校長室から

2023年2月の記事一覧

2月の朝会について

2月6日の朝会では「心を鍛える」というお話をしました。以下がその内容です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                     

 今日は、「心を鍛える」というお話です。

 何かをするときには、心の中にはいくつかの考えが沸いてきて、心の中で闘って、勝った方の行動をします。例えば、授業中、「真剣に勉強しよう」という気持ちと「おしゃべりしちゃおう」という気持ちが心の中で闘います。「勉強」と「おしゃべり」、どちらが勝つでしょうね。そして、自分の中で正しい行動ではないと気が付いたときには、どうしたら良いでしょう。勇気を出して「ごめんなさい」と言えたら心が軽くなりますよね。または、みんなで話し合って解決する方法もあるかもしれません。それも「心を鍛える」方策です。

 今、皆さんは、頭を鍛え、体を鍛え、心を鍛えている最中です。そして、学校ではみんなで鍛え合うことができます。なぜなら、集団生活をしていれば、自分が思った通りにならないことがたくさんあるからです。上手くいかないとき、それをどう解決していこうとするか、「考える」「行動する」「振り返る」、このサイクルを回していくことが、「心を鍛える」方法です。

 嫌な気持ちの時の心の中ってどんな感じでしょう。

 例えば、お友達と何か上手くいかないことが起こったときは?

 「怒っているかなぁ」「どう思われているのかなぁ」「頭にくるなぁ」「ムカムカする」

 こんな感じで、いろいろな不安や不満が湧いてくるのではないでしょうか。 

 さあ、このドロドロした不快な感情を解決するにはどうしたら良いでしょう。こんな時には、「考える→行動する→振り返る」のサイクルを回すのです。それが、「心を鍛える」ということです。

 まずは「考える」です。

 例えば、お友達と上手くいかないことが起こったとしたら、この問題の解決のためにできることは何でしょう。たくさん考えましょう。

 次に「行動する」です。

 自分の気持ちを、相手に分かるように伝えることが大切です。そして、勇気を出して、相手の気持ちを聞いて、どうすれば解決できるかを、お互いに話し合うのです。「○○ちゃん嫌い」「やだ」「ムカつく」では、相手には不快な気持ちしか伝わりません。それどころか、相手もますます不快な気持ちになってしまいます。「▲▲について、◇◇だったから嫌な気持ちになったんだ」とか「つらかったんだ」などと分かるように伝えるのです。そして、「○○ちゃんはどんな気持ちだったの」と聞いて、「これからお互いに嫌な気持ちにならないためにはどうしたら良いかなぁ」と作戦会議を立てると良いです。もちろん「ごめんなさい」という勇気が必要なときもあります。

 失敗も間違いもたくさんあります。でも、失敗しても良いのです。お互い様なのですから。解決できる力をつければ、失敗が次の成功につながります。話し合いのゴールを「今後上手くいくためには」とか「お互いにスッキリするには」という視点にしておけば、心の雲は晴れていきます。心が軽くなると、相手も周りも安心し、笑顔が増え、やる気が出て、素敵な言葉や感情が湧いてきて、あなたの周りは居心地の良い空間になっていきます。

 心を鍛えていくと、少しのことで悩んだり折れたりしない強い心が育っていきます。それと同時に、人の気持ちが分かる優しい心も鍛えられます。人の痛みや辛さが分かるようになるからです。人とかかわることは、時に上手くいかないこともあるかも知れません。でも、上手くいくようにしていくことはできます。いろいろな人とかかわりながら、みんなで学び合い、支え合い、鍛え合っていきましょう。