日誌

2022年1月の記事一覧

ICT教育第2ステージ 日々の授業の質を高める

 新年明けましておめでとうございます。令和4年がスタートしました。2022寅
 今年は寅(とら)年です。虎は1日に千里を往復できると言われることから、勢い盛んなさまを表す象徴でもあります。虎にあやかり、先が見通せないコロナ禍に漂う閉塞感を打ち破るような、勢い盛んな年になることを切に願っております。
    さて、本市で平成30年度から取り組んでいますICT教育も今年で5年目を迎えます。これまでの4年間では、市内全ての小中学校に65インチのモニター一体型電子黒板を完備したり、児童生徒に1人1台のタブレットを配布し、高速・大容量通信ネットワークを整備したり、教員へのタブレット配布に併せてデジタル教科書を導入したりして、ICT教育の学習環境を整えてきました。
 また、ICT教育の推進を図るため、平成30年度と令和元年度の2年間、真岡東小学校と真岡西中学校をICT導入モデル校として指定し、学校と市教委が一体となってICT機器を活用した授業づくりを進めてきました。そこで公開された授業を基に作成した授業実践事例集は、各学校で活用されています。その後、この2校はICT教育推進校として、その他の学校は年度毎にICT教育重点校に指定し、積極的にICT器機を活用した授業づくりに取り組んで頂いています。
 国の教育環境整備の動向を見据えると、これからの授業はICT機器の活用が絶対的なものと考えられます。そのためこの4年間は、全ての教員に、電子黒板やタブレットを使ったデジタルな授業が主で、黒板とチョークのアナログな授業は従という発想で、ICT機器の積極的な活用に努めて頂きました。
 これによって、どの学校でもICT機器が日常的に活用されるようになってきました。となれば、いよいよこれからが授業の質を高めるために本腰を入れて取り組む段階となります。教育課程も新学習指導要領の全面実施(小学校は令和2年度、中学校は令和3年度から)により切り替わり、それに基づいた教育活動が展開されています。特に授業においては、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業づくりが強く求められています。ICT機器もその実現のために効果的に活用しなければなりません。
 そこで、令和4年の年頭に当たり、今年から「ICT教育第2ステージ」を掲げ、日々の授業の質を高めるための効果的なICT機器の活用を、学校と市教委が一体となって取り組んでいきたいと考えています。