました。そして、始業式で話した3つの準備・・

 挨拶では、体育館中に響く声で6年生を送ってくれました。

 身だしなみを整え、姿勢よくすることで、おめでとうの気持ちを形で表してくれました。

 1年生から4年生、5年生を見てください。来年度、中村小を代表するリーダーです。5年生、期待しています。

 4月には、学年が一つ上がり、進級します。今の「がんばろう」という気持ちを忘れないよう、目当てを決めて、計画を立てて過ごし、新しい学年に進みましょう。

  これで、校長先生の話を終わります。

令和6年度卒業式

 厳しい寒さを乗り越え、校庭の木々にも新しい芽が姿を現し、春の息吹を感じる季節となりました。

 本日は、学校運営協議会 委員の皆様、保護者の皆様の御出席を賜り、令和六年度の卒業式を挙行できますことに、厚く御礼申し上げます。

  さて、六年間の学びをすべて終え、卒業証書を手にした七十六名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 今年度を振り返ると、皆さんが全力で学校生活に取り組んでいる姿と笑顔が思い出されます。教室では、友達と意見を交わし、真剣に学び合い、力を伸ばしました。

  運動会での迫力ある中村ソーランは忘れられません。係活動や工夫を凝らした応援合戦でも力を発揮しました。修学旅行での、臨機応変な班別活動も見事でした。

   また、最上級生として、委員会活動やクラブ活動、清掃活動など、多くの場面で立派に責任を果たしました。

 いよいよ、皆さんは、歴史と伝統のある、この中村小学校を卒業します。

 これから、新しい生活を始める節目に、皆さんに贈りたい詩があります。髙橋系吾さんの「その一言」という詩です。

                その一言

 その一言で励まされ  その一言で夢をもち

 その一言で腹が立ち  その一言でがっかりし

  その一言で泣かされる 

 ほんのわずかの一言が 不思議に大きな力もつ

 ほんのちょっとの一言で 

 皆さんは、これからたくさんの友達や先生、先輩と出会います。たった一言が、人に元気や勇気を与え、たった一言が人を傷つけることがあります。皆さんが、言葉の力を味方にして、友情を育み、充実した中学校生活を送ることを期待しています。 

 保護者の皆様、本日は、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。六年間の長きに渡り、本校の教育活動に御支援・御協力を賜りましたことに感謝いたします。そして、お子様の益々の御活躍と健やかな成長を願っております。

  最後の学校だよりでは、1年生から6年生のみんなが、長縄を夢中になって跳びながら発した一言を、取り上げました。誰かがつまずいて縄を止めてしまったときには、「大丈夫、大丈夫」「ここからだよ」など、友達を思いやる言葉が、目標回数に近づいてくると「頑張れ」「もう少しだ」など、励まし合う言葉が飛び交っていました。

 皆さんは、そんな素敵な一言があふれる中村小学校の自慢の卒業生です。自信をもって中学校に進学してください。卒業生の皆さんの未来が、光り輝くことを祈りまして、校長の言葉といたします。                  

  

  令和七年三月十八日

     真岡市立中村小学校長  市村 睦子