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2017年5月の記事一覧

学校には「6月の危機」がある

 5月25日(木)に校長会があり、次のようなことをお話ししました。

 ある書物で知ったのですが、学校には「6月の危機」という言葉があるのをご存じでしょうか。4月病や5月病という言葉はよく耳にしますが、「6月の危機」とは一体何なのでしょうか。。
 学校は、入学式や始業式に始まり、身体測定や授業参観、PTA総会など、新学期の諸行事が立て続けにあります。それが終わると、春の各種大会や修学旅行、中間テストがあります。これら全てが終わると、一学期の半ばとなる6月を迎えます。この頃は、4月や5月の慌ただしい状態から普段の生活に戻り平生を取り戻す時期となります。その一方で、教師や生徒にストレスが溜まってくるのもこの頃です。それは、6月には祝祭日がなかったり、梅雨時で室内で過ごすことが多くなったりと、ストレスとなる要因が多いことが挙げられます。また、6月は一学期の中間に当たり中だるみの時期でもあり、4月や5月の緊張感がなくなり、気分的にも沈みがちになる時期でもあります。ですから、「6月の危機」と呼ばれていて、注意が必要です
 ふりかえると、2001年の大阪教育大学附属池田小事件も、2004年の佐世保同級生殺害事件も、そして、2006年の新潟県村松小の小一男児防火シャッター事故も6月に起きています。さらに6月には、2011年に名古屋市立高校で柔道部員が練習中に死亡する事故、2013年には茂原樟陽高校で、サッカーゴールが倒れ死亡するという事故も起きています。偶然とは言え、これだけの事件・事故が6月に起きていることは侮れない事実です。これらは極めて希な事件・事故ではありますが、私が以前勤務した市貝中学校の次の例に見ると、6月には何らかの危険性が潜んでいることが分かります。
 東日本大震災で甚大な被害を受けた市貝中は、隣町の旧水沼小での生活でしたので、多少不便でしたが一定の緊張感がありました。そのため、4月から6月中頃までは、生徒指導上の問題は全くありませんでした。ところが、6月後半になって、送迎のバスの中で生徒間のトラブルや器物破損が連続して発生しました。さらには、不注意でガラスを立て続けに割るなど、生活全体に落ち着きがなくなってきました。私は「6月の危機」を直感し、徹底した指導を教職員に呼びかけました。それが功を奏し事態は程なく収拾しましたが、まさに「6月の危機」でした。
 学校には「6月の危機」なるものが存在します。誰もがそれを認識し危機意識をもって防止に努めていただきたいと思います。