校長室から

校長室から

校内研修(そば打ち実習)〈楽しい学校〉

 8月31日に、校内の研修として、一般教養を身に付けることを
ねらいに、芳賀青年の家の職員の方を講師に、「そば打ち体験」
を行いました。8割そばに挑戦しました。夏休みの終わりに、有意
義な時間を過ごすことができました。2学期に向けて、職員の和が
さらに深まりました。
 
2学期からALTの先生が新しくなり、
ジェームズ・リブジーコールさんにな
ります。ジェームズ先生と呼んでくださ
い。【右の方】
 
0

学力アッププロジェクト 研修会実施〈確かな学力〉

 8月21日(火)、学力向上専門員の小林先生にお越しいただき、
本校の学習指導について、ご指導いただきました。
 「とちぎっ子学力学習状況調査」を分析し、本校の強みと弱みを
見つけ出し、弱みの解決のために、全職員でどのような課題をもっ
て取り組んでいくか、そして一人一人の職員がその課題解決のため
に、授業の中で何をすべきかを検討しました。
 全職員の授業力の向上をめざし、今後2回の授業研究を行ってい
きます。
 全職員が真剣に考え、議論する研修となりました。
 
0

陸上競技全国大会の応援に行ってきました

  8月18日(土)から21日(火)、岡山市のシティライトスタジアム
(岡山県総合グランド陸上競技場)にて、第45回全日本中学校陸上
競技選手権大会が開催されました。
 本校の海老原聖花さんは、19日の3年女子800M予選、第3組に
出場しました。風が強い中(バックストレート強い向かい風・ホームスト
レート強い追い風)、準決勝進出(予選2位まで+タイム上位4名が準
決勝進出)をめざし、積極的な攻めのレースを展開しました。400M通
過時3位、バックストレートで2位の走者に迫ったとき、スタジアムに
「栃木 海老原さん、追い上げています」のアナウンスが流れ、感動の
シーンでした。惜しくも、最後のホームストレートで抜かれ4位となりま
したが、積極果敢なレース展開に、今まで頑張ってきたすべてを出し
切ろうという思いを感じました。
 ゴール後、スタンドの高橋先生から大きな声がかかり、海老原選手
が手を上げて応えていたシーンはジーンときました。
 目標をめざし、一生懸命頑張ってきた過程が、その人間のこれから
の人生の糧になっていくと思います。「海老原選手、すばらしい走り、
ありがとう。」
 
 スタジアムのメインスタンド                       800Mの開始を示す電光掲示板
 
4コース(手前2人目)が海老原選手                   400M通過時第3位
 
ゴール前のデットヒート                                 スタンドの高橋先生を見上げる海老原選手
0

剣道部 有終の美飾る〈健やかな体〉

8/5(日)、真岡市体育館において、第49回芳賀郡市青少年剣道錬成
大会が行われ、応援に行ってきました。本校の剣道部は、少子化の影響
で、この大会をもって活動中止になります。剣道部員たちは、本校剣道部
の歴史を閉じる最後の大会とあって、粘り強い試合をしてくれました。特
に、久下田中との3位決定戦では、先鋒、次鋒では、先に一本を取られて
も取り返して引き分けるといった、諦めない試合を見せてくれました。
3位を勝ち取り、有終の美を飾ってくれました。
 
 
 
0

高田待ちで尊徳太鼓披露〈豊かな心〉

 8月1日、専修寺の高田待ち(お祭り)に行ってきました。
 本校の生徒が、18:30~と19:00~の2回、尊徳太鼓を披露しました。
お祭りで賑わっている中で、たくさんの聴衆の目を引きつけていました。
尊徳太鼓は、毎週火曜日の夜、尊徳太鼓保存会の方々にお世話になって、
地域の伝統芸能を継承するために、子どもたちが頑張ってくれています。
今後も、地域で尊徳太鼓の生徒たちを応援していただければ幸いです。
 
 
0

1学期 終業式 校長の話より

 
 本日、充実した1学期の終業式が迎えられ、うれしく思います。
 振り返ると、入学式では、あいさつ、返事がしっかりできる1年生の
態度が印象に残っています。入学してきて、意欲のある新入生の姿
に、たのもしさを感じました。それを迎え、楽しい学校を演出してくれ
た、部活動紹介・選手壮行会・ドッジビー大会・・・では、2,3年生の
成長を感じました。3年生の修学旅行では、東大寺大仏殿の柱の穴
くぐりでは、たくさんの生徒がチャレンジし、その盛り上がりに、周囲
の観光客は、物部中の生徒同士の仲の良さを感じとったらしく、称賛
されました。
 道徳の教科化を1年前倒しし、今回の通信票から評価を記入しまし
た。道徳の授業の目標は、「ともによりよく(みんなが幸せに)生きるた
めの土台になる道徳性 (正しい判断力、正しい心、正しく生きようとす
る意欲や態度) を養うこと」です。評価は、君たちが授業の中で、正し
く生きることについて友だちといっしょになって考え、意見を述べ合って
様々な考えを知り、自分はどう生きるかを懸命に考えていることについ
て評価しました。先生から、生き方・考え方を押しつけられるのではなく、
自分たちで考え、見つけてほしいのです。道徳で自分の生き方を見つ
けることは、英語がしゃべれたり、数学の問題を理論的に正しく解ける
ようになることと同じくらい、いや、それ以上に大切なことです。
 学習については、「授業振り返りアンケート」(授業をさらによくする
ために、先生の授業に対して、生徒から評価をしてもらっています)では、
よかったこととして、
・説明がわかりやすかった
・漢字テストで自信がついた
・わからないときにわかるようにしてくれた
・先生が発表の後、ほめてくれた
・テレビ(映像)を使ってわかりやすかった
・グループで協力して問題が解けたところ
・文型ドリルでわかりやすかった
・数学の楽しさがわかってきた
・やる気を出させてくれた
改善すべきところとして、
・先生がしゃべっているだけだと眠くなるので、書く作業をたくさんしたい
・話のスピードをもう少し遅くしてほしい
・振り返りをもっとしてほしい
先生と生徒で力を合わせて、よい授業をつくっていきましょう。
 1学期の2回の定期テストのようすは、
順位の上がった人数 1年:12人 2年:13人 3年:15人
順位の下がった人数 1年:21人 2年:16人 3年:19人
5番以上上がった人数 1年:6人 2年:5人 3年:7人
5番以上下がった人数 1年:5人 2年:4人 3年5人
最高に上がった順位
1年:10番 2年:12番 3年:10番
この結果から、勉強をやる人とやらない人の差がつきつつあると言えます。
 明日から運動部の大会が始まります。最後に勝ったチームが強いのです。
勝つための秘策は、・・・・睡眠と朝食です。勝負は始まっています。暑さに
負けないよう、がんばろう。
 では、9月3日、ひとまわり大きく成長した皆さんに会えることを期待して
います。
0

7月の朝会 校長講話より(豊かな心)

 7月の朝会で、次のような話をしました。
テーマは「最後の夏に挑み、何を学ぶか?」
校訓の「勤労」(自分の努力でものごとを切り拓くこと)に関連
して話をします。
今日の話のめあては、『部活動から学び、生きていく上での心の
糧(活力)にしよう』です。
部活動の目的は、
 ①自発性、協調性、責任感、連帯感等を育む。
 ②スポーツ・文化活動の楽しさを通して、喜びを味わい、学校
       生活を豊かにする。
 ③スポーツ・文化活動を生涯にわたって親しむ心を育む。
この目的を達成するためには、
 ①勝つこと ②賞を取ること ③うまくなること  
これらを目標として、強く心に刻んで活動することが必要です。
ワールドカップ、サッカー日本代表は、日本のサッカーが見たこ
とのない景色(ベスト8)をチームで掲げ、あのような感動する
サッカーを見せてくれました。

徳島県立池田高校元監督 蔦文也 氏について話をしました。
「山あいの町の子どもたちに一度でいいから大海を見せてやりた
かったんじゃ」と、20年かかって甲子園の強豪校をつくり上げ、
打撃優先の高校野球に転換させた第一人者でした。
蔦 氏が甲子園で負けて引退する3年生に向けての言葉を紹介しま
した。
『今まで野球に勝て勝てとしか言ってこなかったがあれは嘘や
全国制覇する一校を除いてみんな負けるが高校野球じゃ
高校野球なんてものは人生の一部や これからの長い人生勝ち
続けるなんて無理や 勝つことよりも負けるときがほとんどや
大切なことは腐らず生きて生きて生きのびることや 人間死ん
だらあかんのや 人生は敗者復活戦や ワシも池田高校を甲子園
に連れてくるのに20年もかかった せやからお前らもこれから
負け続けても頑張れ』
『負けることが不名誉だとは思わない。不名誉なのは、負けるこ
とによって人間が駄目になってしまうことだ。』
「部活動を通して学び、これから生きていくための活力にしてほ
しい」と訴えました。
0

通信陸上競技大会の応援に行ってきました

第64回全日本中学校通信陸上競技大会栃木県大会に、本校からは
3年生の海老原さんが出場し、共通女子800Mで2位、全国大会
出場のための標準記録突破を成し遂げました。これによって、関東
大会と全国大会の出場権を獲得しました。予選ではゴール後に倒れ
込み、今までには見られない、全国出場への強い思いを感じました。

      【全国大会出場を目標にスタート】

      【予選1位でゴール後、倒れ込む】
0

同窓会長歓送迎会〈地域とともにある学校〉


【中央:前会長 星野さん 右:新会長:仙波さん】
同窓会長 星野文治さんが退任され、新会長に副会長の仙波忠昭
さんが就任されました。それにともなって、事務局の國母孝至さ
んが副会長に、監事の中野和良さんが事務局に、新しく監事に廣
澤隆志さんが就任されました。
 星野文治さんについて
第8代同窓会長(H21年~H29年 10年間)
※平成8年度のPTA会長として、平成9年度の50周年記念
 事業を中心となって準備いただきました。
 常に、21世紀の次世代を担う物部中の生徒に対して、より良い
 環境の中で勉強に、スポーツにと、整備、充実に尽力されました。
 何をすれば生徒たちや中学校に役立つかを考えて取り組んでい
 ただきました。
「星野さん、ありがとうございました。ごくろうさまでした。」
「新会長の仙波さん、これからの物部中学校へのご支援、ご協力、
 よろしくお願いいたします。」
0

いじめゼロ宣言(生徒集会)より(豊かな心)

社会問題になっている「学校でのいじめ問題・事件」について、物部中
からどのようにしていじめをなくすかを考えてもらいました。そこで、
「いじめゼロ宣言」の生徒集会を行うことになりました。
生徒会長から、全生徒に、「いじめについて一緒に考えていきましょう」
と呼びかけてくれた内容を紹介します。

『今日、皆さんに集まってもらったのは、生徒会から皆さんに考えて
ほしいことがあったからです。それは、いじめについてです。世の中
でいじめによる悲しいニュースが流れていますが、私はそのニュース
を見るたび、とても悲しくなります。学校で同じ勉強をしている友だち
にひどいことをしているのが、まったく理解できません。あってはなら
ないことだと思います。皆さんの間で、いじめは起きていますか?自
分の心に聞いてみてください。今日の集会はこのようなことについて
考える時間です。物部中がよりすばらしい学校になるよう、一緒に真
剣に考えましょう。』


昨年度の人権講話では、いじめをしている人に「なぜ、いじめをした
の?」と尋ねると、ほとんどの人が「ふざけていただけです」と答える
そうです。
いじめは、いじめられている人の受け取り方で決まります。いじめて
いる側には自覚がないようです。そこで本校では、スクールカウンセ
ラーの先生に、相手の立場に立った行動がとれるように、「アサーショ
ントレーニングとは」ということで話をしてもらいました。各学級で、
その後、アサーショントレーニングを実践していくことになっていま
す。

昨年度の5月の朝会で、いじめは他者の教育権の侵害になり、人生ま
でおかしくしてしまうことがあることを、下野新聞の投稿を紹介し、
話をしました。

二宮尊徳先生も、「万象具徳」を唱え、「自分のよさをみつけ、それを
世の中のために使って、幸せな人生を送ってほしい」と言っています。

いじめゼロの学校にしたい➔全生徒が毎日学校に来るのが楽しい学校に
していきたい
0

6月朝会の校長講話(ふるさとを愛す)

 6月15日は「栃木県民の日」 そこで、6月の朝会では「栃木博士 クイズ」を
行い、栃木県について話をしました。

県民の日記念「栃木博士 クイズ」※1~5は四者択一
1 栃木県内で1番高い山は?  
   答 白根山 2578m
2 栃木県内で1番長く流れている川は?  
   答 鬼怒川  125/177km
3 栃木県内に実際にある駅名は?  
   答 おもちゃのまち駅(壬生町 東武宇都宮線)
4 栃木県の面積は関東地方で何番目? 日本で何番目?
   答 関東地方で1番目 日本で20番目
5 栃木県民の歌の3番の出だしは?  
   答 (人の和)の 夢おおらかに
6 栃木県内には5つのプロスポーツチームがある。
  それぞれの競技種目は?
 ①栃木SC  答 サッカー   
 ②日光アイスバックス 答 アイスホッケー
 ③宇都宮ブリッツエン 答 サイクルロードレース
 ④リンク栃木ブレックス 答 バスケットボール
 ⑤栃木ゴールデンブレーブス 答 野球
7 栃木ゴールデンブレーブスには、物部中の先輩が所属していました。
  誰でしょうか?          答 岩井さん
8 それぞれ何でしょうか?
 ①県の木  答 トチノキ    ②県の鳥  答 オオルリ
 ③県の花  答 やしおつつじ  ④県の獣  答 カモシカ
9 6月15日が「県民の日」になったのはなぜ?
  答 7世紀後半、下毛野国(しもつけのくに)と那須国(なすのくに)が
    統一されて下野国(しもつけのくに)が成立し、現在の栃木県の
    形になった。幕末に30あった藩が明治4年の廃藩置県で10
    の県になり、すぐに宇都宮県と栃木県の2県に統合された。
    明治6年6月15日、宇都宮県を廃止し、栃木県(県庁は栃木
    市)になった。明治17年に県庁を宇都宮市に移した。
10 「下野・しもつけ」の語源は?
  答 都から遠い方の作物がよく育つ土地をもった国
    下・・・昔の国名の「上中下前後」は都との距離を表している。
       「上野」「備中」「下総」「備前」「越後」
    つ・・・~の
    毛・・・大地から生えたもの、作物 「二毛作」
    野・・・土地
      「上野国(こうずけのくに)」は群馬県
      「両毛線」は両方の毛の国を結ぶから
      「鬼怒川」は「毛の川」が語源  「絹川」の説もあり 
        明治時代に鬼怒川となった
11 栃木県の県章は何をもとに描かれたか?
       
     答 「栃」の字を抽象化
12 栃木県が生産日本一を誇る農産物は?
  答 いちご  かんぴょう  二条大麦
13 日本で初めて駅弁を販売したのはどこの駅?
  答 宇都宮駅

 『すばらしい郷土に生まれたことを幸せに思い、栃木県について
  県外の方に紹介できるようにしよう。』
 『ふるさと真岡を愛する人になってください。』
 下野新聞(2013年3月30日)の記事を紹介
 『▼インターネット上に、栃木県民ではないけれどこの歌が大好き
  という書き込みがあった。サッカーの栃木SCのサポーターが、
  全国各地の試合会場で歌っているので、県外に知られることにな
  ったのかもしれない ▼県議会で「県民の歌がカラオケに入って
  いれば、県外に行ったときにも歌える」と提案を受けた福田富一
  知事は、先日の記者会見で、どうすれば実現できるか研究する考
  えを示した ▼携帯電話の「着うた」として県が昨年1月から配
  信している県民の歌のダウンロード数が8千件を超えたという。 
  ▼わが県民の歌も長く歌い継がれ、ひょっとすると、本当に国民
  的な愛唱歌になるかもしれない。』

  最後にみんなで「県民の歌」を歌いました。※一部抜粋
0

修学旅行帰校式 校長の話(生き方)

 

   出発前の3S、しっかりできました。
 1つめのS(セーフティー:安全)について、大変よくでき
ました。安全・安心な修学旅行になりました。本校の3つ
の約束「時を守り 場を清め 礼を正す」ができたからで
す。皆さんに感謝します。
 2つめのS (スタディ:学習)については、実際に日本文
化に触れ、今後の生き方に役立てられるかによって決まり
ます。事前指導の話で、金剛力士像の話をしました。実際
に見て、どう感じたでしょうか。大仏も大きかったですね。
しかし、「大きかった」で終わってしまうのではなく、鎌
倉時代の人が「なぜ大きな大仏や力士像を作ったのか」考
えてみてください。また、3日目に見学した二条城は大政
奉還が行われた場所。実際に見て何を思ったでしょうか。
大政奉還によって時代は大きく動き、明治維新となりまし
た。それを成し遂げた人たちに思いをはせてほしい。志を
もって時代を駆け抜けた人から学んでほしい。興味がわい
たら今、NHKで放送している大河ドラマ「西郷どん」を見
てください。2日目の晩に鑑賞体験した「舞妓さん」。皆
さんは「きれい、かわいい」と感嘆の言葉を口にしていま
した。「なぜ、かわいい、きれいなのでしょうか。」私は、
舞妓さん『とし七菜(なな)』さんが、中学校の修学旅行で
舞妓さんに出会い、志をもって舞妓の世界に飛び込み、厳
しい稽古を通して自分を磨いているからだと思います。志
がもてる生き方をしてほしい思います。実際の物を見て、
考え、気づく、そんな修学旅行になることを期待します。
 最後になりましたが、3つめのS(ソフトハート:やわら
かい心)について、全員参加で、皆さんの明るい笑顔がたく
さん見ることができ、すばらしい学年の絆ができたと思い
ます。偶然にも同じ地に生まれたことに感謝しましょう。
すばらしい3日間でした。
0

修学旅行前の3年生への話(生き方)

 
    明日、楽しみにしていた修学旅行に出発します。天気は大丈夫なよう
ですが、気温は高くなります。京都は盆地なので、朝晩は寒く、昼間は
暑くなります。楽しい旅行にするには体調管理が大切です。今日は早く
寝ましょう。
 皆さんは京都・奈良に行ったことがありますか?私は13回目の京都
・奈良の旅になりますが、10年ぶりくらいになります。久しぶりに行
く楽しみと、教員生活最後に私が大好きな物部中の君たちと行けること
が楽しみです。
 しかし、ただ楽しかったではダメです。例えば、「どこに行ってきた
の?」「何か古いお寺に行ってきた」とか、「どんなことが楽しかった
の?」「鹿にせんべいをあげたこと」「ソフトクリームを食べたこと」
「旅館でみんなで騒いだこと」、これでは中学生として寂しいですね。
修学旅行の目的は、『日本の古い文化に触れる体験を通して、学校で学
んだことを充実発展させること』です。
 私が楽しみにしているのは、東大寺の南大門の金剛力士立像を見るこ
とです。初めて見たのは中学生のときの修学旅行です。力強さ、大きさ、
その迫力に圧倒されました。そして興味をもち、テレビのNHK特集や書
籍でいろいろなことを知り、ますます興味がわきました。その後、昭和
の終わりから平成になる頃にかけて解体修理が行われました。鎌倉時代
の「運慶」「快慶」という仏師の作と言われていましたが、解体したと
ころ4人の仏師の名前が記されたものが出てきて、「運慶」「快慶」の
他に、運慶の息子の「湛慶」と運慶らが属する集まりの中の腕利きの仏
師「定覚」も加わっていたことが分かってきました。20人で、70日かかっ
て、山口県の木材を使ってつくられていることも分かりました。また、複数
の木材を束ねた「寄木造り」になっています。1度完成して立てたところ、
顔の向きが下から見上げる人の方に向いていないことがわかり、もう1度
やり直したそうです。
 皆さんも、何かに興味がもつことができて、知識が広がることを期待して
います。
 最後に、楽しい思い出にするために、3日間を安全な旅にして、元気
にもどってきましょう。また、友だちに対して思いやりをもって、共に
協力し合ってよりよい人間関係をつくってほしいと思います。そのため
には、本校の3つ約束、「時を守り、場を清め、礼を正す」を守りましょ
う。修学旅行のキーワードは3S(スリーエス)です。「S:安全(セーフ
ティー)」「S:学習(スタディー)」「S:やわらかい心=思いやり(ソ
フトハート)」です。それでは、楽しい3日間になることを願っています。
0

5月の朝会講話「積小為大」(生き方)

 
 20年くらい前に野球部保護者会で設置     昭和28年3月13日少年期の像完成除幕式を行う      
                                 現在66歳

 今月の朝会講話は、二宮尊徳先生が唱えた『積小為大』について話を
しました。
 二宮尊徳(金次郎)先生は神奈川県小田原市生まれ。農政課・思想家。
1823年から1848年の26年間、物部の地で農村復興に努めた。
豊かな農家にうまれたが、何度も酒匂川(さかわがわ)の氾濫で田畑が
流され、家は没落し、過労によって両親は亡くなる。兄弟ばらばらに親
戚の家に預けられた。
 1803年(16歳)のときに「積小為大」を開眼。毎日勉強していた
金次郎は、読書をするための油代を稼ぐために荒地に菜種を植え、たった
一握りの菜種から7~8升の取り入れになった経験や、捨て苗を荒地で丹
精込めて育てて、秋には一俵のもみを収穫したことにより、自然の恵みと
人の力のすばらしさを知るとともに、小さな努力の積み重ねが大切(積小
為大)だと学び、これが後の行いや考え方のもとになった。
 積小為大の意味
 小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつく。小事を
おろそかにしていて、大事をなすことはできない。
 二宮尊徳先生の言葉
『大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。大事を成さんと欲し
て小事を怠り、その成り難きを憂いて、成り易きを務めざる者は、小人の
常なり。それ小を積めば大となる。』
 成功するためには、「ひたすら」「こつこつ」「地道に」と継続できる
どうかにかかっている。できない理由を考えるも、できる方法を考えよ
う。「継続は力なり」と覚悟を決めましょう。自分の信念に従いつつ、冷
静かつ的確に状況を判断し、着実に歩を進める人でありたい。

〈イチローの言葉〉
「夢や目標を達成するためには1つしか方法はない。小さなことを積み
重ねること。」
「小さなことを重ねることがとんでもないところにいくただ1つの道で
ある。」
0

4月の朝会講話「自ら学ぶ人」(確かな学力)

 中学校段階での学力は多くの部分は「知識を覚えていること(記憶)」がベースになっている。
心理学者のヘルマン・エビングハウスは、記憶について実験し、「忘却曲線」に表した。
縦軸に記憶量、横軸を時間とした。
 
1時間後には、56%忘れる。Ⅰ日後には、74%忘れる。
1週間後には、77%忘れる。1ヶ月後には、79%忘れる。
「人間は忘れる動物である。」
そこでどうすればよいか。
 
1日後に復習すれば100%に短時間でもどる。しかし、また忘れる。
2日後にまた復習すれば100%に短時間でもどる。
しかし、また忘れる。
3日後にまた復習する。 左のグラフの矢印が「復習で記憶をもどしていること」を表している。
【結論】
  ①学力を向上させるためには、復習が必要である。
  ②復習は、できるだけ早くやる方が、苦労が少なくてすむ。
  ③復習は、繰り返しが必要。繰り返すことで、少ない時間で記憶が完全に近づく。
 学力向上の秘訣は復習を習った日から数日連続で繰り返し行うこと。
0

入学式 式辞より

 
   新入生38名の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を
心待ちにしておりました。保護者の皆さま、お子様のご入学誠におめでと
うございます。心からお祝い申し上げます。
 ・・・・・略・・・・・・
 今日から皆さんは歴史と伝統のある物部中学校の生徒となりました。
 ・・・・略・・・・・・・
 そういった大切な3年間のスタートにあたり、皆さんにお願いしたい
ことがあります。それは、中学校では、まだ自分が気付いていない、「新
しい自分」を探してほしいということです。「新しい自分に出会う秘訣」
を3つお話しします。
 一つ目は、「自分の良いところ、長所を見つめ、自分を好きになるこ
と」です。そうなれば、「がんばろう、挑戦しよう」という前向きなエネ
ルギーが満ちてきます。悪いところ、短所も含めて、まるごと自分をす好
きになりましょう。短所は長所です。例えば、「落ち着きがない」と言う
と短所になりますが、「エネルギーがある」ととらえれば、立派な長所で
す。そうやって自分のことをプラス思考で受け止めることを自己肯定感が
高いと言います。自己肯定感が高まると元気が出てきます。
 二つ目は、「自分の周りの人の良い面に目をやり、好きになること」で
す。そうなれば、「学校が楽しい」という前向きな姿勢になってきます。
例えば、相手を好きになれば、授業中、学級の仲間と考えを述べ合って問
題を解決するときに、友だちの考えの良さが見えてきて、今まで気付かな
かった見方や考え方を知ることができます。そして、それを参考に自分に
も新たな考えが浮かんできます。
 三つ目は、「結果はすぐに出ないから、根気よく挑戦すること」です。
中学生になって、学習内容が複雑になると、すぐに成果が現れないときも
あります。部活動でも同じことが言えます。結果ばかり求めてしまうと、
「自分は能力がない。あるいは、これには向いていない。他のことをやっ
てみよう」というように、自信を失ったり、すぐに諦めてしまったりしま
す。身に付くかどうかは、粘り強く時間をかけて取り組めるかどうかに掛
かっています。「自分にはできる」とプラス思考で考え、挑戦することで
す。
 これら三つのことをみんなで実行することによって、新しい自分に出会
い、人の温かさ、努力・工夫する喜びを知ります。また、みんなで苦しん
だり悩んだりする中で、自分の生きる道を見つけることができます。気が
ついてみたら、自分の夢や目標がちゃんと近づいています。
 新入生の皆さん、互いに励まし合い、支えう合う仲間になってください。
そして、「よし、明日も元気」と、笑顔で、前を向いて、毎日を過ごして
いきましょう。
・・・・・・・略・・・・・・・・・・
0

始業式 校長の話より

  
            今年度も温かい学校・学年・学級づくりを
 心も晴れやかに、「さあ、がんばるぞ!」という気持ちになっている
ことでしょう。
 1年のスタートにあたり、「将来のために、どのような力をつければ
よいのか、どのような学校をつくればよいのか」を話します。
 「希望の高校に入る力をつけること」、つまり知識を身に付けること、
もちろん大切です。皆さんが社会に出て活躍する時代、10年後、20
年後はそれだけでは力不足です。
 私が小学生の頃、学校の授業は、たくさんの子どもに、知識を身に付
けさせる必要がありました。それは、高度経済成長期で、大量生産、大
量消費の時代で、組織の中で、社会の中で、与えられた仕事をやってい
たり、人に教わった方法や人をまねた方法でやっていればうまくいった
時代でした。この物部中でも、昭和30~40年前半は生徒数が400人、
40年後半には300人と、今は120人ですので、3倍以上の生徒数
でした。そして、平日は毎日6時間授業、土曜日も授業があ って4時間、
1週間に34時間の授業がありました。今は29時間です。「詰め込み教
育」と言われました。その後、学校が荒れ、「ゆとり教育」へ、すると学
力低下が教育課題になったり、いじめ・自殺増加によって「心の教育」が
重要視されたりしました。そして、皆さんの時代、これからは、グローバ
ル化、高度情報化社会、人工知能の発達、超少子高齢化社会となり、明治
以来の大変革期が来るといっている学者もいます。知識だけでできる仕事
は人工知能がこなすので、人は必要なくなります。知識はスマフォで調べ
ればわかるので覚えておく必要がありません。人口減少によって、日本市
場は小さくなり、経済活動を維持するために海外に出て事業展開したり、
外国人労働者の確保に力を入れることでしょう。つまり、外国人をはじめ、
多様な人々とかかわりが増えてきます。
 そこで、皆さんに求められる資質・能力は、多様な人と協働して改題を
解決していく力、話合い活動ができるコミュニケーション力、情報活用能
力、そして、人間関係を上手に作れるための人間性、論理的思考力 等が
求められています。
 そのような能力を身に付けるための土台は、人間関係の温かい学校・学
年・学級です。何でも言い合える人間関係の構築が大切です。皆さんには、
そのような集団をつくってくれることを期待します。そのときに、困難だ
ったり、悩んだりしたときは、友だち、先生に相談してください。物部中
の先生は必ず解決の糸口を示してくれると思います。
 一人一人の生徒が自分に自信をもち、自己肯定感を高め、心が優しく、
覇気のある生徒に成長してくれることを願っています。生産性のある、
実がなる1年にしましょう。
0

保護者会全体会 校長の話の補足

 校長の話で十分な時間がとれなかったために、また、欠席された保
護者の方のために、配布された資料をよく読んでいただくとともに、
補足させていただきます。
 昨年度の学校評価のための保護者アンケートにおいて、「1学期の
家庭訪問で担任の先生と話をした後、話をする機会が3学期では時間
が空きすぎる」という意見がありました。そこで、2学期に二者(1,
2年生)・三者(3年生)懇談を行い、3学期に保護者会(授業参観・全体
会・学年懇談)としました。
 今年度、本校では、現在の生徒が大人になったときに必要となる資
質・能力を育むために、授業の中で学び方を教えています。そのため
に、自ら進んで学びたくなる(本校の合い言葉『「わかる授業」から
「できる授業、もっとやってみたいと言わせる授業」への転換』)授
業方法、友だちと協力して対話の中から学ぶ授業方法(今年度は主に
自分の考えを文章で表現することを重点化しました)を追究してきま
した。そこで、授業者には、生徒同士の学び合いの学習を展開する
ようにお願いしました。1年生は「総合的な学習の時間の研究の発
表」、2年生は「英語」「社会」の授業を参観していただきました。
保護者の方が受けてきた授業(話を聞いて、知識を身に付け、問題を
解く等)とは変わってきていることが感じられましたでしょうか。 
※学ぶ土台は知識ですので、知識を身に付けるために、小テスト等も重要視して
います。

 今年度、4月と12月(一部11月)に実施した真岡市総合学力調査、
とちぎっ子学力・学習状況調査結果の達成率(配付資料に説明あり)の
推移について、各学年の結果を示させていただきました。全体として
の結果を示しましたが、大切なことは、個々の学力ですので、テスト
返却といっしょに配布した個票を用いて弱点を分析し、勉強方法を親
子で検討してみてください。もちろん、学校側でも分析し、授業にい
かしていきます。
 今年度の課題として掲げてきた『自己肯定感を高め、覇気のある生
徒の育成』について、上記の学力調査といっしょに行った質問紙や学
校評価のための生徒・保護者アンケートの結果について話をしました。
2年生の自己肯定感があまり高くない結果となってしまいました。ま
た、2年生の「学校が楽しいか」という質問の回答で、肯定回答が目
標の90%を超えませんでした。今後、学校として重点課題にし、誰
もが自分にはよいところがあると感じ、学校が楽しいと思える学校づ
くりに、全職員で取り組んでまいります。家庭でも親子の関わりで、
お子さんをプラス思考で見ていただいて、自己肯定感が高まるように
お願いします。
 3年後に新学習指導要領が完全実施され、この3年間は移行期間に
なります。最初に話をした授業改善(主体的・対話的で深い学び)、学
校の学びが社会で生かせる学びになること、またそのことを社会と共
有すること(社会に開かれた教育課程)が求められてきます。道徳も再
来年度からは教科になるので、通知表での評価方法について説明しま
した。本校では、来年度から通知表に道徳の評価を加える予定である
ことを伝えました。
 12月に実施した学校評価のための保護者アンケートのお礼と、本
校への要望とともに本校のよさにについても記入していただくように
お願いしました。学校の頑張りも認めていただくと先生方の勤務意欲
も高まりますので、プラス思考の見方もよろしくお願いします。
0

第71回卒業式 校長式辞より

    前文省略
 あなたがたは、物部中学校の「最高学年」として、よりよい校風を築
き、下級生にすばらしい模範を示してくれました。自己肯定感が高く、
覇気のある3年生」と称賛できる言動をたくさん見せてくれました。
「ありがとう」と感謝したいと思います。
 学習面では、学び合い学習の時、お互いの考えを述べ合い、協力して
課題に取り組み、より深い、新たな考えを導こうとする、意欲的な態度
が見られ、めざす学校像の「学び合い、高め合う学校」の模範でした。
 部活動では、物部中学校の「積小為大」の精神で、目標をめざし、放
課後や休日に、仲間と共に、一生懸命努力している姿をたくさん見せて
もらいました。・・・・・・・・・・・応援に来てくれていた保護者の
方は、熱い気持ちになったことでしょう。
 修学旅行では、・・・・集合時間5分前行動、礼儀正しいあいつがし
っかりでき、・・・・本校の3つの約束「時を守り、場を清め、礼を正
す」をしっかり身に付け、社会に出て信頼される人に成長してくれまし
た。・・・・誇れる3年生でした。
 運動会では、下級生をリードして、全校生徒の明るさ、たくましさ、
そして絆の深さを感じさせられました。・・・・・小規模校ならではの
仲のよさ、温かな雰囲気を感じさせてくれました。これらは見ていた人
すべてに感動を与えていました。・・・・・・・・・・・・・  
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ここで、卒業する皆さんへ、昨年引退した、フィギュアスケート選手
浅田真央さんについて、話をしたいと思います。8年前のバンクーバー
オリンピックで惜しくも銀メダルに終わり、次のソチオリンピックでは
金メダル間違いなしと期待されていました。しかし、ソチオリンピック
では、ショートプログラムで失敗し、16位。 翌日のフリーでどんな
すばらしい演技をしてもメダルは不可能となってしまいました。 普通
なら気落ちして、諦めた演技をしてしまいそうですが、彼女は違いまし
た。リンクに立ち、スタンドの観衆を見た瞬間に、応援してくれている
人、支えてくれている人のために、やることをやるとスイッチは入った
そうです。 そして、見た人の魂を振るわせるような完璧な演技をし、
本人も観衆も感動の涙を流しました。今でも伝説の演技と言われていま
す。彼女はメダルよりも価値のあるものに気づいたのではないでしょう
か。私は、人に感動を与え、勇気を与える生き方こそ尊いと思います。
 まさに、卒業生の皆さんの中学校生活をとおしての成長の姿も、周り
の人を感動させ、心を揺り動かし、勇気を与えたものだったのではない
でしょか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 それでは、卒業生がこれからの生活でも、周囲の人に感動を与え、勇
気を与え、よい社会を築いていく1人になることを心から願い、式辞
といたします。
 平成30年3月9日      真岡市立物部中学校長 清宮敏明
0

2月の朝会 校長講話より

2月の校長講話は『命の大切さ』についてでした。
昨年の12月の座間市の殺害事件、今年の1月の八王子市の殺人未遂事件
と、若い人たちの自殺願望の相談にのるふりをしての凶悪事件が連続しまし
た。また、過去40年間の18歳以下の日別自殺者数をみると、学期の始めに多いことがわかります。命の大切さ、失ったら2度ともどらないもの。自殺願望をもたせないためにも、本校のめざす生徒像「自己肯定感を高め、覇気のある生徒」をめざしましょう。
相田みつをさんのことばを2つ紹介しました。
  私がこの世に生まれてきたのは    
  私でなければできないことが
  何かひとつこの世にあるからだ    

  ぐちをこぼしたっていいかな
  弱音を吐いたっていいかな
  人間だもの
  たまには涙をみせたっていいかな
  生きているんだもの

 また、数年前に最優秀賞に輝いた人権作文を朗読しました。内容は、
「父の死を看取った私が『命の重み』を痛感しました。命がどんなに
大事なものか、そして、どんなに儚いものかを。・・・・・
 もし、誰かに対して「死ね」などという人もいつか必ず気づくはず
です。
  軽い気持ちや冗談で言うべき言葉ではないということ。・・・・
私たちのこの命は、自分一人だけのものではありません。何千何万と
いうご先祖たちが繋いできた命であり、生まれ出てからも、たくさんの
人により支えられてきた命です。・・・・・
 今悩んでいる人、苦しんでいるみなさん、安心してください。辛くて
逃げ出したいのは、戦っている証拠。迷っているのは、前に進みたい証拠。
 疲れて立ち止まってしまったのは、そこまで進んだ証拠。どんな出来事
も、自分の今ある命を燃やし、前進するためのエネルギーになるのですか
ら。
0